センター試験対策から難関大学2次指導まで 大学受験数学指導(高校生対象) 愛媛県松山市
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2015 1月
1月1日 新年
あけましておめでとうございます。
塾の授業は明日からですが、受験生は年末年始も休む暇なく頑張っていると思います。
そのような生徒の手助けを少しでも出来るように、こちらも努力していきます。
今年もよろしくおねがいします。
1月3日 自習室の利用について
新年から自習室のルールを明文化したいと思います。
自習室利用のルール(禁止事項)
1. 私語禁止
(互いに教えあうことも禁止とします。自習をすること。)
2. 携帯電話の使用禁止
(ネットでの検索、メール、音楽を聴くのも禁止です。親に連絡をするときも含めて、外に 出て使用すること。)
3. 臭いの強い飲食物の持ち込み禁止(そうでない物の飲食は可)
(お菓子は臭いの強いものが多いので、原則、お菓子を食べないようにすること。また、ゴ ミは持ち帰ること)
4. その他、他人の迷惑になる行為をしないこと。自分のことよりも他人のことを考えて行動 すること。
今までも口頭で注意をしてきましたが、明文化して、何が良くて何がダメなのかをはっきりさせます。これは、このような塾にしていきたいという意思表示でもあります。
一番大切なことは他人に迷惑をかけないということ。他人への気遣いが出来なければ勉強しても意味がないと考えています。
その次に、勉強をしないといけない環境を作りたいと思っています。自分で自分を律して、常に勉強を出来る人はそんなに多くありません。だから、勉強しないといけない場所に出かけていって勉強するのです。自分の力ではどうしようもない部分を手助けする場所にしたいと考えています。
塾の方向性を伝えたいときには、このようにルールを追加していくことが今後もあるかもしれません。より良い環境を提供するために協力をお願いします。
1月4日 終わらない課題
学校の課題をこなしきれていない高校生は世に多くいる。計画的に勉強が出来ていないため課題が終わらない生徒に関しては、勉強時間を増やせとしか言いようが無いが、そうではないケースも存在する。
まずは、学校の課題が多すぎる場合だ。教科間で課題の量の調整をしている学校はまれで、それぞれの教科の先生の裁量で課題を出している。出来るようになるためには最低限これだけの量をこなさなければならないという考えから課題を出すのだが、場合によってはそれが生徒の許容量を大きく超えているときがある。
また、全ての問題を完璧に解こうとして課題がこなせない生徒もいる。課題の問題を全て完璧に理解して解ききることは理想だが、課題作成の先生のセンスによるが、現時点で理解できなくても良い問題が課題に含まれていることもある。それと、課題は平均的な生徒のレベル(もしくは平均よりも高い生徒)に合わせて設定されることが多いので、現在の自分の能力と課題がかみ合っていないときもある。
いずれにしても、真面目な生徒ほどまともにやろうとして、パンクしてしまうことがある。高校では、習ったときに全てが完璧に出来ていなくても大丈夫と考えてもいい。理解できないことでも、取り合えず勉強を進めていけば理解が深まり、分かるようになることもある。
大学入試を考えたときに最も大切なことは、最終的なゴールを見越して、それぞれのペースで走り続けることだ。自分のペースを学校のペースに合わせられなくなったときは、ある程度割り切って、何をやって何をやらないかを取捨選択した方が良い。
ただし、上記のことは精一杯勉強に時間を使って課題が終わらない場合なので、まずは諦めずに勉強時間を増やすことを忘れてはいけない。
1月5日 初使用
塾を開くときに大学のときの友人から開店祝いをもらっていたのですが、1年近く使っていなかったものを今日初めて使いました。
ラミネーターというものです。紙にプラスチックのカバーを付ける機械です。
掲示物を紙のままつけていると端の方がボロボロになるのですが、これを使うことで防ぐことが出来ます。
これを送ってくれた友人のT君はサプライズが好きなので、私が塾を開くことを知ったときに、送り主を書かずにシュレッダーを送ってきました。
私はそれを送りつけ商法の詐欺だと思い、受け取り拒否をして、塾を開くとなったら気をつけないことが色々あるなと、勘違いで気を引き締めていました。
その後、彼から何で祝いを受け取らないんだと連絡が来て詐欺じゃないと気づき、どうせならシュレッダーではなくラミネーターが欲しいと言って、送ってもらいました。
塾を開いてから1年足らずで、ようやく使いどころが来ました。T君、ありがとう!
