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2015 2月


2月1日 中等教育学校の生徒について

当塾は、高校数学を教えるのがメインの塾なので、対象となる生徒は高校生が基本となります。
しかし、中学生の指導のお問い合わせをいただくこともあり、現時点で数名の中学生(中高一貫校の生徒)が通塾しています。

中高一貫校の生徒は、公立高校とは進度が全く違うので、次の3つの中から指導内容を選んでいただくことになります。

1.一つ上の学年のクラスで授業を受ける
中等教育学校は、公立校より進度が1年間分早い学校がほとんどです。学校によっては1年以上早いところもあります。そのペースについていけていて、更に、先取りで勉強をしておきたいという方は、塾では1つ上の学年で授業を受けていただきたいと思います。

2.同じ学年のクラスで授業を受ける
上にも書いていますが、とにかく中等教育学校の授業進度は速いです。数学が苦手な生徒は、ついていくことが出来ないこともあります。長期的なスパンで考えた場合、公立の同学年の生徒と同じペースでやり直せば、大学入試に間に合わないということはありません。学校に追いつくことは難しいのですが、同じ学年の生徒と一緒に授業を受けて、苦手を克服するきっかけにしていただきたいと思います。

3.特別個別指導
当塾では、基本的には個別指導だけの対応は行っていません。授業の空き時間は通塾している生徒たちの質問や、苦手分野の補填に当てたいと考えているからです。しかし、中等教育学校の生徒が、公立校の同じ学年、一つ上の学年と一緒に授業を受けようとしても時期によっては内容が全く被っていないということもあります。そのような場合、指導料は割高にはなりますが提案をさせていただくこともあります。

いずれの場合も、指導内容は高校数学が基本となりますので、大変申し訳ありませんが中学1年生の方の指導はお断りすることになると思います。

中等教育学校の生徒で通塾をお勧めするのは次のような場合です。
・現在中学2年生で、高校数学の授業を受けたいという方
・現在中学3年生で、高校数学を1からやり直したい方
・現在中学3年生で、高校数学を数学U(の途中)から指導してほしいという方

この場合以外でも相談に応じますので、数学でお困りのことがありましたらご連絡をいただきたいと思います。


2月2日 指導者の力量

指導者の力量は様々な要素が複合的に組み合わさっていますが、勉強においていえば以下のように分類されると思います。

1.問題を解く能力
数学に限らず、まずは自分で問題が解けなければ教えることは出来ません。しかも、ただ解くだけではいけません。一般的な解法は当然として、問題を色々な角度から見て解けるようにしておくことが理想です。
世の中にはどのような問題でも見た瞬間に解ける人がいるかもしれませんが、問題を解く能力が高い先生でも、難しい問題は解くまでに相応の時間がかかるのが普通です。
また、質問された時にどのような問題でも解けることが理想ですが、100%はなかなか難しいと思います。私も、4月からの1年間で一度、問題の持ち帰りがありました。

2.説明する能力
自分が理解していることを、相手に伝えるということは決して簡単なことではありません。特に数学においては、ただ数式を書いて問題を解くというだけではなく、何故そのように考えられるのかという思考の流れも含めて相手を納得させる能力が必要になります。また、日常使われる言葉が数学では違う意味として使われていることもあるので、そういう点も説明していかなければなりません。
更に難しいのは、丁寧に説明しすぎると間延びしてしまい、簡潔に言い過ぎると分かりにくかったりと、バランスも考えながら説明しなくてはいけないというところです。

3.生徒の能力を把握する能力
全ての生徒に同じように教えても同じ効果は期待できません。同じ問題の解説をするとしても、生徒の能力に応じて伝える言葉を変えたり、解法を変えたり、問いかける内容を変えたりすることが理想です。そういうことが出来るようになるためには、生徒の能力を把握しておかなければなりません。優れた先生は、生徒と関わる時間が増えれば、何が足りなくてどこの部分を補強していけばよいかが本人よりも正確に分かります。生徒を観察して分析する能力といえるかもしれません。

