日記・予定表


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2016 2月


2月1日 良問とは限らない

塾で生徒に問題を解かせるときには、私が良問と感じる問題を解かせることが多いです。

私が感じる良問とは、数学的な思考を問うことができて、さらに複数の考え方が出来て、見方を変えればあっさりと解けてしまうこともある、解いていて感動を覚えるような問題です。

全てがそのような問題ばかりというわけにはいきませんが、何かしら発見や、気づくところがありそうな問題を出来るだけ選ぶようにしています。

数学が得意、というよりも好きな生徒にとっては、そのような問題を解くことはとても楽しいものだと思います。数学Vまで学習した生徒の中には、数学が楽しすぎて他の科目の勉強が億劫になってしまうことがあるくらいです。

ただし、そのように数学が好きな生徒が気をつけておかなければならないのは、受験の場では、必ず良問が出題されるとは限らないということです。ただただ、計算でゴリ押ししないといけない問題が出題されることもあります。数学が得意な生徒は何か無いのかと考えている間に、時間が過ぎ去ってしまうこともあります。

全ての大学入試問題を解いているわけではないので、統計データがあるわけではありませんが、どちらかというと私立大学の入試問題の中に、あまり練られていない問題が混ざっていることが多いように感じます。

国公立大学が第1志望であっても、私立大学を受験する前には過去問を時間を計って3ヵ年分くらいは解いておきましょう。力がある生徒であれば、ある程度傾向が分かるはずです。




2月2日 添削

高校3年生の授業は、入試に即した問題を解かせているのですが、細かく添削を行っています。

国公立大学の2次試験では答があっていたとしても説明が不足していたり、論理的に説明できていない場合は点数が与えられない可能性があります。

入試問題が解けるようになることは大切なのですが、それと同じくらい、解答が相手に伝わるように表現が出来るようになることが2次試験では大切になります。

新たに文字を設定した場合に、その旨をきちんと書き、その文字が表す数がどのような範囲に属しているのか。グラフの軸が何を表すのか。不等式で逆数を取るときに分子の正は保証されているのか。このような点を生徒は見落としがちです。

大学入試で得点開示を行うと、出来たと思っていたのに数学が0点に近いような点数だったと聞くことがあります。

自分が出来ていると勘違いしないためにも、常日頃から添削が出来る人にしてもらい、素直に意見を聞き入れましょう。


2月3日 大学の偏差値?

インターネットで少し調べると、大学の偏差値というものが出てきます。また、大手予備校などが大学の偏差値として早見表を配ったりしています。学校などで貼られているのを目にしたこともあるでしょう。

確かに入学するための難易度は、その表で上に位置している大学(学部学科)ほど難しい傾向にあると思います。ただ、生徒の大学に対する価値観が、大学の偏差値という表によって間違って捉えられているのではないかと思います。

勘違いしてはいけないのは、表で上位に位置していない大学であっても良い大学はありますし、また、下に行くほど入試問題が簡単とは限りません。

高校3年生で愛媛大学の過去問を解いている生徒達が口をそろえて、愛媛大学の入試問題の数学ってこんなに難しいんですかと言ってきます。

愛媛大学で入試問題を作成されている先生の説明会に伺ったことがありますが、相当考えて作っておられるのが伝わってきました。受験生の何を見たいのかという意図がはっきりしていて、力が無い生徒は得点が出来ないだろうなと感じました。

断っておきますが、愛媛大学は良い大学です。進学校の生徒は「愛媛大学くらいは受かりたい」というような言い方をしますが、とんでもないです。同じように、表ではそれほど高い位置にない地方国公立大学でも入試問題が難しい大学はいくらでもあります。

国公立大学へ合格するということはそれほど簡単なことではないということを自覚するところから、受験勉強は始まるのではないかと思います。


2月4日 志願倍率

国公立大学の出願が昨日で締め切られたので、志願倍率が分かるようになりました。

ほとんどの国公立大学がホームページで志願倍率を発表しています。高校3年生は自分の受験するところを確認して、これからラストスパートをかける発奮材料にしてください。

また、高校1、2年生も自分が志望している大学があれば、どれ位の倍率なのかを見てみるといいかもしれません。

ちなみに「愛媛大学」の現時点での、前期試験の志願倍率は2.9倍です。
(当日消印分がまだ足されていないかもしれないので、増減の可能性があります)

