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2015 10月


10月1日 演習量について

学習した内容を定着させるためには、問題を解いて演習をしなければなりません。私の主観ですが、定着までにこなさなければならない演習量を、生徒は少なく見積もる傾向があるように感じます。

最低限行ってほしい演習の例として

塾の授業を受ける → 塾の課題をする → 学校の授業を受ける → 学校の課題をする 
→ 定期考査前に復習をする → 定期考査後に復習をする → 長期休暇の課題で復習をする→ 塾で復習をする

「塾の授業(復習)」の部分は、塾に通っていない生徒は「自分で予習(復習)をする」に置き換えてください。

これだけやって身につけば良いほうで、これでも身につかない生徒も多くいます。その場合は、更に自分で復習をしていかなければなりません。


上記のようなことを書いたのは、最近、気になっていることがあるからです。

現在の大学1年生から教育課程が新課程となり、高校の現場としては一回りを終えました。これで、どれくらいの進度で進めれば良いのかを学校の現場は経験したことになります。

実際に授業をしてみると、以前と比べて思った以上に内容が増えていると感じる部分もあったのではないかと思います。

塾での演習量を調整するために、学校の授業の進度や課題の量を聞くのですが、学校によっては授業内の問題演習が随分と減っているように感じます。

本来ならば解説が必要であろう問題も、解答を配布して各自で解いておくように指示を出しているだけのようです。生徒を指導していると、途中で入塾してきた生徒は明らかに練習量が不足しているように感じます。

勘違いしていただきたくないのは、学校を非難しているわけではなく、それだけ短縮して進めないと受験に間に合うペースで授業が終わらないということなのです。生徒は、自分で勉強をして力をつけないといけないことを、自覚しなくてはなりません。

自分の進みたい進路を勝ち取るには、自分で努力をするしかありません。課題の有る無しに関わらず、自分が出来るようになるまで努力をするという気持ちで、問題演習を行ってほしいと思います。


10月2日 間に合う、ということ

受験勉強をするときに大切なのは、現在の自分にあったレベルの勉強をして、自分の目標としている大学に合格できるレベルまで力をつけることです。

理想は、大学合格とは別の次元の力をつけることです(塾としてはこういうことを目指したい気持ちもあります)が、現実的には難しいです。

自分の力と、受験するであろう大学の難易度を把握できずに、必要以上に難しい問題の演習をしてしまっている生徒がいます。その理由は様々ですが、現在の自分の力と受験したい大学の間に大きな隔たりがある場合は、現在の自分の力に見合ったことから勉強をしなくてはなりません。

そのように言うと、今からこれをやっていて間に合いますかと聞かれますが、受験に間に合うかどうかは、やってみなければ分かりません。ただ、途中を抜かして勉強することは出来ないので、近道はありません。

現時点で間に合わない位置にいるのなら、間に合うようにペースを上げなければなりません。しかし、ペースを上げて間に合うのなら良いのですが、どんなにペースを上げても間に合わないこともあります。間に合わなかったとすれば、単純に始めるのが遅かったのです。

過去に戻ることは出来ないので、受験勉強を始めるのが遅かった人は、受験までに精一杯勉強して到達できたところが間に合ったところだと考えるしかありません。今やるべきことを努力して、少しでも到達点が高くなるように過ごしてもらいたいと思います。


10月3日 アルバイトは募集しません

募集するとはどこにも書いていないのですが、たまにアルバイトで雇ってもらえませんかという電話がかかってくることがあります。

そういう電話は大体の場合が、第一声で

「バイト募集してますか」

と聞いてきます。こちらが

「アルバイトの募集はしていないんですよ」

と答えると

「あ、そうですか」

といって、電話を切ります。

どこまで本気でアルバイトを探しているかは不明なのですが、仮にアルバイトを募集していたとしても、そのような電話のかけ方をしてくる人は雇いません。

塾で人を雇うということは、私の代わりに生徒を預けるということです。教科の力云々の前に、人間性に疑問がある人に、授業の代行をしてもらうことは絶対にありえません。

現時点では人を雇う予定はありませんが、仮に手伝ってもらうことがあったとしても、信頼できる知人以外には任せないと思います。

閉鎖的な考え方かもしれませんが、塾の規模を拡大していくことよりも、塾の信頼性を高めることの方が大切だと考えて運営しているからです。

ですから、飛び込みで来た人を雇うことはありませんので、塾講師のアルバイトを探している方は他の塾を当たってください。


10月5日 有限

昨日は久しぶりに日曜日に休みが取れたので、実家に帰っていました。

私は今年で35歳になります。両親は健在ですが、祖父母は90歳の祖母一人のみとなりました。

昔は考えませんでしたが、年齢的に祖母や両親と過ごせる時間はそれほど多く残っていません。離れて暮らしているので、実際に会っている時間を考えると、かなり少なくなると思います。

