センター試験対策から難関大学2次指導まで 大学受験数学指導(高校生対象) 愛媛県松山市
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2015 7月
7月3日 柔軟性
高校3年生の数学TAUBの講座は現在、2時間の授業中ずっと問題を解いて演習しています。
7月、8月で全範囲の基礎的なことを繰り返し、ベースの底上げを行います。
必要があれば解説も行いますが、問題と一緒に解答も全て渡して、基本的には自分で解答を読んで自習しています。とはいっても、自宅で行う自習とは勉強効率が確実に違います。
まず、2時間絶対に勉強をしないといけないという状況を生徒1人では中々作れません。気持ちでは集中して勉強しようと思っていても、何問か問題を解いたら携帯を触ってしまう生徒もいるかもしれません。そういうことが出来ないというだけでも、勉強効率が上がります。
次に、分かったふりが出来ません。問題を解いているところや内容を見ていて、分かったふりをしている生徒には声をかけていきます。指導者としては悲しいのですが、分かったふりをする生徒は多いです。本人が無自覚にそのような行動を取っているときもあります。
そして、効率面で何より大きいのは、解答を見ても分からないことをその場で質問できるということです。高校数学の厳しい点は、解答を見ても理解できないことがあるところです。基礎的な事柄ほど完璧に理解しなければならないのですが、それが出来ていないので数学が難しいと感じるのです。
高校3年生のTAUBの講座は暫くこのようなスタイルで授業を行いますが、高校1年生や高校2年生も時期を見てこのような演習の授業を行おうと思います。生徒の状況を見て、数学の力をつけるために、今何をするべきか、柔軟に指導方法を変えていく予定です。
7月4日 根本的に変えないと
教員採用に関して、大学生にインターンシップ(職業体験)として教育実習とは別に、数ヶ月から1年程度、現場で働くことを義務付けるようになるかもしれないというニュースを見ました。
現状が正しいとは思いませんが、このようなことは止めた方が良いと思います。
学校の現場の本音としては、教育実習生が来ることをあまり歓迎していません。生徒とは別に指導しなければならない人が増えるということは、現場にとっては大きな負担になるからです。今は学校としては繁忙期でない5〜6月の時期に教育実習を入れることが多く、何とか乗り切っているという状況です。それが1年間続くというのは不可能じゃないかなと思います。
私が見た記事では、教員が不足しているということと、即戦力になる教員が求められているということの解決策ということでしたが、どちらも解決するためには教員の待遇を上げて、更に仕事の細分化を行うべきです。
今の教員には、ジェネラリスト兼スペシャリストという矛盾した資質を求められているように思います。授業をして、担任をして、事務処理をして、部活動の指導をして、全ての仕事で高水準を求めるというのは、非現実的だと思うのです。
インターンシップの目的の一つとして、教員としての適性を調べるとありましたが、全てにおいて高い水準を求めるのならば、ほとんどの人は教員に向いていないということになってしまうと思います。
教員の待遇を上げて、集まる人の量を増やし質を上げた上で、専門的な仕事を主に行えるような環境作りをしていくことが、学校の現場を良くしていくのではないかと思います。そのような時代が来るとはあまり思えませんが、現場の状況に明るい人が教育改革をしてくれることを望みます。
7月5日 約束
今日の授業前、3年生の生徒が
「部活が無くなったら時間が出来たけど、ダラダラ過ごしてしまっている気がする。」
というようなことを言っていました。
また、違う生徒が授業後
「部活が無くなって時間があるのに、スマホを触っている時間が増えてるんです。」
と言っていました。
正直な塾生が多いのか、皆、自分の現状を飾らずに話してくれるのですが、受験生としてこれではいけません。ただ、私から見て、彼らは怠惰でも危機感が無いわけでもありません。
『自分の意思で勉強をする』ということは、それだけ難しいということです。
そのような話をしていた生徒の一人が、数学以外の科目も宿題を出してくれませんかと言ってきたので、毎日勉強する量を決めて、ノートを私に見せに来るようにしようと約束しました。
性格の傾向として、自分のために頑張れるという人もいれば、他人との約束があるから頑張れるという人もいます。私が今まで出会って来た人は、後者の方が多かったような気がします。