4.教材を選定する能力
生徒の能力を把握することにも繋がりますが、どのような問題を解けば学習効果が高いのか、問題を分析する能力も必要です。意欲の高い先生は使いなれた問題集だけでなく、様々な問題集を手にとって調べたりしているものです。学校ではどうしても、全体で使うものを選ばざるをえないですが、理想を言えば個人にフィットした問題集(もっと言えば問題)を選定すべきです。生徒が自分でそれができるかというと、なかなか難しいと思います。あまり意識されていない能力かもしれないですが、とても大切な能力だと思います。

5.その他
指導者には勉強以外の人間性も必要とされます。どんなに能力が高くて説明が上手くても、何かこの人は信用できないなと生徒が思えば、話は入っていきません。これは相性もあるので一概には言えませんが、大前提として誠実さが無ければ指導者としての信頼が得られないのではないでしょうか。


長々と偉そうに書きましたが、私もまだまだ精進している身なので、以上の能力を伸ばすために日々努力しています。

全てが完璧な先生はなかなかいません。だから、完璧でなくても自分にとって良い先生に出会えた人は幸せです。私も尊敬する先生に出会えたからこそ今の自分があります。

そのような出会いを大切にしてほしいと思います。


2月3日 時間がかかります

当塾は月に最低10回(1回120分なので20時間)は通塾してもらうようにしています。ほぼ1教科だけの塾としては長い時間を拘束していると思いますが、これだけ時間があると指導に幅を持たせることができます。60分では一度に出来ないような内容でも、まとめて教えることが出来るので、系統立てた学習をさせたいときなどは特に有効です。

しかし、一番大きなメリットは生徒が問題を解くのを待てることだと思います。授業時間が半分になったと仮定すると、受験に間に合わせるためには説明だけで時間を使い果たしてしまいます。

数学が苦手に感じている生徒は、多くの時間をかけて問題を地力で解いていくという経験が必要になります。一人で苦手な科目の勉強をしていると、諦めてしまったり、答えを見て解けたことにしてしまったりすることもありますが、塾ではそういうことが無いように見ています。

授業中に2、3問しか解けないようなこともありますが、地力で考えて解いたのならばその時間はとても価値のある120分になります。そのような時間を積み重ねることが、勉強を頑張るきっかけになると考えています。


2月4日 手を動かしましょう

式の値を求めるために、式変形をするような問題がありますが、どのように変形すれば値が求まるか一見では分からないような問題もあります。

今日授業をしていて気になったのですが、与えられた式を暫く見て生徒が
「式を展開すれば解けますか?」と質問してきました。

これは良くない質問だということが分かりますか?


解けるかどうかは、自分で展開してみれば良いのです。仮に展開して解けなかったとして、何故展開すると解けないのかということを考えないといけません。

授業や参考書の解説では、問題を解くための方法は教えてくれますが、脇道に逸れたときのことはあまり教えてくれません。何故解けないのかということの中に、大切なことが含まれていることもあるのです。

さらに、大学入試の問題では見ていて直ぐに解けるという問題はあまり出題されません。手を動かして、条件を整理したり、式変形をすることで解法の糸口に気づくということがほとんどです。

普段の勉強から試行錯誤を繰り返すことが大切なので、まず手を動かすクセをつけましょう。


2月5日 受験は誰のものか

昨日がほとんどの国公立大学の出願締め切り日でした。願書をギリギリに出すことは出来るだけ避けたいですが、図らずもそのようになってしまう場合があります。毎年、どの大学を受験するかで揉める光景を見聞きします。

1つ目のケースとして、本人と保護者の間で揉めることがあります。

現役でどうしても合格してほしい、保護者の希望する大学に進学してもらいたいという場合など、話が親子で出来ている場合は良いのですが、この時期になって突然保護者の希望を生徒が聞いたときは揉めるケースが多いです。また、センター試験の点数が出ると生徒の志望が変わることもあるのですが、そのことを保護者が受け入れられない場合などもあります。