「愛媛大学」の前期試験で最も倍率が高いのは医学部医学科で9.8倍になっています。倍率が6倍を超えると人数調整を行うので、センター試験で点数が低い人は受験すら出来ません。

また、医学部看護科が去年の2.1倍から3.9倍に倍率が上がっています。例年であればセンター試験で点数が取れた場合はある程度安心できますが、今年はそうもいかないようです。2次の小論文、面接の対策をしっかり行わなければなりません。


愛媛県の公立高校入試は偏りがあまり無いように調整されることもあり、普通科であれば倍率が1.2倍を超えることはほとんどありません。1倍を切っているところもあるくらいです。

愛媛県の高校生は、高倍率の試験は大学入試が初めての経験になることが多いと思います。大切なことは倍率よりも、合格できる学力を有しているかです。本当に力がある人が合格するのが、大学入試です。

高校1、2年生は出来るだけ早く受験勉強を始めて、合格できる力を身に付けられるように頑張りましょう。

高校3年生は、ギリギリまで出来ることをやり続けるしかありません。同じような力を持った人が集まるわけですから、最後の一押しが合格と不合格を分けると思って努力しましょう。


2月5日 半分過ぎました

センター試験が終わってから今日までで19日です。そして、国公立大学前期試験まで残り20日になりました。センター試験が終わってから、2次試験までの日程のうち、半分が過ぎたことになります。

時間は過ごしている瞬間は長く感じることもありますが、過去のものとしてまとめてしまうと、すごい速さで過ぎたように感じます。特に、日々やらないといけないことが多い受験生の体感速度は、それまでの人生の中で最も早く感じるでしょう。

実際に受験を経験したことのある人は口をそろえて、高校3年生はあっという間に終わったと言います。

残り時間はまだまだあると思っていても、いつの間にか、あまり無くなっています。

努力を継続していれば、時間が少なくなっても今まで通りに過ごせば良いと思えます。継続していない人ほど焦りは大きくなります。そうした精神状態が、試験が近くなればなるほど大きく作用するものです。


2月6日 眠たい生徒達

今日は授業中に眠そうにしている生徒が複数いたので、それぞれに理由を聞いてみました。

学校の課題を夜中の3時までやっていたと言う生徒、部活でマラソンをしたので疲れたという生徒など、個々人にそれぞれ事情があるようです。

また、宿題を出来ていない生徒がいたので、どうしたのか尋ねると、やろうとはしたんですが眠たくて眠ってしまって出来ませんでしたということでした。

毎回眠そうにしていたり、毎回宿題をやってこないというであれば問題がありますが、疲れているときや、どうしようもないときというのはあるものです。

ただ、出来る限りそういうことを防ぐために勉強の習慣化や、健全な生活習慣が大切です。勉強が継続できる体制を維持することも受験では重要です。

必要な睡眠時間は人によって異なります。自分でどの程度必要なのかを考えて、逆算して行動できるようにしたいものですね。


2月7日 計算が苦手な生徒達

塾で生徒を指導していると計算が苦手な生徒が多いなと感じます。計算が苦手という生徒には大きく分けて2種類のタイプがいます。

1つ目は「計算ミスが多いタイプ」です。
このタイプの生徒は、検算をする癖がついていなかったり、勢いに任せて問題を解くことが多いです。また、ミスをしやすいポイントで何段階かに分けて計算をせずに、頭の中で一気に進めて、結果ミスするということが多いです。数学が出来る生徒でもこの傾向があるので、自分がどのようなところを間違えやすいのかを把握して、練習から丁寧に計算する癖をつけなければなりません。

2つ目は「ルールを把握していないタイプ」です。
算数や数学の計算というのは、一定のルールに従って成り立っています。そのルールは不変で、計算すると毎回同じ答えになるように決まっています。このタイプの生徒は、毎回違うルールを適用して計算をしています。ただ計算練習の量をこなすだけではダメで、どういうルールが適用されてその結果になっているのかを意識しながら、基本的な計算練習を反復して正しい型を身につけなければなりません。