数学は論理的な学問ですが、人は論理的にのみ行動することは出来ません。特に、受験期には、自分の感情コントロールすることが重要です。自分を動かすための方法を考えるということも大切かもしれません。
7月6日 腕の見せ所
3年生文系は、分野毎の復習の授業が終わったので、センター試験や2次試験に向けての演習をしています。
今までは分野毎に区切って問題を解く練習をしていましたが、事前の情報無しで問題を解くと、何をしてよいのか分からないという状況になることもあります。現時点ではこのような練習をし始めたばかりということもあって、出来はあまり良くありません。
生徒によっては、今までの授業ではまずまず問題が解けていたのに、演習でほとんど問題が解けずに落ち込んでいます。ただ、あまり解けないのは当然だったりします。
それは、過去の入試問題の中から考え方が頻出で重要なものを、現時点で解けるか解けないかのギリギリのレベルで選んで出題しているからです。全て生徒が解ける問題を出題してしまったのであれば、問題選択を間違ったということになります。
数学は基礎的なことを反復して実力をつけることも大切ですが、考えてギリギリできるかどうかという問題を解いて一気にレベルを上げていくという方法もあります。
後者は指導者がいなければ中々出来ない方法で、生徒のレベルの把握、問題選択のセンスや解説の仕方など、指導力の力量が問われる場面でもあります。
7月7日 赤本の使い方
志望校が明確に決まっている生徒が、赤本を解いてみようと思うんですけど、どう思いますか。と相談してきました。赤本というのは、各大学の入試問題の過去問集のことです。
赤本の使用目的ですが、学力をつけるために演習書として使うという面は薄いと考えています。
赤本の有効な使い方は、センター試験後に受験校を決めるときに、合格ラインの得点が取れるようになるか判断するために用いることです。センター試験の得点だけで受験校を決めるのではなく、1度は過去問を解いてみないといけません。たまたまセンター試験だけ点数が取れてしまったような場合はA判定でも落ちることがあります。
また、受験校が決まれば過去3〜5年分位は解いてみるべきですが、同じ問題が出るわけではないので、参考程度にとどめて満遍なく勉強する方が良いでしょう。
明確に志望校が決まっている場合は、今の時期に一度解いてみるのも、良いことだと思います。おそらく現段階では解けない問題の方が多いので、自分に何が足りないのか、これから夏に向けてどのような勉強をしないといけないのかを考えるきっかけになるかもしれません。
ただ、出来ないからといって、気にして過去問ばかり解いていても意味はありません。現時点の実力では志望校に届いてないというのは当たり前で、夏の過ごし方で最終的な結果が変わると信じて計画を立てて勉強してほしいと思います。
7月8日 何度でも説明します
最近、2年生と3年生から、夏休み(前)に苦手な分野の授業をしてほしいという要望が多いです。
当塾のウリとしているのが、1ヶ月10コマ(×2時間)の授業で演習を含めて勉強時間を多く確保できるということと、希望者には個別指導が無料で受けられるということです。
とにかく出来るようになるまでお金を気にせず勉強する(質問する)という目的でこのような方法を取っています。
個別指導では、苦手な分野があれば何度でも解説します。もちろん1回2回の説明で出来るようになれば良いのですが、そうでなければ出来るようになるまで勉強するしかありません。
今回分からない問題を説明してくださいと言ってきた生徒は、今までに4回は同じ分野を質問していると思います。高校数学は分野によってはそれほど難しいと思いますし、苦手に感じることは定着するまでに時間がかかります。それを、出来るように頑張りなさいとだけ言っても、どうして良いのか分からないという生徒がほとんどだと思います。
当塾では、本気で頑張りたいと思っている生徒には、こちらも本気でサポートをしていきます。
塾に通うことを勉強を頑張るきっかけにしてもらいたいと思っています。
7月9日 成長の実感
現在、授業後に苦手分野の補習をしているのですが、問題が解けるようになったのが嬉しかったのか「成長を実感します!」と生徒が言っていました。
確かに今まで解けなかった問題が解けるようになるというのは、自覚できる分かりやすい成長です。そういうことの積み重ねで、生徒は勉強のやる気が出てくるのだと思います。
