日記・予定表


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2015 8月


8月1日 8月の自習室利用について

8月前半は個別指導のある無しに関わらず、正午には塾を開けます。自習室を利用したいという塾生は正午から塾に来てもらって構いません。

また、自習をしている生徒は、授業時間外と他の生徒の予約が入っていない時間には、いつでも質問をして構いません。予定表で黄色くなっている時間、私は塾に常駐しています。

家では集中して勉強できないという人もいると思いますので、是非、塾を利用して夏休みの勉強時間を確保してください。


8月2日 国語力

今日の午後、複数の生徒が自習に来ていました。夏休みの宿題で分からないところがあるというので質問に答えていたのですが、その中に興味深い問題の並びがありました。

全文は載せませんが、以下のような問題文です。


問題A
「以下の式が,xについての恒等式となるように,定数 a,b,c の値を定めよ。式〜〜〜」

問題B
「以下の式が,xについての恒等式であるとき,定数 a,b,c の値を求めよ。式〜〜〜」


問題Aと問題Bはほとんど同じようですが、随分違います。
問題Aは『xについての恒等式となるように』と書かれているので、恒等式であるという条件は使ってはいけません。
それに対して、問題Bは『xについての恒等式であるとき』と書かれているので、恒等式であるという条件を使っても構いません。

このように文章が少し違うだけで、使ってはいけない解法が発生することもあるので、数学を論理的に考えるためには、文章をきちんと読み解く国語力が必要になります。上記のような問題文を正しく論理的に読むという習慣をつけることで、国語力もついてきます。

指導をしていると、全体的な成績が伸びやすい生徒は国語力が高い傾向があるように感じます。どの科目も日本語で書かれているので、文章を正しく読めるということはそれだけでアドバンテージになります。

塾で教えている教科は数学ですが、数学の問題だけが解けるようになれば良いということではなく、総合的な学力をつけて欲しいと思って指導をしています。


8月3日 数学で使われる文字

数学では、ある決まった数を表したり、未知数を表すときに様々な文字が使われます。
π、e、i などはその代表格で、それぞれが固有の意味を与えられています。その他にも、慣例的に役割毎に使われてる文字が大体決まっています。例えば、自然数を表すときには「n」,整数を表すときには「k,l,m」などを用いることが多いです(高校数学の場合)。

それぞれの由来は、英語やドイツ語で表したときの頭文字であったり、数学者の名前の頭文字や、有名な数学者が使い始めたことだったりします。

そんな文字の中でも最もよく出てくる文字は「x」ではないかと思います。この「x」は、未知数や変数を表すときに使われることが多い文字です。

高校では、関数の分野で変数を表すのに使う文字は「x,y,z」の場合が多く、定数を表すのに使う文字は「a,b,c,k,t,s」が多いように感じます。


さて、センター試験位までのレベルであればあまり出題されないのですが、2次試験の中には、この変数と定数の意味を逆にして存在範囲を考えるという問題が出題されることがあります。

そういう問題を考えるための準備段階として、今日は高校3年生に、いつもとは「x」と「a」の文字の意味が入れ替わった問題を出題してみました。すると、何をしていいか分からなかったようで、解答が白紙になってしまいました。

数学がある程度出来る生徒であっても、このようにちょっとしたことで何をして良いのか分からなくなるということがあります。試験会場でそのようなことが無いように、慣れだけで問題を解くのではなく、意味を考えて問題を解けるようになっていって欲しいと思います。


8月4日 1日で出来ること

多くの高校生は、現在、夏休みに入っています。それぞれ、勉強に打ち込んだり、部活を頑張ったり、ダラダラ過ごしていたりと、人によって時間の使い方は違っていると思います。

今日、正午に塾に来て22時頃まで勉強をしている生徒がいました。聞けば、午前中も違う場所で勉強をしていたそうです。家に帰っても多少は勉強するので、それで1日12〜14時間位の勉強量になると思います。

その生徒が「10時間あれば結構勉強できると思っていたら、すぐに時間が経っていてそんなにやった気がしません。」と言っていました。それは集中していたからとかではなく、実際に10時間くらいだと出来ることはそんなに多くないのです。