1月6日 年末の話
昨年末、大掃除をするときに学校時代の卒業生が手伝いに来てくれました。今回来てくれた生徒たちは高校時代もそうでしたが、皆、何事にも一生懸命取り組みます。
ここを掃除してほしいと言ったら、細かいことを言わなくても、各々で考えてきちんとやってくれました。こういうことが自然に出来るのは当たり前ではないと思うのです。このような素晴らしい生徒たちと出会えたことに喜びを感じます。
昔の生徒に再会すると、生徒たちの人生を少しでも豊かに出来るようこれからも指導を頑張っていこうと思わせてもらえます。今、指導している生徒たちも卒業して、その後も頑張っている姿を見ることが出来れば、指導者冥利に尽きるというものです。
1月7日 年末の話2
大晦日に学校時代の卒業生が訪ねてきてくれました。私は彼らのクラスの副担任と授業を担当していたのですが、授業も課外活動もとにかく楽しいクラスだった記憶があります。楽しいといっても冗談を言うような楽しさだけでなく、勉強に対して真摯に向き合う姿勢もあったので、授業中には積極的に意見が飛び交い、授業をやりやすい雰囲気を作ってくれました。
そんな彼らに今こんなことをやっているよと最近解いたプリントを見せると、昔の血が騒ぎ出したのか真剣に問題を考え始めました。
暫く問題を解いていないと反応速度は落ちてしまうのですが、問題へのアプローチの仕方などは上手で流石だなと感心しました。教員志望の卒業生は説明が上手く話に引き込む力があったので、これからも努力して良い先生になってほしいと思います。
この生徒たちと一緒に数学の問題を考えることが再びあるなんて思っていなかったので、とても不思議な感じの大晦日になりました。
1月8日 本番に向けて
センター試験まで残り僅かとなり、受験生は本番を想定した演習を繰り返しているのではないかと思います。今まできちんと勉強をしてきた生徒は、この時期は演習を通じて自分に足りていない部分を補っていけばいいと思います。
試験まで一週間余りの時期は、点数を上げるというよりも下がらないような取り組み方が必要です。気になる科目だけを重点的に行うよりも、毎日少しずつでも全教科を触って感覚が鈍らないようにしておくことが必要です。今から新たなことを身に付けるよりも、今まで身に付けてきたことを本番で発揮できるようにするべきです。
現時点で、基本的なことが身に付いていない状況であれば、それは仕方ありません。そのような状況にならないように、今まで努力をしてこなければならなかったのです。
しかし、今まであまりやってこれなかった生徒もあと一週間余り、諦めて勉強をやめてはいけません。今出来ることを最後までやりきってほしいと思います。苦しみながら最後までやりきったという経験をすることが、なによりも大切です。
1月9日 インフルエンザ
通塾している高校3年生の生徒のクラスで本日、インフルエンザで11人が欠席していたそうです。ここに来て学級閉鎖になるかもしれません。
インフルエンザにかからないに越したことはないですが、今、発症してしまった生徒はセンター試験当日でなくて良かったと前向きに考えるしかありません。
体調管理も受験の一部です。どんなに気をつけてもかかるときはかかりますが、マスクや手洗いなど、予防は出来る限り行いましょう。
1月10日 欠席対応
発熱はしていないけれど体調が悪いので、今日は欠席するという連絡を保護者の方からいただいた。どうしても体調の悪いときは仕方がないので、無理してでも来なさいなどということは言いません。
仕方のない理由で休むことを事前に連絡してもらっている場合は、授業では復習やテストなどを行って、出来る限り授業を進めないようにしています。今日は授業が始まる2時間前に連絡していただけたので、授業内容を変更することが出来ました。
ギリギリまで体調が戻るかどうかを見極めてから連絡していただくというケースもあると思います。そのような場合、授業が進んでしまったとしても、後で個別指導を予約していただければ、その分の補講は行います。
ただ、休んでしまうとその分の負担は後にやってくることになります。休むことが無いように体調管理には気をつけて下さい。
1月11日 図形
