日記・予定表


基本情報


塾の情報

2014 7月


7月1日 塾の費用

塾や語学教室などに実際にかかる全費用や講師の指導暦など
情報の公開を求める指針案がまとめられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140701-00050051-yom-soci

カルチャースクールや語学教室なども含まれるため
何年間か前に話題になった英会話教室の影響などもあるのではないかと思う。

学習塾をインターネットで検索して調べると
受講料が書いてなかったり、要相談というようになっているところが多い。
明確な授業料を出さない理由は
説明を聞く前に授業料を見て金額だけで判断されることを防ぐためだろうか。
それともセールストークで出来る限り多くの金額を取ることを考えているからだろうか。
なんにしろ、事前に金額を見せないというのは比較されたくないということなのだろう。

うちの塾は
月謝  26000円/月10回(1回2時間)
入塾金 10000円
8月  32000円(夏期講習で授業増のため)
という金額でさせてもらっている。

この値段が高いと感じるかどうかは人によって違うだろうが
色々と検討してこの金額になっている。
ちなみに、空き時間の指導や土日の補習などは無料となっているので
来れば来るほど生徒は得をするシステムになっている。
ということはやればやるほど、金銭的にこちらは損をするということだ。
これは講師が私一人だから出来ている。
人件費がかからないので、指導時間を増やしてもコストが発生しないのだ。

塾として当たり前のことだが
うちの塾の目標は生徒が勉強を出来るようになることだ。
そして、勉強が出来るようになり、考え方の幅を広がり世の中の役に立ってもらうことだ。
そのためにまずは自分が世の中の役に立たなければいけないという考えで経営している。


7月2日 先生に必要な資質

今日、友人が訪ねてきてくれて
先生に必要な資質、能力とはなんなのかという話になった。
求められる能力は時代によって変化するが、現代では
コミュニケーション能力ではないかと私は思う。
生徒も保護者も先生の言うことなら何でも素直に聞いてくれるという時代ではなくなった。
モンスターピアレンツがニュースでも取り上げられるが
対応をきちんとしていれば防ぐことの出来るケースもかなり多いと思われる。
もちろん中には理不尽なケースもあるかもしれないが
誠実な対応をしていれば未然に防げることもある。

学校で働いているときに、次のようなケースがあった。

携帯電話を校内で使用していたため没収された生徒が、親と一緒に日曜日に学校にやってきた。
没収されたのは月曜日で、預かりは1週間で返却時は親に返すというルールになっていた。
親の主張では、平日には仕事があって取りにこれないので取りに来た。
今日で1週間のはずだということだ。ちなみに担任の先生には連絡せずに来ている。

職員室に私がいたので対応することになったが、親としては携帯電話を没収されたことに
随分腹を立てている様子だったので、まず事情を聞いて
こちらが認識していることと相手が言っていることに食い違いが無いかを確認した。
そのあと、担任の先生が部活に来ていれば、校内にいるので呼んできて話をしてもらい
もし来ていなければ、家に連絡をして、担任の先生と話をしてもらうようにするが
それでよいか確認をしてから、担任の先生を部活に呼びに行った。
呼びに行くと部活には来ていなかったので、親の前で家に電話した。
すると今日は法事で出かけているので、夕方まで帰ってこないということが分かった。
そのような事情を話して、休日には先生と必ず会えるとは限らないので
できればアポイントを取ってから来て欲しいことを告げると
始めに来たときよりも随分落ち着いた様子で納得して帰っていった。

待っている間はイライラしやすいので、相手に何をしているか状況を教えてあげた方が良いし
本当に動いているということを見せるために出来るだけ目の前で行動を見せてあげた方が良い。
こちらが今、何をしているかをオープンにして取れるだけの対応を取っていれば
仮に無理なことを主張してきたときには毅然とした態度を取ればよい。
大切なのは相手に疑われないことで、誠実に対応していれば何も問題は無い。
そういったコミュニケーション能力が現場に求められている時代になっているのではないかと思う。


7月3日 続・コミュニケーション能力の話

昨日、先生に必要な資質、能力がコミュニケーション能力だと書いた。
これは授業をするにも必要な能力だ。

生徒がどこまで理解できているのか、どこが理解しにくいのかなどは
表情を見たり、問題への取り組み方をみたりして判断しないといけない。
また、どういう風に説明したら理解しやすいのか、どこまで細かく説明するのかも
生徒(集団)によって変えていかないければいけない。
これらは全てコミュニケーション能力に起因すると思われる。

