日記・予定表


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2014 9月


9月1日 またまた教え子が来てくれた

また教え子が来てくれた。今の時期はほとんどの大学生は休みだ。羨ましい。
今日、来ていた生徒は前期に旧帝大を受験してダメで、後期で国公立大学に合格した生徒。
旧帝大はダメだったといっても、現在通っている大学も非常にレベルは高い。
成績開示をして、どれくらい合格点に届いていなかったかなどを報告しに来てくれた。

大学受験を振り返っての総括などを聞かせてくれた。
その生徒は優秀で、勉強をしなくとも点数が出てしまったので
1年生のときから基礎の積み重ねをあまり行っておらず、3年生の受験が近づいてきて
本格的な演習をやり始めてからの伸びが足りなかったと自己分析していた。
1年生のときには受験の意識があまり無く、3年生になって本格的に
やればいいだろうという気持ちがあったとも言っていた。

確かに、その生徒は非常に優秀だったのだが
ポテンシャルだけで合格できるほど旧帝大は甘くは無い。
潜在能力があって、さらに努力を続けている生徒ばかりが受験するという状況では
いかに早く受験の意識を持って取り組んだかが勝敗を分けることになる。

その教え子は、大学院に進学するときには
合格できなかった大学にもう一度挑戦したいと言っていた。
高校時代の失敗を糧に、次は合格できるように頑張ってほしい。


9月2日 練習と本番

高校入試と大学入試ではルールや、気をつけなければいけない点が異なることもあるので
普段から意識して練習することが大切になる。

例えば、高校入試ではグラフを描くのに座標軸などが予め描かれていて
通るはずの格子点(座標が整数の点)を通っていなければ不正解となるため
グラフの比率を正しく書かなければならない。

大学入試では、グラフを描くのに白紙の状態から描かなければならないので
まず、座標軸が何を表しているのかを書かなければならない。
しかし、グラフの比率などは多少おかしくても(良いことではないが)
通るはずの点を示しておけば正解となる。

また、高校入試では、直線は定規を用いて描くために試験会場に定規を持ち込んでよいが
大学入試ではほとんどの学校で、定規の持込みを禁止している。
なので、大学入試に向けて勉強をするときには、図形を描くときに定規を用いずに
描く練習をしておかなければならない。

それと、試験時間と問題の分量も高校入試と大学入試では異なる。
高校入試で、分かっているのに時間切れになるということはあまり無いが
大学入試では、時間をかければ出来るのに時間が足りなかったと言う生徒が多い。
練習の時に時間無制限でやってばかりいると、本番で失敗する可能性が高い。
大学入試では、解答のスピードも問われるので、普段から意識して練習しなければならない。
何事も練習するときには、本番を想定していなければならない。
特に入試が近づいてきた3年生は、そういう点も考えて勉強に取り組んでほしい。


9月3日 勉強と部活動

勉強と部活動を両立することは、無理だと私は思っている。両立が無理だというのは
勉強と部活のどちらにも全力で取り組んだ場合、片方だけをやっている場合と比べて
自分の能力の限界値まで達することが出来なくなるという意味だ。
本気で取り組んだ場合、物理的な時間の問題で、片方だけをやっている人が絶対に有利である。
両方ともきちんと出来る人もいると、反論を受けることもあるが
きちんと出来る人もいるだけで、大多数はどちらもきちんと出来ない。
というより、主に勉強の方が出来なくなっていく。
生徒は部活動を優先してしまう傾向にあるからだ。

勘違いしてほしくないのは、私は部活動に反対しているわけではない。
部活動を通じて得るものがあるのは分かるし、人間的に成長できることもある。
さまざまな活動を経験することは人生を豊かにするために大切であるとも思う。
特に、将来部活動と関連した職業に就こうと考えている生徒に関しては
勉強よりも、むしろ部活動に力を入れた方がいいと思っている。

私が問題だと思うのは、将来の進路を考えたときに
勉強をしておかなければらない生徒の時間が浪費されている場合だ。
管理体制が整っておらず、部活動の終了時間が決められていない学校もある。

それと、問題なのは部活動に強制力が働いているときである。
本来、部活動には参加義務は無いため、塾に行くので休むといったときには
部活動を優先させて、塾を休ませるといった権限は学校側には無い。
生徒は、お金を払って塾に行っているのだから、その分のお金を捨てさせているのと
同じことになってしまう。優先されるべきは何かを考えてほしいと思う。