図形の分野を指導しているときに感じるのは、正確に図形を描ける生徒が少ないということ。直角や鈍角が条件となっているときに鋭角を描いてしまう生徒もいる。
センター試験では正確に図形を描くことで、どうしても計算で値を出せないときに、おおよその値を目算できることもある。高校時代の同級生で、角度や長さをフリーハンドで正確に描ける友人がいた。彼は数学が苦手だったが図形のところはいつも満点で、正確な作図で分数やルートの値でも図から読み取れると言っていた。
彼の場合は特殊技能に近いものがあったので、そこまで練習をする必要は無いのだが、ある程度正確に図形を描くことで、計算してありえない値が出てきたときに間違いに気づく位にはなってほしい。
大学受験では試験会場に定規やコンパスを持ち込めないので、普段からフリーハンドで正確な図を描く練習をしないといけない。そういうことは一朝一夕には出来ないので、高校1年生のうちから意識して練習をして欲しい。
1月12日 生徒は受験のことを意外と知らない
塾や学校で進路指導をしていると、大学入試のことを知っているのが当たり前に感じるが、現役の高校生は大学受験をするのが初めてなので知らないことが多い。
今日は授業が早めに終わったので、センター試験のことが気になっているという2年生に大学受験の仕組みについて話をした。進学校に通っている生徒でも、センター試験の受験科目に何があるのか、2次試験の受験科目に何があるのか、2次試験はいつあるのか、というようなことを知らなかったりする。
大学入試のことは自分で調べるべきだという考え方もあるかもしれないが、受験経験のない現役生の場合、何から調べてよいのか難しい。きちんと知識を持っている先生が教えた方が効率が良いので、基礎的なことを教えてあげれば良いと思う。
今日はそのような話をする時間が取れてよかったと思う。話を聞いたあと、ある生徒は
「じゃあ、大学受験まで、もう勉強しか出来ないくらい時間が無いじゃないですか!」
と言っていた。ホントその通りだと思う。
そういう思いで1年間勉強できれば、ものすごい力が付いていくと思う。
高校2年生はセンター試験まであと1年。現状の自分と目標としている大学のレベルにどれくらいの開きがあるのかを把握して、計画を立てるには決して早くない時期になってます。
1月13日 今日も淡々と演習
センター試験まであと僅か。しかし、塾では直前になったからといって特別な問題を解いたり、特別な公式を教えることはありません。淡々と演習を繰り返し、各自が間違っていたところの確認をしていくだけです。
関わってきた生徒たちは良い結果が出て欲しいと思いますが、それだけがすべてとも思っていません。受験までに向かう姿勢や、努力こそ今後の人生に活かされるべきものだと思います。
塾も生徒も受験の終わるときまで、やるべきことを淡々とやる。残された日数が少ないときほど気負わない。そのような姿勢を貫いていきたいものです。
1月14日 素朴な疑問
授業後に1年生が、模試の過去問を教えて欲しいと言ってきたので教えていたときのこと。
「先生、この問題は場合分けするって気づくにはどうしたらいいんですか」と聞いてきた。
問題を解き慣れていると、これは分けて考えないといけないと自然に思考が進んでいくものだけれど、解きなれていない生徒はどのように分ければよいのか、そもそも場合分けって何なのかが分かりにくいのかもしれない。
授業中にはその辺りのことを意識して指導するようにしているのだけど、なかなか身に付きにくいものだと思う。
例えば「xについての不等式 ax<1 を解け。」という問題では、大体次のような問答が発生します。
「もし,a が2だったらどうする?」 → 「両辺を2で割ります」 →
「ということは,どうすればいい?」 → 「両辺を a で割ります」 →
「不等式ってどんな数で割っても、式変形って同じ?」 → 「正と負で変わります」 →
「じゃあ、今、aって正,負?」 → 「わかりません」 →
「わからないなら、両方の場合を考えよう」 → 「じゃあ、正と負で分けるんですね」 →
「ちなみに,aが0のときはどうする?」 → 「え?」 →