いずれにしても、正確な計算が出来るようになるためには、ルールに従って、丁寧に、反復しないといけません。そして、出来るようになったと思っても、計算練習は繰り返し行わなければなりません。

昨日テレビを見ていると、昨年のプロ野球でシーズン最多安打記録を更新した西部の秋山選手の練習の様子が放送されていました。現在キャンプ中ですが、日中に散々打撃練習をした後、夜にも40分以上素振りをしているそうです。秋山選手は「実践的な練習も大切だけれど、素振りをするのは基本的な感覚を常に磨いておかなければならないからだ」というようなコメントをしていました。

勉強とスポーツは似ていて、基本的なことが出来ていないと、発展的な内容には手が出せません。計算が苦手な生徒は、自分のタイプを把握して、毎日意識して計算練習を行って欲しいと思います。


2月9日 教材の目利き

今日は、計算や基礎の反復練習を生徒にさせるための問題集を本屋に探しに行きました。必要に感じたときや、時間が出来たときには、教材の選定をしています。

本屋で問題集を探していて思うのは、たくさんある問題集の中から自分に適したものを選べる生徒がどれだけいるのだろうということです。

生徒の学力が高ければ、やるべきことを自覚して、自分にあった問題集を選べるかもしれません。

勉強が苦手に生徒は、このように勉強をしたら出来るようになるという経験が少ないため、問題集を選ぶところからつまずく可能性があります。更に、せっかく買った問題集も全ての問題をやろうとして、途中で嫌になってやめることも多いのではないかと思います。

問題集の中には基礎段階では、やらなくても良いような問題も混ざっています。どこを解いて、どこを飛ばして良いのかというのは、先々のことまで分かっている人にしか判断出来ません。

今日は何冊か問題集を買ってきたのですが、この中から抜粋して、生徒の学力に応じて解かせます。学力を付けるためには地道な努力が必要ですが、出来る限り効率良く力が付くように手助けをしていきます。


2月10日 インフルエンザ

現在、インフルエンザが全国的に流行してきているようですが、塾生でもインフルエンザが発症した生徒がいます。

塾では、毎日掃除のときにアルコール消毒をして、常に加湿器を稼動させています。出来る限りの予防策は行いますが、帰宅時のうがいや手洗いなど、個人で出来ることを心がけて下さい。

高校1、2年生でインフルエンザにかかった生徒は、発症中は塾に来れないので、その分は後で個別に補講をします。

今年は、流行が例年よりも少し遅いようなので、これから受験を控えている生徒は特に気をつけてもらいたいと思います。


2月11日 自立

高校3年生への指導も残すところあと僅かになってきました。

2月の指導は、大学入試の過去問題の演習は個人に任せて、分からないところがあれば質問に応じています。また、授業では大学を受験するにあたって解いておいてほしい問題を精選してやっています。

大学入試では、特有の問題というのが出題されます。学校の授業では取り扱わない内容であったり、複数の分野にまたがっていてるような問題であったりと、対策をしておかなければ太刀打ちができません。

受験の直前期ということもあり、今やったことが全て本番までに身に付くとは限りませんが、今まで地道に努力を続けてきた生徒であれば、難しい内容でも理解をして、もう一段階伸びると信じています。

やりたいことは本当にたくさんあるのですが、高校3年生のこの時期は、授業を入れすぎると勉強時間を逆に減らす恐れがあるので、最低限の時間に押さえています。

自立をしている生徒は、自分で何をするべきか理解をしているはずだからです。


2月12日 整数問題

昨日の日記に書いた、大学入試の個別試験における特有の問題の中に「整数」の分野があります。

旧課程では単元として分類化されていないにも関わらず出題されていたので、学校の授業で取り扱わないという点で、大学入試特有の問題でした。

新課程では「数学A」で「整数」を単元として取り扱うようになり、学校でも授業をするようになりました。しかし、このように単元として分類されたとしても「整数の証明問題」はやはり、大学入試特有の問題のように感じます。