9月4日 現在の3年生の授業

3年生は現在、進路別、能力別に3つの講座で教えているが
クラスによって教え方や教材を全て変えている。

3年生文系クラスは、センター試験までしか数学を使わないため、生徒のレベルに合わせた
プリントを作って、頻出の内容のみを取り扱って総復習をしている。
分野をこえて横断的な理解が必要な部分に関しては、本質的なことも説明するが
基本的には、まず解けるようになること優先して、理解しづらいところは
後から理解したのでよいというように指導している。

3年生文系記述クラスは、旧帝大の2次数学が解けるようになることが目標となっている。
この場合、網羅的な勉強の仕方が必要になってくるので、数研出版の青チャートを
自主的に解いていって、そのサポートをするという形を取っている。
ただし、苦手に感じる分野は始めに授業をしてから全ての問題を解くようにしている。
できる限り、自分の力で解答を読んで解き進めていくようにしているが
チャートは高度な解き方や、思いつきづらい解法を用いていたりする場合もあるので
そういった場合は、実戦で使える考え方を教えるようにしている。

3年生理系クラスは、2次試験を見据えて大学入試の過去問で演習を行っている。
現在は、入試の初級から中級程度の問題を単元別に復習している。
一通り復習が終わったら、全ての分野をランダムに演習をして
融合問題、上級問題も取り扱っていく予定だ。
理系の場合は、論理的な解法、実戦で思いつくであろう解法に加えて
少しテクニカルな解法も合わせて指導している。

ただし、これらはあくまでも、今年度用の指導の仕方だ。
生徒の能力や、希望進路が違えば、来年度は指導の仕方をかえるつもりだ。
指導のベースの部分は不変でも、目の前の生徒にとってベストになるように
常に変化していきたいと考えている。


9月6日 英単語は毎日やる

運動会が近いこともあってか、準備などで忙しく
英単語の勉強が出来ていない生徒がちらほらいる。

受験で一番点数を安定させられる科目は英語だ。
英語にはスランプがほとんど無く、実力の通りの点数が出やすい。
そして理系、文系関係なく、英語ができないと国公立大学に進学することは難しい。
だから、英語力のベースとなる英単語の勉強は毎日、欠かさずにやらないといけない。

生徒たちにも話したが、しんどいということを勉強をしない理由にしてはいけない。
しんどくても、これだけはやるというふうに毎日自分を動かしていかないと
しんどいことがあった日は、勉強をしないでいいというルールになってしまう。
そうすると、ハードルが段々と下がってきて勉強しなくてもいいということになってしまう。

目標があって、そこに向かっている途中では、完全にオフになる日を作ってはいけない。
人間は誰でも楽な方に流れたくなるからこそ、今日だけはしなくてもいいという方に
安易に流れないようにしたい。


9月7日 進歩と進化

今日、1年生の単語テストの間違いで
「advance」を「進歩」と訳すところを「進化(evolution)」と訳している生徒がいた。
似たような言葉かもしれないが、随分違う。

解けなかった問題を反復練習して解けるようになったり
計算の練習をして、スピードが上がったり、ミスが減ったりすることが
数学的な「進歩」だ。

論理的な考え方を持ち、各単元の意味を理解していくと
新しい分野でも、問題が解けるだけでなく、考え方の幅が広がってくる。
それを繰り返して、各分野を関連付けて考えることができるようになれば
見たことのある問題だけでなく、見たことのない問題も解けるようになってくる。
これが数学的な「進化」だ。

数学的に「進化」するためには「進歩」が必要だが
「進歩」だけでは「進化」に行き付くことはできない。
「進化」するには表面的な部分だけではなく、本質的な部分の変化が必要になってくる。


9月8日 発達障害の話

近年、教育現場では発達障害の生徒、児童に対してどのように支援していくのかが、よく議題にあがる。

私は、母が保育園の園長をしていたこともあり、昔から発達障害の本を勧められて読んでいたため、他の先生たちよりは、どういったことに困るのか、どういった症状があるのかといったことは詳しかったと思う。
医師ではないので、診断すること、断定することは出来ないが、学校の現場で恐らく発達障害であろう生徒の対応をしたことも少なくなかった(医師の診断があった生徒もいたが少数であった)。