「aが0のときは割れないよね。だから代入するんだよ」 → 「それだとxが無くなります」
「そもそも、不等式を解けってどういう意味?」 → 「ええ?」
このような問答を自分ひとりで出来るようになっていくことが大切だと思って授業をしています。
場合分けをするということは、自分の都合の良い場合だけではなく、全ての状況を考えて検証する姿勢を持つということです。それってとても大切な考え方だということを伝えたいと思っています。
1月15日 最後の授業
3年生は今日がセンター試験前の最後の授業でした。
2次で数学を使う生徒はセンター試験の後も授業がありますが、2次で数学を使わない生徒の授業はここまでとなります。しかし、授業はなくても、センター試験の報告をしたり、受験校を決める相談に乗ったりと、まだ塾に来てもらうことはあります。自宅で集中出来ないときは、自習室に勉強に来てもらっても構いません。
指導する側はやれるだけのことをやったら、後は祈るしかありません。特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、自分の力の至らないことは祈ることしかできないと思っています。
今までも生徒を見送ってきましたが、そのときにはいつも、良い結果が出ることではなく、彼らが頑張って人生がよりよいものになることを祈っています。
1月16日 大学入試で最も大切なこと
大学入試で最も大切なことは、試験会場に無事辿りつくということです。
何を馬鹿なことをと思うかもしれませんが、毎年道に迷って試験会場に辿りつけなかった生徒がいたという話を聞きます。私の受け持った生徒ではまだいませんが、そのような事態に陥る生徒がいることも事実なのです。自分にはそんなことは起こらないと考えずに、きちんと準備をしないといけません。
特に、泊まりで受験に行っている生徒は注意が必要です。
受験会場の近くの宿泊施設が取れればいいのですが、バスなどを利用しなければならない状況だと、違う路線に乗ってしまう可能性も0ではありません。
下見をしたときに通った道ではなく、こちらの道の方が近そうだなどと違う道を通って迷う可能性もあります。
今年のセンター試験は、新、旧課程や選択科目の関係で受験場所が一定ではなく、科目によって移動が必要になる生徒もいるようです。自分の状況がどうなのか必ず確認をしておいて欲しいと思います。力を出す機会もなかったなどということにだけはならないように、事前の下見も手を抜いてはいけません。
1月17日 センター後
センター試験1日目が終わりました。受験生は、明日の理系科目の最後の準備を行っているところだと思います。
明日の夜には各予備校の解答速報が出揃い、自己採点をすると思います。自宅で自己採点をした場合でも、翌日学校でもう一度自己採点を行って、間違いが無いか確認して欲しいと思います。2次出願をする時には自己採点が間違っていないことが前提となります。
データを送れば、2、3日のうちには各予備校がデータ集計を行い、大学の判定が出てきます。この時の判定の意味をきちんと理解しておきましょう。A判定、B判定というのは、出願予定の生徒の中で上位何%にいるのかというデータです。あと1点でB判定になるC判定というようなこともあるので、判定だけを鵜呑みにせずデータを読み取る必要があります。
そもそも判定というのはあくまでも統計データなので、センター後の先生からの指導は、先生の考え方に左右されると言ってよいと思います。盲目的に予備校のデータを信じて、C判定は受けない方がよい、B判定だから受験して大丈夫だという先生もいるかもしれません。
データをきちんと読み取れて、生徒の実力も分かっている先生は、判定に左右されず生徒の希望を聞きながら冷静な指導してくれるはずです。先生に任せきりにせず、言っていることに論理性があるかどうかをきちんと確認して、自分の進路を決めましょう。
このときに気をつけて欲しいのは自分の力を見誤らないで欲しいということです。