授業をしていると「整数の証明問題」を苦手にする生徒がかなり多いのですが、その理由として何をしてよいのかが分からないというものがあります。参考書などを見ても個々の問題の解法は載っていても、思考の流れが載っているわけではなく、問題の分類化が進んでいないということも勉強のし辛さに拍車をかけていると思います。

数学が得意であれば「整数の証明問題」を解くときに、感覚的にこのように進めていけば良いということが分かってしまいます。指導する側は、経験が豊富で、また、数学的な感覚が優れていることが多いので、なんとなく解けてしまい、苦手にする生徒に説明することが難しい分野なのではないでしょうか。

この分野に限りませんが、指導する側は、自分が出来るということと生徒を出来るようにしていくということは別問題として考えなくてはならないと思っています。

より良い指導が出来るように研究中ですが、現時点で私がこの分野の問題を解くときのポイントや、思考回路を生徒には伝えています。2次試験まであと少しですが、皆が苦手にしやすい「整数問題」の指針を掴んでもらいたいと思って指導をしています。


2月13日 今日頑張ることが大事

現在、高校2年生の理系は数学Vの「微分法」の授業を行っています。微分の計算の仕組みがほぼ終わり、これから「微分法の応用」の分野に入ります。

しかし、現時点で微分の計算の仕組みが身に付いていない生徒が多いので、少しスピードを落として計算練習をしないといけないかなと考えています。

このように塾での指導は、生徒にある程度合わせて行いますが、生徒に合わせすぎることは良くないとも思っています。出来ないからといって塾で復習の機会を与えてばかりいると、自分で復習をする意識が育たないからです。高校生にもなれば、復習は自分で行わなければなりません。

小学校では、九九や分数の計算が出来るように、学校でも家でも手助けしてくれます。絶対に出来るようにならないといけないと、周りも本人も必死で練習するものです。しかし、中学校、高校と時間が経つと、習う内容が高度になり分量も増えるのに、必死でやらないといけないという気持ちは薄れてきたりします。

特に、高校受験が終わった直後の中学3年生が、気持ちの面で危険な状態になっていることがよくあります。中学校のときに勉強が出来ていた生徒でも、高校で半年もすれば全く分からないという状況に陥ることありますが、これは「今日習ったことを今日出来るようにする」ということを、高校1年生の始めからやらなかったことが原因です。

「今日習ったことを今日出来るようにする」意識がないと、高校数学で新しい単元を習ったときに、あっという間に分からなくなります。指示されるされないに関わらず、そのような意識で勉強に取り組んでもらいたいと思います。


2月14日 言葉が大事

少し難しい数学の問題を解かせてみると、出来る生徒と出来ない生徒では、数式の量よりも言葉の量に差が表れます。

数学の答案は、答の数値を出すことだけが目的ではなく、どのように考えて数値を出したのかということを問われています。説明をするのに、数式だけで伝えているのは、日常会話を単語だけで行っているようなものです。

数学は人に教えると理解が深まって出来るようになると言いますが、それは問題の解き方を言語化しているからです。数式だけを組み合わせていく思考には限界があり、どのように考えているのかを言葉にしていくことで数学的な思考力が付いていくのです。

このような理由から言語能力を身につけてもらいたいと思い、授業中にはこちらから説明するだけではなく、生徒にどのように考えるのか言葉で説明させることもあります。

また、数学を言語化して考えるときに大切なのは、言葉の意味です。「媒介変数」の「媒介」の意味や、「数学的帰納法」の「帰納」の意味など、生徒に聞いてみると意外と知りません。

言葉の意味が分からないと、内容が頭に入りにくくなります。数学でも他の科目でも自分の知らない言葉が出てきたときは、辞書を引いて言葉の意味もあわせて覚えていくと、理解が深まると思います。


2月15日 勉強は楽しい

高校3年生の理系クラスで、ある生徒が「2次試験の問題は楽しいですね。受験の本番が楽しみです。」というようなことを言っていました。

勉強や学問というのは、レベルの差はあっても、分からないことを解明していく、問題が解けるようになっていくという点では、楽しい(面白い)部分が存在しています。

勉強をしていく上で「楽しい」や「感動する」とプラスの感情を持てるかどうかが、力の伸びに大きく関わってくると思います。「めんどくさい」や「辛い」といったマイナスの感情を持って練習をしているといくら繰り返しても、中々できるようにはならないものです。