ただし、間違ってはいけないのはコミュニケーションというのは
明るく楽しく何でも面白くやればいいというものではないということだ。
相手のことを考えて、自分の伝えたいことをどれだけ正確に伝えられるかということだ。
また、それと同時に相手が伝えたいことをどれだけ正確に受け取れるかということもいえる。

不思議なもので、授業を見て上手だなあと感じる先生は
なんでもないことを話していても面白いなあと感じる先生が多い。
これは正確にコチラの伝えたいことを分かってもらえるし
相手の考えていることを伝えてくれているからではないだろうか。

今から先生を目指す大学生(高校生)は
教科の力を伸ばすのは当然だが、普段の生活から人とのコミュニケーションの取り方考えて
相手のことを分かろう、自分の思いを正確に伝えようと心がけるといいかもしれない。


7月4日 嬉しい電話

先日、私が高校の教員をやっていたときに担任をしていた生徒の保護者の方から
ありがたい電話を頂いた。
1年生の時に私が担任をしていて、2年生になるときに私が転勤になったときの生徒だ。

転勤した後も、研修などで以前の学校の先生に会うことがあれば
受け持っていた生徒たちがどのように過ごしているかを聞いていたのだが
その生徒は2年生になってから学校に行きづらくなって、学校を辞めたということだった。
その後どうしているのか、何か様子を知っていれば教えて欲しいと、先生方や卒業生に
聞いていたのだが、中々情報を得ることは出来なかった。

その生徒の保護者の方が、私が塾を始めたことを聞きつけて連絡してきてくれた。
話を聞けば、高校を辞めた後も努力を続け、今は大学に通っているとのことだった。
気になっていたことだったので、どうしているかが分かって非常に嬉しかった。

今まで、学校に行きづらくなった生徒を多く見てきたが
学校に行けないということは、そんなに悪いことではない。
どうしても学校という環境が合わない人もいるし
運悪く人間関係が築けないような状況になってしまうことだってある。
そうなったとき、人生が行き詰ってしまったなどと考えず
この場所は自分には合わなかったなー。運が悪かったなー、くらいに考えればいい。
生きていくための方法は1つではないので
自分に合う環境、自分が頑張れる環境で努力していけばいいのだ。

保護者の方からは、今はとても元気に活動していることを聞かせて頂けた。
その生徒が幸せな人生を送れることを願う。


7月5日 3年生文系の授業

高校3年生の中には部活も引退して、そろそろ大学入試に向けて勉強を開始しようと
考えている生徒もいるかもしれないが、この時期から開始したのでは正直遅い。
高校入試と違って大学入試は、半年そこそこで急激に点数が伸びるということはあまりないので
今からでは受験に間に合わないこともあるだろうが、とにかく勉強しなければノーチャンスだ。

文系の生徒で、数学に苦手意識を持っていて
3年生のこの時期まであまり手を付けていない生徒の状態は深刻だ。
学校の授業内容と現在の自分の力が離れすぎていると授業を受けてもあまり意味が無い。
そうなっていたら各自で自分の分からないところまで戻って復習をしていくしかない。
といっても、この時期から1人でなんとかできる生徒はほとんどいないだろう。

うちの塾では、3年生文系の数学は
7月前半から8月末にかけて、全範囲のポイントとなるべきところの総復習をやっていく。
理解しにくいところ、受験数学の考え方として抑えておかないといけないところを中心に
演習をメインに授業していく予定だ。
教材は生徒のレベルや理解度を見ながら、その都度作成していく。
それを生徒が完全に消化していっても、受験に間に合うという保障はない。
コチラにできることは今から受験当日までの時間を逆算して
成績を伸ばすために最も可能性の高いことを実行することだけだ。
あとは生徒各自がどれだけ自分の努力を上積みできるかにかかっている。


7月6日 台風時の対応

台風が近づいてきています。
愛媛県の公立高校は暴風波浪警報が発令すると自宅待機になります。
地域によっては波浪警報や大雨警報でも自宅待機になる学校もあります。

うちの塾では、そのような警報が出ても休みにしません。
天候の様子を見て、交通手段があれば来てもらいます。
天候の様子を見てというのは、各自で判断して下さいということです。
道路が冠水していたり、川が氾濫していてどうしてもこれないというときには
当然来れないと思いますが、台風が来ていても、行動できるときは来てください。