受験費用や、入学金、授業料などを出すのは保護者なので、金銭面で話をするのは分かりますが、大学の難易度や生徒の力量を理解していない場合、成績のことは口出ししないに越したことはありません。


2つ目のケースとして、本人(保護者)と学校の先生の間で揉めることがあります。

センター試験の結果が出ると、学校では大手予備校のデータなどを元に、生徒の希望を聞いて判定を出します。このときに、生徒の希望通りでいくという先生もいれば、誰にどこの大学を勧めようかと必死に探す先生もいます。学校によっては生徒に大学を勧める前に、職員会議でどの大学を受けさせるか検討をして承認を受けなければいけないということもあります。

先生の性格によって随分違うのですが、自分が探してきた大学、または会議で決まった大学を生徒が受けたくないといった場合、揉めることがあります。ひどい場合には、言うことが聞けないのならもう指導はしないと言ったり、調査書を作成しないなどと脅す先生もいたりします。

実際、調査書を本当に出してくれなかったという話は聞いたことがないので大丈夫だと思いますが、自分ではどうしても解決できないと思った場合は保護者に話をしてもらった方が無難だと思います。


いずれのケースにも言えることは、受験をする生徒は誰の所有物でもないということです。周りは助言をしても最終的に決定する権利は本人にあるのです。

塾でも、本人や保護者、学校ではあまり考えないであろう大学を提案させてもらうことがあります。生徒を直接指導している時間が長い分、残りの時間での成績の伸びや、その生徒の特性からこの大学が良いのではないかと勧めます。しかし、絶対に無理強いはしません。

本人の中で納得して受験に向かわなければ、合格の可能性は下がります。受験するのは生徒自身だということを周りは理解しておかなければいけません。


2月6日 解けなくてもよい問題

センター試験で失敗して2次試験で9割以上取らなければいけない。などというケースもありますが、ほとんどの場合、大学に合格するためには入試で満点近く取る必要はありません。

問題や受験生のレベルが違うので大学毎に合格最低点は違いますが、国公立大学では6〜7割位の得点率が合格ラインになることが多いようです。
国公立大学であればほとんどの大学がHPで過去3ヵ年ほどの合格者最高点、平均点、最低点などを公表しています。同じ大学で過年度比較をしてみると、センター試験の難易で多少の増減はあるものの、合格者の得点率に大幅な変動はありません。

ここからが本題なのですが、数学では大学入試で解けなくても良い問題が存在します。難関大学では、本番で時間内に解ききれないだろうという問題が出題されることがあります。そのような問題は深入りせず、出来るところまで解答を書けばそれで構いません。

数学に自信があり、ほぼ仕上がっているという状況で更に点数の上積みを狙いたい場合のみ、難問の演習をすればよいと思います。

まだ数学が仕上がっていない生徒は、どのような問題が難問なのかという反応が出来るように、問題を見て解説を流し読みしておけばよいと思います。本番で絶対に解答を再現できないと思えば練習せずに飛ばしておいて構いません(同じ問題は出ませんから覚えても意味ありません)。

そのような問題は解けたかどうかが、合否に影響しない問題です。しかし、入試の時に時間を取られると解けるはずの他の問題の妨げになり合否に影響してきます。

自分の今の状況を考えて、やるべき勉強を考えて頑張ってほしいと思います。


2月7日 定期考査の計画

今日、定期考査に向けてどのように勉強をしていけばいいのか相談されたので話をしました。

定期考査に向けて勉強をするためには、きちんと計画を立てることが大切だと考えます。

そんなこと皆やっていると思うかもしれませんが、きちんと表を作成して勉強時間を組んでやっている生徒はごく僅かです。考査の時間割が発表されても行き当たりばったりで、なんとなく勉強している生徒がほとんどです。

