日記・予定表


基本情報


塾の情報

2015 9月


9月1日 塾のサービス

サービスというほどのことでもないのですが、自転車で通塾している生徒が多いので、貸し出し用のカッパを用意しています。

朝晴れているとカッパを持って行かない生徒もいるようで、それなりに需要があります。

先日、カッパとビニール袋を貸した生徒が、カッパはきちんと畳んで、ビニール袋は新しいものを用意して返却してくれました。こうした心遣いができることは、とても大切だと思います。




9月2日 塾のサービス その2

どんなにやる気があっても、生徒は眠くなることがあります。

特に運動会の近い今の時期などは、日中飛んだり跳ねたり踊ったりした後に塾に来るので、眠そうにしている生徒も少なくありません。

気合が足りてないから眠くなるんだから、気合を入れろ!
というのも最もな意見なのですが、やる気があるけど、どうしようもなく眠い生徒に何かしてあげられないかなということで、眠気覚まし用の飴を用意しています。

眠くはないけど飴は食べたいという人が出ないように、できるだけ美味しくない飴を探して置いています。まだまだ改良の余地があるので、どなたか眠気が吹っ飛ぶマズイ飴の存在を知っていれば教えてもらいたいです。




9月3日 塾のサービス その3

カッパや飴もサービスなのですが、当塾の1番のサービスは無料の個別指導だと思っています。

通塾している生徒は、予約をしてもらえれば、授業の時間外に個別指導を行います。空き時間であれば予約していなくても大丈夫なのですが、1時間以上の指導を希望する場合は、予約をしてもらった方が確実です。

個別指導は、分からない問題の質問でも構いませんし、苦手な分野の再授業でも構いません。このサービスは特に必要がなければ使用しなくても良いのですが、苦手な分野などがある生徒は、積極的に利用してほしいと思います。

自分で言うのもなんですが、高校数学の全分野を、質問して直ぐに背景を含めて説明してくれる塾は松山市内ではそこまで多くないと自負しています。


9月4日 会えなくなる日

8月の後半だったと思うのですが、ある生徒の手が何かで擦ったように傷だらけになっていました。

何かあったの?と聞くと

学校に行くときに下を向いて歩いていたら、ネコの死骸があることに気づいてビックリして、道の反対側まで吹っ飛ばされて塀で手を擦りました。

と、いう答が返ってきました。

そのときは、笑い話で済んでいたのですが、考えてみれば塾によく来るネコの姿を7月末に見たのを最後に見ていません。

それまでは、私が塾を開ける頃になると毎日のように来ていたのですが、ある日を境にパタリと来なくなりました。

人懐っこいネコだったので、どこかで誰かに飼われはじめたのかななどと思っていたのですが、生徒からその話を聞いて、もしかしたら、という気持ちになりました。

たとえノラネコであっても、毎日、会っていたのに会えなくなるのは寂しいものです。

それと比較するのはおかしいかもしれませんが、今は塾に通って3日に1回は顔を見ている生徒も、受験が終われば会うことはほとんどなくなります。中には一生会わない人もいるでしょう。

教師というのは、出会ってから3年以内に必ずそういう場面がやってくる職業だと考えると、少し感傷的になります。

生活環境が変わると、誰でも、どこかのタイミングでは会えなくなるので、それが普通のことなのですが、一度関わったからには、たとえ会えなくなったとしても、元気にやっていることを伝え聞くだけでも嬉しいものです。
























ネコは何も無かったような顔で今日、塾に現れました。生きてました。

卒業生でも、全く連絡してこなかった生徒が急に訪ねてくることがあるんですが、なんだかソレを思い出しました。


9月5日 楽勝になる理由

何度も書いていますが、塾の授業と、学校の授業の進度は、ずれていることが多いです。受験のことを考えると、早く授業を進めておく方が絶対に有利になるので、出来る限り早く進めます。

また、生徒にとっては、内容を忘れかけている頃に、もう一度学校で授業を受けられるので定着しやすくなるという利点もあります。ただ、間が空きすぎていると完全に忘れていることもあるので、学校の授業で分からないところは無いか、声かけをしています。

