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2016 3月


3月3日 公立高校入試動向

愛媛県の公立高校の入試志願者数が確定しました。愛媛県では、志望する高校に出願をして志願者の数を見てから変更をすることが1度だけ可能となっています。

その最終締め切りが3月2日で、確定した数字が発表されました。

倍率が低すぎるところや、高すぎるところなど、変更が出そうなところは予測通り変更が出ているのですが、予想外の動きも見て取れます。

学校毎についての細かい感想は避けますが、大きな動きとして気になったのが志願者数の減少です。志願変更前の志願者総数は9,335人で、志願変更後は9,212人に減っていて、総数で123人減少しています。

ここまで減ることがあったのか、少し調べてみたのですが、20人から25人程度減少することはあっても、100人単位で志願取りやめというのは、あまり無いようです。

私立高校に行くことを決めて公立高校受験をやめることや、高校に行く気が無いけれど出願していたなどの理由で取りやめはあるのかもしれませんが、例年に比べて数が多いので何故このようになっているのか気になります。


高校入試といえば、中学1、2年生の生徒と保護者の方には知っておいてもらいたいことがあります。

愛媛県では、公立高校の受験において内申点の比率が大きなウェイトを占めているので、入試本番でボーダーと言われる点数を取ったとしても、内申点との合計点数で不合格になる可能性があります。特に難易度の高い公立高校への進学を考えている場合、中学1年生から受験は始まっていると思って、定期考査の勉強もしっかり行うようにしてください。

また、平常点を取りこぼさないように、提出物なども期日を守ってしっかりと出す習慣をつけましょう。そういう当たり前の積み重ねが高校入試の際には評価されます。媚びる必要はありませんが、日々の行動を意識して過ごすことが大切です。


中学3年生は出願を終えて内申点も確定しているので、今更色々と考えても仕方ありません。本番で1点でも多く取れるように、ギリギリまで努力を続けてください。そうした努力が、高校に入ってからの勉強にも繋がっていきます。

当塾では高校受験をする生徒はいませんが、努力をしている生徒を応援しています。


3月4日 追記の補足

入塾希望の方に読んでいただきたい内容を学年別に記して、TOPページにリンクを貼っています。その中で、新高校1年生に向けての内容に以下の追記を加えました。

追記
現在、高等学校の教育課程が完全に新課程に移行しました。数学は旧課程と比べて学習内容が増加しています。しかし、学校の授業時間は増えていません(カリキュラム上増やせないのが実情です)。そのため、進度を確保するために、以前と比べて学校での演習が少なくなり、演習は各自で行うように指導している学校が増えています。


これについての補足をこちらで書いておきたいと思います。

学校(同じ学校でも学年)によって指導の仕方が異なるので、すべてとは言えないのですが、以前(私が学校で指導していた頃)と比べて、今年度は授業のペースが早い学校が多かったように感じました。

具体的にどれだけ早いのかというと、ある学校では、新課程で「数学Tのデータと分析」「数学Aの整数の性質」という2つの分野が加わっているのにも関わらず、1年間の授業進度が旧課程のときよりも早いという状況でした。

それだけ進度を早く出来ているのには理由があり、以前は学校の授業で、副教材の問題集の解説を各分野毎に行っていましたが、現在は演習の授業を行わない学校が増えています。その代わりに、問題集の解答を配布して各自で解いて提出するとしているようです。

学校で演習の授業が無くなることのデメリットは、演習量が減るということではなく、高校数学特有の考え方や、何故そのように考えなくてはならないかという論理的な説明を聞く機会が減ってしまうことです。数学が得意な生徒の中には、解説を読んで感覚的に理解できる者もいるかもしれませんが、大多数の生徒にとっては難しいのではないかと感じます。

これは、学校を責めているわけではありません。新課程に移行してから3年が経過していますから、実際に授業をした経験を元に、受験に間に合わせるためにはそうせざるを得ないという苦渋の決断だったのではないかと思います。


勉強をしているのに成績がイマイチ伸びないと感じて、途中入塾してくる生徒の中には、論理的な説明を聞くことで、状況がよくなる者もいます。

ただ、塾に通うことだけが解決方法ではないと思います。そのような現状を理解して、自分なりの対処法を各自で見つけてほしいと思い、このような内容を書かせてもらいました。