この対応が難しいところは、本人、家族が自覚しておらず、また仮に自覚をしていたとしても発達障害であることを受け入れ難いということだ。だから当然、こちらから発達障害の疑いがあるので診断を受けて下さいというようなことも言えない。それが差別的な発言だと受け取られてしまう恐れもある。投薬治療や、専門機関での訓練で、症状が緩和されたり改善されることがあるので、将来のことを考えるのであれば、診断を受けて対応するのが一番いいのだが、理解不足のため受け入れてくれないのが現状であると思う。

では、現場の先生たちはどのように対応すればいいのか。

現時点では、まず、どのような症状があるのかを、全員の先生が知ることが大切であると思う。発達障害の生徒は、怠けていたり、努力をしていないように見えてしまうこともあるが、実際には自分でもどうして良いか分からず、困っている場合が多い。そこで理解の無い先生が怒ってしまうと、生徒は頑なになってしまって、状況は悪化するだけだ。私が学校で働いていたときも、そのようなケースがあった。

生徒には出来ないことがあることを認めて、出来ることを増やせるようにしてあげるような指導に切り替えるなど、さまざまな対処を考えなければいけない。平等であることにあまりこだわらず、その生徒にあった対応をしてあげることが大切だ。さらに、個別のケースにより、どのように対処してあげればよいかは変わってくるため、以前上手くいっていたからといって次も上手くいくとは限らないことも知っておかなければいけない。

私もこのように偉そうに書いているが、毎回、対応が上手くいっていたとは思わない。しかし、感情的にならずにいられたのは、相手のことを理解しようとしていたからだと思う。

自分にとって都合の悪いことや、めんどくさいことことからは目を逸らしたくなるが、解決するためにはどうしなければいけないのか、論理的に考えられるようになるために、まずは勉強をしてほしい。


9月9日 勉強する大学生

高校生までは学校には担任の先生がいて、進路をどうするのかとか、勉強はこうしていった方がいいんじゃないのかとか話をしてくれて、自分がどうすべきなのか考えるきっかけができる。勉強する内容は理系、文系、選択科目で異なることはあっても、ある程度は同じで、自分が何をすればいいのかというのが分かりやすい。だから、勉強する気が少ない生徒でも、やらないといけないという気になったりするかもしれない。

大学生になると勉強をしなくても特に誰からも何も言われるわけではない。普段の勉強の進め方や、自分の進路のことも自分で考えて行動しないといけない。大学の授業で学べる内容には限りがあっても、専門分野であったり、将来自分が使おうと考えている知識であれば、勉強するための選択肢は選びきれないくらいあるため、高校生までの間にしっかりと基礎知識を付けていかなければ、自分がこれから何を勉強するべきなのか、自分の進路のために何をするべきなのかということが定まらず、大学に行くだけになってしまう。そのときは楽しくても、後で苦労することになるが、多くの大学生がそのような生活を送ってしまっている。

しかし、中には自分の将来のことを考えて、きちんと勉強をしている大学生もいる。今日は、教え子の大学生が勉強をしにやってきた。聞けば、塾(うちではない)でバイトをしているのだが新課程の生徒の授業をしなければならないらしく、教える内容が分かりにくいので教えてほしいということだった。責任感を持って、生徒のために勉強をしようという意識があってとても素晴らしいことだと思う。自分の成長のためにも、担当している生徒たちを育ててあげてほしい。




9月12日 休日の過ごし方

一般的な会社で働いていると、取引先や同僚など人と出会う機会がある。塾でも生徒や保護者との出会いはあるが、一般的な会社で出会うよりも人数は少ないように思う。そういうことを考えると、今まで出会ってきた人達との関係がより大切なものであると感じるようになった。だから、休みの日は出来る限り知人と会うように心がけている。そういう機会を自分から求めていかなければならないと思っている。

昨日は、私が塾を開くのに影響を受けた先生と、後輩で私と同じく塾を経営しているI君に会ってきた。二人とも確固たる信念を持っているので、話していてとても楽しいし、勉強になることが多い。これからの教育の話であったり、生徒の指導方法であったり、さまざまな意見交換をさせてもらった。