今日の授業後、ある生徒に
「学校の授業で聞いていて分からないところは無い?」と聞くと

「楽勝です!」と返ってきました。続けて、

「塾で習ったときに、かなり苦労して問題を解いているんで、そのときはすごい時間がかかるんですけど、学校で習うときには楽勝になってます!」
と、こっちの思惑通りの回答をしてくれました。

塾の授業では、基礎的なこともやりますが、初めて学習するときから、少し難しめの問題も取り扱います。そのときには、すぐに解けなかったとしても、しっかり考えて苦労しておくことで、それが地力として付いてきます。

ですから、塾に通っていたとしても、少し難しいからといって考えるのをすぐに放棄していると、なかなか力は付いてきません。その生徒は、こちらの意図を汲んで、しっかりと自学習が行えているのだと思います。

苦労を出来るだけ早めにして実力を付けると、理解できることが増えるので勉強の効率はどんどん良くなっていきます。

高校3年生になってから受験勉強を始めても、周りとの差が詰まるどころか、広がっていくのにはこういう原因があるのです。


9月6日 今、やるべきこと

受験で数学を使う高校3年生の中で、センター試験まででよい生徒には、かなり基本的な内容を反復練習させています。

おそらく、自分で練習するとしたら、もう出来るようになっているからといって飛ばすようなレベルの問題も混ざっています。そのような問題を、授業の2時間を使って自習させています。

この内容であれば、塾に来なくても自分で出来ると思う生徒もいるかもしれませんが、実際に自分でやろうとすると上手くいかないと思います。既に出来ると思っていることを、2時間キッチリ行うことは、かなり面倒くさいと感じてやりきれないものです。

しかし、このように基本的なことを反復練習して、確実に定着させていくことがセンター試験で得点を取るためには必要になります。仮に既に出来ることでも、更に練習をして反応速度を上げておくことが大切になるのです。

受験勉強というと、必要以上に難しい問題を練習する生徒がいるのですが、自分の受験するレベルに合わせた対策が必要になってきます。

特にセンター試験までしか数学を使わない生徒は、まず確実に7割取れる力を身につけることが重要です。最近のセンター試験の傾向では、それ以上の点数を取るためには2次試験にも対応できるような力を求められているように感じます。

現在、得点率が5割から6割の生徒は欲張らず、取りこぼしの無くなるような練習を積んでほしいと思います。


9月7日 センター試験の受験科目について

ここ数日の間に、複数の生徒からセンター試験の受験科目の相談を受けたので記しておきます。相談された内容は、国公立大学の医学部看護科の受験についてです。

国公立大学の医学部看護科の受験を考えている生徒に限りませんが、センター試験の出願をするときに、しっかりと自分の状況(学力)と受験可能性のある大学を考えて受験科目を選択してください。出願後に受験科目を変更することは出来ません。

センター試験の出願は学校単位の受付は9月28日が締め切りですが、ほとんどの学校がそれより前に手続きを行いますから、生徒は9月中旬に出願書類に記入することになると思います。センター試験は1月中旬ですから、試験までの4ヶ月間の過ごし方がここで決まります。


以下は、愛媛県の生徒が国公立大学の看護科に進学を考える場合、まず考えるであろう大学の来年度の前期試験の内容です。看護科受験を考えている方は、参考にしてください。

※愛媛県のみ県立学校を載せました。他県にも公立で看護科を持つ学校はあります。
※本来、教科名は英語・社会ではないのですが、あえてそのように書いています。
※情報など、選択する可能性の低い科目は除けています。

愛媛大学 医学部 看護科
センター試験(700)
国語(200) 
数学(100) ※1科目選択(T,U,TA,UBから1つ)
英語(200) 
理科(100) ※基礎2科目、発展1科目からいずれかを選択
社会(100) ※地歴・公民から1科目選択

2次試験(200)
小論文(100)
面接 (100)