私の経験からですが、センター試験が成功して、今まで取ったことが無いような点数を取った生徒がいました。その生徒は2次の力がないことは分かっていたので、2次試験までの伸びを考えても志望校を上げないようにアドバイスをされたのですが、センター試験で点数が取れて前期も後期もA判定なので難関大学に出願しますといって聞かず、私立も受験しませんでした。その結果、A判定でも前期、後期ともに落ちて浪人することになりました。
その逆に、C判定D判定でも2次の力があって伸びも期待できるのに安全思考に走ってしまう生徒もいます。結果論かもしれませんが、2次の力がある生徒がセンターの不利な状況をひっくり返してきた場面も多く見てきました。
判定だけに左右されず、今まで培ってきたものをトータルで考えて受験する大学を決めて欲しいと思います。
1月19日 受験する大学が決まるまで
センター試験が終わりました。結果が良かったと感じる生徒も、悪かったと感じる生徒もいると思います。しかし、現時点では正確な集計結果が出ていないので、その点数がどれだけの価値を持っているかは分かりません。
どのような結果でも第一志望の大学を受けると決めている生徒は別ですが、多くの生徒はデータが出揃ってから受験する大学を決めることになると思います。データが出揃う前に出来ることは何があるのでしょうか。
まず、勉強のペースを崩さないことが大切です。
塾では、理系、文系とも2次試験で数学を使うことが分かっている生徒に対しては、明日から授業を行います。センター用の演習をしていたので2次用の演習に切り替えてスタートさせます。数学に限らず2次試験で使うであろう科目は、合間を作らず毎日触っておくべきです。
次に行うことは受験する大学を絞っておくことです。
データが揃えば学校の先生も色々な提案をしてくれると思いますが、ある程度自分で調べておくことが大切です。何をどのように調べればよいか分からなければ塾に来て相談して欲しいと思います。
私が指導するときに重視する点は、2次試験で使える科目は何かと、その大学の過去の入試の合格点です。
大学のホームページを調べると、国公立大学はほとんどの大学で過去5年分ほどの合格平均点、合格最低点などを公開しています。多少の幅はあっても、乱高下していることはそんなにありません。完全な予測は難しいですがセンターの得点率と過去のデータから2次で何点取れば合格できるかを予測して、生徒の2次の力(と受験までの伸び)を考えて、受験する大学を絞っていきます。
この時に過去問を実際に解いてみて、どれくらい反応が出来るかを調べておくことが大切です。努力すれば到達できそうなレベルなのか、努力しても30日ほどではどうにもならないようなレベルなのかを見極める必要があります。
受験する大学が決まってからはもちろん全力で勉強するのですが、受験する大学が決まる前の動きも大切です。残された時間を有効に活用して欲しいと思います。
1月20日 教えるだけじゃありません
センター試験の正確な結果は出ていませんが、3年生は2次試験に向けて勉強を開始しています。目標の大学を受けることが確定している生徒は、その大学用の演習に入ります。
大学の出題傾向や難易度を調べて、生徒の現在の力を考えて教材を選定していきます。大学と生徒の力によって過去問を解く時期も異なってくるので、そのような話もします。
数学の力がある生徒でも、入試の傾向を調べたり、どの分野を重点的にやればよいか計画を立てるのは難しいものです。ですから必要だと感じる生徒には生徒毎に計画表を作成します。
この他にも、受験までのタイムスケジュールを組んだり、受験する大学の候補を絞り込んだりしています。学校の先生にやってもらえる生徒もいるでしょうが、データが出揃う前後はものすごく忙しくなるので自主的に動くことを求められます。何からすれば良いのか戸惑う生徒も多いので、スムーズに勉強に取り組める環境作りの手助けをしたいと思っています。
この時期は数学を教えるだけではなく、このような事務的な作業も大事な仕事になります。生徒によっては何をして良いのか分からないという状況になってしまうので、そのようなことが起こらないように指導したいと思います。
1月21日 戦略を立てましょう
センター試験の集計データが出始めたので、これから出願する大学が決まってくると思います。