異業者、同業者に関わらず、出会うことは偶然でも、付き合いが続いていくことは偶然では無い。このような付き合いが少しでも長く続いていくようにしていきたい。


9月13日 疲れている生徒たち

数日前に体育祭があったためか、疲れている生徒が多い。顔を見ても覇気を感じられないし、立ち上がれないと塾を休んだ生徒もいる。何度も書いていることだが、1年間を通じて勉強していると、どうしてもコンディションの悪い日というのはある。しかし、こういうときでも勉強を全くやらないというようにしないことが、受験や、その後の生活に活きてくる。どうしても体調が悪く塾を休んだとしても、何かしら自分で決めた勉強はしてほしい。

そんな中でも、3年生は疲れている様子をあまり見せない。当たり前のことだが、しんどいとか疲れたから今日は勉強をしないとか言っている時期ではない。顔つきも、半年ほどで随分と変わってきた。ここからの半年で、本気で努力した者は更に顔つきが変わってくる。必死で努力をすると内面だけでなく、外見も変わってくるものだ。受験は人を成長させる。センター試験までは後4ヶ月余り、成長するチャンスだと思って頑張っていってほしい。


9月14日 成功体験

成績が伸び悩んでいる生徒は、勉強の仕方が悪く効率的でない可能性がある。勉強をするときに大切なことは、闇雲にただ書いたり、問題を解いたりしないことだ。英単語を覚えるときには頭の中を通過させてイメージを持ちながら書く、数学の問題を解くときには何故そのようになっているのかを理解しながら解くというようにしなくてはならないが、そのような方法が上手く身についていない生徒もいる。

1、2年生の英単語テストでは短いセンテンスの英訳を15個、和訳を5個解答するようにしている。英訳を何度も書いているのに、英訳も和訳もなかなか出来るようにならない生徒がいたので、まずは5点でいいので、和訳が出来るように勉強をするよう指示をした。理想は英訳と和訳を同時に習得出来ればよいが、苦手な分野や、十分に身に付いていないことに関しては、段階を細かく分けて勉強をしたほうが良い。英訳と和訳では英訳の方が難しいので、まずは和訳から練習するべきで、分けて勉強するように言ったところ、英訳の方も今までと比べ出来るようになっていた。

勉強をしていると、このような成功体験があり、どのように物事を進めていけば上手くいくのか経験することが出来る。また、自分にとって効率の良い方法や、自分の特性をしる自己分析にも繋がっていく。大学に合格することだけでなく、このような経験が勉強をする意味でもある。成績が伸び悩んでいる生徒は、他人の意見に耳を傾けてどうすれば上手くいくのか、試行錯誤をしていってほしい。


9月15日 クラス編成について

現在、1年生1クラス、2年生1クラス、3年生3クラスで授業を行っています。今年の4月から始めた塾なので、今年度のクラス編成に関しては入ってきた生徒の状況に合わせてクラスを作ってきました。当初の予定では、6クラスまでは日程的に作成可能だったのですが、学校の補習の関係などで、センター試験が終わるまではこれ以上クラスを増やすことが出来ません。

お問い合わせをいただくこともあるので、この場に書かせていただきます。大変申し訳ないのですが、現在2年生文系に関してはクラスを設けることが出来ません。1年生、2年生理系、3年生の文理では、受け入れは可能です。

また、来年度に関しては、在籍する生徒によってクラス編成を考えますが、文系に進む生徒がいる場合は2年生文系クラスを作成します。

大学入試に対応する数学力をつけるためには、通塾時間が月に20時間以上必要だと考えて運営しているため、多くのクラスを作ることは難しくなっています。日程的に通塾が出来ない方には申し訳ないのですが、ご理解いただければと思います。


9月16日 勉強と精神年齢

夏期講習も終わって通常授業になり、少し時間にゆとりが出てきたので、最近は歴史小説などの本を読んでいる。小説なので全てが史実とは限らないが、昔のことに思いを馳せたり、当時の社会情勢が現在にどのように影響を与えているかなど、想像することは楽しい。このような歴史の楽しみ方をすることは、昔は出来なかった。

私が高校生のときは、歴史がとても苦手だった。今思えば、その原因は人名や出来事の用語を覚えることが目的になっていたからだ。試験で点数を取るためには用語を覚えないといけないが、言葉を意味付けせずに覚えても定着しないし、何より面白くない。暗記科目であっても、何故そのようなことが起きたのかという流れを捉えていかないと出来るようにならない。