3月5日 国公立大学前期、合格発表

昨日から国公立大学の合格発表が始まり、塾生も数名合格の報告をしにきてくれました。合格発表日は3月6、7、8の大学が多いので、明日以降がピークになります。

合格した生徒から聞いた話なのですが、学校などで周りの人の様子を見ていると、発表が出るまで気が気でないと言っている人が多いようです。

そのような気持ちになることは当然です。ただ、ここで何度も書いているように、後期試験までの時間を、無為に過ごさないように気をつけてもらいたいのです。

前期試験の結果が気になっているのは、受験をした全員です。しかし、そのような状況の中、平常心で努力を続けられるの人は、ほんの僅かだと感じます。だからこそ、そのように行動できた者は後期試験で有利になります。

人間は、楽な方に流れる習性があります。その流れに逆らって、努力をし続けた者が報われるのだと信じています。


3月8日 宣伝

「偏差値29から国公立大学医学部合格者が出ました」というCMを流していた、とある予備校がネットで叩かれています。

該当生徒は有名進学校に通っており、偏差値が29だったというのは校内の試験で取ったことがあったということで、誇大広告じゃないのかとか、詐欺みたいなもんだとか色々と言われています。

多少誇張している部分があったとしても事実であれば、CMにすることは別に良いと思います。ただ、情報を手に入れる手段が増えた現代社会では、マスコミで流される言葉をそのまま信じている人が減ってきているので、あまり効果があるとは思えません。

それよりも、本気で信じている人がいて、勉強の苦手な生徒を医学部に合格させてほしいと大量に問い合わせがきたら困らないのでしょうか。現場は大変な目にあうなあと他人事ながら思ってしまいます。


当塾でも、今年の結果が全て出れば進学実績を公表しようとは思っています。ただし、それは参考記録であって、保証ではありません。過去の実績は、過去の頑張った生徒の結果であって、全く別の人間の結果が同様のものになることはないからです。ですから、そこを塾のウリにする気はありません。

私は宣伝が下手なので正直に言いますが、当塾に任せておけば劇的に成績が向上するというようなことはありえませんし、合格を保証することもできません。

当塾で出来ることは、生徒が自分の努力だけではどうしても越えられない壁を、生徒を少し持ち上げて、越える手助けをするくらいです。壁を越えようとする気持ちが無かったり、設定している壁が高すぎる場合は、どうしようもないのが現実です。

塾を選ぶときに過去の実績を気にすることは否定しません。ただ、そのような過去の記録よりも、実際に体験授業などを受けてみて、指導者の力量や相性を確認することの方が通塾する上では大切だと思います。


3月9日 特別補習

TOPページの3月の予定表にも日程を記しましたが、以下の日程で単元別の補習を行います。

数学A 「図形の性質」
3月10日(木) 15:00〜17:00
3月12日(土) 15:00〜17:00
3月13日(日) 15:00〜17:00

数学A 「場合の数」「確率」
3月20日(日) 15:00〜17:00
3月21日(月) 19:30〜21:30
3月26日(土) 15:30〜17:30
3月27日(日) 15:30〜17:30

上記の分野が苦手な途中入塾の生徒が多かったので、通常授業とは別にコマを設けて、特別補習を行うことにしました。当塾では時間が取れるときには、このように特定の分野の補習を行うこともあります。

塾生であれば受講は無料になっています。これからの新規入塾者の方には、体験授業として利用してもらっても構いません。

昨日の日記で当塾は進学実績をウリにしていないと書きましたが、ウリの1つはこのような特別補習や個別指導を無料で受講できるところです。生徒の学力を伸ばすことを最優先で運営していきます。


3月10日 夢が無いってダメなこと?