そういうことを考えると、出来る限り会っておかなくてはいけないなあ、などと思います。

数学では、無限を取り扱って問題を解くこともありますが、私たちの過ごす時間は有限です。今やっておかないといけないことに、きちんと時間を使って過ごしていきたいですね。


10月6日 デジタルとアナログ

今日は昼間に、高校のときの同級生が訪ねてきてくれて、色々と話をしました。

その友人も職場では年齢的に教える側の立場になっているようで、若者と接するときの苦労話などを聞かせてもらいました。

そのときに印象的だったのが、友人の職場では地図を見ることがあるらしいのですが、今の若い人は地図の見方が分かっていないから仕事で困ることが多いと語っていました。

30歳半ばの我々は、ややアナログよりかもしれませんが、ある程度アナログとデジタルを使い分けているように感じます。私の周りに、どちらかに極端に偏っている人は少ないことを考えると、時代が丁度切り変わっていく中で育った世代なのかもしれません。

今の時代、アナログ的な物や手法は減少傾向にあると感じます。確かにデジタルで便利なことは多いのですが、全てにおいてデジタルがアナログに勝るということはありません。

私が今携わっている、数学の教育では個人的にはアナログの方が勝っていると思っています。

公式や、知識などは検索して調べれば済むことですが、その運用方法や思考過程はインターネットで調べても身につきません。手間はかかりますが、口伝のような形で伝えていくのが、最も習得が早いと経験上感じます。

もちろん、映像教材を用いたり、参考書を読んで自学自習をした方が効率が良いと感じる生徒もいると思います。勉強方法は個人の相性の問題もあるので、映像教材などを否定するつもりはありません。

ただ、人間という生き物は感情を持っていて、論理的にのみ行動することはできないアナログな生き物ですから、直接人が関わってアナログ的な手法で人を育てていくのが最も良いだろうと思うのです。


10月7日 理解したことは忘れにくい

勉強は、習ったときには出来ていても、時間が経つと出来なくなります。これは誰でも同様です。忘れることは仕方ないのですが、忘れてしまったときにどうするか、復習の仕方が大切になります。

例えば、三角関数の分野で公式を忘れてしまったときに、教科書を見て公式を確認していてはダメです。この分野では、基本となる公式さえ覚えておけば、全ての公式を作ることが出来ます。派生して求められる公式を忘れてしまったときは、自分で作って覚え直すことで、式変形にも慣れて単に公式を覚える以上の効果があります。

ちなみに、基本となる公式を忘れたら20回ほど書いて覚えましょう。その部分の証明からやり直しても良いのですが、手間なので省略しても構わないでしょう。(そのような考えを見抜いてか、証明が東京大学の入試問題に出題されたこともあります)

公式や内容を定着させるためには問題演習を多くこなすことが必要なのですが、ただ演習を繰り返しても、効果は高くありません。公式の意味や、導き方、何故成り立つのかなど、疑問に思ったことをその場で解決していくような取り組み方をすることが、長い目で見ると数学の力を伸ばすことになりますし、記憶にも残りやすくなります。


10月9日 解決

9月末に塾の近所で強盗があったということを書いたのですが、昨日、犯人が逮捕されたそうです。

その事件に関しては安心なのですが、夜間の通塾、帰宅は気をつけようという意識を持ち続けてもらいたいと思います。出来るだけ明るい道を、複数の生徒で帰るように心がけてください。

自分の人生をより良いものにしようと塾に通って、怪我をしていては本末転倒です。

何より大切なのは、生命です。月並みな言葉かもしれませんが、私は心からそう思うのです。


10月10日 難しい質問

昨日、複数の生徒から同じような質問を受けました。質問の内容は「証明問題を解くときに、どこまでを既知のこととして扱って良いのか」ということでした。

これは意外と難しい話で「問題の出題のされ方によって、既知として良い範囲は変わってくる」というのが、私の考えです。

例えば
@ 「√3+1は無理数であることを証明せよ」
という問題では、√3が無理数であることが前提でないのならば、√3が無理数であることから証明しないといけないと思います。