センター試験に向けて勉強する科目は、国語(現代文・古典)、数学、英語、理科(理系は2科目)、社会(文系は2科目)なので、理系文系とも8科目はあるわけです。1日12時間勉強するとして、時間を均等に割り振ると1科目あたり、1時間30分しかできないことになります。数学は少し難しい問題を考えると1問30分位かかったりしますから、1日3問しか出来ないこともあるわけです。

このように1日単位で考えると、たとえ12時間勉強したとしても、1科目あたりの勉強量はそこまで多くありません。ですから、時間は1日単位で考えるのではなく、10日間や1ヶ月単位で考えて、計画だてて勉強をするべきです。

8月に入って4日経ちましたが、特に高校3年生は計画通り行動できているでしょうか。気づけば夏が終わっていた、なんてことにならないように、気合を入れて頑張りましょう。


8月5日 遅刻について

昨日、今日と2日連続で遅刻した生徒がいました(生徒自体は別の生徒です)。2人とも連絡があったのですが内容に不備があったので、今後そのようなことが起こらないように記しておきます。

1 遅刻するときに、メールで連絡するのはやめてください。
遅刻するときは、電話で連絡をしてください。遅刻連絡は確実に伝わることが大切なので、意思確認が行える電話をしてください。社会人になって勤務先や取引先に遅れることを伝えるときに、メールは非常識です。友達同士なら構いませんが、私的な場合と公的な場合をきちんと使い分けてください。

2 状況が変わったら、再度連絡してください。
10分程度遅れますという連絡があった生徒が1時間以上遅れてきました。話を聞けば状況が変わったことは分かりましたが、一度連絡をしたからそれで良いと思わずに状況が変わったのなら再度連絡をしてください。

3 連絡をしていても、謝罪をして入室してください。
連絡をしたら遅れていいということではありません。基本的には遅れてはいけないのです。連絡の有無にかかわらず、授業に遅れたときは、一言「遅れてすみません」と言ってから入室してください。

いずれも常識の範囲内のことなのですが、身に付いていない人が多いです。勉強以前の問題として、このようなことをきちんと出来るようになってください。


8月6日 新新課程

小中高の学習指導要領(簡単に言えばカリキュラム)は、おおよそ10年毎に新しいものに更新されています。

去年の入試から新しい課程の入試となったので、今年度は2年目となります。浪人生のための移行措置などを考えると、本格的に運用されるのは今年からと言っても良いかもしれません。

大切なことは傾向が変わる、変わらないということに気をとられるのではなく、どのような形式で出題されても答えることができるように本物の力をつけていくことです。


さて、新課程に変わったばかりですが、文部科学省からさらに次の課程の方向性が発表されました。現時点ではまだ案の段階なのでこれから変わることもあると思いますが、新設する科目はどちらかというと文系科目が多いようです。

小学校では、3年生から「英語」の授業を行い、高学年で現在の2倍の授業時間にして、それに伴い、中学、高校での英語の学習の仕方を見直すことが検討されているようです。

中学校は新設する科目について触れられていませんでしたが、高等学校では科目の新設が多いようで、特に気になったのが社会科です。

現行の課程では、社会系科目の選択は

・「世界史Aまたは世界史B」(必修)
・「日本史Aまたは日本史Bまたは地理Aまたは地理B」(必修)
・「現代社会または(倫理と政治経済)」(必修)

※世界史Aと地理BのようにAとBを1つずつ履修する人が多い。(Aは2単位、Bは4単位)

のようになっています。

新しい課程の案では社会科の新設が多く「歴史総合」「地理総合」「公共」の3つを新たに必修科目とするようです。ここで、なぜ気になったかというと、この3つと併せて現行課程のB(4単位)に相当する科目を履修すると思われるからです。

そうなった場合、かなり授業時間が増えるため、他の科目の授業時間を減らさなければならないと思います。もし、理系の生徒は現行課程のBに相当する科目を取らないでよいのであれば、理科の基礎科目のような扱いになる可能性もあります。