愛媛県立医療技術大学 保健科学 看護
センター試験(700)
国語(200) 
数学(100) ※1科目選択(T,U,TA,UBから1つ)
英語(200) 
理科(100) ※基礎2科目、発展1科目からいずれかを選択(地学は選択不可)
社会(100) ※地歴・公民から1科目選択

2次試験(300)
小論文(150)
面接 (150)



香川大学 医学部 看護科
センター試験(1000)
国語(200 or 300) ※国語・数学・英語のいずれかを300とする
数学(200 or 300) ※2科目選択(T,U,TA,UBから2つ)
英語(200 or 300)
理科・社会(300)    ※理科・社会から3科目選択(理科2社会1,理科1社会2)
              ※理科の基礎科目は2つで1科目扱い、地学は選択不可

2次試験(100)
面接 (100)



徳島大学 医学部 保健(看護学)科
センター試験(700)
国語(100) 
数学(200) ※2科目選択(T,U,TA,UBから2つ)
英語(100) 
理科(200) ※基礎2科目または発展2科目、いずれも生物は必須、地学は選択不可
社会(100) ※地歴・公民から1科目選択

2次試験(200)
英語(200) ※2次試験の英語が基準点に満たないものは、合計点に関わらず不合格



高知大学
センター試験(700)
国語(200) 
数学(100) ※1科目選択(U,TA,UBから1つ)
英語(200) 
理科(200) ※基礎2科目、発展1科目からいずれかを選択(地学は選択不可)
社会(100) ※地歴・公民から1科目選択

2次試験(90)
面接(90)  ※調査書を総合判定に加味する



岡山大学 医学部 看護科
センター試験(900)
国語(200) 
数学(200) (TA,UB)
英語(200) 
理科(200) ※生物(必須)、物理・化学から1科目選択,いずれも基礎は選択不可
社会(100) ※地歴・公民から1科目選択

2次試験(400)
英語(200) 
理科(200) 生物・物理・化学から1科目選択
面接      ※面接は総合判定の資料とする



以上の大学を受験科目の面から比較をしていきたいと思います。

まず、国英は、配点の違いこそあれ、いずれの大学を受けるにも大差ありません。


数学は、愛媛大学、高知大学は1科目(TAのみ・UBのみ)で受験できます。ただし、四国4県を視野に入れる場合は、TA・UB共に受験対策をした方がよいでしょう。また、TA難化、UB易化の可能性もあるので、保険にもなります。
ただし、数学がどうしても苦手で、愛媛大学または高知大学しか受験する気は無く、看護の専門学校も視野に入れる場合は、数学TAのみ集中的に勉強するのもアリです。


注目したいのは理科です。岡山大学への進学を考えるのかどうかで受験科目が大きく変わります。岡山大学への受験を考えないのであれば、理科の発展科目を1科目勉強するのか、基礎科目を2科目勉強するのかを選択することができます。上記の大学では、岡山大学のみ基礎科目での受験が出来ないため、理科の発展科目を2科目勉強する必要があります。さらに、2次試験でも理科があるため、重点的に勉強する必要があります。
ここで、理科を基礎2科目で受験するとした場合に気をつけないといけないのは、香川大学を受験するためには社会から2科目必要になります。地歴から1科目と、公民から1科目選択することになるので、その分負担が増えることになります。また、愛媛大学以外は地学が選択不可になっているのでこれも注意です。


社会についてですが、上記の大学は地歴だけでなく、公民で受験をすることも出来ます。地歴が現時点で厳しいと感じる生徒は、公民の勉強に切り替えるのもアリです。地歴に比べ、公民は基礎学力があれば得点しやすいという特徴があるので、今から勉強しても間にあう可能性があります。
理系の生徒は、公民を受験しないとしてしまうことが多いのですが、自分の受験予定の大学で使用できるのならば、そのような選択肢も考えてもらいたいと思います。


愛媛大学を志望している生徒であっても、選択肢を広げるために理科の発展科目を2科目受験するように学校で指導されることがあるかもしれません。よりレベルの高い学校を目指すことはいいのですが、現在の自分の実力と残り時間を考えて冷静に決めるようにしてください。