また、京都大学で過去に出題された
A 「tan1°は無理数であることを証明せよ」
という問題では、証明を進めていく過程で√3が無理数であることを用いるのですが、こちらは√3は無理数であることは既知としても大丈夫だと思います。

実際の入試では、@の問題は√3が無理数であることを証明する問題がセットで出題されると思います。仮に出題されないとすれば、何を問われているのかを考えないといけないのですが、私は√3の部分から証明しないといけない、と受け止めます。

以上は私の意見ですが、指導者の間で意見は分かれるかもしれません。

このような問題は、経験に基づいた感覚が必要になります。自分で判断できないときは、指導してくれている先生に納得いくまで質問をしてみてください。


10月11日 自習の上手い生徒

学校の定期考査対策(予想問題を作成する)などを行うことはありませんが、定期考査前にキリの良いところまで塾の授業が進んでいた場合、復習を兼ねて2時間、生徒に考査範囲を演習をさせることもあります。

そのときに、自習用の教材を各自で用意するように指示をします。これにはきちんと理由があって、生徒の自習する様子を見て、自習が上手い生徒と、自習が下手な生徒を確認しているのです。

私が感じる自習が上手い生徒の特徴として以下のような点があります。
・自分が出来るであろう問題も反復練習をしている。
・難しい問題は後回しにして、基礎から標準の内容をまず仕上げている。
・分からない問題の解法は、ノートで確認する。
・忘れていた内容は、書いて覚え直している。

自習が下手な生徒というのは、上記とは逆の行動を取っています。勉強をしているはずなのに成績が上がらないという人は、上記のような自習の仕方を心がけると良いと思います。

ただ、こういうことは習慣化されていることなので、いざやろうとしても難しいかもしれません。ですから、各自の自習の様子を確認することには、こちらが手を貸してあげた方が良い生徒を確認している面もあるのです。

理想は、自分に適した勉強方法を自分で確立していくことです。しかし、勉強の仕方の基本が身についていなかったり、フォームが崩れている場合は、外部から指摘をしてもらって修正をしていくことが必要だと思います。


10月12日 気づけば

その日に書こうと思っていて忘れていたのですが、センター試験までの残り日数が100日を切りましたね。今日を含めて、あと96日です。



高校3年生はこれから、模試の回数も増えてきます。何度も言っていますが、結果に一喜一憂せず、本番に照準を当てた勉強をしてもらいたいと思います。


昨日の自習の上手い下手の話と繋がるのですが、受験で大切なのは自分を客観的に見て、今、何をすればよいのかを考えることです。しかし、自分のことを客観的に判断するためには、コツコツと努力を積み重ねていなければ出来ません。

自分に何が出来るのか。自分が何かを出来るようになるまでにどれくらいの時間がかかるのか。そういったことを理解して、どのように行動するのかを考えられるようになる為に、日々の勉強を頑張るのです。


10月15日 定期考査の結果

各学校の定期考査が終わって結果が返ってきていますが、模試同様、テストの点数で一喜一憂する必要はありません。

定期考査は範囲が決まっている試験ですから、それに合わせた勉強をすることは必要です。試験までの時間でどのように勉強を仕上げていくかという経験は大切ですし、勉強の内容も分野を区切って総復習をする機会だと考えれば良いと思います。

定期考査も模試と同じで、大切なことは点数そのものよりも、何が出来ていて何が出来ていなかったかの確認です。特に基礎的な内容で出来ていなかったところは、その原因を明確にして復習をするようにしましょう。

同じ間違いでも、公式を覚えていない、公式を覚えていたけど使う場所が分からない、計算が間違っていたなど、原因は様々です。ただ漫然とテスト直しをするだけではなく、この辺りをきちんと意識するとよいと思います。


それと、あまり点数にこだわらなくても良い点として、大学入試では高校入試と違い、内申点は考慮されません(推薦の場合は出願に評定平均値が必要になったりはしますが)。そのため、点数ばかりを追い求めるような勉強の仕方をしなくてもいいのです。