しかし、出来るようになったという結果だけが大切なのではなくて、私が重点を置いて見ているところは、本当に理解しているのかということや、解き方が正しいのかどうかということです。
なんとなく公式を用いたら答が出たというのは、成長ではなく、ただのラッキーです。答が合っているという状況でも、本当に理解できているのかを確認しながら指導しないといけないと考えています。
ある生徒の例ですが、数学が他の教科に比べて出来ないということで3月に入塾してきました。
指導をしていて、問題を解く能力は高いのですが、考えをまとめる力が不足しているということを感じました。その原因として、問題を解くときのノートが乱雑で、グラフなども省略して描いているということが考えられました。そういった点を、少しずつ改善していき、グラフも随分丁寧に描けるようになってきて、問題に対する思考も変化してきました。
私が生徒の成長を実感するのはこのようなときです。
生徒それぞれに状況は違うので指導の仕方は変わりますが、成長が実感できるような手助けをしてあげたいと思います。
7月10日 季節の変わり目
ここ2日ほど気温が急激に上がました。そのためか、体調不良で塾を休む生徒が何名かいました。気をつけていても体調を崩すことはありますから、せめて規則正しい生活をおくるようにしてもらいたいと思います。
予防といえば、これからの季節、体が暑さに慣れていない時期は熱中症になりやすくなります。今まで熱中症になったことが無いから大丈夫と思わず、水分と塩分を取り、直射日光の当たる場所に長時間いないなど、対策をとってほしいと思います。
体調管理も受験勉強の一部です。特に3年生は夏が勝負ですから、夜遅くまで勉強をしていて体調を崩したなどということがないように気をつけましょう。
7月11日 間に合わなくてもやるしかない
先日残って英語の勉強をしている生徒が
「英語が全然出来ないんですけど、どうすれば良いですか。」
と聞いてきました。
長文の問題を解いているところを見ると、かなり多くの単語を辞書で調べていたので、まずは語彙を増やすためにとにかく単語を覚えなさいと指示しました。
英語の長文は、多少分からない単語があっても解き進められるようにならなければいけませんが、ある程度の単語力があっての話です。語彙力があまりに少ないと、分からない単語ばかりで全体の流れが掴めないので絶対に解けません。
そのように言うと、多くの生徒は
「(高校3年生の)今から単語を覚えて入試に間に合いますか。」
と聞いてきます。
間に合うかどうかは個人の努力次第ですが、やらなければ出来るようにならないんだからやるしかありません。そもそも間に合うかどうかが、やる、やらないの基準ではありません。それをやらない限りは出来るようにならないのだからやるしかないのです。
どの科目にも言えることですが、基本的な練習をせずに出来るようになることは絶対にありません。現時点で語彙力が十分に身に付いていなければ、高校3年生であっても、そこから勉強するしかないのです。
高校3年生の夏にどの科目も全て基礎からやっていたのでは、進学先は限られてきます。そうなることがないように、高校1、2年生の内に努力をして、語彙力や公式などをきちんと身に付けておいてほしいと思います。
7月12日 難しいと知ってほしい
部活動と勉強の両立というのは、昔からあるテーマですが、個人的には非常に難しいと思っています。
特に高校での勉強は中学までとは違い、内容は難しくなり、量も格段に増えます。中学校のときと同じような感覚で行動していると、勉強の方はついていけなくなります。
部活動によって活動時間が異なるので一概には言えませんが、練習時間または準備に長時間拘束される部活動も存在します。そして、集団で行う活動がほとんどでしょうから、自分の意思で時間をコントロールすることはまず不可能でしょう。
部活動を通じて得られる経験や、人間関係など大切なことはたくさんあると思います。しかし、それを得るために、自分の将来の進路に直結する勉強時間が減少することも事実です。
こういうことを書いていますが、学生は勉強だけしておけば良いとも思っていません。ただ、両立することは非常に難しいということを部活動に打ち込む生徒には知っておいてほしいのです。自覚していれば漠然と過ごさずに、必死で勉強にも打ち込めるようになるかもしれません。