もう一度書きますが、センター試験の受験科目は申し込み後の変更ができません。勉強して受験するのは自分自身ですから、他人任せにせず、よく考えた上で選択するようにしてください。


9月8日 毎年、台風が来ますね

9日と10日は通塾している生徒の多くが運動会であるため、塾を休みにします。

しかし、天気によっては最悪、明日と明後日に運動会が出来ずに、9月11日が運動会になる可能性もあります。そうなった場合、9月11日の塾は休みにします。

その日の授業は3年生です。受験の近づいている時期に、運動会で怪我をしたり、天候不良で塾の授業が流れるようなことが無いように祈っています。


9月11日 毎年変わる可能性があります

一昨日は少し雨が降りましたが、昨日は天気も良く、運動会が開催されました。これで高校3年生には受験までに大きな学校行事はありません。今まで以上に、集中して勉強に取り組んで行ってもらいたいと思います。


さて、少し前にも書きましたが、センター試験の選択科目について、今日も何人かの生徒と話をしました。その中で少し気になったことがあったので、書いておきます。

理科の科目選択なのですが、理科には基礎科目と呼ばれるものがあります。簡単に言ってしまえば、基礎科目は2つ受験して50点ずつ、合わせて100点のように考えます。

センター試験の試験時間は、基礎科目と発展科目で分かれています。基礎科目の時間には
生物基礎・化学基礎・物理基礎・地学基礎
から必ず2科目選んで受験します。

発展科目の時間には
生物・化学・物理・地学
から1科目、または、2科目選んで受験します。
2科目受験する場合は、試験時間が2倍になります。

上記は両方受験することも可能です。ただし、両方とも2科目受験することは出来ません。
「基礎2科目」「発展1科目」「発展2科目」「基礎2科目・発展1科目」
の組合せがあるということです。


それで、気になったことというのは、生徒から「基礎2科目・発展1科目」の組合せで
「生物基礎・化学基礎」「生物」という選択をしても良いのかということです。良いのかというのは出来るのかということです。結論から言うと、選択出来ます。

ただし、気をつけないといけないのは、出願に理科が複数必要である大学の場合、基礎科目と発展科目で、上記のように「生物基礎」「生物」が被っている場合は出願が出来ないところがほとんどだということです。

今回相談してきた生徒は、生物と化学が基礎であればそこそこ出来ていて、保険のためにどちらかといえば得意な生物の勉強を更にしたいといったケースでした。

トータルの勉強量が増えるので良いか悪いかは一概には言えませんが、このような選択は可能だということを知っておいてもらいたいと思います。

社会は「世界史A」と「世界史B」を両方受けることは出来ないので、勘違いしている人もいるかもしれません。また、旧課程では理科もこのような選択の仕方が出来なかったので、知識が古い人は勘違いしているかもしれません。

このように、受験は同じ大学、同じ試験であっても毎年様式が変わる可能性があります。自分の受験する可能性がある試験は必ず、最新の情報で確認するようにしてください。


9月13日 勉強の内容以前のこと

今までの勉強の仕方でクセになっているのか、こちらが何度指示をしても、生徒によっては出来るようにならないことがあります。

そんなに難しいことではなく、問題を解くときは問題文で与えられた式や条件をノートに書きなさいといっているのですが、ノートに書かない生徒がいます。

おそらく、主たる原因は面倒くさいのだと思いますが、こんな基本的なことがなかなか実行出来ません。

重要なことを箇条書きで書き出すことは、問題を解くためには絶対に必要なことです。

これは数学だけに限ったことではなく、問題文のどこが重要で、どこと繋がっているか整理できるようにならないと、なんとなく問題を解いて、なんとなく合ったり間違ったりの繰り返しになります。