指導する先生の考え方によって、提案される大学も随分変わってくると思いますし、合格可能性が低いので受験を進めない場合などがあるかもしれませんが、最終的には自分の意思で決めることになります。自分の人生には自分が責任を持つという意識が大事です。
よくあることですが、私立大学の出願希望を聞くと、同じくらいのレベルの大学を3校以上出願する生徒がいたりします。
センター試験で失敗した場合、浪人をしたくないという理由で私立大学の受験を増やすことに反対はしませんが、そのような目的なら同じレベルの大学ばかりを受けるよりも合格可能性が高いところも受けて、進路を確保するべきだと考えます。
また、私立大学を多く受験しすぎていると日程の関係で勉強をする時間を取れなくなることもあるので、勉強時間を確保するためには多く受けすぎない方が良いとも思います。
それと、国公立大学もこだわりを持ちすぎず、広い視野を持って考えるべきです。傾斜配点を考えたり、地方にまで目を向ければ、合格する可能性がある大学が見つかったりします。
センター試験の得点が取れた生徒は国公立の後期試験を滑り止めにして、前期と難関私立で勝負をするという選択肢も考えられます。
指導をしてくれている先生の考えも聞いて、自分の最も納得できる戦略のもと、あと1ヶ月余り頑張ってほしいと思います。
1月22日 固定観念
今日、授業中に生徒が
「○○高校よりも△△高校の方が頭が良いですか?」
というようなことを言っていました。
別に悪意があってそのようなことを言ったわけではないのでしょうが、世の中にはそのように属している集団でレッテルを貼ったりすることが多いように思います。
高校や大学は肩書きとして残るので、その人のそれまでの努力を表す指標として評価されることはあるかもしれません。
しかし、□□大学の方が☆☆大学より偏差値が高いから、□□大学に通っている人の方が全員優れているなんてことはありません。どのような環境でも努力を続けて成長し続ける人もいれば、努力をやめて怠惰に流されてしまう人もいます。
ましてや、肩書きだけを重要視して他人を見下すような人は、いくら偏差値の高い大学を卒業していても尊敬することは出来ません。
今、3年生で受験する大学を選ぶのに迷っている生徒もいると思います。よりレベルの高い大学を目指す理由として、他人からの評価を得るためではなく、努力をして自分を成長させるために、少しでも上を目指すという気持ちが根本にあってほしいものです。
1月23日 再開は基礎練習から
3年生は受験する大学が決まった生徒もいれば、決まっていない生徒もいますが、2次試験に向けての授業が始まっています。理系はセンター試験の演習で数学Vを暫く触っていなかったので、微積分の計算演習をやっています。
計算練習からなんて何を悠長なことを、と感じる方もいるかもしれませんが2ヶ月ほど触れていない分野というのは思っている以上に忘れているものなのです。実践的な問題を練習するときに計算が分からず、その都度確認するとなると効率が悪くなってしまうので、時間の余裕があるうちに基礎を確認しておいた方が良いと考えています。
実際練習をさせてみると、速度は落ちているし、解けなくなっている問題もあるようです。今から1ヵ月後に実力がピークの状態で受験が出来るように、こちらも気合を入れて教材を用意していきたいと思います。
1月24日 微分法の授業
受験が間近に迫った3年生の指導は大切なのですが、1年生、2年生も学年末が近づいて、勉強の難易度が上がってきました。
現在、2年生理系は数学Vの微分法の分野に入ってハードですが面白い内容を勉強しています。この分野は、関数の構造を反射的に見抜けるようになるために演習量を増やして、とにかく慣れることが必要になります。
このときに、どのように関数が合成されているかなどを、指導者に説明されながら慣れていくと習熟が早いように思います。一人で出来るようになるのは難しい分野なので、少人数で学べる塾で指導してもらうことは特に有効です。
数学Vの微積分をきちんと理解すれば、数学は今まで以上に楽しくなります。そのように感じてもらえるように、指導していきたいと思います。
1月26日 2月の指導について
2月の予定表
をUPしました。