昨日の日記にも書きましたが、部活動が忙しくて1、2年次に十分な勉強時間が確保できないという生徒は、とにかく基礎固めをしっかりとやっておいてもらいたいと思います。英単語や熟語を毎日覚えるなど、高校3年生になって本格的に勉強をするときに、スムーズに始められる準備はしておかなければなりません。
7月14日 謳歌
ここ数日、大学生が立て続けに尋ねてきていました。
人によって将来への展望や、就職への取り組み方、人生観など全く違うので、若い人たちと話をするのは、こちらにも刺激になります。
将来のことを考えて資格を取ろうと勉強に精を出したり、外国に留学して見識を広めたり、サークルの幹部になって組織を運営することの難しさを感じたり、バイトに明け暮れたりと、皆、それぞれに大学生を謳歌している様子でした。
大学に行って専門的なことを勉強することは大切ですが、大学へ行くということの魅力はそれだけではありません。今まで、自分が育ってきた狭い地域コミュニティ外の人と多く出会う機会になりますし、自分の人生の方向性を考えて行動を起こせる時間と自由が与えられる年代でもあります。
そうした時間を過ごせる権利というのは誰にでも与えられるものではなく、努力をして掴み取るものです。自分の可能性を広げるためにも、高校生は今のうちにしっかりと勉強して、自分の納得の行く進路に進んでほしいと思います。
7月15日 自転車置き場について
トップページにも書きましたが、こちらにも書いておきます。
塾生と保護者の方に連絡です。
塾の入っているビルが、外壁塗装工事を行います。工事は日中に行われるので、授業の時間とは重なりませんが、立ち入らないようにしてください。
工事期間は7月末までかかるそうで、その間、駐輪場に足場を組むので、駐輪場が使用できません。
自転車は
塾の軒先
に置くか、
敷地内の駐輪場とは反対側の壁沿い
に置くようにしてください。
塾の軒先 敷地内の壁沿い
壁沿いに置く場合は、車の出入りの邪魔にならないように、出来るだけ壁につけて一列に置くようにしてください。また、こちらにある駐輪場は住民の方専用の駐輪場なので、停めないようにしてください。
送り迎えのための塾前の駐車場は、今まで通り使用していただけます。
何か問題などがあれば、すぐに塾まで連絡をしてください。ご協力よろしくお願いします。
7月16日 台風時の対応
台風が接近しています。ニュースによると、今日の夜から明日の朝にかけて愛媛県には上陸する見通しのようです。
当塾の台風時の対応について記しておきます。
台風であっても、塾内で勉強する分には特に支障はないと考えているので、基本的には塾を開けて授業を行います。
ただし、風や雨が強い場合は通塾が困難になると思いますので、車で送り迎えをしてもらえないようなら休んでも構いません。また、車で送り迎えしてもらえる場合でも危険だと判断されるような状況であれば休んでください。
全員が揃わない場合は、授業を進めずに問題演習を行うなどします。
出来る限りペースを崩さないこと、勉強をしない理由を作らないことが大切だと考えてこのような措置にしています。十分安全に配慮した上で、通塾が可能であれば来て勉強をしてください。
7月18日 台風一過
愛媛は四国の山脈のおかげで台風が逸れることが多いです。
いつもなら高知から関東方面に進路を取る印象があるのですが、今回の台風は四国・中国地方を縦断し日本海に抜けていきました。
そのように台風が長く滞在していたためか、今日は晴れているのに風が涼しく過ごしやすい1日で、塾に向かって歩いているときには日陰でネコが気持ちよさそうに寝ていました
1学期も終わり、いよいよ夏休みに入ります。
スッキリした天気のように、勉強を頑張っていきたいですね。
7月19日 はじめが大切
2年生は今日からベクトルの授業に入りました。
ベクトルは図形的な処理と計算的な処理の良い所取りができ、習熟すればとても便利なのですが苦手にする生徒が多い分野でもあります。
初めての授業だったので図形的な処理を正確に出来ているか一人ずつ確認したのですが、半数くらいの生徒が勘違いをしたり、自分勝手な処理をしていました。
計算の間違いは自分でも気づきやすいのですが、図形的な処理の間違いは自分では気づきにくく、間違った処理に慣れてしまうと何をしているのか分からない、となってしまいます。
勉強全般に言えることですが、なかなか出来るようにならない生徒は、ルールを無視した処理をしていることが多いように感じます。
勉強とスポーツは似ていて、どちらも正しいルールを覚えなければ上達しませんし、試合(入試)では通用しません。はじめに正しいルールを身に付けられるよう、意識して勉強しましょう。