当時の私がそのような思考に至らなかったのは、精神年齢の低さ故だと思う。歴史や政治、経済に興味を持ったり、理解を深めていくためには精神年齢の高さが必要である。歴史というのは人の行動の結果であり、何故そのような行動をとったのかを理解するためには、様々な思いや感情を理解することが必要になってくる。そのためには、他者の考えを想像するだけの自己の成長が求められる。

今まで生徒を見てきた経験から、大人ときちんと話ができる生徒というのは、勉強が出来る(ようになる)傾向にある。精神年齢の高さには個人の資質もあるが環境の要因が大きく、幼少期から接してきた周り人に左右されるように思う。だからこそ、周りの大人は子供と接するときに影響を与えていると自覚しないといけない。生徒の成長を促すには、普段の生活こそが大切であり、勉強だけ出来ればいいという考えでは、勉強はできるようにならないと考えている。


9月17日 ノートのこだわり



上の画像の2つのノートの違いが何か分かりますか。
見た目が違うといってしまえばそれまでなのですが、左側のノートが4代目キャンパスノートで
右側のノートが5代目キャンパスノートです。

ノートなど何でもいいという人もいますが、私は色々と試した結果、ノートはキャンパスノートのB罫、中横罫6mm×35行、30枚を使うことにしています。
裏うつりも少なく丈夫で、他のノートよりも書きやすいように感じるからです。

私は大学入試問題を毎日解くため、ノートを買い置きしているのですが、去年買い置きしているノートが少なくなったので文具店に行ったときに左側のノートがどこにも売っていないことに気づきました。おかしいと思って調べたところ、左側のノートはもう生産されておらず、右側のノートに切り替わっているとのことでした。

調べると、切り替わったのが2011年だったので、私の周りの文具店では2年間も商品が切り替わってなかったようです。8年間、同じノートを使い続けてきたので、同じ型とはいえ表紙の違うノートは使いたくなかったのですが、その後はどこを探しても4代目が見つからなかったので、仕方なく5代目のノートに切り替えました。

ところが、最近入った文具店で4代目を見つけました。思わず購入してしまったのですが、数が少ないので今はもったいなくて使っていません。変なこだわりですが、私はこのように良いと思ったものは継続的に使ってしまう習性があります。


9月18日 チョークのこだわり

塾ではホワイトボードを使っているので、チョークを使うことはなくなったが、学校で教えているときは黒板だったのでチョークを使っていた。

日常的に黒板に文字を書く職業の人なら分かると思うが、チョークによって全然書き易さが違う。全くこだわらず、手ぶらで教室に行ってそこにあるチョークを使うという先生もいたが、私は使うチョークを決めて教室に持っていっていた。

白と黄色のチョークは羽衣のニューポリチョークというのがダントツで使いやすかった。少しネットリしていて、文字も図もきれいに書ける。それ以外の色は、羽衣の色覚障害対応を使っていた。昔ながらのチョークの赤や青は非常に見難いが、このチョークは鮮やかでとても見やすい。

しかし、学校によっては、どんなにお願いしてもこれらのチョークを購入してくれなかった。色覚障害対応に関しては確かにコスト的に普通のチョークよりも高いため、購入してくれなかったのは分かるが、白に関してはコスト的に安くなるのに購入してくれなかった。仕方ないので、色覚障害対応のチョークは自分で購入していた。

会社では現場の意見が通りづらいということは往々にしてあり仕方ないのかもしれないが、そういうちょっとしたストレスのたまらない職場が良い職場であると思う。


9月19日 高校生の勉強時間

勉強は効率よく勉強することが大切だが、高校での勉強はどんなに効率よく勉強したとしても
ある程度の時間が必要になってくる。
受験期の高校3年生は、夏休みなどで補習が無い日は、最低でも12時間はやらないといけないし、意識が高い進学校の生徒は実際にそれくらいはやっている。

そういう話を高校1年生にすると、とても出来る気がしないと言っていたが、今でもやろうと思えばそれくらいは出来る。普段、勉強していない生徒が何の目標もなく集中して12時間勉強することは出来ないが、毎日3時間程度勉強することが習慣になっていて、大学に行こうという意思のある生徒なら出来る。大切なことは、普段の習慣で地力を身に付けることと、自分の意志を持っているかどうかだ。