台風で会社が休みになるのは、公共交通機関が動かなくなった時くらいです。
この考え方に準じます。

ただし、来るときは細心の注意を払ってきて下さい。
どうしても来れないと判断したときは電話連絡をお願いします。


7月7日 しんどい時期

7月に入ってから、生徒の体力がガクンと落ちている。
特に忙しい部活をしている生徒は授業に集中しきれていない。
試験が終わった後、テスト直しと提出物をやって
週末に模試があるため、模試対策のプリントを学校で渡されて宿題が増え
蒸し暑く雨が降っている中、部活で走ったりしていれば体調を悪くするのも当然だ。

提出物などは計画立ててやって、テスト前には全て完了していて欲しいのだが
勉強の悪循環が始まると中々、すんなりそれが出来ないのだろう。

気合と根性で乗り切れればそれでいいのだが、そうもいかないので
塾の授業の進度はどうしても遅くなってしまう。
学校で教えていたときはよほどのことが無い限り、1時間で進むと決めた分量を進んでいた。
周りのクラスとの兼ね合いもあり、40人いる場合はどうしても最大公約数を
取らざるをえないからだ。

今は、生徒の様子を見て進度を決めている。
理解が早ければ予定した以上に進めるし、遅ければ進度を遅くする。
塾で学校より先行して授業を聞いておくのが理想だが
内容を理解しないまま、速度だけ上げても意味が無い。

数学は出来るようになってくると、理解力、計算力とも付いてくるので
内容が難しくなっても授業進度を上げていけるようになる。
そうなるために今、多少遅れてでも地力をつけなければいけない。

成長は、しんどい時期にいかに頑張れるかにかかっている。
体力的にも精神的にも、今が山場だ。


7月8日 数V修了

3年生理系の全範囲の授業が終わった。
とはいっても数学Vに関してはまだまだ演習量が足りないので7月は数学Vを復習する。

3年生理系は2次で戦える力を付けることが目標なので
センター試験の対策は12月まではやらない。
2次力がしっかりと付いていれば、センター試験には十分対応できる。

8月からは全範囲の復習を兼ねた融合問題の演習を行う。
大学入試の過去問で、抑えておくべき頻出の問題演習から始めて
初見では反応が難しい問題、総合力を問う問題の演習を繰り返していく。
このとき、ただ解くだけでなく何故そのように考えるのかという部分に重点を置いて演習する。

力を付けるためには安易に解法を覚えるのではなく
何故そのようになるのかということを突き詰めて考えられるようにならなければいけない。
力が付けば難しい問題も1人で勉強することが可能になる。
そのようになってもらうことが、教える側の目標だ。


7月9日 夏期講習内容

お問い合わせも頂いているので、夏期講習の内容をお知らせしようと思います。

7月の予定表  8月の予定表

8月は授業時間増のため、月謝は32,000円になります。
通常月は26,000円です。


全学年共通 復習(希望者)
学校の夏季休業中の課題を元に、解説を行います。
解いているところを見せてもらい、演習が足りない分野はプリント等で復習します。
予定表の黄色の部分が対応可能な時間帯です。
どれだけ来ても無料ですので、夏休みを利用して勉強を頑張りたいと考えている方
是非、ご活用下さい。

1、2年生ともに7月から入塾される方は、塾の授業に追いつくまで授業以外の時間に来て  いただいて個別で指導します。

1年生 
7月 場合の数,確率
8月 図形の性質,三角比,整数の性質


2年生理系 
7月 微分法,積分法(数学U)
8月 積分法(数学U),ベクトル(数学B)

※ 2年生文系に関しては、現在塾生がいないので講座を開講していませんが
  入塾希望の方がいれば開講します。お問い合わせ下さい。


3年生理系

7月 数学V演習
8月 総合問題演習(2次記述対策)


3年生文系

7月 総復習(数学T)
8月 総復習(数学T,A,U)
{9月 総復習(数学U,B) 10月 総復習(数学B)}

3年生文系は全分野を網羅して、基本的な部分から総復習をします。
数学が全般的に苦手な受験生にお勧めです。

※ 数学が2次試験で必要な3年生文系の方には、別途コースを用意しますので
  お問い合わせ下さい。

また、全学年、基礎英語力をつけるために、単語テストを実施します。


7月10日 感動

数学は意味が理解できたり、美しい公式が成り立つことが分かったときなど
感動することが多い。
そういったところで心から感動できるかどうかで数学を好きになれるか
数学が出来るようになっていくかが決まるように思う。
小手先のテクニックでなく、本質的な理解が論理的な力をつけ
受験数学だけでなく、人生において役に立つ勉強になると考えて指導している。