また、各学校の定期考査を確認すると、学校間で問題の難易度の差がかなり大きく、バランスよく問題が配置されている学校もあれば、全ての問題に一捻り加えて点数を取りづらくしている学校もあります。ですから、単純に「点数が高い(低い)=受験に対応する力がある(ない)」とも言い切れないわけです。

大学受験は、自分の周りの人達と争うようなものではありません。目の前の点数ではなく、実力を付けることに目を向けてテスト後の勉強に取り組んでほしいと思います。


10月17日 優先すること

ここのところ、日記の更新が毎日出来ていませんでした。

この日記は備忘録として、また、塾をお探しの方に、どのような者が運営をしているのかをお知らせすることを主な目的として書いています。

出来る限り毎日更新したいと思っているのですが、3年生の入試が近づいてきたことと塾生の増加で、指導や進路相談が立て続けに入り、日記まで手が回らない状態でした。

人それぞれ優先順位は違うと思いますが、私は学校で働いているときから、優先順位の1番は生徒の指導という考えでやってきました。組織で動いているときは、それは必ずしも良いことではなく、他の方に迷惑をかけたこともありました。

臨機応変に対応することはもちろん大切なのですが、こだわりを持って自分の行動原理を確立していくことも大切だと考えています。


10月18日 波があるのが普通

定期考査の点数はあまり気にしていないのですが、それでも思った以上に点数が出ていない生徒には何かしらの原因があるので、話を聞きます。

話を聞くといっても、怒ったりすることはありません。出来なかった理由を生徒自身が把握しているのかを確認するために、いくつか質問をするだけです。ただ、結果が出ないときは大抵、勉強量が不足しているだけです。実際に聞いてみても、勉強時間が少ない生徒がほとんどです。

問題は何故勉強時間が少ないのか、その原因です。これは、生徒各自で状況が違います。指導する側や保護者は、生徒は勉強をするのが当たり前だと考えがちですが、生徒が勉強に取り組むモチベーションには波があります。頑張る日もあれば、しない日もあるというのが普通で、勉強をやる気が常にあるという生徒は、かなり少ないのが現実です。

気をつけないといけないのは、一度勉強をやる気が失せてしまうと、分からないことがどんどん増えて更にやる気が萎えてしまうということです。その期間が長ければ長いほど、日々安定して勉強をするという状況に戻すことは難しくなります。

その状況を打破するために、塾に通うとか、家庭教師を雇うということは勉強を頑張るキッカケの一つになるかもしれません。ただ、気持ちを継続させることは困難です。

当塾に通っている生徒でも、通い始めた直後は成績が伸びても、その後下降線を辿る生徒もいます。そのような生徒には話をしますが、結局は自分でやる気を出して取り組む以外に解決方法はありません。

今、少し頑張れなくなっている生徒でも、塾に通っていて頑張らなくても良いと思っている生徒は一人もいないと信じています。自分の状況が良くないと気づいて、頑張ろうと決断をして塾に通うことになったので、思いを行動にうつせる力は備わっているはずです。


10月19日 現代文の指導

夏休みに、センター試験の「現代文」の解き方の授業を行っていたのですが、最近受けたマーク模試で現代文の点数が以前より伸びている生徒が複数いました。

話を聞くと、問題の解き方を意識して取り組むことが出来たと言っていたので、解き方が確立できれば点数が安定してくると思います。

現代文で大切なことは客観的に文章を読んで、客観的に答えるということです。本文の内容とずれる可能性があるので、自分の考えなどは持ち込んではいけません。主観を排除して論理的に答を導くという点では、現代文は数学は類似点が多いと感じます。

私も高校3年生までは現代文を感覚だけで解いていたのですが、理系の先生から現代文の解き方の指導を受けて劇的に点数が伸びました。

ただし、基礎的な能力がなければ点数は伸びません。ベースとなる力を国語の授業で鍛えた上で、方法論を学んだ結果、点数に表れてくるのです。

模試の結果を見る限りでは、まだまだ現代文の解き方が身についていない生徒もいます。そのような生徒には、これからセンター試験までの土日などを利用して、方法論の確認を行っていきたいと考えています。


10月20日 漢文の勉強

今日の授業の終わり際に、生徒が「漢文の点数が上がる本ってないですか」と聞いてきました。

私は、漢文に関しては、学生の時に点数は取れていたのですが、そんなに力を入れて勉強をしたことがないので偉そうなことは言えません。一般的ですが、以下のようなことを意識すると良いのではないでしょうか。