その生徒には、日程表を渡して計画表を作成するように指示しましたが、計画を立てるときに大切なことがいくつかあります。

1.まんべんなく全ての科目をやること。

2.本番から逆算して考査範囲を最低3回は繰り返し勉強すること。

3.繰り返すときは、少し時間をあけること。

4.考査範囲が発表されるまでは現在習っているところから遡って勉強すること。

考査の1週間前に範囲が発表されますが、2週間前から始めることが理想で、多少余裕が生まれます。これらのことを自然に行える生徒というのは相当、優秀だと思います。


高校では考査で点数を取って評定を上げる必要性はそんなにありませんが、進路を考えたときに推薦が必要になる可能性が高いときは、高校1年生のときから意識して考査に臨んだ方が良いです。推薦を考えていない生徒でも、きちんと準備をして望むに越したことはありません。

どのような場合であっても、小手先の勉強ではなく、地力が付くような勉強の仕方をしてほしいと思います。


2月8日 嬉しい報告

今日は学校時代の教え子と保護者の方が、塾を始めたことを聞きつけて進路の報告に来てくださいました。

1年生の時に担任をしていて2年生になるときに転勤になったのですが、全員の進路先を把握しているわけではないのでこのように来てもらえるととても嬉しいものです。

今日来てくれた生徒は日々充実しているようで安心しました。一度関わった生徒は時間が経っても元気で頑張っているか気になるものです。

高校数学の指導をしていると、付き合いは最大でも3年の生徒がほとんどですが、その後も続くような人間関係を築くことが出来れば指導者冥利に尽きます。


2月9日 赤チャートを買いました。

今日、古本屋に行くとほぼ新品の赤チャートが1冊108円で売っていたので、4冊購入しました。



左上の「数学T」は分かりますが、他の赤チャートって見たことありますか?


見たことあるという方は、50歳以上ではないかと思います。
これ、実は1980年代の教育課程の赤チャートなんです。

理由は分かりませんが、何故かほぼ新品の状態で売られていました。
非常に状態が良く読んだ形跡が全く無い上に、中に読者プレゼント用のアンケート葉書が入っていました。



昔は数研出版もこんなことしていたんですね。プレゼントの内容に時代を感じます。

今とは学習の順番や分類がまったく違うので、生徒に教えるためには使用できませんが、読んでいると非常に興味深いです。



昔は「数学T」で無理関数を習っていたんですね。現在では「数学V」で習います。
それと、今の赤チャートとの違いとして「練習」が「試練」になっているのも面白いところです。高校1年生にとっては確かにこのような内容は試練だったかもしれません。

読んでいると、現在の教育課程では習わなくなった分野なども学習内容に含まれています。また時間が出来たときなどにそのような分野の問題を個人的に解いていったりしようと思います。


2月10日 こんな依頼も可能です

難関大学を受ける生徒から
「予備校で難関大学志望者用の模試を受けたのですが、解説を見ると自分で思いつきそうもない解法だったので解説をお願いして良いですか。」
と言われました。

当然、このような依頼をしてもらっても大丈夫です。
その他の学年でもそうですが、塾で使用しているテキスト以外の問題の解説もします。

私が生徒に解説するときに心がけていることの一つに、生徒が思いつく可能性のある解法を用いるということがあります。テクニカルな解法や、あまり使わないような公式なども余裕があれば触れますが、原則は自然な思考の流れから考えられる解法(また、思考の流れそのもの)を伝えるようにしています。

そのような指導方針で教えてきたので、上記の生徒は信頼してくれているのかなと思います。

それと、お伝えしておきたいのは私は通塾している生徒が他の塾や予備校に通うことを不快に思いません。生徒のためになって通う価値があるのなら、金銭的な余裕があれば通えば良いという考え方です。ただし、当塾では拘束時間が長いので、自分で演習をする勉強時間が少なくなり過ぎないようにだけ気をつけてほしいと思います。