今日は、高校数学の中ではよく出てくるテクニックの一つである「定数分離」の授業だった。
問題を解くことだけでなく、何故このように考えてよいのかという説明をすると感心していた。こういう心の動きの積み重ねが数学の力に繋がってくる。
生徒の心を動かせるような授業をしていきたい。

 


7月11日 行動と学力

うちの塾では自習室を使った後や、授業が終わった後は
消しゴムのカスなどを掃除してから帰るようにしている。
それをこちらから言わなくても、皆、自主的に出来ているのがすばらしいところだ。

しかし、見ていると机の上にカスが随分残っている生徒がいる。
なんでもないことのようだが
確認作業をする。きちんと出来ていないと気がすまない。
といった勉強における大事な部分が抜けている可能性がある。

勉強と普段の行動は密接な関係がある。
普段の行動に手を抜きがちな人は、勉強にも同じことが言える。
これは片方だけ直すものではなく、両方直していくことで初めて意味があるものだと思う。


7月12日 受験と時間

受験勉強をするときに考えないといけないのは、時間制限があるということだ。
入試本番での試験時間は限られているし、入試までの日数も限られている。

3年先というと、とても遠い気がするのか、1年生から入試を意識して
勉強を始められる生徒は中々いない。
しかし、大学入試を考えたときに3年間は決して多い時間ではない。
それぐらいハードな内容だということを自覚していないといけない。

高校3年生になってから本格的に受験勉強を始めた生徒は時間の無さに驚くだろう。
時間の無さに焦りを感じられるのなら、本番から逆算して
どれくらいやらないといけないかが分かって、何とかなる生徒もいるかもしれない。
とにかく危険なのは何とかなると思って漠然と勉強してしまうことだ。
時間制限を意識するかしないかで、全く取り組み方が変わってくる。
これは社会人になっても同じことが言えるかもしれない。
仕事が出来る人は常に逆算して、いつまでに何をするかを考えておくものだ。

最近のセンター試験は問題の難易度そのものよりも
早く解けるかどうかを問うような問題傾向があるように感じる。
それを意識して演習をしていないと、数学が得意な生徒でも足元を掬われてしまう。

時間に対する意識も、普段の生活から見直していかなければ
受験に関してだけ出来るようになるものではない。


7月13日 数学の才能

数学や勉強に才能があるのかというと、あります。
教えていると、才能のあるなしを感じます。
でも才能が無いからといって諦めなくてもいいのです。

私が思う数学の才能がある人は
理解できるまでが速い、定着するまでが速い
習得したことを使いこなせるようになるまでが速いという人です。
(高校数学においてです。数学者ではまた話が変わってきます。)
出来るようになるのが速い人が才能のある人だと感じます。
しかし、定着は遅くとも時間をかけて気づけばいつの間にか力を付けている人もいます。

身に付く速度は人それぞれ違いますが、大切なことは過程を他人と比べないことです。
時間がかかるということを自覚していれば、時間をかければいいのです。
点数が伸びない、分からないと焦って問題の解き方だけを覚えたり
漠然とした練習を繰り返したりしないことです。
面倒でも、意味を理解して、問題を解くときの思考の流れを追いながら勉強するべきです。
とは言っても数学が苦手な人は、一人でそのような勉強の仕方は中々出来ないので
学校の先生か、塾などに相談した方がよいと思います。
そういう風に勉強をやり始めても結果が明確にでるまでは3ヶ月以上かかると思いますが
焦らず、正しい道を進み続ける意識を持たなければいけません。

高校1年生はそろそろ、高校数学の厳しさに気づき始めたころだと思います。
夏を過ぎてからどうにかしようとしても、どうにもなりません。
この夏に真剣に取り組めるかどうかで、大学受験が変わってくるのです。


7月14日 夏期講習の時間について

当初、夏期講習は一コマ2時間半で設定する予定でしたが
部活動の時間との兼ね合いがあり、2時間半で設定すると
授業時間が夜10時半までになってしまうこともあるので
通常通り1コマ2時間で設定させていただくことにしました。