7月20日 ちょっと
今日は高校3年生が苦手な単元があるというので、補習をしていました。
補習は13時から14時半だったのですが、生徒が
「ちょっと残って勉強して行きます」
といって、そこから17時半まで自習室で勉強していました。
受験勉強全体で考えると、3時間で出来ることは、本当にちょっとです。
そのちょっとを積み重ねて、夏の終わりには大きな変化を感じ取れるようになってもらいたいと思います。
7月21日 それぞれの夏休み
学校は終業式を終えて夏休みになりましたが、愛媛県の高校では公立私立問わず、多くの学校が7月末まで夏季補習を行っています。
学校での補習は、1、2年生は午前中だけの学校が多く、3年生は2時までであったり、6時まで授業をしている学校もあったりと随分と状況が違います。
当塾では学校の補習が無い8月は夏期講習として授業時間が増えますが、特別なことをするわけではありません。普段から学力を上げるために必要なことを行っているので、それを継続して行っていくことが大切だと考えています。
7月末まで学校の補習はありますが、苦手な分野を質問する時間を普段より多く取れると思います。当塾のウリである個別指導が無料であることを利用して、今のうちに苦手な分野を克服して2学期以降の勉強に繋げていけるように、自主的に勉強に励んでほしいと思います。
7月22日 1回聞いて出来る人に塾は不要です
最近、勉強の相談?で
「習ったときには出来るようになっているのに、時間が経つと忘れてしまって出来なくなるんです」
と、何人かの生徒が言ってきました。
時間が経つと忘れてしまうというのは当たり前の話で、解決方法は「復習をする」しかありません。
99.9%(以上)の人は復習をしないと、勉強したことを忘れてしまいます。
新しく覚えたことは、すぐに復習をしないと忘れてしまうので出来る限り早く復習して、何度か復習した内容は、反復する回数が増えるごとに間隔を空けながら復習します。そうして何度も繰り返すうちに定着して忘れなくなっていくのです。
中学生のときは勉強が出来たのに、高校に入って出来なくなったと言う人が多いですが、それは中学生のときは何度も反復練習が出来ていたからです。
高校では内容が難しくなり量も多いので、反復するのに時間がかかり、反復回数が少なくなっているから出来なくなるのです。また、反復練習をしていたとしても、内容が難しいので、理解せずに繰り返しているだけになっている可能性もあります。
勉強が出来るようになるためには、同じことを何度も繰り返しながら、分からないことを理解していくしかありません。
今日は高校3年生に確率の補習を行いましたが、その中には同じ内容を何度も聞いている生徒もいました。上記で書いたように、習った直後には出来ていても、時間が経ち、理解が曖昧になって出来なくなっていたので受講するように勧めました。
一度説明したからといって出来るようにはならないことを理解しているので、同じことを何度も説明しますし、何度でも同じ質問を受け付けます。生徒も先生も同じことを何度でもやるんだという気持ちで、勉強に取り組んでいかなければなりません。
7月23日 検算の回数
現在、高校3年生は基礎的な内容を反復しつつ、2次試験対策の演習を行っています。
2次試験対策とはいっても、まだ基礎的な内容が完全に定着していないので、現時点で反応できる(反応できてほしい)問題で演習しています。
数学の問題を解くというと、発想力やひらめきが必要と言われることがありますが、ほとんどの問題は地道な考え方を積み上げて解くことがほとんどです。
数学の面白さや魅力に、発想の転換やひらめきがあることは確かですが、入試で問われるのはそれだけではありません。計算力であったり、問題を解くスピード(処理能力)を問われることも多いので、思考力を鍛えるために時間をかけて難しい問題を考えることも必要ですが、入試に対応するためには正確性や時間を意識したトレーニングも必要です。
計算力が必要な問題では、問題を解説するときにどのタイミングで検算をしているのか、どれくらいの頻度で確認しているのかを伝えることもあります。私の方が生徒よりも計算力はあると思いますが、生徒が問題を解いているときよりも、検算や確認の回数は多いと思います。
数学が出来る人がどのようにして問題を解いているのかを実際に見てもらうことで、計算に対する意識を変えてもらいたいと思っています。
7月24日 暑かった