天才であれば、何も書かずに頭の中でほとんど処理できてしまうかもしれませんが、天才のやり方を真似しても、ほとんどの人が上手くいきません。

難しい問題であっても簡単な問題であっても、問題を解くときには、常に同じ心構えで型を身につけてもらいたいと思います。


9月15日 親の意見

ここ数日、生徒の進路相談に乗ることが多いです。
進学先を考えるときに、まず考えておかなければならないのは、親の了承です。

受験は本人が努力して、自分の行きたい大学に行くのが理想ですが、金銭的な面であったり、遠くには行かせたくないなど、保護者の方にはそれぞれ思いがあると思います。

毎年、親子の意見の相違から、喧嘩のようになり、勉強が手につかなくなってしまう生徒がいます。意見の相違はあることなので悪いことではないのですが、お互いに冷静に話が出来る環境で話し合ってください。勉強以外のことで集中できないということが、受験にとっては一番よくありません。

受験が近くなるにつれて、進学先について弱気の発言が多くなる生徒も出てくると思います。しっかりしていると思っている生徒でも、今くらいの時期から浮き足立ってくるというのはよくあることです。

精神的に追い詰められると感情的になってしまいがちなので、それだけ辛い状況になっているのだと分かってあげることが大切になります。どうか、ご家庭では安心できる環境を整えてあげてください。


9月16日 文理選択

愛媛県の高校では、1年生の10月から12月頃に、理系と文系のいずれに進むのかを選択することが多いです。

選択するときに考えないといけないのは、大学へ進学するときに、理系と文系のどちらかからしか受験できない学部があるということですが、高校1年生の段階で自分の進路をハッキリと決められる生徒はあまりいません。

そこで、理系に進んでおけば、受験のときに文転すればいい(逆に文系から理系に変わるのは、非常に難しい)ので、迷ったら理系に進んでおけばよいという人がいますが、文転を安易に考えないようにしてください。

理系に進んだ以上、学校のカリキュラムでは「数学V」と理科の発展科目を2科目、最後まで勉強しないといけません。これが、理系科目が苦手な人にとっては相当な重荷になります。受験で使わないと決めた科目はある程度手を抜くことになりますが、そうしても必要のない科目に時間を費やすことにはなるので、単純に文系に進むよりも不利になります。

私は相談されたときに、本人の適性がある方を勧めます。数学を教える塾だからといって、全員に理系を勧めることはしません。むしろ、数学を教える塾だからこそ、理系を勧めないこともあります。

文理選択を迷っている人は、これから学習することをきちんと把握している先生に相談してみることも大切ではないかと思います。


9月17日 あってはいけないこと

ここに書くことではないかもしれませんが、忘れないように記させてください。

学校時代の教え子が、交通事故で亡くなりました。

爽やかで、周りの人を明るくする誰からも愛される人間でした。


葬儀場で、彼を教えた他の先生と会いました。

連絡なんて無くてもいいから生きてさえいてくれたら良いのに
と話していて、本当にそう思いました。

なにをおいても、生きてなければいけません。


9月18日 数学Vをどうするか

7月前半頃から3年生の理系は数学Vの演習をしていますが、授業を受けて入試で使うのは難しそうだと判断して、数学Vを使わないで受けられる大学を探す生徒が少しずつ出てきました。

受験はトータルで考えないといけないので、そういう判断をしても生徒を責めるつもりはありません。他の科目の方が点数が伸ばせそうであればそうするべきです。

ただし、理系で数学Vを受験で使わない場合、受験する大学や学部の選択肢が減るので、本当にそれでよいか熟考してから決断してもらいたいと思います。

数学Vは使わなくても、理系であれば受験に数学TAUBが必要であることがほとんどです。この分野でも難しい問題は出題されるので、受験に対応できるように手助けをしていきたいと思います。


9月19日 まだまだ伸びる

勉強をしていることが身について、結果として現れてくるまでに3〜6ヶ月ほどかかるのが一般的です。今から受験までがちょうど3〜6ヶ月なので、まだ本番までに力は伸びます。