定期考査の関係などで、曜日が変則的になっているところもあるので、塾生と保護者の方は確認をお願いします。
※ お知らせ
2月は3年生の授業コマを入れていません。
私立大学の受験などで生徒により日程が異なるため2月は個別指導のみとさせていただきます。
(時間がどうしても被ってしまう場合は2人を同時に教えることがあるかもしれませんが、ご了承下さい。)
このような事情のため、2月の個別指導は高校3年生を優先させていただきます。空き時間であれば、その他の学年も対応します。
2月の高校3年生の指導料は普段と同じで、定額26,000円になります。
この金額は教材準備費など全て含まれた価格です。
この時期の国公立大学に向けての指導を家庭教師で依頼した場合、1時間5000円以上取られることもありますが、費用のことを考えず納得の行く形で受験に臨んで欲しいので、このようにさせていただきます。
また、今まで通ってきた生徒を優先するため2月は新規の高校3年生の入塾はお断りさせていただきます。
1月27日 論述の指導
論証の問題(証明問題)は、一人での勉強が特に難しい分野です。
自分なりに答案を作成したときに、参考書の解答と全く方針が違っていた場合、それでよいのかどうかを判断することが出来ないからです。
大学入試では難関大学になるほど証明問題が出題される傾向にあり、値を求めるような問題であっても論証力を必要とされます。
今の時期、高校3年生の指導は特に、論証力に重点を置いて指導していくことになります。
個別指導で、難関大学の論述の指導も可能である点が当塾の強みだと思っています。
1月28日 目標の考え方
1.自分が目標としている大学に合格するための力が付かなかったので、浪人して来年もう一度チャレンジする。
2.自分が目標としている大学に合格するための力が付かなかったので、今、自分がいける範囲の大学へいく。
家庭の事情であったり、本人のモチベーションであったりと様々な要因が絡むので、自分が希望している方を必ずしも選べるわけではないが、どちらも間違っていない考え方だと思う。
今日、残って勉強している生徒とそのような話になり、2の考え方があまり良くないことのように感じている節があった。
仮に目標に届かなかったとしても、一生懸命努力して到達したラインというのは、何もしなかったときよりも遥かに高いラインになっているものなので、努力を続けてきたならば自分のいける範囲の大学に進むことは何も悪いことではない。
ダメなのは、合格できるところにいけば良いという考えで努力をしない場合だ。
同じ大学に行ったとしても、努力して合格したのと、努力せずに合格したのでは、その過程における成長(勉強以外も含めて)がまるで違うと私は思う。
目標が無いから頑張れないという生徒もいるが、努力をした結果目標が定まることもある。
まず、頑張ってみる。そこから全ては始まると思う。
1月29日 定期考査対策
当塾では基本的に定期考査の対策を行いません。それには大きく分けて2つの理由があります。
まず1つ目に現在、公立、私立を合わせて6つの異なる学校の生徒が通塾していますが、学校によって定期考査の時期が違うということです。
2月から3月にかけての定期考査の日程を記していくと
2月2〜5、16〜20、24〜28日 3月3〜9、12〜17日
となっています。
それぞれの学校の定期考査対策をやっていると、受験に向けた授業を進めることが出来ません。生徒の負担が大きくなりすぎないように日程は配慮はしますが、長期的なスパンで指導することを目標としているので、考査期間中でも塾の授業を進めることもあります。
2つ目の理由として、定期考査の対策をして得点を上げることを良しとしないからです。
勘違いしてほしくないのは、定期考査の勉強をしても意味が無いといっているのではありません。むしろ、生徒は定期考査に向けてしっかりと勉強をしてほしいと思っています。
私が言いたいのは、高校では塾で学校の定期考査の対策をして点数を上げることにあまり意味を感じないということです。(中学では内申点があるので、対策をする意味はあると考えています。)
学校の定期考査は範囲が絞られているので、その範囲の中で大切なところがどこか、また計画的に勉強するためにはどのようにすればよいかを考える訓練にしてほしいのです。