今週末はまた台風が近づいてくるようですが、今日は暑い一日になりました。
愛媛県では、地方大会から野球部の応援を学校主導で行っている高校が多いため、応援に参加した生徒たちは目が充血してぐったりとしていました。
そんな状況でも、4時間授業を受ける生徒もいれば、授業後に残って勉強している生徒もいました。そういう頑張りが続けば、夏の終わりにはきっと力がついていると思います。
換気のために扉を開けていたら、あまりに暑かったためか教室の真ん中で堂々で寝ているヤツがいたので、授業が始まるまでの間そっとしておいてやりました。
7月25日 平等なくじ引き
「くじ引きの確率は、くじを引く順番に関わらず平等である」
ということは、数学をきちんと勉強している人なら常識だと思います。ただ、気をつけないといけないのは、これは「平等なくじ引き」のときに限るということです。先日、指導をしていて、以下のような問題がありました。
<問>
当たりくじが5本入ったくじが10本ある。当たりくじを引いた人はくじを持ち去るが,はずれくじを引いた人はくじを戻すものとする。このとき,くじを引く順番が2番目の人が当たりを引く確率を求めよ。
計算してみると分かりますが、答は1/2になりません。
少し考えてみると、このくじ引きの場合は後になるほど不利になります。よって「平等なくじ引き」とは言えないわけです。「くじ引き」と書いてあるからといって機械的に処理をしないように気をつけなければなりません。
指導するときに
「くじ引きの確率は、くじを引く順番に関わらず平等である」
ということは伝えるのですが、その本質も伝えていかないといけないなと考えさせられる問題でした。
7月26日 徳政令
自分で毎日これだけの量の勉強をやろうと決心すると、何日かは続くと思います。意志が強い人は、途切れることなく続くかもしれませんが、大抵の人はどこかで途切れてしまいます。単純に勉強をやる気がなくなって途切れることもあるかもしれませんが、どうしても辛い日であったり、優先しないといけない事があったりして時間が作れない日があるかもしれません。
塾の生徒の中にも、毎日自分で決めた量の勉強をしている生徒がいるのですが
「今、2日分借金がたまっているので、今日は後20問やらないといけないんです」
と言っていました。
また、ある生徒は
「やると決めた勉強が1週間以上出来てないんですが、どうしたら良いですか」
と言っていました。
その2人には同じことが言えるのですが、そういう場合は借金を帳消しにして、今日から心機一転やり直そうと思えば良いのです。
自分で決めた勉強や復習は毎日途切れないことが理想ですが、学校行事があったり、宿題が多い日など、どうしても時間に余裕が無く出来ない日が発生してしまいます。そんなときは、前日の分までやろうなどとしないことです。ちょっとしたことで中断するのはいけませんが、どうしても無理な日だってあるんだと考えるようにした方が、案外長続きするものです。
そのように中断する日があったとしてもトータルで学力が付くように、普段から勉強を続けることが大切なのです。
7月27日 変化の途中
個人差はありますが、高校3年生は質問してくる内容が徐々に高度になってきました。4月頃と比べて質問が応用的な内容に変化しつつあると感じます。この4ヶ月間で随分と力がついてきているので、このまま伸びていってもらいたいものです。
そういう時だからこそ、これから自分で勉強をして力をつけていってもらうために、基礎的な内容で抜けている部分が無いか、チェックをしないといけないなと思っています。各自の勉強の様子や、質問内容などから、あまり勉強をしていないであろう分野が浮かび上がってきます。そうした部分の補填をしながら、受験までに身につけてほしい内容を精選して、夏期講習では授業を行っていきます。
夏の間、集中的に勉強できる期間は、残り3週間ほどです。この3週間でいかに力をつけられるかが勝負だと思って頑張りましょう。
7月28日 ひらめきではない思考
数学で難易度が高い問題になると、何をすれば良いのかが分からず、まずまず出来る生徒でも白紙解答になることがあります。
私が学生時代に参考書を読んでもどうしても理解できないことがありました。答が正しいことも、載っている解法が正しいことも分かるのですが、何故それを思いつくのかが理解できなかったのです。天から降ってきたようなひらめきが無い限り、こんなことは気づかないだろうと当時は思いました。