今まで必死で頑張ってきたけれど、イマイチ実力がついた実感がないという生徒も、これから伸びることを信じて、最後まで努力を続けてほしいと思います。

また、社会や理科に今まであまり力を入れられなかったという生徒は、今が必死になってやり始める最後のチャンスかもしれません。

今の時期に大切なことは焦らないことです。1日の中で出来ることを積み重ねていきましょう。


9月20日 模試の活用

昨日、今日と高校3年生はマーク模試があったので、自己採点を記入してもらいました。

点数だけを見ると、ほとんどの生徒が以前よりも点数を伸ばしていますが、模試の結果を見るときに、成長度合いは点数そのものよりも偏差値で確認しなければなりません。

点数は問題によって変動しますが、偏差値は問題に左右されづらい指標です。偏差値は簡単に言えば全体の位置を表していますから、以前の結果と比較することで自分の位置がどのように変化したかが分かります。

とは言っても、1回の模試の結果をそこまで気にすることもありません。

結果が良くても、たまたま前日に勉強したところが出ただけかもしれませんし、結果が悪くても、自分が苦手にしているところばかり集中的に出題されたのかもしれません。

模試の結果はそういうことも全部含めての瞬間値ですから、自分の勉強が正しく進んでいるかの参考にする位の気持ちでいればいいと思います。以前と比べて解ける問題が増えていたり、反応できるように感じるのならば実力が付いてきているのかもしれません。そのような感覚的なことも、勉強を進める上では大切です。

模試を受けたときに何より大切なのは、模試で出来なかった問題をすぐに復習することです。模試は、近年の入試を分析して作成されているので、復習をすることで学習効果がとても高い教材になります。

言うのは簡単なのですが、実際のところ復習をしている生徒はあまりいません。だからこそ、やれば差が付くと考えて実行してほしいと思います。


9月21日 直す方が難しい

今日、生徒が問題を解いているところを見ていると、あまり良くない方法で解いていました。一般的な解き方では無かったため、何故そのような解き方をしているのか聞いたところ、その分野を習ったときにそのように解いていたから、他の解き方が分からないとのことでした。

どの科目でも勉強をしていく上で、指導者の影響は少なからず受けます。特に数学の場合は、指導者が変わると重要視しているところが違うこともあるので、同じ人が教えた方が考え方のブレは少なくなると思います。

塾に通う場合は、学校と塾で複数の先生から指導されることになります。高校1年生のときから通塾している生徒は塾のやり方で問題を解いてもらいますが、途中入塾の生徒は塾の解き方と違っていたとしても、おかしな解き方でなければ、やり方を変更させることはあまりしません。

計算ミスが多発したり、数学的に間違っている場合に関しては修正していきますが、それ以外の場合は下手に触ると生徒が混乱してしまうことがあるので、生徒の様子を見て修正するかどうかを決めています。ただ、一度身についてしまった癖はすぐには直らないので、時間をかけて少しずつ直していく必要があります。

そういう手間がかからないように、出来るだけ早く塾に通っていただけると助かります。受験が近づいてから塾に通えば良いという人もいるかもしれませんが、高校1年生から通っている生徒とは上記のような点で差が付いてきます。

当塾では、入試のことを考えて最後まで使える方法を習得できるように指導しています。教科書は単元毎に完結していることが多く、他分野との融合的な考え方や、入試で必須の解き方をしていないこともあります。