科目変更で学習内容の変化も気になるのですが、このような授業時間数や全体のバランスも気になるところです。まだまだ案の段階なのですが、こうした情報から今後の受験がどのように進んでいくのかも予測していかなければいけません。


8月7日 天王山

明日からの一週間、毎日約10時間連続で授業があります。

当塾は私一人でやっているので、授業後と授業前に授業準備時間がかなりかかりそうです。

ということで、8月14日まで日記の更新が出来そうにありません。

生徒たちも大変ですが、こちらも全力を尽くして夏を乗り切りたいと思います。


8月14日 一区切り

今日で8月前半の授業が終わりました。
ここのところ一週間は、毎日10時間近く授業があったので、授業とその準備でかなり疲れました。明日からの2日間は塾を休みにして、8月後半の授業に備えたいと思います。

最近の出来事ですが、8月に入ってから塾に22時頃まで残って、1日10時間以上勉強している高校3年生が多くいました。成果はすぐに出なくても、その努力が生かされる日がきっと来るので、8月後半も継続して頑張ってほしいと思います。

また、勉強をすることで、今まで自分が思っていた以上に現状がマズイということに気づく生徒も出てきています。そういう生徒は、申し出があれば8月後半に個別指導を入れるので、学校が始まる前に、苦手な分野を少しでも減らすようにしてほしいと思います。

1、2年生は2学期に向けて順調に予習と復習が進んでいます。ここまでは有意義な夏休みを過ごせている生徒が多いのではないかなと思います。


8月17日 雲

塾の掃除は毎日行っているのですが、一昨日、昨日の休みで、いつもは出来ていない所の掃除が出来ました。この機会に、以前から交換しようと思っていたものも、ようやく変えることができました。



神棚の上に「雲」という字を貼っているのですが、テープの粘着力が弱くなり剥がれる度に半紙が痛んでいたので交換したいと思っていました。

この「雲」という字を書いてくれたのは教え子なのですが、元書道部部長だけあって流石、達筆です。7月の中旬に、わざわざ書いて持って来てくれました(書いてくれとお願いしたんですが)。


以前も書きましたが、私は特に信心深いわけでもなく、特定の宗教を信仰していることもありません。それでも、神棚を祀っているのは、自分の行動を律するためです。

当塾は個人塾なので、生徒を指導するときのマニュアルは無く(指導計画はあります)、私の考えで正しいと思った方法で指導を行います。しかし、一人で物事を進めるとき、人は傲慢になったり、独りよがりの考えになってしまう危険性があると思います。そのようにならないためには、自分の心の中で、自分を最上位に位置させないことが必要ではないかと考えています。




8月18日 予定表の数字

塾の教室の後には、予定表を置いています。書いてあることは塾の予定だけでなく、各学校の行事であったり、模試や補習のスケジュールを記入して、生徒の状況が把握できるようにしています。

予定表にはセンター試験までの残り日数も記入して、毎日、数字を消しているのですが
先日、3年生の授業で
「センター試験まで残り150日位か、随分減ってきたなあ。」
と言うと
「え、もうそれだけなんですか?何でパッと分かるんですか?」
と、ある生徒から返ってきました。

皆、知っているものだと思っていたのですが、そういえば、確かにセンター試験までの残り日数を書いているということは伝えたことがありませんでした。

その話をした後、気づいていなかった生徒は手の甲にマジックで残り日数を書いていました。
自分のスケジュール帳にもきっと記したことだと思います。

150日は、あっという間ですが、まだまだ出来ることはあります。1日1日を大切に過ごして、しっかりと力を付けていってほしいと思います。




8月19日 浪人生の覚悟

現在は香川県で浪人生活を送っている昨年度塾に通っていた生徒が、お盆休みということで、訪ねてきてくれました。

昔に比べて今は、大学受験のために浪人する人が減っています。少し調べてみると、1992年度は大学入学者の約3分の1が浪人生で、1999年度は約4分の1、そして現在は約8分の1まで減少しています。受験者よりも定員の方が多い時代になっていますから、浪人生が減少するのは自然なことなのかもしれません。