私が最も優先していることは、生徒にとって一番良い方法を取ってもらいたいという考えです。


2月11日 入試も模試も

3年生の生徒が、私立大学を受験して戻ってきました。受験したのはレベルの高い学校なので、試験内容もそれなりに難易度が高いです。数学がイマイチ出来なかったというので、入試問題の解説をすることにしました。

試験が終わったからといって、せっかく受けた問題を無駄にしてはいけません。大学は学生を選抜するために長い時間をかけて問題を作成しています。このような問題を復習することは学習効果がとても高いので、受験が全て終わっていなければ必ず復習しましょう。

国公立前期試験まではあと2週間あります。まだまだ力は伸びるので、このような機会を無駄にしないでほしいと思います。

同じような意味合いが1、2年生の模試にもいえます。せっかくの模試を受けっぱなしにせず、必ず復習して力を高めていきましょう。




2月12日 進めない決断

毎回、授業でここまで進めようと思っているところよりも多めに準備をしています。生徒の理解が早ければどんどん進めるに越したことは無いからです。

今日は授業をしていて残り30分の時点で、予定していた内容の半分しか進んでいなかったのですが、それ以上は進めないことにしました。無理やり進めることも出来たのですが、そうしても生徒のためにならないと判断したからです。

指導する側としては早く進んだほうが有利ということが分かっているので、どうしても進めたいという気持ちが強くなります。しかし、今日は生徒たちの表情から疲労の色が見て取れました。こんなときには進んでも分かるようになりません。

進める決断と同じくらい、進めない決断というのも指導者にとっては大切なことだと思います。


2月13日 手遅れになる前に

仕事をしていて上手くいかないときは、大体、対応が後手後手になっているものです。

仕事において問題が起きたら対処をすれば良いという考え方は根本的に間違っています。
問題が起こらないように、先のことを考えて行動するというのが基本です。

勉強においても全く同じことが言えます。一度分からなくなってしまうと、分かる状態に戻すまでに大きな労力が必要になります。この期間が長ければ長いほど大変になり、ある水準を越すと、分かるようになることが不可能になります。

こちらからそうならないように働きかけたとしても、行動するのは生徒自身です。
塾に行けばなんとかなるという考えで通っても、なんともなりません。

私は、勉強をしない生徒をなんとかします、とは絶対に言いません。自分で勉強をする気がない生徒はなんともならないからです。

最低限のラインとして勉強しているのに上手くいかない、という状況でないと手の施しようがありません。残念ですが、今まで全く勉強してこなかったけれどどうにかしてくださいというのは無理な場合もあります。


2月14日 新高校3年生(現高校2年生)の授業について

当塾は集団授業で、大学入試に対応した授業、演習を行っています。生徒の状況によって授業内容、形態を変えて対応するようにしています。

現在、「新高校3年生文系」を対象に3月初頭から「数列」「ベクトル」の順に1から授業を行う予定です。

そこで、「新高校3年生理系の希望者」には、理系の「数学V」と文系の「数列」「ベクトル」の両方を受講していただけるようにします。理系だけどその分野に自信がないという生徒は是非活用していただきたいと思います。

そうした場合、「新高校3年生理系の希望者」は月に20回(1回2時間)塾に来ていただくことになりますが、料金は理系の授業だけ受ける場合と同じ26000円で構いません。本気で勉強がしたい生徒に対しては、出来る限り金銭的なことを考えずに来てほしいという思いからこのようにさせていただきます。

もちろん理系の授業のみ、文系の授業のみ受講での入塾も受け付けています。

4月以降、新3年生の遅いタイミングでの入塾は、他の生徒との進度調整が上手くいかない場合はお断りする場合もありますので、入塾をお考えの方はこの機会にご一考ください。


2月15日 自分で出来ない勉強

今、高校1年生は「座標平面」の授業と平行して「等式・不等式の証明」の復習を行っています。

「等式・不等式の証明」は苦手にする生徒も多いので、復習プリントに解説もつけて渡していますが、自分の解答が合っているかどうかの判断がなかなか生徒には出来ません。解答に○が付いていても、確認してみると間違っているということもよくあります。