進路相談をしていると、将来やりたいことや、就きたいと思える職業が思いつきませんと生徒が言うことがあります。

それってそんなにダメなことでしょうか。

確かに、医者や薬剤師、法曹関係など特定の職業に就くためには、行かなければならない学部があります。

しかし、世に在る多くの職業は、どこに行ったから就けるとか就けないとかは決まっていないことがほとんどです。

私は理学部卒ですが、同じ理学部卒の友人が就いている職業は「研究者」「公務員」「教員」「銀行員」「システムエンジニア」「会社の営業職」「パン屋」「料理人」「バーのマスター」など、多岐に渡っています。

この中には、そうなろうと思って理学部に進学したわけでは無い人もいると思うのです。では、仕事に大学での知識を使わない人や、大卒の資格が無くても就ける職業に就いた人は進学が無駄だったかというと、決してそんなことはありません。

大学に進学するために努力をする過程で身に付けられる能力は一生役に立ちます。また、大学では幅広い人に出会うことができ、自分がどのように生きていこうかと考えられる時間もあります。私は将来が明確に決まっていない生徒こそ、努力をして大学に進学するべきだと思っています。

目標が無いから努力をしないというのは間違っています。よく生徒に言いますが、目標が無いからこそ、可能性を広げるために、人より努力をしないといけないのです。その結果、目標が見つかったりするものなのです。

今年、大学に進学する生徒を見ても、明確に将来のことを考えている人、あまり考えていない人、両方います。どちらの生徒が良いとか悪いとかは無いと考えています。

どちらの生徒も精一杯、大学生活を送って、自分の人生を切り開いていける力を磨いていってくれることを期待しています。


3月12日 訂正

生徒から指摘があったので訂正します。
先日書いていた「場合の数」「確率」の補習の日程が間違っていました。正しくは以下になります。

数学A 「場合の数」「確率」
3月20日(日) 15:00〜17:00
3月21日(月) 19:30〜21:30
3月26日(土) 15:30〜17:30
3月27日(日) 15:30〜17:30

予定表の方は間違っていないので、予定表で確認していた人は問題ありません。
ご迷惑をおかけしました。


3月13日 新高校1年生の募集

TOPページにも書いてありますが、2016年度、新高校1年生の講座は以下の日程で開始します。

3月27日(日) 13:30〜15:30
3月29日(火) 13:30〜15:30
3月31日(木) 13:30〜15:30

内容は、数学T「第1章・数と式」になります。
体験授業を受けられる場合は前日までに面談を行いますので、お早めにご連絡ください。
3月は体験授業として、無料で受講していただけます。

公立高校受験が終わって、ほっとしている中学生が多く、今の時期に高校に入ってからを見据えて勉強している人は中々いないのではないでしょうか。

これから合格発表になりますが、その気持ちを引きずって、合格後も中々勉強をする体制になれない人を今まで多く見てきました。

しかし、高校に合格して受験は終わりではありません。受験というカテゴリは大学受験が一区切りであるということを知っておいてもらいたいと思います。

中学までの勉強と違い、高校では内容の難しさ、量の多さ、数学においては単元間の連続性により、高校1年生の1学期に良いスタートを切れるかどうかで、行ける大学が随分変わってしまいます。

当塾では、高校1年生の始めから受験を意識して勉強をする気がある人を募集しています。


3月16日 卒塾生の結果

今日は受験の結果報告を兼ねて、卒塾生が挨拶に来てくれました。その生徒は、今年の大学受験では思うような結果が出ず、浪人をすることに決めました。

指導をしていた私が言うのもなんですが、志望している大学に現時点で合格していてもおかしくないだけの力を持っている生徒でした。そのような生徒でも上手くいかないことがあるので、大学入試は本当に難しいと感じます。

抽象的な話になりますが、合格するために「100」の能力が必要な大学を「100」の能力を持った生徒が受験した場合、難易度の高い大学になるほど、合格するには運の要素が大きくなります。合格ラインを安定して越えるためには「130」位の能力が必要だと思っています。

例えば、東京大学では合格と不合格のラインの小数点0.1の幅に何十人とひしめくこともあります。実際には小数点第4位まで計算して合否が決まるのですが、0.0001点差で合格と不合格が分かれた生徒の間に、学力差があるのでしょうか。

その差は、当日の体調、メンタル、自分の得手不得手の出題など、学力以外の部分がほとんどだと思います。そういうことを総合で考えて、難関大学受験には運の要素が多いと感じるのです。

勘違いしてはいけないのは、運が良ければ大学に合格するということではありません。力が無い人は必ず不合格になります。お分かりだとは思いますが、運の要素が発生する段階まで力を付けておかないと、合格する可能性は無いのです。