しかし、だからこそ浪人してでも目標としている大学に入学したいと考えている生徒は、相応の覚悟を持って臨んでいるんだと思います。

色々な話をしている中で、1日どれくらい勉強をしているのかという話になったのですが、予備校の授業以外の自習時間が平均8〜10時間位と言っていました。4月に浪人生活をスタートしたとして、これを受験の日まで300日以上実行するのは並大抵の気持ちでは出来ません。

何事も、実行するためには覚悟が必要になります。

現役生は学校があるときは、浪人生と同じ勉強時間を確保することは困難でしょう。夏休みの間は、これくらいの時間を勉強に費やせたでしょうか。


8月20日 全て真似する

イマイチ数学の点数が伸びないという人にありがちなのが、自分で勝手に解答を省略してしまうということです。

授業で問題の解説をしているときに、答の値には関係がなかったとしても、グラフを描いて状況を検証することがあります。解説後、生徒が板書を写しているのを見ていると、グラフの部分を写していない生徒がいます。

板書はきちんと控えたとしても、類題を解かせるとグラフの部分を省略する生徒もいます。例題を説明をした直後は、グラフを描かなくても出来るかもしれませんが、時間が経って自分で考えたときには出来なくなります。

また、私が描いた三角形を生徒が写すところを見ていると、角度などを無視して適当に描いていることもよく見かけます。鋭角なのか、直角なのか、鈍角なのかによって条件が全く変わってくるので、これも非常によくありません。

そういう生徒には、面倒くさがらず描きなさいと必ず指導します。勉強をしているときに、これくらいは省略していいだろうという考えは非常に危険です。学ぶときには、まずは全て真似していこうという気持ちで取り組んで欲しいと思います。

昔の話ですが、私が高校時代に通っていた塾では、先生の解法だけでなく、先生の文字そのものを真似する生徒がいました。そこまでしなくても良いのですが、そうして真似をしていた生徒は、数学がよく出来るようになっていた気がします。


8月21日 嘘じゃないです

塾の生徒が、学校で塾の8月の予定表を見ていると、友人に話しかけられて
「授業が多い塾だね。」と言われたそうです。

「でも、先生は1人でやってるよ。」と言うと
「それは嘘でしょう〜。」と友人に言われたそうです。

本当に一人でやっています。

更に言えば、授業だけでなく、個別指導もしています。そして、個別指導も予約が入っている時間以外にも指導していることが多いので、予定表よりも実際の指導時間は長くなっています。
肉体的にはしんどいですが、8月は生徒の時間が取れるので、出来る限り指導をしています。

それも、私が一人でやっているから出来ることだと思っています。もし、仮に私が誰かのスケジュールを組むとしたら自分と同じようには組みません(労働基準法に違反しますから)。多少キツイことであっても、自分で決めたことだから、納得してやっています。

ふと、そのモチベーションはどこから来るのかと考えていたのですが、頑張っている生徒を見ると、こちらもやらねばという気持ちにさせられます。

逆に、生徒にも、こちらのやる気を見せて、やらねばと思ってもらえるように「嘘でしょう」と言われるような指導をしていきたいと思います。


8月22日 G

今日の授業終了後に、質問を受け付けていたときのこと、女子生徒が
「先生、窓のところにGがいます!」
と言って、ヤツの出現を教えてくれました。

こんなときのために、対G用スプレーを大量に購入しているので、すぐにスプレーを噴射して倒しました。

Gの出現よりも私が驚いたのは、生徒たちが全然慌てずに「ああ、出たなあ」位の対応だったことです。皆、全然平気なの?

倒し終わった後に、ティッシュ越しでも触りたくないなあと言ってると
「僕、平気なんで。」と言って、男子生徒があっさり処理してくれました。

また、別の女子生徒は
「私は素手でも大丈夫ですよ、虫、平気なんで。」とサラッと言っていました。

現代っ子ってたくましい人が多いんですかね?