それに加えて、固定観念を持ちすぎないことも大切だ。一度にこんなに多くのことを覚えられないとか、こんなに長時間連続で勉強できないというのは、実はそう思い込んでいて、やったことがないだけだ。だから、強制的にでもそれだけの時間と量をやる経験をすれば、次からはそれが出来ることとして認識される。

大学受験を通じて、そのようなことの大切さを体験してほしいと思う。


9月20日 個別指導

基本的には集団授業で指導をしていますが、生徒の要望があったときと、こちらでやっておいた方が良いと判断したときには、土日や授業の前後の時間を利用して個別指導をしています。

こちらが主導して行う個別指導の内容は、学校の考査等に照準を合わせておらず、学校で現在習っていることと違う範囲を教えているため、目に見えた成績の変化というのは直ぐには表れてきません。しかし、入試を見据えたときに絶対に理解しておかなければいけないところをやっています。個人差にもよりますが、努力を続けても身に付くまでに半年以上かかる生徒もいるため、身に付く前に、努力をやめてしまう生徒もいます。

成果が出ないと努力を続けるのが辛くなりますが、こちらも根気をもって臨んでいるので、生徒も根気を持って臨んでほしいと思います。


9月22日 復習するタイミング

今日、生徒が「前に習ったこと(2ヶ月くらい前の内容)をびっくりするくらい忘れているんですけどどうしたらいいですか。」と聞いてきた。
どうしたらいいですかと言われても、復習してまた出来るようになるしかないんだけれど、自分で復習するのが難しいようだ。

進学校といわれる高校の生徒でも、先行して勉強を進めていないと、現在習っていることで手一杯になってしまうので、復習する時間が取れなくなる。
学校の進度よりも早く勉強を進めておけば余裕が出来て、復習する時間が取れるようになるので、出来る限り勉強は先に進めておいた方が有利だが、これを自分でやるのは難しい。
だから、そういうペースメイクをしてもらえる塾であれば通う意味が大きい。

復習するタイミングの理想はそろそろ忘れそうだという頃にもう一度、演習を行うことだ。それを繰り返して記憶を定着させていく。自分で復習をすることが出来るようになってほしいが、現状は中々難しいようなので、「塾の授業で予習」、「学校の授業で復習」、「学校の課題か塾の課題で復習」となるように、学校の進度を確認しながら塾の進度を調整している。

ただし、学校のペースに付いていけなくなった場合は、自分のペースでやると割り切って考えた方がよい。そういった生徒に関しては、学校の進度は無視して指導するようにしている。
目の前のことに一喜一憂せず、受験に照準を当てた勉強をすることが大切だ。

長期計画を立てるのは難しく、それを実行するのは更に難しいが、達成できた者だけが志望校に行くことが出来ると思って、努力してほしい。


9月23日 計算処理

現在、3年生理系クラスでは大学入試の過去問を用いて演習を行っている。
生徒はそこそこ力を付けてきているが、現時点ではほとんどの問題を解ききることができない。

大学入試問題のレベルに慣れるために、出来るか出来ないかギリギリのレベル、もしくは出来ないであろうレベルの問題を解かせているので、今は解けないことは想定内だ。

大学入試問題で問われることは
@「公式等を理解して、覚えているか」
A「複雑な内容を、簡略化、一般化することができるか」
B「正確に、早く処理することができるか」
といった点である。

この中で案外軽視されがちだが、Bの計算処理において模試や学校の試験と大学入試問題でギャップを感じる生徒がいる。
途中の計算が楽な問題ばかり解いていると、考え方が違うからこんなに大変な計算をしないといけないんだと勘違いしてしまうことがある。大学入試では、計算力を問われる問題も出題されるので、このような思い込みをしてはいけない。
以前、大学で問題作成に関わる先生に聞いたのだが、問題を解き慣れている生徒に、最後まで自分を信じて計算できるかを問いたいという意図で、答が複雑な形の問題を出題することもあるそうだ。