センター試験レベルの漢文であれば、まずは句法をきちんと覚えて、あとは問題慣れしていけば良いと思います。

漢文の句法はそんなに種類は多くなく、ルールも複雑ではないので、学校で配布される問題集などで確認して覚えると良いでしょう。今なら、インターネットで検索すれば句法をまとめてくれているサイトがあるので、そちらを参考にしても良いと思います。

句法を覚えるときは、読み方を覚えていくと効率が良くなると思います。現代の日本語に似ている表現が多いため、音と関連づけることが有効です。

基本事項を押さえれば後は問題慣れしていけばよいのですが、有名な「論語」だけでも書き下し文と現代語訳が載っている本を通読しておくと、理解しやすくなるかもしれません。塾には、置いているので、希望者には貸し出します。

私は高校生のときに、入試のために読もうと思ったわけではないのですが、諸子百家のことを書いてある本をたまたま読んで取り組み易くなりました。

入試が近くなればなるほど、入試に直結しない勉強をしづらくなりますが、休憩の時などに興味の持てる本を読むことが思わぬ役に立つかもしれません。


10月21日 数列をやっています

高校2年生は現在「数列」の授業をしています。塾ではTAUBの範囲で残すはこの分野だけになりました。

現在の予定では11月の半ばまでに「数列」を終えて、11月末まで復習をして、2学期末の考査後、文系と理系を分けようと思っています。12月からは理系は「数学V」、文系は「TAUBの復習」をする予定です。

特に理系の生徒に言えることなのですが、高校3年生になってから塾を探し始めたのでは遅い場合が多いです。受験に向けて通塾を考えている高校2年生は、12月までに入塾していただければ、キリの良いところから授業が受けられるのでお勧めです。


さて、今授業をしている「数列」という分野、初めはそれほど難しくないのですが「Σ」という記号が出てきたあたりから、段々と嫌いになる生徒が増えてきます。

私が今まで指導してきた経験から、「数列」を嫌いになりやすい生徒は、計算のみで処理をしようとして「数列を書いてみる」ことを面倒くさがるという傾向があるように思います。式が何を意味しているのかが分からなくなっているのでしょう。

どの分野でも同様ですが、特に「数列」では式が何を意味しているのかを理解していないと、何をしているのか、何を聞かれているのかを見失います。ですから、公式を教えるときに、どのようにして導かれるのか、何を意味しているのかをクドイぐらい言いながら教えています。

結果のみ、解き方のみを覚えることは短期的には良いかもしれませんが、それでは受験には通用しません。本質を理解することが遠回りに見えて、受験には最短距離になっているのです。




10月22日 性格の問題?

高校3年生は演習をやっているのですが、基本的には大学入試問題を解かせています。現在の生徒のレベルを考えて、頑張れば解けるか解けないかという問題で、興味深いものを選択しています。

入試で出題された問題をそのまま解かせることが多いのですが、難しすぎると感じた場合は、誘導をつけたり、問題を削ったりして、調整をすることもあります。逆に、条件を付け加えたり、与えられている条件を削ることで、簡単な問題を少し難しい問題に変えることもあります。

今日解かせた問題はそのままだと簡単だったので、難しくなるように少し手を加えて出題しました。その問題を解かせて解説をし終えると、生徒から「この問題を考えた人、相当、性格悪いですねっ!」と言われてしまいました。

手を加えたことを敏感に感じとってくれたのかもしれませんが、苦しめてやろうとか、そういう気持ちではなくて、じっくり考えてほしくて出題したんですけどね。


10月23日 差し入れ

生徒からコーヒーの差し入れを貰いました。

塾の近くにある良く当たると噂の自販機でジュースを買ったら当たったようで、生徒曰く「早く押さないといけないと焦ってしまって、コーヒーを押してしまったので、どうぞ」とのことでした。ありがたいんですけど、なんとも微妙な表現です。