Gの出現で、皆の意外な一面が見られて少し楽しくなりました。2度と出て欲しくはないですけど。


8月23日 予定表について

今まで、個別指導の予約が入ったり、授業コマの変更があった場合、TOPページに「予定表を更新しました」という文言と一緒に、最新の予定表を確認できるようにしていました。

そして、左側の予定表というところからも、その月の予定表を見ることが出来たのですが、こちらはその月の当初の予定のまま更新していませんでした。

そのせいで、HPで予定を確認している生徒が、最近相次いで時間を間違えるという事態が起きました。時間変更があるときは口頭でも伝えていたのですが、こちらにも落ち度があったと思います。

紛らわしいことはやめて、現在の予定表はTOPページのみに掲載するようにします。左側の予定表というページには過去の授業の日程のみを掲載します。入塾を考えている方は過去の授業日程を確認して、どの月にどれくらい授業をしているのかなどを参考にしていただければと思います。

また、赤く塗られているところは個別指導の予約が入った時間帯になっています。塾生がどのように塾を利用しているか、参考になさってください。


8月24日 ヒドイ問題

8月もあと一週間で終わりです。

生徒の個別指導などもあり、まだまだ忙しいのですが、8月前半よりは少し時間に余裕があるので、大学入試問題の研究などをしています。

昨日、何気なく問題を解いていると、40分ほど試行錯誤しても解けない問題に出会いました。それは、とある難関大学で10年ほど前に出題された問題でした。

解けない原因は途中で薄々気づいたのですが、それで解けないのはあまりにもヒドイと思い、しばらく考えてみたのですが結局ダメでした。原因は、問題の始めに文字で置く値の選択肢が2つあったのですが、そこで選択を間違っていたのです。

この問題の何がヒドイかというと、どちらを選んでも計算量がかなり多く、解けるかどうかは最後の最後まで計算してみないと分からないところです。始めに間違った選択肢を選んでしまうといたずらに時間を浪費させられて結局解けないのは、実際の入試では相当キツイと思います。

このような問題はそんなに多くは無いのですが、入試に出てくる可能性はあります。大切なのは、このような問題もあるということを知っておくことです。

数学が出来る生徒は完答しようと意地になることがあります。練習のときは、その意地が何より大切なのですが、本番ではそれが命取りになることもあります。

入試が近づくとそういうことも伝えていかないといけないなあと、ヒドイ問題を解きながら考えていました。


8月25日 授業の予定について

当塾の授業時間は、週2回+補講(月に2回)が基本になっています。

補講は、定期考査中などに授業を行えないことがあったり、演習量を確保するという目的で行っています。

学力を付けるためには、ある程度まとまった学習時間が必要だと考えているので、このようにさせていただいているのですが、現在、塾生が増加してきたため、スケジュールを組むのが非常に困難になってきています。

本来であれば、授業の曜日を固定した方が、生徒も保護者の方もスケジュール管理が楽だと思うのですが、曜日を固定してしまうと部活動などの関係で、授業時間が確保できません。

授業の日程が不規則であるため、特に、送り迎えをされている方には、ご負担をかけています。申し訳ありません。

9月以降も日程が変則的になることが予想されるので、ご迷惑をおかけすることになると思います。出来る限り、全体のバランスを考えて日程を組んでいきますので、ご理解をよろしくお願いします。

9月の予定表


8月26日 解けてしまうのが問題

高校2年生の授業は数学Uの微分に入りました。

個人的な感想ですが、高校生は、数学Uの三角関数や指数・対数よりも数学Uの微積分の分野の方が、問題を解きやすいと感じると思います。

この分野は要求されることの種類が少ないため、ある程度練習量をこなして解き方を覚えることで、あまり理解していなくても問題が解けるようになっていきます。

しかし、本質的な理解をおざなりにしていると、少しつっこんだことを聞かれたときに何をしていいのかが分からなくなるので注意が必要です。今年1月のセンター試験では、そういった問題が出題されたので、パターン化された問題しか練習していなかった生徒は解けなかったと思います。

そういう思いもあり、今日の授業内容を学校では7月に習い終わっている生徒がいたので、本質的なことが理解出来ているかを確認すると、イマイチ理解できていない様子でした。おそらく、学校で本質的なことを説明されたのでしょうが、問題を解いていくうちに段々と忘れていったのだと思います。