どの解き方が良いのかは、習っている途中の生徒には分かりません。そういう点でも数学を独学で学んでいくことは困難だと感じます。


9月22日 愛着

最近、授業をしていると、毎日コイツが現れます。



教室の窓の外にへばりついているのですが、ここって網戸と窓との間になっているんです。

初めは出られなくなったのかなと思ったんですが、日中はいなくなっているので隙間から抜けているんだと思います。

で、夜になって授業が始まると現れます。

初めはギョッとしたんですが、不思議なもので毎日見ていると段々と愛着が沸いてきました。見慣れるっていうのは意外と大切なのかもしれません。

数式もややこしいものを初めて見るとギョッとするかもしれませんが、毎日眺めていると段々愛着が沸いてくるかもしれません。


9月23日 地力

数学の授業の合間に単語テストをしています。

今日、勉強をしてきていない生徒がいて30点中8点でした。その生徒は2年生なのですが勉強をせずに受けたときの現在の地力はそれくらいだということです。

入試のときには試験範囲が無いので、事前に単語帳を見ずに単語テストを受ける状態になり、そのときまでに身につけた地力が問われます。

どの教科でも同じことですが、何にも見なくても出来る状態に仕上げていくには、相当な努力と時間がかかります。

後でやっておけば良かったとならないように、単語テストや日々の課題に一生懸命取り組んでほしいと思います。


9月25日 10月の予定表

10月の予定表をTOPページにアップしました。生徒には授業で順次配布していきます。都合の悪い日を申し出てもらえれば、可能であれば変更します。

10月前半は定期考査があるのですが、学校によって1週間ずれて実施されるようです。その期間は塾の授業は少なくなり、10月後半は授業が多くなっています。そのため、10月も変則日程になっているので、授業時間には十分気をつけてもらいたいと思います。

高校1年生、2年生にとっては、4月を年度当初とすると、10月初めが1年間の折り返しとなります。中だるみの時期などといわれますが、後半も頑張りましょう。

高校3年生は入試を考えると、1年間の半分もありません。ただ、どんなに焦っても日々出来ることは変わりません。1日1日を大切に過ごしましょう。

10月の予定表 


9月26日 明日は個別指導が長時間入りました

昨日の日記にも書きましたが、定期考査が近づいてきています。

授業では基本的に考査対策は行わないのですが、考査範囲で分からないところの個別指導をしてほしいということであれば対応します。

現在、様々な学校の生徒が通塾しているため、学校の進度と全く違った学習内容になっている生徒もいます。塾では受験を見据えた授業を行っているのですが、学校の勉強がおろそかになって良いとは思っていません。

考査中は授業コマ数を減らして個別指導を入れられるようにしています。

学力が上がるように、定期考査も塾も利用するという気持ちで勉強に取り組んでもらいたいと思います。


9月27日 小論文を通じて

国公立大学、私立大学ともに10月と11月に推薦入試を実施する大学が多くあります。
推薦入試の是非は、また今度書きたいと思いますが、当塾にも推薦入試の受験を考えている生徒がいます。

推薦入試や、医学部では受験科目として小論文を課されることが多く、その対策を行わなければなりません。しかし、練習しても小論文が一向に書けるようにならないという生徒をよく見かけます。それは、小論文はある程度型を身につけなければならないのですが、我流でどうにかしようとしているからだと思います。

文章を書くということで混同している人がいますが、作文と小論文は根本的に書き方が異なります。小論文の場合は、まず参考書を読んで、どのような書き方をするのかを勉強しなくてはなりません。

また、書き方だけを学んだとしても小論文は書けません。それは、学校の勉強とは別の、社会的な知識を要求されるからです。高校生で一般常識を持ち、社会問題を普段から考えているような生徒はあまりいません。

対策として、新聞を読みなさいと言われますが、新聞を読むことが習慣化していない生徒にとっては、入試が近くなって急に新聞を読み始めてもあまり効果はありません。新聞は今のことは書いてありますが、何故そうなっているかなどの流れは書いてくれていないからです。短時間で知識を得るには、社会問題をまとめてくれている本を読んだ方が効率的です。

そのような知識はセンター試験などの受験には用いれないかもしれませんが、自分が進もうとしている進路や、現代社会の問題の勉強をすることで、考え方の幅が広がるので、生きていく上では大切なことであると思います。

今回、生徒に読んでほしいと思って書籍を購入したのですが、大学が求める人材や、学部でどのような勉強をするかなど、生徒が進路を考えるときに分かっていないことも書かれているように感じました。

小論文対策としてだけではなく、自分の進路を考えるきっかけとして、1・2年生にも是非読んでもらいたいと思います。




9月28日 教育と思想

昨日の日記で小論文について書きましたが、小論文の勉強のために現代社会の知識を学ぼうとしたときに、思想や宗教の話が出てくることがあります。

第二次世界大戦から冷戦時代、また現在の世界情勢を学ぼうとすると、資本主義や社会主義、共産主義について学ばなければ背景が分かりませんし、なぜ世界でテロが起こっているのかは宗教のことも勉強しなくては理解できません。