3年生はセンター試験が終わってから、あっという間に2次試験が始まります。この時に定期考査でしっかりと取り組んできた生徒は、自分で計画を立てることが出来るようになっています。
また、受験だけでなく、計画を立てて目標に向かって努力していくということは、社会に出てからも必要となる能力です。高校生は自立することも勉強の一環だと考えて定期考査に取り組んでほしいと考えています。
最後に誤解の無いように書いておきますが、考査範囲の質問をしてくれば教えます。こちらから積極的に働きかけないというだけです。授業の空き時間に個別指導を申し込んでもらって、各自でしっかりと定期考査対策をして欲しいと思います。
1月30日 受験の応援
こんなニュースがありました。
受験生激励大声やめて!入試会場で塾関係者ら加熱
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150130-00000008-kobenext-l28
まず、第一に言いたいのは、自分と関係の無い他の受験生に迷惑をかける行為は教育者としては不適格だと思います。
自分の教えてきた生徒に頑張ってほしいという気持ちは分かりますが、教えていない生徒も努力してその日を迎えていることを考えれば、同じように頑張れという気持ちを持ってほしいものです。
私が重視していることは勉強そのものでなく、受験の過程でどれだけ人間として成長したかということです。他人に迷惑をかけてまで合格しようという心根がある者は不合格になった方が良いと思っています。そういう考え方なので、指導者が他人に迷惑をかけるということは非常に不愉快に感じます。
次に思うのは、その応援は本当に、自分の教え子たちにとってプラスになっているのでしょうか。大声で応援するという行為もそうですが、塾によっては、受験会場で記念写真を取っているところを見かけたりします。受験の時に、おかしな盛り上がり方をすることが、決して受験生のためになっているとは思えません。
受験会場に塾や学校の方が行くことは良いことだと思います。特に、愛媛県ではセンター試験の会場が松山のみなので、東予や南予に住んでいる生徒は、前日から泊まりで慣れない街に行かなければなりません。そんなときに、いつも指導してくれた先生に会うことは気持ちが落ち着く要因になります。センター試験当日に先生が穏やかに生徒に接しているのを見かけると、良い関係を築いてこられたのだなあと思います。
応援をするときだけでなく、何かをするときは、自分のやりたいようにするのではなく、どうすれば相手のためになるかを真剣に考えなければいけません。生徒にもそのように行動してほしいと思っています。
1月31日 同じようでも違います
数学がものすごく(異常なほど)出来る人と、数学が出来ない(伸び悩んでいる)人には
同じ特徴があります。
それは、ノートに図(言葉)をあまり書かないという点です。
ただし、数学のものすごく出来る人は頭の中に図やグラフが書けています。
また、言葉をあまり書かなくても、論理的な組み立てが頭の中で出来てしまうので、結論の数式のみで解答を作成することが出来ます。
そのようなことが出来たとしても、大学入試ではどのように考えたかを相手に伝えることが得点になるので、答のみを最短で表現するというのはおすすめはしません。
数学が伸び悩んでいる生徒に分かってもらいたいのは、数学が出来る人も含めて99%以上の受験生は、このような能力を持っていません。だから、頭の中で全て理解して解決するようなことは出来なくていいのです。
逆に言えば、図や言葉をたくさん書いて、今、何をやっているのか、数式の意味は何なのかということを明確にする訓練をしてほしいということです。中学まで数学が得意だったのに、高校で数学が伸び悩む生徒は、数式のみで全て処理しようとする傾向にあります。
数学は「答の求め方」が大切なのではなく、「問題を解決する方法」を身に付けることが大切なのだと思います。
松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908