中学と違い、高校での証明問題は論理が破綻していなければ、型にはまった書き方をしなくてもいいのですが、どこで論理が破綻しているかということは、練習で細かく指導されなければ分からないと思います。

この分野は結果が出にくく、指導も非常に手間がかかります。そして、生徒もあまり自主的に解きたがりません。しかし、論理性を鍛えることが数学の力を支えることになるため、この分野を軽く流してはいけません。

生徒が自分で出来ないことを、こちらが意識して鍛えていくことで、本物の力が付いていくと思っています。


2月16日 自分で出来ない勉強2

現在、高校3年生の難関大学(文系)を受ける生徒を指導しています。

教材は青チャートを使っていて、解いていく問題の表を作成して渡しています。問題を解いて、解説を読んでも理解できないところを説明しています。今までの積み重ねがあるので、自主勉強で足りないところを補填していくという方法を取っています。

しかし、難関大学で出題される問題の中には、参考書だけでは理解が困難な分野があります。私の個人的な意見ですが、難関大学の入試において「整数」と「領域」の分野に関しては教科書、参考書だけでは不十分だと感じます。というのも、解説を読んでも、なぜそのように解いているのか理解するのが困難なのです(なぜ、そう考えるのかを書いていないこともあります)。

その結果、生徒はとりあえず解き方を覚えようとするのですが、覚えても出来るようにはなりません。当塾ではその分野に関しては別途プリントを用意して指導をしています。指導する側は、このような分野の存在を把握して、遅くとも受験直前期には生徒に伝えてあげないといけないと思います。

大学に合格するためには生徒が自分で勉強をするのは当然なのですが、自分で対応ができないこともあります。そういったところを手助け出来るようになるために、こちらも日々、研究をしていく必要があると考えています。


2月17日 自分で出来ない勉強3

現在、高校2年生理系は「数学V」の「微分法の応用」の授業をしていますが、教科書や参考書に載っている順番を変えて指導しています。

ざっくりとした言い方をすると「微分法の応用」の範囲は「グラフを描けるようになる」ことが大切なのですが、教科書などにはグラフを描かずに解くような問題が始めに載っていることが多く、全体の見通しが悪くなりがちです。

まずはグラフを描くことを主軸において、その結果、どのようなことを読み取っていかないといけないかという順に勉強を進めた方が分かりやすいのではないかと感じます。

また、グラフを描くときの細かいルールは、自分だけで勉強していると分からないことが多いので、特に気をつけて指導しています。証明の問題と同様に、グラフも自分では描けているつもりでも、採点基準を満たしていないような描き方になっていることがあります。そうならないように、全員の解答を確認して、細かく指導するようにしています。

どの学年においても、自分で判断出来ない部分をこちらが補填することを意識しています。


2月18日 黄色の時間は質問自由です

県立高校は定期考査が近づいてきました。ほとんどの学校で来週が定期考査になります。
定期考査は生徒各自で勉強するようにしているので、塾では対策らしいことはほとんどやりません。ただ、空き時間を利用してテスト範囲の分からないところの質問は受け付けています。

今日は授業が始まる3時間前から塾に来て勉強をして、分からないところを授業前に質問している生徒がいました。その後2時間、授業を受けてしっかりと勉強をして帰りました。このように塾を利用してもらえればと思います。

予定表で黄色になっているところは、自由に質問が出来る時間としているので、予約をしていなくても質問してもらって構いません。塾を活用して自分の力をどんどんつけてください。


2月19日 前期試験前後の過ごし方

国公立の前期試験まで一週間を切りました。高校3年生には今のうちに言っておきたいことがあります。

まず1つめは、当日の試験開始まで勉強を続けること。
ただし、直前に確認するのは、今まで自分がまとめたノートや、何度も解いた問題集がよいでしょう。数学などは特にそうですが、直前に新たな問題を解いても頭に入りませんし、解けなかったら焦ります。この一ヶ月間、練習してきた問題の中で印象に残っている問題を見て、自分が努力してきたことの確認をするとよいと思います。