ただし、その分、授業の日数を増やすようにさせていただいたので
トータル時間は減少していません。講座によってはむしろ増えます。
日中の空き時間には、夏休みの課題を用いて復習の指導もしますので
本気で勉強する夏にして欲しいと思います。

8月の予定表


7月15日 治療と予防

数学が分からなくなってきたと自覚症状が現れるころには
随分、深刻な状況に陥っていることが多い。
そうなったら集中治療が必要で、苦しくても早く直さなくてはいけない。
出来ない時期が長引くほど、手当てが難しくなってくるからだ。
夏休みはいい機会で、ここを逃すと手当てをしようにも時間自体が取れなくなってくる。
高校1年生は2学期から、どの科目も本格的に難しくなると思ったほうがいい。

塾に通う人の傾向として、分からなくなってから通う人が多い。
しかし、塾はどちらかというと分からなくならないために通わないといけない。
塾は治療よりも予防の方が力を発揮するので、そのように考えて欲しい。

もちろん、数学が分からなくなった人のために出来る限りのことはやってあげようと思う。
ただ、最終的には本人がどれくらい本気で頑張れるかどうかだ。
自分も頑張るから力を貸してほしいという思いで塾に来てほしい。


7月16日 愛大くらい?

学校で働いていたときから
「愛大くらい行ければいいかなと思ってます」とか
「愛大くらいには行って欲しいと考えているんですけど」
と、よく聴いてきた。愛大とは愛媛大学のことだ。

申し訳ないが、そういう言い方をする生徒は大抵、愛媛大学へは行けない。
愛媛大学に合格することはとても難しいのだ。
そういう言い方をするということは、国公立大学に合格する難しさを分かっていない。
というよりも、大学受験の難易度を分かっていないのだと思う。

大学のHPを調べれば、合格者の最高点、平均点、最低点が乗っているが
自分の現在の力と比べて、その得点を取れそうか考えてみて欲しい。

愛媛大学の平成26年度の合格者平均点は法文学部を例にあげると
センター(495.12/700) 得点率 70.7%
2次試験(252.14/400) 得点率 63.0%
である。

当然、合格最低点はこれよりも下がるが
この水準の得点率を模試で取れていなければ合格は難しいだろう。
センターはマーク模試、2次試験は記述模試の得点率と考えればよい。

現在、この得点率に届いていない人は、とにかく周りの人よりも努力を続けて欲しい。
センター試験で点数を取らないと、どの大学を受けるか選択肢は無いと思って
努力をしなくてはいけない。


7月17日 伸びる生徒

2年生の理系の生徒が、発音しながら単語を書いたり
「これこっちの単語と似てるな〜」「2番目の意味の方がしっくりくるな〜」
などといいながら、すごく楽しそうに英単語を覚えていたので

「単語覚えるの好きなんだ?」

と聞くと

「ええ!?嫌いですよ」

と予想外の答が返ってきた。
そんなに楽しそうに嫌いだと思うことを出来るのはすごいなと思う。

近くで見ていて、勉強している姿が楽しそうに見えるのは力が伸びていく生徒にありがちだ。
そして伸びる生徒は、目の奥が明らかに違う。
以前、お世話になった塾で授業風景を見せてもらったとき
こちらの目が眩みそうな位、生徒たちの目に力があった。

そういう目をする生徒たちになるように育てていきたい。


7月18日 時間変更

うちの塾のスケジュールは
基本周2回、隔週で+1回の平均月10回とさせてもらっている。
学力を上げるために演習をするには、これが最低限のラインだと思っている。
このように日程を組むと変則日程になってしまうクラスも出てくる。
そのために、ホームページにも載せているが毎月最後にスケジュール表を配るようにしている。

8月は更に授業時間が増えるので、各自の予定を聞いてスケジュールを立てても
不具合がおきることが予想されたため、8月分の予定は少し早めに配布した。
案の定、都合の悪い日が出てきたので、スケジュールを組みなおした。
これからも変更する毎に、ホームページの方に載せていく予定だ。

8月は夏期講習費として、通常月より月謝を多くいただくが
クラスによって多少コマ数が違うものの、いずれのクラスでも
単価は通常月の授業よりも安くなっているので、必ず得するようにはなっている。
日中も塾を空けておくので、是非入り浸って勉強をして欲しいと思う。