自分に自信を持てるようになるためには、難しい問題を解いたという経験が必要だ。
入試までに多くの困難な問題に挑戦してほしい。




9月24日 適性と進路

生きていくためには、自分の得意分野を探して伸ばしていくことが大切だ。
私は、生涯携わる仕事は、出来るならば適正のある仕事を選ぶことが望ましいと考えている。

本人が希望をしていても、その仕事に向いていない性格であったり、求められる能力を
身に付けるのが困難な場合は、こだわりを持ちすぎず、色々な可能性を考えた方がよい。
私が今まで生徒を見てきて、どうしてその職業に将来就きたいのかを聞いたときに
その職業しか調べていないということがよくあった。そして、多くの生徒は良いイメージだけを持ち、その仕事の辛い部分のことはあまり考えていない。
将来のことを考えるときは、プラスの面だけでなく、マイナスの面もきちんと理解しておくことが大切である。トータルを考えないと、自分に合っているかは分からないからだ。

また、特に知っておいてほしいこととして、医療従事者、特に薬剤師や理学療法士を目指す場合、資格試験に合格できないであろうという生徒が『進学できてしまう』可能性があるということだ。

現在、生徒を確保するために専門学校、私立大学の中には、学力的に到底、資格試験に合格出来るようにならないであろう生徒を、学力試験を課さずに入学させるところがある。
私が見た中で最も酷いと思ったのは、高校の科目選択で化学を受講していない文系の生徒を推薦で薬学部に合格させた私立大学があったことだ(受験させた高校側も良くない)。
学校は進学に反対していたが、本人の強い意思で進学した結果、その生徒は大学に2年間通って中途退学した。入学金と授業料だけでなく、2年間という時間まで無駄にしてしまったように思う。

特定の職業になることがほぼ決まってしまうところへ進学する場合、自分の夢や希望だけでなく、本当にその職業に就ける可能性があるのか、その職業に就いたときにやっていける適性があるのかも考えて進学しなくてはいけない。

仕事の適性というのは高校生の段階では、自分で分からないものだったりする。
自分が何に向いているかというのは、実際に様々な努力をして、自己分析をするだけの学力がないと分からないからだ。

勉強をする理由、大学へ行く理由の一つとして、この適性を見つけるということがある。
何をしたいか分からない生徒ほど、勉強を出来るだけ頑張って、将来どのように生きていくのが自分に合っているのかを考えられるようになってほしい。


9月25日 適性と勉強

社会に出て自分の得意な分野で働くことが出来れば、いい仕事が出来る可能性が高く
有利であるように、入試でも得意な科目で受験できれば有利になる。
それが周りが苦手とする科目であれば、更に有利に働く。

例えば、一定以上のレベルの国公立大学になると、文系であっても入試に数学が必要になってくる。数学が苦手だからと言う理由で文系に進んできた生徒と、自分の進路選択を考えて、数学が得意だけれど文系に進んだ生徒では差が付きやすい。

だからといって数学が苦手な生徒が、数学ばかり勉強していてもダメなのだ。
入試はトータルで合格点を取ればいいので、得意な科目にまだ延びる余地があるのなら、苦手な科目よりも時間をかけて、先に仕上げてしまった方が良い。
得意科目は、苦手な科目よりも少ない時間で出来るようになる可能性が高いので
時間効率がいいからだ。

受験勉強をするときは漠然と勉強するのではなく、自分の能力、適性で受験する可能性のある学校を考えて、どの科目でどれくらいの得点を取るようになれるのかを、願望ではなく、客観的に考えられるようにならなければいけない。


9月26日 遅刻と連絡

今日、車の点検をしてもらうためにディーラーに行った。
どれくらい時間がかかりますかと聞くと、1時間位ですというので待っていたのだが
1時間半たっても終わらず、途中経過の報告も無かった。
結局2時間ほど待たされたのだが、そのことについて何の言葉も無かった。
時間の感覚について、どう思っているのか分からないが非常識であると感じた。
社会人なのだから、1時間、時間がずれるとその後の予定が全て狂ってしまうことを理解してほしい。

生徒には、どうしても遅刻をしてしまうときは電話で連絡するように言っているが
授業の開始時間が過ぎてから、遅刻しますと連絡をしてくる生徒がいる。
遅刻をするときは、授業開始前に連絡をするようにしなければいけない。
遅れてくる理由や時間によっては、授業の始めに復習をするなどして
時間を調整することもこちらは考えて行動するからだ。