自販機で当たると嬉しいんですけど、欲しいものってもう買っているし、当たると思っていないから、焦ってしまうのでしょうね。

そういう時は、自分のために当たりを使うのではなくて、友達にあげるために選ぼうという気持ちで選んではどうでしょうか。

自分のためで迷ったときには、他人のためを考えて行動すると良いかもしれませんね。


10月24日 11月の予定表

11月の予定表を公開しました。

毎月書いていますが11月も変則日程になっています。全体が通い易くする措置ですので、どうぞご理解ください。

11月から、新しく「マーク」という講座を設けています。「3年生文系」と「3年生理系の数学Vが必要でない生徒」は合同でマーク演習をします。

授業を全てマークの講座にしていないのは「基礎の復習」と「記述の演習」も平行して行う予定だからです。生徒の様子を見て、授業の内容を変更していきます。

11月の予定表 


10月25日 時間の使いどころ

昨日今日と、高校2年生の「数列」の授業があったのですが、ものすごくゆっくりと進めました。「数列」の分野は分かっている側からすると、なんてことはないような問題でも、初学者にとっては難しく感じるポイントが多くあります。

複数の文字が入り乱れたり、類推する能力を問われたり、単純な問題でも計算量が多かったりと、生徒にとっては難しいと感じる部分が多いのではないかと思います。

今日の授業で、こちらが説明すると5分で終わる問題を生徒に解かせてみると30分以上かかっていました。生徒はそれくらい苦労するだろうと認識しておくことが、この分野の授業をするときには大切だと思っています。今は時間がかかっても良いので、とにかく意味を理解させることを優先して授業を行っています。

このように時間をかけたいときに、しっかりと時間が使えるのは、当塾では月の授業時間を平均20時間取っているからです。授業時間が多いと感じる方もいるかもしれませんが、最低限これくらいの時間はかけないと、数学が出来るようにはなりません。


10月26日 教える側の積み重ね

塾で生徒に解かせる問題は、パソコンで作成してプリンタでプリントアウトをして、コピー機でコピーをしています。このパソコン内のデータや印刷機が塾の心臓部となっているので、機能不全に陥ると授業がままならなくなります。

1年半前に塾を始めたときに機材を全て買い揃えたのですが、今日、作業をしているとプリンタのトナーが空になりました。交換用のストックを常に用意しているので問題は無いのですが、これが空になるほど印刷をしたのだなあと、少し感慨深くなりました。

プリンタから出すものは基本的に新しく作成した教材になります。前職でも多くの教材を作成しましたが、塾を始めてからかなり多くの教材を作成しています。

その中には全体で使う教材もあるのですが、生徒毎にカスタマイズして作ったりすることもあります。

また、同じ分野であっても、昨年作った教材に手直しを加えています。作成しているときには1番良いものをという気持ちで作っていますが、時間が経ってから見返すと、こうしておけば良かったという点に気づくこともあるからです。

勉強の指導は毎年同じことを教えますが、それが惰性にならないようにしないといけません。常に新しいことをやろうという感覚を持ち続けることが、モチベーションを保つことに繋がると思います。


10月27日 提出物の量

今日、とある進学校に通う高校3年生の生徒と話をしていたのですが、10月末が提出期限の課題があって必死でやっても終わりそうにないということを聞きました。

このような話を聞いて「高校3年生のこの時期になって提出物が出せないなんて、ちゃんと勉強をしているのか?」と思いますか。

私は、高校3年生のこの時期だからこそ、期限までに出来ない提出物があっても仕方ないと思います。

理想は、全ての課題に真面目に取り組み、受験勉強のために活用して、期限までに済ませることだと思います。ただ、現在の自分のレベルとあっていない教材や、分量的に他の科目の勉強が出来なくなるくらいの量を渡されることもあるでしょう。

そういうときに、怒られるのが嫌で答を写して提出することが正しいのでしょうか。受験も近づいてきた今、そんなことをやっている時間はありません。

私は、出来るところまで真面目にやって、ここまでしか出来ませんでしたと正直に言えばそれで良いと思います。続きは後日やりますと言って、出来そうならやれば良いでしょう。

これは高校1,2年生にもいえることなのですが、学校によって課題の量というのは全く違います。ほとんど出さない学校もあれば、全科目、真面目にやっていては絶対に終わらないという量を課す学校もあります。

課題の量が少ない学校の生徒は、自分で課題以外の勉強量を増やさなければなりませんし、課題が多すぎる学校の生徒は、ある程度取捨選択して課題に取り組まなければなりません。

やりなさいと言われたことを全て出来れば良いのですが、それが物理的に不可能なこともあります。真面目にやっているのに、課題が終わらずどうすれば良いのか分からないという生徒は、相談をしてみて下さい。