ちなみに、可能な限り時間は調整するが私的な用事で塾を休む場合は
その分の補習はしないので、高校3年間の間は勉強に集中するという姿勢で臨んで欲しい。


7月19日 大学のオープンキャンパスについて

昨日の日記で、私的な用事で休む場合は補習はしないと書いたが
オープンキャンパスで休みたいという生徒がいる。

生徒には直接話をしたが、保護者の方にも読んでほしいのでここに書いておく。
オープンキャンパスは行っても意味が無いので行かないでいただきたい。
オープンキャンパスに行っても合格可能性は上がらず、むしろ合格から遠ざかってしまう。

まず、国公立大学のオープンキャンパスに行っても
結局その大学を受ける力が無ければ合格できないので意味は無い。
そもそも大学受験は、センター試験で実際に点数が出てみなければ
受験する大学を決めることができない。

もちろん、不合格確定というような状況で受験することは可能だが
そうならないように、どのように受験していくかを決める。
逆にセンター試験で点数が出た場合、2次の力がある生徒ならば
当初予定していなかった大学を受けることだってある。
つまり、オープンキャンパスに行った大学を受けるとは限らないので行っても意味が無いのだ。

特に、現在の自分の力とかけ離れている大学を見に行っても意味が無い。
その時間があるなら、勉強していたほうが合格に近づける。
オープンキャンパスに行かず必死で勉強している生徒と、行っている間勉強しない生徒と
どちらが合格に近づいているだろうか。

さらに言えば、大学の良し悪しはオープンキャンパスなどを見に行っても分かるものではない。
その大学に通う生徒の本当の雰囲気や研究内容などは
いいところだけ見せようとするオープンキャンパスの時には分からないものだ。
必死で国公立大学を目指して勉強していた生徒が
私立大学のオープンキャンパスを見に行って、楽しそうだったし
ここでもいいかな、などと思ってしまうのは最も悲劇である。
受験で苦しいときに、楽な方に流れていいことは何もない。

生徒にも言ったが、今、合格するためにどのように行動しなければならないか。
受験に向けていかに覚悟を決められるか。それを考えて行動しなくてはならない。
たかが1日、2日と思うかもしれないが、姿勢の問題も含めて行ってほしくないと思っている。

オープンキャンパスを勧めるのは次の場合だけだ。
試験に面接のある推薦で大学を受けようと考えているときは、行っておいた方がいい。
面接で何故、この大学を受けようと思ったか聞かれたときに
オープンキャンパスで見たことを言うことが出来るからだ。
高校3年生の夏の時点で、私立の推薦を考えている生徒はそうすればよい。

なんにしろ、国公立大学を目指している生徒は
推薦は無いと思わないといけないので、オープンキャンパスに行ってはいけない。


7月20日 勉強に休みなし

市内の高校は夏季休業に入りました。
しかし、補習があったり宿題があったりと
勉強する学生にとっては普段よりも忙しい毎日になるかもしれません。
塾にとってもここから9月までは最も忙しい時期です。

私の最後の休みは6月27日だったので明日は24日ぶりの休みになりますが
夏季講習に向けてプリントや教材を作成するので明日も実質、休みではありません。
この夏に実力を付けてもらうために、こちらも準備を整えて夏期講習を迎えたいと思います。


7月22日 夏期講習

今日から夏期講習です。
とはいっても、7月の間は授業はこれまで通り。
苦手な分野がある生徒は、総復習をするために日中から来て演習します。
8月からは授業時数が増えるので、それまでに学校の課題を終わらせてほしいと思います。

気持ちよく授業が受けられるように、昨日は大掃除をして植物も買ってきました。
勉強するには、まずは環境づくりから。



7月23日 宿題の答

数学で苦手な範囲がある生徒には
夏期講習の間、日中来てもらって復習をしていきます。
まずは、学校の夏休みの宿題をしています。
宿題というと嫌な顔をする生徒もいますが
最低限、それくらいは復習しておかないといけないという量なので
やらされているというより、出来るようになるためにやろうという意識が大切です。
当然それだけでは足りないので、演習が必要なところは追加でやってくるように指示します。

それで昨日、指導していて不可解なことがありました。
問題を解いたので、答合わせをしようというと、答はまだもらっていないと生徒が言います。
後日、渡すというように指示されたらしいのです。
答を渡すと、答を生徒が写すと思ってそのようにしているのでしょうか。