学生がこういうことを学ぶときに、気をつけてほしいのは出来るだけ中立性を保った本や資料で勉強をしてほしいということです。何も知らない状況で、始めに出会った知識が偏っていた場合、洗脳に近いことが起こる可能性があります。

卒業した生徒に久しぶりに会うと、どちらとは言いませんが、思い切り偏った思想になっていることがあります。そういう時に話を聞いてみると、本人の考えというよりは、周りや指導者の思想の影響を多く受けているように感じます。

こういうことに無頓着な先生が、トンデモナイ書籍や、偏った新聞の社説を書き写すことを生徒に勧めるところを目にしたこともあります。そういうことが無いように、生徒に読ませる書籍の内容は事前に確認をして、出来るだけ偏った思想で書かれていない本を勧めるようにしています。

先生は、勉強だけを教えるものではなく、生徒に良い生き方の影響を与えることが仕事だと思います。ただし、それは政治や思想信条とは関係のないところで影響を与えるべきではないでしょうか。


9月29日 事件

塾の近所で、昨夜下記のような出来事がありました。以下、愛媛朝日テレビのHPからの転載です。

28日夜、松山市の路上で37歳の男性が突然男に「金を出せ」と脅され顔面を殴られました。警察では強盗傷害事件の疑いもあるとみて、逃げた男の行方を追っています。警察の調べによりますと、事件があったのは松山市小坂の市道で、28日午後9時20分ごろ、市内に住む37歳の販売員の男性が自転車で走っていたところ、突然男に肩にかけていたバッグをつかまれ、自転車から引きずり降ろされました。男性は男から「金を出せ」と脅され、男は男性の持っていた現金数万円などが入ったポーチを奪っていったとみられています。その際に男は男性に対し素手で顔面を数回殴るなどの暴行を加えていて、男性は顔面に打撲などのケガをしました。男は20代から30代くらいとみられ白っぽい上着にニット帽をかぶっていて現場から南の方向へ走って逃げたとみられています。警察は強盗傷害事件の疑いもあるとみて逃げた男の行方を追っています。


こういうことがあったからというわけではありませんが、普段から安全に気をつけて行動をしてもらいたいと思います。

通塾の際は、複数で行動できるのならば、複数で行動してください。塾近辺に限らず、夜間は人通りの少ない道は通らず、多少遠回りになったとしても、人目につきやすい道を通るようにしてください。また、寄り道をせずに、早く家に帰るようにしてください。

万が一、危険な目に会いそうなときは大きな声を出しながら逃げるなど、自分の身を守る行動を最優先で取ってください。


9月30日 正確な助言

模試の結果を中々見せたがらない生徒がいます。たとえ模試の結果が悪かったとしても、叱責するようなことは無いので必ず見せてもらいたいと思います。

模試の結果を見せてもらいたいのは現状把握のためと、受験する大学を決めるときのデータを少しでも多く蓄積しておきたいからです。

高校生は、大学受験を経験するのは人生で初めてになります。そのため、入試についてどのように判断すればよいか分かっていないことが多くあります。

多くの高校生が陥りやすい間違いは、模試の結果の判定を必要以上に気にしてしまうことです。そもそも判定がどういう基準で、どのように算出されているか理解していないと思います。どのように作成されているか分からないものを信じて自分の人生を預けるというのは、よく考えたら恐ろしいことだと思いませんか。

模試の判定は、目安や占いとしては役に立つかもしれませんが、盲信してはいけません。

センター試験を受けた後に受験する大学を選ぶことになると思いますが、そのときに判定だけを見ていては、自分に適した大学を見逃してしまいます。

センター試験と2次の得点比率や昨年度までの合格者の得点率、2次試験科目の実力、受験までに伸びる学力、などを総合的に判断して受験する大学を決めなくてはなりません。

特に、2次試験科目の数理教科の実力は、実際に教えている人でないと分かりません。1年生のときから通塾している生徒は、3年間分のデータの蓄積があるため、受験期の助言も正確になっていきます。

このような点でも塾を活用できるように、出来、不出来に関わらず模試の結果を提出してもらいたいのです。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908