もう1つは、前期試験で終わった気にならないこと。
センター試験終了後もそうですが、何か一つ大きな試験があると、終わった気になってしまう生徒が多いです。
しかも、前期試験の後は卒業式があり、なんとなく終わった雰囲気が高まります(受験は終わっていません)。卒業式の日に久しぶりに会った友人が「後期に向けての勉強はしない」などと愚かな宣言をしたりすることもありますが、そのような言葉に同調してはいけません。

受験が終わるのは自分の受験した大学の合格発表が全て出たときです。それまで勉強をし続けるのは、苦しいこともあります。しかし、今まで頑張ってきたことを無駄にしないためにも、全ての結果が出るまで同じ姿勢でやりきってほしいのです。

こういう気持ちは意識して持ち続けていないと、勉強しないという方向へ簡単に動いてしまいます。試験が出来たと自分で思っていても、結果が出るまではどうなるか分からないという気持ちで過ごすと決めておきましょう。


2月20日 途中入塾のご案内

トップページに
高校2・3年生から入塾をお考えの方へ
を掲載しました。

もうすぐ年度が変わって、新学年になります。
気持ちを新たに、勉強を頑張りたいと考えている現在高校1、2年生の方向けの入塾のご案内です。

頑張り始めるのなら4月からではなく3月からやり始めた方が絶対に有利です。
定期考査後からの入塾が時期的にもキリよくスタートできるのではないかと思います。
是非、この機会にご検討ください。


2月21日 中等教育学校生の入塾のご案内&3月の予定表

トップページに
中等教育学校生で入塾をお考えの方へ3月の予定表
を掲載しました。

中等教育学校生で入塾をお考えの方は、お読みください。

3月の予定表から、1年生は2年生、2年生は3年生と表記してあります。日程が変則的になっていることもありますので、時間を確認して間違えないように来てください。

3月末から新高校1年生の授業を行います。ご案内は改めてさせていただきますが、第1回目の授業は3月28日(土)となっています。今は高校入試に向けて追い込みの時期なので、高校進学後の塾を探されるのは先かもしれませんがご一考ください。


2月22日 頑張っています

国公立大学の前期試験まであと僅かです。高校3年生は各自で総仕上げを行って、知識が曖昧になっていたり、問題を解いていて理解できないところを塾でやっています。

3年生以外も定期考査直前で頑張っています。今日も昼過ぎから来て19時頃まで自習している生徒や、授業の合間に質問に来る生徒もいました

公立高校は卒業式のために変則日程で、明日の月曜日が休みになっている学校もあるので、明日は13時から塾を開けておきます。また、17時30分までは授業が無いので、質問があればしてください。頑張っている生徒を応援しています。


2月23日 最後の授業

前期試験を県外に受験しに行く生徒は、明日が移動日なので今日が最後の授業でした。ギリギリまでやれるだけのことはやったので、後は本番で力を出すだけです。

国公立大学を目指して勉強するということは、スポーツで甲子園やインターハイを目指すことと同じです。結果はどうあれ、限界まで頑張れば必ず得るものがあります。塾を始めて一年目で、その手助けを出来たことは幸せだと思います。

愛媛大学を受験する生徒は、移動が無いので明日が最後の授業になります。更に、その後に受験がある生徒は前期試験後も指導します。

生徒全員の受験が終わるまで、私の今年度の受験は終わりません。最後まで、力を伸ばせるように手助けしたいと思います。


2月24日 成長したなあ

今日の授業で、国公立大学の前期日程を明日に控えた生徒が、証明問題の論述があっているか見てほしいと言ってきました。確認してみると、1箇所気になるところはありましたが、全体的に非常によく書けていました。