受験が近づいてきて、気持ちが焦りがちな時期だからこそ、このような感情を持って勉強に向かえていることはとても良いことだと思います。

高校1、2年生も受験までの長丁場でモチベーションが下がることもあるかもしれませんが、このような気持ちを持って勉強に取り組めるようになりたいですね。


2月16日 スランプ

プロの運動選手がシーズン中にスランプに陥ることがあります。ちょっとしたきっかけや、状態が悪いことの焦りなどからスランプは起きるのですが、勉強にもスランプはあります。

力のある生徒が、基礎的なことを含めて全く分からなくなるというようなことは無いのですが、ハイレベルな問題にチャレンジしていて、以前なら解ききっていたはずなのに、最後までやりきることが出来なくなるというようなことがあるのです。

数学を教えることを仕事にしている私でも、1年間でそのような状態になることがあります。断っておきますが、生徒に教えているレベルの問題ではなく、個人的に趣味で解いている問題でです。

受験は力をつけることも大切なのですが、状態のピークを受験本番にもっていくという調整も必要になります。入試が近づいてくると、表面上には出ていなくても、心の中で焦ってしまって調子を崩す生徒もいます。そういう場合は、普段の取り組みの中で、どのように克服してきたのかを思い出して対処するのが良いでしょう。

今から書くことは私の調整方法なのですが、スランプになってしまったという生徒は、一つの参考にしてください。

調子が悪いときには、最後まで考えることが出来ないこともあるので、そういう場合は解答があればそれをきちんと読みます。そして、理解したら、解答を思い出しながら答が合うまで途中の計算も省略せずにきちんと書きます。問題が解けなくなっているときは、なんとなく読んで分かった気になって終わってしまうことがあるので、それを絶対にやらないようにします。時間がかかっても良いので、頭と手を動かして、解答をきちんと仕上げます。これを少し難し目の問題で何問か繰り返します。

勉強をしていくうえで当たり前のことなのかも知れないのですが、調子が悪いときはこのような当たり前のことが出来なくなっていることがあるのです。

スランプのときは勉強するのが嫌になっていることが多く、最後までやりきることが億劫になりがちです。その部分を自分なりに解決していくことが復調のきっかけになるのではないかと思います。


2月17日 取り組む姿勢を求めます

2月から塾に通うことになったある生徒は、現在週5回のペースで通塾しています。

というのは、塾の授業が学校の授業と違うことをしているので、学校の授業の補填という形で個別指導を行っているからです。学校の勉強プラス塾の勉強で負担は増えていますが、よく努力をしています。

この生徒に限らないことですが、塾の授業と学校での学習内容が全く違うという生徒が多くいます。

授業内容を学校に合わせるように考慮はしていますが、シラバス通りに授業をしない学校があったり、習熟を考えたときに、この順番で教えた方が良いということがあったりするので、必ずしも学校にあわせた指導とはなりません。

当塾では、学校のテストでのみ点数が取れるようになるというような指導は行いません。受験に照準を当てて、どのように取り組んでいくかということを考えて指導していきます。そのような指導を行うのに、最低でも月に10回(1回2時間)程度の授業時間は必要だと考えています。

たまに、お問い合わせで週1回だけ見てもらえませんか、ということを言われたりするのですが、お断りさせていただいています。塾に通っていただくのであれば、指導の成果が出る可能性がある時間、生徒を指導させていただきたいのです。

ちなみに、始めに書いた週5回通っている生徒の月謝は他の生徒と変わりません。やる気がある生徒に対しては、こちらも本気で対応していきます。


2月18日 高校3年生理系クラスは今日が最後

高校3年生理系クラスの授業は、今日が最後でした。

とはいっても、2月25日の前期試験の日までは、個別指導は継続して行います。それ以降の後期試験までは、希望する生徒のみ指導します。

センター試験が終わってから塾で解説した問題は40問弱ですが、かなり難易度の高い問題も混ぜていました。反応のし辛い問題もあったようですが、よく考えていたと思います。昨年の4月頃と比べると、問題に立ち向かっていく力は随分付いていると感じました。