勉強していくとき、特に初期段階では、答が合っているかどうかの確認が出来ないと
学習効果は決して高くありません。
問題を解いてから、暫くして答が間違っていたことが分かっても
訂正する気が中々起きないものです。

そもそも、夏休みの課題というのは、教員が細かく解説をするという性質のものではないので
答だけでなく、解説も始めから配ってしまっても何の問題もありません。
普段の授業で、解説を聞かせたいから、解説や答を配らないというのなら納得がいくのですが
教材の目的に従って、対応を変えてほしいものだと思います。
答を写して提出されるのが嫌だという教員の気持ちは分かりますが
答を写す生徒は早く配ろうが、遅く配ろうが答を写します。
きちんと勉強をしようとしている生徒に合わせて、指導を考えてほしいと思います。


7月24日 考えて行動する

周りのことが考えられないと学力は伸びないし
仮に勉強が出来ても、周りのことを考えられなければ何の意味もないと考えています。
塾生にも言いましたが、最近気になっていることがあります。

塾が終わる時間は、夜9時半になります。
その後の時間に、外で話をしていたら周りに住んでいる人はどう思うかということを
考えられなければいけません。

更にいえば、塾のある場所は、住宅街です。
様々な生活環境があるので、日中でも塾の外で大きな声で話していたら
迷惑になると考えなければいけません。

最近、自習室から話し声が聞こえてくることがあります。
そういったことがあった場合には注意しますが、そもそも注意をされてはいけないのです。
禁止されていなければ、やっていいのかどうかの判断が出来ないというのは
自ら考えて行動が出来ていないということです。

勉強は、まず、始めに型を覚えます。
そして、その後、得た知識を元に自分で考えて問題を解くようになります。
普段の行動もそうです。
小学校や、中学校である程度のルールは教わったはずです。
それを元に自分で考えて行動できるようになって、初めて自立した大人になれるのです。
そういう行動が取れるようになってもらいたいと考えています。


7月25日 確率の授業

1年生の確率の授業も残りあと僅か。
少し複雑な確率の問題を取り扱うようになってきました。

「場合の数」や「確率」の分野が苦手な生徒にありがちなのは
P(順列)や、C(組み合わせ)を使うことだけを考えたり
いきなり計算をしようとすることです。

確率の問題を解くには、現在の状況から何が起こるとよいのかを考えて
計算は後でするというのが正しい手順です。
求めたい状況が分かりにくいときは、全ての状況を書き出して
途中経過を図や言葉で表すことが大切です。
それはそうだろうと思うかもしれませんが、これが中々出来ないようです。

論理的に状況を検証するというのは、訓練をしなくてはできません。
こういったトレーニングが自分の行動原理と結びついていくのだと思います。




7月26日 単語テスト

英単語は自分で毎日コツコツと覚えていくのが理想だが、中々そんなことは難しい。
ということで休憩も兼ねて、単語テストをしている。

3年生は一度に覚える単語の量を1,2年生の2倍に設定している。
受験までに2周以上するには逆算すると最低限、これだけの量はこなさないといけない。
間違えた単語は10回書き直すように指示しているが、10回では少ないのでそれは最低限だ。
だから覚えられるまで何度でも書くように言っている。

人は時間制限があった方が目標が立てやすい。
近い未来の時間制限は過程が容易に想像できるので、このような小テストは対応できるが
遠い未来の時間制限は過程の想像が難しいのと、量が多くなるので対応しづらい。
今やっていることがその日に役に立たなくても、最終的に自分の力になるように
日々、しんどいと思うことを積み重ねないといけない。




7月28日 条件付き確率

旧課程の数学Aにも条件付き確率というのはあったが
現行過程から、数学Aの条件付き確率に「原因の確率」が追加された。
以前は数学Cに属していた問題だ。

うちの塾で説明されるまで、この分野を苦手だという生徒が多い。
教科書や参考書に載っている記号の意味が分からないとか
何を聞かれているのかが分からないという意見が多い。

「原因の確率」以外の確率の問題は、ほとんどが現在から未来のことを考えるが
「原因の確率」は現在から過去のことを考える問題だ。
全ての状況を書き出して、今、何が起こっているかを捉えることが問題を解く上で
重要になってくる。
以前にも書いたが、問題を解く上で公式や記号などは補助的な役割をするものであって
いきなり用いようとしてはいけない。
型にはめず、何を求めないといけないかを理解することが大切だ。