その生徒は塾を開いて教え始めた最初の生徒なのですが、教え始めたときは「問題は答が出れば良い」「難しい問題は諦める」というようなスタンスで、数学のセンスはあっても、それを活かしきれてないように感じました。それが、論理的思考力が必要な証明問題が解けるようにまでなったところを見ると成長したなあと思います。

成長するということは少しずつ薄皮を重ねるようなものです。1日だけ頑張ったとしても、変化は見て取れないですが、100日、200日単位で毎日努力を続ければ必ず成果が出ます。その生徒は不断の努力を続けたということが、始めと最後の姿を見れば分かります。

大学入試は入学者を選抜するためのものですが、それと同時に、生徒を成長させる働きも持っています。明日は、今まで努力を続けてきた生徒たちがその壁に正面から立ち向かう日です。塾生だけでなく、受験生全員が力を出し切れることを祈っています。


2月26日 変わらないチャーハン

昨日は塾が休みだったので、私の高校時代の恩師と後輩に会うために地元に帰っていました。
お二方とも私より長く塾を経営してきた経験があるので、話をしていると参考になることや刺激になることがたくさんあります。

話をしていて特に面白いと感じたのは、数学を教えたり生徒を指導していく上で、根源的な部分で共通項を多く感じるのに、表面的な部分では違いも多いということです。

私と後輩は同じ恩師を持つので、恐らく同じように多くのことを参考にしているのですが、恩師と私と後輩を比べても塾の運営の仕方は違います。

時代や地域や対象が違うので、表面的な部分が違うのは当然かもしれませんが、目の前の生徒のために最も良い形を求めていった結果が、それぞれの形を作っていくのだと思います。

さて、久しぶりに母校の近くを歩いてみると街並みが随分と変化していました。
商店街のアーケードが無くなったり、シャッターが多く降りていた商店が新しく整備されて、きれいなテナントに変わっていたりと再開発が進行していました。

それでも以前と変わらずに存在するものもあって感動しました。商店街から少し離れたところに知る人ぞ知るラーメン屋があります。私の通っていた高校の生徒は、かなりの割合で行ったことがあるのではないかなと思います。私も高校時代は足繁く通いました。

メニューは、ラーメンとチャーハンと餃子だけなのですが、特にチャーハンが絶品です。昨日は5年ぶり位に行ったのですが、何よりすごいと感じたのは17年前と値段も味も変わっていないということです。ここまで来ると信念を感じるというか、感動を覚えます。

嬉しかったのは、私が学生のときに、お昼時は常に満席だったのですが、昨日も相変わらず平日でしたが満席で、食べ終わるのを待っている人がいるという状況だったことです。時代が変わっても、街並みが変わっても、本当に良いものは変わらず残っていくんだと改めて感じました。

塾の場合は、目の前の生徒に合わせて指導の仕方などは変えていかなければなりません。しかし見せかけの点数だけを取らせるのではなく、生徒に本物の力をつけられるような指導を出来る塾が残っていくと信じて指導をしていきたいと思います。


2月28日 入塾金の意味

様々な要因があって、3月の日程を大きく変更しました。当塾では生徒が増えたときや、部活動の都合などで日程が合わなくなったときなど、出来る限り柔軟に対応して日程を変更します。

しかし、どうしても全員の思い通りにならないこともあるので、そのときは出来る限り公平に全体が負担を負うようにしています。そういう理由で、学校行事や、学校の授業以外では塾を優先するようにご協力をお願いしています。

今回の変更では、新たなクラスを増設するなど大きな変更になりました。また、必要な生徒は個別指導を入れられるように考えてコマ組みをしてあります。

当塾では、入塾金1万円の扱いは、コマ組みの手数料と個別指導分の費用だと考えています。生徒が一人増える毎にコマ組みと個別指導の対応時間が増えていきます。曜日を完全に固定してしまわないのは手間がかかっても、出来る限り全員に良い形を提供したいと考えているからです。

お金をいただいている以上、指導だけでなく、それ以外の部分でも最善のものを目指していきたいと思っています。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908