この時期は問題の準備も含めて大変なのですが、受験をするときに一番実力が付いた状態の生徒達と勉強が出来るので、指導をしていて一番楽しい時期でもあります。

来年度も、こうして難しい問題に挑戦する生徒と一緒に勉強が出来るように、塾生を鍛えていきたいと思います。


2月19日 高校3年生数学Bクラスは今日が最後

高校3年生の数学TAUBの講座の授業は、今日が最後でした。

理系クラス同様、センター試験が終わってから解説した問題は40問弱でした。入試に頻出で、やっておかなければいけない問題を取り扱いました。あとは、各自で自分に足りていないところを勉強して本番に臨んでもらいたいと思います。

今日は授業中に、同じ大学を受ける人は、こういうことをやってるらしいんですが、自分もそうした方が良いですかという質問がありました。

受験が近づいてくると、自分のやっていることは本当に正しいのか、周りがやっていることの方が良いんじゃないのかと不安になることがあります。

他人の真似をする必要は全くありません。試験まであと一週間を切っている状態で、他のことに手を出さない方が良いです。自分が信じてきたやり方で最後までやりきることが、最も合格に近づく方法だと思います。

それに、合格という結果そのものよりも、自分が正しいと思ったことを最後まで信じてやりきるという過程の方が大切だと思っています。

そういう心の強さも鍛えていくことが、これから続く人生で様々な場面を乗り切る力を作っていくのだと思っています。


2月20日 悲しい思い込み

昨夜ニュースを見ていたら、高校受験が上手くいかず、母子で心中したという話がありました。入試本番で体調が悪く出来が良くなかったことが原因で思い悩んでいたということでした。

その家族の詳細を知っているわけではないので、それだけが原因かどうかは不明ですが非常に悲しいニュースです。

まだ結果が出ているわけではないのに落ちたと決め付けてしまっていることと、仮に受験がダメだったとしても人生がそこでダメになるわけではないと分からなかったことが残念でなりません。

毎年受験生に、仮にダメでも死ぬわけじゃないという言葉をかけます。入試は毎年やっているので試験の結果に納得がいかなければ、1年後にもう一度受ければ良いのです。3浪4浪となってくると事情は違うかもしれませんが、1年間浪人して必死で勉強をすることは人生の中で大したビハインドではありません。

もう一つ、毎年受験生に、結果を思い込まないようにしなさいと言葉をかけます。すごく出来たと思っても、すごく出来なかったと思っても、実際に結果が出るまではどうなっているか分かりません。

何度も書いていますが、国公立大学の前期試験が終わった後、多くの生徒が後期試験に向けての勉強をやめてしまいます。しかし、前期試験の結果がダメと分かってから、後期試験に向けて勉強を再開することは無理なのです。

これまでの入試の結果を見ると、最後まで勉強を続けた人が報われるようになっていると感じます。受験生はこれから前期試験ですが、そこで終わりではありません。気持ちを切らないように過ごしてください。


2月21日 3月の予定

TOPページに3月の予定表を公開しました。塾生と保護者の方はご確認ください。

3月は学校によって定期考査の日程がバラバラになっていて、更に春期講習を行うため、かなり変則日程になっています。曜日が固定されていないことが多いので、確認して通塾してください。

また、当塾では3月から学年の表記が変わります。
現高校1年生は2年生の講座に、現高校2年生は3年生の講座に出るようにしてください。


各学年、問い合わせをいただいていますが、特に新高校3年生になる方で通塾を考えている方は早めにご連絡ください。通塾し始めても、成績が上がるまで半年はかかります。受験への取り組みは早いに越したことはありません。TOPページから各学年向けのご案内をご確認ください。


明日2月22日から2月26日の間は、2月23日(火)を除いて塾はお休みになります。
この期間中、電話での受付は行っていますが、メールの確認が出来なくなりますので、お問い合わせの際は電話でよろしくお願いします。