この問題が苦手だという生徒は、国語の読み取りが苦手である可能性が高い。
逆に言えば、こういう問題の練習を重ねることで、文章を読み取る力も付いてくる。
国語と数学は、一見関係がなさそうだが、非常に似ている部分がある。
数学の力が伸びてくると、そのことが実感できる。




7月29日 シラバス

愛媛県の公立高等学校のホームページを見ると
シラバス(授業の内容、進度を記したもの)を公開している学校が多い。
色々な学校のホームページを見ていると
トップページから直ぐにシラバスが見つかる学校、頑張って探せば見つけられる学校
ホームページで公開していない学校がある(探せていないだけかもしれません)。
調べたところ、高等学校では特に公開義務があるわけではないらしい。
各学校の努力で作成して、入学の参考資料などとして公開しているのだと思う。

これは塾としてはありがたいことだ。
授業進度や、履修する分野の順番は数学だけみても学校によりバラバラだからだ。
うちの塾では出来る限り、通っている全ての生徒が学校の授業に対して
先行して勉強しておけるように考えてカリキュラムを組んでいる。
そして、学習効果が最も高くなるように、教える順番や内容を変更することにしている。

しかし、最近、困ったことが起きている。
まず、ほとんどの学校のシラバスが旧教育課程から更新されていない。
現3年生から新教育課程になっているのに、そのままになっているのだ。
特に数学は大きく内容が変更されているので、以前のものは参考にならない。
載せてあるものは旧教育課程だと書いてあったり、1、2年生は新教育課程を載せていたりと
対応は学校によって違うようだが、探した中では全て新教育課程になっている学校は無かった。
学校で働いていた身としては、先生方が忙しいことは重々承知だが
学校の根幹である授業に関してのことなので、出来る限り早く更新してもらいたい。

また他の問題として、このシラバスを守っていない学校がある。
どこの学校とは言わないが、1年生の数学の授業がシラバスでは数学Tと数学Aを交互に
学習していくというように書かれているのに、実際には数学Tと数学Aを同時に並列で
授業しているようだ。
現場レベルの判断でこのような変更は特に珍しいことではないが、そうするのならば
公開している資料も変更してもらいたい。

そして、公開をしていないので、シラバスを守っていないわけではないが
3年生の授業進度が遅い学校に疑問を感じる。
旧教育課程のシラバスでは1学期に数学Vの積分が終わるようになっているが
現在、新課程の3年生は7月末の段階で微分の分野が終わっていない。
つまり積分にまだ入っていない。
それで受験に使える状況に持っていくというのは正直、相当厳しいと思う。

旧課程から新課程に変わって、授業の進め方や、進度の感覚が分からないのかもしれないが
受験から逆算して、どのくらいの速さでやらないといけないかを考えて、生徒にとって
不利益にならないように授業を行ってもらいたいと思う。


7月30日 和積、積和の公式

高校2年生理系は、現在、数学Uの積分の分野を学習しているが
今日は三角関数の授業をすることにした。
以前話を聞いたときに三角関数の和積、積和の公式を学校でやっていないといっていたからだ。

現在の2年生は途中入塾のため、塾で三角関数の授業を受けていない生徒もいるので
考え方のポイントとなる点なども併せて説明が出来たのでよかった。

人間は誰でも覚えたことをどんどん忘れていってしまう。
だから、何度も反復して知識を定着させなければならない。
しかし、それは公式や解き方をただ暗記すればいいということではない。
反復する中で理解を深めて、身に付いていくことが勉強の理想であると思う。




7月31日 夏休みの宿題

うちの塾では、学校の宿題の量なども考えて塾の課題を出すようにしている。
やらせたいことがたくさんあっても消化出来なければ意味が無いからだ。
そういうわけで、夏休みの宿題の内容や進行具合を、聞くようにしているが
生徒によっては、現在なかなか手が付けれてない者もいるようだ。
自宅で勉強がしづらいのなら、空き時間には質問にも答えるので自習室等を使って
夏休みの宿題を早く終わらせてもらいたい。

高校生の夏休みは思っている以上に短い。
その短い時間の中で、どれだけ力を蓄えられるかで、入試までの伸びが変わってくる。
基本の復習は早く終わらせて、塾の授業に集中してほしい。


松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
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