学校で聞いたことでも、塾でもう一度確認することが大切ですし、逆に塾で聞いたことをもう一度学校で確認してほしいと思います。一度で完全に理解できる人は中々いないので、繰り返し聞くことで、本質的な理解を自分の中に染み込ませていかなければなりません。


8月27日 そろそろ運動会

自分が学生の頃はどうだったのかは思い出せないのですが、現在、愛媛県では高校の運動会は9月前半に開催される学校が多いようです(5月に行われる学校もあります)。運動会の様子は学校毎に異なっていて、高校2年生が主体になる学校もあれば、高校3年生が主体となる学校もあるようです。

学校によっては生徒が主体となって、運営の大部分を担うこともあり、責任者に任命された生徒は多くの仕事があります。そうなるとかなり負担が大きいのですが、こうした学校行事の中で学ぶことも多いので、任せられた仕事を一生懸命行えば良いと思います。

昨日、運動会の準備のため次の授業に遅れそうなので、演習のプリントを事前に下さいと生徒が申し出てきました。このように、遅れることが分かっているのならば、どうすれば良いか考えて行動することも大切なことです。

学校での生徒の個別の状況は完全に把握することは困難なので、自己申告をしてもらえれば、こちらで対処できることは行います。

勘違いして欲しくないのは、塾という特性上、大学受験を目標にして話をすることが多いのですが、生徒の部活動や、学校行事での活動に対して反対するようなことはありません。

ただし、何でも認めているわけではなく、自己都合による休みには対処や補講を行いません。何が良くて何がダメなのかを判断出来るようになってほしいと思います。


8月28日 成長の実感

先日、体調不良で休んだ生徒がいたのですが、そのときの授業がノートを写しただけでは理解できないような内容だったので、補講を行いました。

念のため書いておきたいのですが、体調不良で休んだ場合は、必ず補講を行うわけではありません。補講をしてくれるからと簡単に休んでほしくないので、今回は特別措置です。

補講をすることになったのは数学に苦手意識を持っている生徒だったので、丁寧に理解できているか確認しながら授業を進めたのですが、非常によく分かっていました。こちらが求めていることが正確に返ってきて、とてもスムーズに補講を終えることが出来ました。

思い返せば、塾に通い始めた頃は、こちらの質問に対して正確に返すことが出来ないこともあったので、こうして個別で授業をしてみると、相当成長していることを実感します。おそらく、本人よりも私の方が成長を感じていると思います。

テストで点数を取ることよりも、数学を論理的に考えて、受け答えがしっかり出来るようになることの方が大切だと考えています。そうした力が、他の科目の勉強や、普段の行動に繋がってくるからです。

人それぞれ、速度は違いますが、こうして成長の経過を見ることが出来ると、関わってきて良かったなあと改めて思います。


8月29日 平面図形

昨日の日記で「テストで点数を取ることよりも、数学を論理的に考えて、受け答えがしっかり出来るようになることの方が大切だと考えています。」と書きました。そのような考えの元指導をしているのですが、当然、問題が解けるようになるための手法も教えていきます。

今日、平面図形の授業を行ったのですが、この分野は出題される問題の図形が、公式として与えられる図形から変形されていたり、公式として与えられる図形の一部を切り取られていることが多いため、図形の性質を丸覚えしたり、公式のみ覚えていても中々問題が解けるようになりません。

平面図形に苦手意識を感じる生徒の中には、小学校や中学校のときから平面図形が嫌いだったという生徒も多く、どうやって勉強すればいいのか分からないという声もよく聞きます。

まず、始めに言っておきたいのは、平面図形の分野は少し特殊で、中学校までの方が難しい分野です。もう少し正確に言うと、中学受験や高校受験(特に有名私立)で出題される問題の方が大学入試で出題される問題よりも難易度が上です。

高校では、図形の性質や公式など、習うことの量は増えるのですが、広く浅く聞かれることが多いため、問題の難易度自体は下がっているように感じます。それと、大学入試では平面図形を単体で取り扱った難問題というのはそれほど多くなく、他の分野と併せて出題されることが多いため、図形で難しすぎる処理をさせられることがあまり無いのだと思います。