3月の予定表 


2月27日 再開

暫くお休みをいただいて、事務的な仕事を行ったり、友人に会ったりしていました。

リフレッシュできましたし、やらなければいけない仕事もほぼ片付いたので、来年度に向けて頑張っていけそうです。

今日は久しぶりの授業でした。現在、高校2年生理系は数学Vの「微分の応用」を勉強しています。内容的には、まだそれほど難しくはないのですが、ほとんどの生徒が苦戦しています。

数学Vの「微分」「積分」が難しいという話はよく聞くと思いますが、具体的に何が難しいのかということはイマイチ分かってもらえて無いことが多いです。

今までの分野であまり取り扱わなかった「無限」という概念が入ってくることが難しいという面もあるのですが、指導をしていて生徒が出来ないと感じる部分は、総合的な内容を取り扱うところです。

数学Uで出てくる「三角関数」「指数関数」「対数関数」、数学Bで出てくる「ベクトル」「数列」などが、数学Vでは更に複雑な形で出てきます。数学TAUBを学習して、苦手な分野があった場合、その分野に由来するところが出てくる度に手が止まってしまうのです。これまで数学を勉強してきて苦手な分野があったという人は、数学Vの学習が中々進みません。

全てが完璧でなくても構わないのですが、各分野を学習したときに一度は内容を身に付けて、忘れてしまったところを復習を兼ねて数学Vで勉強しなおすということが理想です。

数学は分野を分けて学習しますが、最後は統合した内容を取り扱います。来年度から高校2年生になる生徒で特に理系に進みたいと考えている人は、このことを頭に入れておいてください。

数学UBの内容がしっかりと身に付くように、1年生の内容で分からないところがあれば、3月の間にしっかりと復習をしておきましょう。


2月28日 中学数学の総復習

最近、中等教育学校に通っている方からお問い合わせいただくことが増えています。

中等教育学校に通っている方で入塾をお考えの方は、TOPページにもありますが
中等教育学校生で入塾をお考えの方へ
を、是非1度、お読みになってください。

中高一貫校では高校受験が無いため、中学と高校の内容を分断することなく、大学入試に必要な指導を行っています。それは一長一短で、生徒によっては中学校の内容がきちんと定着しないまま、高校の内容に進んでしまうこともあります。そのため、自主学習が習慣化していない生徒は、受験を経た公立高校の生徒よりも基礎学力が低くなっていることがあります。

当塾は大学入試を目標として「高校数学」を教えることがメインの塾です。「中学数学」の指導は、コマ数が確保できないため基本的には行っておりません。

3月末から高校1年生の講座を開講して「高校数学」の指導を行っていきますが、今の時期に入塾していただく中等教育学校の生徒(次年度3年生または4年生の方)には、必要であれば「中学数学」の総復習を行います。

一度「中学数学」の総復習をしておきたいという中等教育学校に通っている方は、この機会を利用してみてはいかがでしょうか。


2月29日 studyaid

今日は、数学の指導をしている人はほとんど知っているであろうソフト、数研出版が出しているstudyaidの最新版の申し込みをしました。

他にも数式を打ち込めるソフトはあるのですが、このstudyaid、圧倒的なシェア率で私が今まで勤務していた学校で使っていないところはありませんでした。現在、愛媛県の学校で配布されている数学のプリントやテストなどは、ほとんどこのソフトで作成されているのではないでしょうか。

便利な点として、数研出版が出している問題集や教科書の問題と解答のデータが全て入っているのですが、必要な問題だけ取り出して配置することが出来たり、データを打ち変えて問題の編集を行うことも出来ます。

更に、毎年、大学入試の全問題では無いですが、多くの入試問題を解説付きでデータベース化してくれているのです(今回申し込んだのはこれです)。私が生徒に解かせる問題は、大学入試問題を元にすることが多いので、これを全て打ち込まなくてよいだけでもかなり助かっています。

私が生徒を指導するとき、各分野を初めて教えるときには同じ問題を解かせることが多いですが、一通り学習をし終えた後は毎年、問題を変えています。これには、生徒の能力に合わせるということもありますが、最近の傾向に沿った問題を出題するという意図もあります。

少し時間に余裕が出てきたので、このように来年度の準備も少しずつ進めていってます。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908