一人で参考書を読んで数学を勉強するためには、解答を読み、どのように考えてそこに辿りつくのかを理解したり想像する能力が必要ですが、高校時代の私はそこまでのレベルに達していなかったのでしょう。
今は、当時どうしても分からなかった解法でも、何故そのような考えに至るのか理解できます。数学を教えることを生業にして、積み上げてきたものがあるからこそ理解できるようになったのだと思います。
最近、高校3年生の数学Vの授業では、私が高校時代に苦しんだ問題を取り扱っています。単に解法の暗記ではなく、問題を解くための思考の過程を伝えることで、生徒たちには乗り越えていってもらいたいと思います。
7月29日 連絡事項
ビルの塗装工事が終わり、自転車置き場が以前と同じように使えるようになりました。
今後は塾専用の駐輪場を使用して、敷地内の別の場所には駐輪をしないようにしてください。
もうすぐ8月になりますが、部活動の大会や模試の関係などで、授業時間の変更が多少発生しています。生徒には変更の件を伝えていますが、保護者の方で生徒からスケジュール変更を伝えてもらっていないという場合もあるかもしれません。TOPページに最新のスケジュールを公開していますので、そちらの方をご確認ください。
7月30日 板書を取る
今日、授業をしていて気になったことがあったので、生徒に話をしました。
私の授業のやり方は、問題解説のときは板書を取らずに全て解説を聞き、後でまとめて板書を取るように指示しています。これは、私が今まで色々な先生の授業を受けてきて、この方法が最も数学の勉強に適していると感じたからです。
説明を全て聞いてから板書を取ると、もう一度自分で問題を解く思考を確認できます。そうすると板書をとりながら、どのような手順で、どのように論が展開していったのかを考えることになるので、思考力が付くのです。
それで、今日気になったことというのは、一通り説明した後、生徒が板書を書き写しているときに、グラフを描く手順を無視して形だけを真似して描いていたのです。このような板書の取り方をしていては、数学は絶対に出来るようにならないということを、生徒には話しました。
板書を取るということは、答を写す作業ではありません。ノートに文字を書きながら、手順や論理を頭の中に刻んでいかなければいけません。
7月31日 オープンキャンパスについて
ここで何度も書いているのですが、毎年オープンキャンパスに行くという生徒がいるので、改めてオープンキャンパスについて私の考えを書いておきたいと思います。
私はオープンキャンパスに行くことは、受験にプラスにならないと考えています。
まず、志望大学が決まっていないからオープンキャンパスで決めるというのはナンセンスです。受ける大学を決めるのならば何校も周らないと比較ができません。例えば、5校見に行くだけでも5日〜10日ほどかかるでしょう。大学の資料を見て比較した方が遥かに効率的です。
また、志望している大学があったとしても、見学に行かずに勉強をしていた方が合格に近づけます。オープンキャンパスに行っている間は移動時間も含めて勉強はできませんから、勉強していたはずの時間を考えると学力的には大きく差がつくからです。
オープンキャンパスに行くと勉強をやる気が出る、という人もいるかもしれませんが、そもそもオープンキャンパスに行かなければやる気が出ないようでは大学に合格する学力はつきません。普段から勉強をする意思を持つことが大切で、やる気というのは外的要因で長続きするものではないからです。
そして、オープンキャンパスに行ったとしても、大学の本当の姿というものは分かりません。オープンキャンパスはお客さんが来ると分かっているので、着飾った状態で見せています。そのときに見たイメージと実際の大学の授業は異なるため、入学後の様子は正確には分からないのです。仮に良いイメージを持ったとしても、そんな一瞬の出来事で志望する大学を決めて本当に良いと思いますか。
以上のような理由から、オープンキャンパスは判断基準として使えない上に、勉強する時間が減ってしまうため、行かない方が良いと私は考えています。唯一行っても良いと思えるのは、面接や志望理由書で実際に見た内容を活用することが出来る、推薦で受ける大学が決まっている場合だけです。
既に行く予定を立てていて変更できない場合は仕方ありませんが、今後オープンキャンパスで塾を休むようなことが無いように、お願いしたいと思います。
松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908