自分本位にならず、相手がどう感じるかを考えて行動できるようになってほしい。


9月27日 成績が上がるまで

個別指導している生徒が、勉強をしていれば、いつ成績が上がりますかと聞いてきた。
これは個人差があるので難しい質問で、答えづらい。
しかし、はっきり分かるのは1ヶ月やそこらで、目に見えて成績が伸びることは無い。

何度も書いているが、あくまでも受験を見据えた指導をしているので
学校で習っているところと、塾で勉強しているところが全然違うこともある。
正直、定期考査の対策などをすれば、学校の考査の点数を上げることは可能だが
そのようなことはしていない。

見せかけの点数のみが上がっても、受験では通用しないからだ。
こちらが用意した対策で、瞬時に点数が上がってしまうと、どこが自分に足りないのか
自己分析できなくなってしまう。
そして、定期考査の勉強は、計画も含めて自分で勉強をしてほしいという思いがある。
大切なことは、自主的に計画を立てて実行して、結果を分析して反省する経験をすることだ。
そういうことができるようになるベースの力を付けることを目標に指導している。
もちろん、テスト範囲の内容を聞かれれば教えるし
個別指導をしてほしいと予約を入れてくれれば時間を取る。

いつ成績が目に見えて上がるかは、明確に答えられないが
自主的に学び続ければ、きちんと力が伸びていくような手助けをしていきたい。


9月29日 学ぶ側のタイプ

昨日は、高校時代の友人が訪ねてきてくれた。
久しぶりに話をしたので4時間ほど、しゃべりっぱなしだった。

彼は、教員でも講師でもないのだが会社で新入社員や、甥っ子に勉強を教える機会があり
今でも数学に触れているらしい。勉強の教え方の意見などを話していて次のような話になった。

勉強を教える方から見て、学ぶ側は大きく分けて4種類に分けられる。

@やる気が高く、理解が早い。
Aやる気が低く、理解が早い。
Bやる気が高く、理解が遅い。
Cやる気が低く、理解が遅い。

彼の職場で対応するのは、社会人になって数学をやるなんて思ってなかったため
Cが多く、教えるのが辛いとのことだ。
そして、甥っ子は、勉強が好きで、暗記科目などは良くできるが
数学に対してはBのタイプらしい。

私が塾で対応する可能性が高い生徒は、@かBだ。
やる気が低い生徒は入塾しない(しても続かない)ようになっているからだ。

そして、このBのタイプを何とかしてあげられるのが、プロの仕事だと思っている。
理解が遅いというのは、様々な要因があるため、普段とは違う教え方を試して
上手くいったからといって、それがそのまま他の生徒に当てはまるとは限らない。
教え方であったり、勉強の仕方の提案であったり、物事の根本的な考え方であったり
色々な可能性を考えて、それぞれの生徒に試していくことが必要になる。

塾に通うメリットとして、1年毎にこの関係がリセットされないことがあると思う。
長い目で見た指導をしているので、生徒も長期的な考えで勉強をしていってほしい。


9月30日 明日から定期考査

明日から、通塾している公立高校の生徒たちは定期考査になるので、塾は休みになります。
定期考査中こそ勉強を見てほしいと思うかもしれませんが、この期間の勉強は自主的に計画
を立てて行ってもらいます。

中学生は教えていないので仮の話ですが、もし中学生が通塾していた場合は、定期考査前に
点数が取れるようなテコ入れをします。それは、高校受験において愛媛県では内申点が、比較的大きなウェイトを占めているので、入試本番だけ高得点を取っても合格できないからです。

しかし、高校の内申点は推薦で大学を受けようと思っていなければ、そんなに重視しなくても
構いません。塾が必死になって点数を上げる必要が無いと考えているため、大学入試に照準をあわせた指導のペースを崩さずに指導していきます。そういった点で、中学時代に通っていた塾に比べて、面倒見が悪く感じるかもしれません。

もう一点、思うところとしては、学校の考査で点数を取るためには、実際の入試とは異なったアプローチが必要になります。出題範囲が限定されていて、作成者の癖が大きく出るので、点数を取るためだと割り切ったような勉強の仕方をすれば高得点が臨めます。生徒が苦手な教科などでそのような勉強の仕方をするのは良いと思いますが、そういうことを教える塾ではありたくないという気持ちでいます。



松山数学塾
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