10月28日 取り組む姿勢

先日、高校3年生の生徒が、この分野が分からないので1から説明してくださいと、個別指導を申し込んできました。

高校3年生のこの時期に、全く分からない分野があることを伝えるのは恥ずかしいことかもしれませんが、格好つけてる場合ではありません。分からないことは分からないといって聞く姿勢を持つ事が大切です。

こちらとしては、そういう生徒のために個別指導の時間を設けているので、有効活用してもらいたいと考えていますし、出来ないことを馬鹿にするようなことは絶対にありません。


他の3年生の生徒や、他学年の生徒にも言えることですが、授業で説明を聞いて分からないことがあったり、苦手な分野があるのにそのままにしていることがあります。

そういうとき、出来る限り自分で考えて解決してほしいので、すぐには声をかけません。その後、解決したかどうかは生徒の取り組みを見ていれば分かりますが、分からないところをそのままにしている生徒もいます。

質問するのが苦手ですという生徒がいますが、これから先、就職してもずっとその姿勢でやっていけると思いますか。生きていく上で、分からないことを聞くことが苦手ではダメなのです。

当塾では、数学が苦手でもやる気がある生徒は受け入れますし、最後まで手助けをしたいと考えています。勉強が苦手な生徒は、能力そのものよりも、取り組み方が間違っている場合があります。まずは、そこから見直してみる必要があるのではないでしょうか。


10月29日 身近な人の評価

どんなことでも、努力に結果が伴わないことがあります。

受験はその最たるもので、力のある生徒でも本番での勘違いや、ちょっとしたミスで思ったようなパフォーマンスを発揮できないことがあります。また、練習で完璧であっても、本番での緊張感の中で持てる力を出し切れないこともあります。

緊張した状態で試験を受けたときに合格ラインを安定して超えるためには、合格ラインを大きく越える力を身につける必要がありますが、難関校になればなるほど、自分の力量ギリギリのラインで勝負をすることになります。

ですから、受験は最終的に精神面が大切になってきますし、それすらも及ばない運の要素も発生してしまいます。だからと言って勉強をせずに精神面だけ鍛えても当然ダメで、結局は努力をすることでしか、合格の可能性を高めることは出来ないのです。

塾で指導をしていて、関わっている生徒が必死で努力したのならば、志望校に合格してほしいという思いはあります。ただ、その途中経過を身近で見ているからこそ、生徒を結果で評価したくないという思いもあるのです。


10月30日 体調不良が増えてます

最近、体調不良の生徒が増えています。塾では、毎日机、椅子をアルコール消毒するなど出来る範囲で予防をしています。

どんなに気をつけていても風邪を引くことはありますが、各個人、うがいや手洗いをする、人ごみは避ける、体を冷やさない、規則正しい生活を送る、食事をしっかり取るなど基本的な生活習慣を守って行動するように心がけてください。


以下は、塾からのお願いです。

熱がある場合は、必ず病院で受診をしてもらうようにしてください。ただの風邪の場合は、マスクをするなど周りに配慮してもらえれば、塾に来て構いません。

感染性胃腸炎やインフルエンザなど、他人にうつる病気だと診断された場合は休んでください。

休んだ分は、プリントを渡したり、後日時間を取って指導します。


10月31日 群数列の授業

高校2年生の「数列」の前半戦が今日で終了しました。前半戦、最後の内容は、苦手な生徒が多い「群数列」でした。

苦手にする生徒が多い理由は明らかで、解き方が間違っているのです。「数列」の分野は、他の分野に比べて解き方が決まっている問題が多く、手順通りに解かなければなりません。

しかし、問題によっては規則性がたまたま見つかってしまい、なんとなく解けてしまうことがあります。そんなふうに解いても記述の試験では、点数がもらえないですし、なによりそういう勉強の仕方をしていると、型が身につかないため「数列」が苦手になっていきます。

塾の授業ではそこを意識して、文字で手順を書いてノートに控えてもらっています。ただ、文字だけ見ても手順が多いので、一回は解説を聞かないと何をすればいいのか分かり辛いです。この授業に関しては、休んでしまってノートを後から見ても正直、理解できないと思います。

数学の授業は1度休んでしまったときにこのような内容だと、取り返しがつきません。そうならないためにも、1、2年生も体調管理をしっかりして授業を休まないようにしてください。





松山数学塾
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