そういった事情があるので、平面図形の分野は頻出の形を反復練習すれば十分だと思います。

ただ、高校生向けの一般的な問題集の平面図形の分野は、どれが頻出で大切な問題なのかが分かりにくくなっているものが多いように感じるので、塾では平面図形を指導するときは頻出のパターンをまとめて、プリントで反復練習をしています。

平面図形に苦手意識をもっている高校生は、昔ほど難しいことは問われないんだという気持ちで勉強をすると、少し楽に勉強を進められるかもしれませんよ。


8月30日 数学を勉強するリスク

日本の社会では受験に限らず、勉強すればするほど自分に有利に働くため、勉強はノーリスクでリターンが得られる、お得な行為です。

特に、数学の勉強をすれば問題が解けるようになる、テストで点数が取れるようになるということだけでなく、論理的に物事を考える能力も付くため良いことばかりです。

なので、思いつくがままに勉強が出来ればいいのですが、受験が近づいてきた時期には必ずしもいいとは限りません。数学の勉強時間を増やすということが、リスクになってしまう可能性があるからです。

例えば、高校3年生の理系であれば次のようなケースが考えられます。

・第1志望の大学には「数学V」が必要だけど、それ以外の大学では必要ない。そして、第1志望には、現在の成績では合格するのは難しそう。

・第1志望の学科には「数学V」が必要ない。しかし、他の興味のある学科の選択肢を残すために「数学V」を勉強した方がいいのか。


高校3年生の文系であれば、次のようなケースが考えられます。

・第1志望の国立大学には2次試験で「数学」が必要だけど、それ以外の大学では必要ない。そして、第1志望には、現在の成績では合格するのは難しそう。

・第1志望は私立の文系学科で「数学」が必要ない。しかし、国公立大学の選択肢を残すために「数学」を勉強した方がいいのか。


文系理系とも、上記のケースは現状の力と志望大学との差が大きい場合です。浪人も視野に入れて勉強をするのなら良いのですが、他の科目を勉強する時間が圧迫されて、本来合格できていたであろう大学にいけなくなるリスクがあります。

下記は選択肢を広げようとして、必要の無い勉強をすることで、必要な科目の勉強時間が減ってしまうケースです。

いずれの場合にも言えることは、現在の自分の力を冷静に見つめて、どのように受験に立ち向かうかを決めなければならないということです。高校3年生は、残り時間も少なくなってきた今、このようなことも考て勉強をしなくてはなりません。


余談ですが、高校1年生から、数学が苦手なので受験で使うのは諦めた方がいいですかと言われることがあります。それは勉強するのを諦めているだけなので、まだ受験で直接使うかどうかなどは考えなくてかまいません。選択肢を広げる、絞るというのには適切な時期があります。その時期を見誤らないでほしいと思います。


8月31日 挨拶

当塾では挨拶をきちんとするように指導しています。

勉強以前に、挨拶がきちんと出来ないようではどこに行っても通用しないですし、黙って教室に入ってきて、黙って帰るような人とは一緒に勉強したくないからです。

性格や今まで育ってきた環境もあるので、始めからきちんと挨拶を出来る生徒もいれば、中々きちんと出来るようにならない生徒もいます。始めは出来なくても、習慣にしていると挨拶が良くなってくる生徒もいます。

ある生徒は、以前は元気の無い小さい声で、語尾がしりすぼみになるような挨拶をしていたのですが、最近は張りのある声で、語尾までしっかりと聞き取れる挨拶をしてくれます。そうした挨拶を聞くと、それだけでこちらの気分も良くなります。

また、その生徒は授業中の姿勢も良くなっているように感じます。挨拶だけが原因ではないと思いますが、何かが良くなるときは、全てのことが良くなるものです。

生徒と関わっていると、こうした成長も嬉しく思います。勉強だけでなく、色々なことに前向きに成長していってくれることを願っています。



松山数学塾
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TEL 089-948-8908