そのような苦しい戦いを経て、今年度、合格出来た生徒の結果を記しておきます。

合格実績

卒塾生のなかには浪人をする生徒も複数いますが、来年は不運に見舞われても実力のみで合格できる「130」の力を身につけて、リベンジを果たしてもらいたいと思います。


3月19日 入塾条件

最近何件かお問い合わせをいただき、偶然にも複数の方から同じ質問をされました。

それは、入学するのが地域で1,2番の進学校ではないのですが入塾できますか、付いていけますかということでした。

当塾は通っている学校で生徒を選んでいません。勉強を本気でやる気があるかどうかで生徒を選んでいます。また、生徒を見ずに進度のことだけを考えて授業をすることは無いので、努力をしていれば付いていけなくなるということは無いと思います。

ですから、入塾をお断りすることはありませんが、進路や、現在の状況、生徒の性格を考えたときに、こうした方が良いのではないですかという意見を言わせていただくことはあります。

具体的に言うと、高校3年生で進路を考えたときに、明らかに英語と社会に力を入れた方が良い場合に別の塾への通塾を進めることはありました。

また、勉強をする気はあまり無いけれど、とりあえず塾に行っておきたいというようなことを言われた場合に、おそらく続かないのでやめておいた方がいいですよとお伝えしました。


当塾は授業時間も多いですし、課題も比較的多く出るので、苦労しても出来るようになりたいという気持ちがなければ続かないと思います。そういう塾ですので、どの学校に通うのかよりも、どれだけ本気で頑張る気があるのか、そちらの方が一緒に勉強していく上では大切だと思います。


3月20日 補講

今日から「場合の数・確率」が苦手だという生徒を対象に、全4回(予定)で補講を行っています。参加しているのは、全員、途中入塾をしてきた生徒達です。

この分野が苦手だという生徒が多いのですが、基礎的な問題を解かせてみると、その原因がハッキリします。今日も、初めに解かせた基礎的な問題の解き方を全員が間違っていました

生徒を見ていると、計算で処理するような問題や、式を立てやすい問題は解けるのですが、単純に「数え上げる」という問題が出来ないことが多いように感じます。

今回の補講では、単に問題の答を出すということではなく「どのように数えるとミスが少なくなるのか」「何故このように考えるのか」「この式は何を意味するのか」など、大切だけれど、生徒が軽視しがちな部分を重点的に指導していきます。


どの分野でもいえることなのですが、数学の問題の解法を「パターンの暗記」と考えてしまっている生徒がいます。公式や、計算処理の法則は覚えなくてはならないのですが、その覚えるという行為を全ての状況に適用しようとしているのです。圧倒的な記憶力が無い限り、その方法では数学が出来るようにはなりません。

数学の本質は「覚える」ことではなく「考える」ことです。論理的に考えた結果、処理をするときに覚えた公式を用いているだけなのです。

「覚えさせる」指導は楽なのですが、「理解させる」指導は大変です。当塾では安易に前者の方法を取らず、時間がかかっても後者の方法を心がけています。


3月21日 ライブと録画

当塾では、授業は映像教材を用いずに、直接行うことにこだわっています。ただし、映像授業の全てを否定しているわけではありません。

昔と比べて映像教材も研究が進み、良質なものが作成されていますし、地方で有名講師の講義を受講できるメリットは大きいと思います。

また、現代の子どもは小さいときからパソコンやテレビなど、機械や映像に慣れていることもあり、映像教材であっても集中して取り組める生徒も少なくないと思います。自分の都合の良い時間に受講できるので、人に合わせる必要が無いことも受け入れやすい点かもしれません。

このように多くのメリットがある映像教材を取り入れないのは、直接指導することでしか得られないメリットも多くあると感じているからです。

当塾に途中入塾してくる生徒がいますが、他塾からの転塾で一番多い理由は、映像授業が合わないという理由です。合わないという理由は色々と考えられるのですが、その中の1つに緊張感を持てないということがあると思います。

最近、体験授業を受けた生徒は、説明を一通り聞くたびに疲労困憊した様子でした。対人で授業をすると、質問が飛んでくることもあるので、集中して聞いていなければいけないという気持ちになります。また、当塾では授業中に問題を解かせて、出来ているかチェックしていくので出来ないということが許されません。生徒は授業中、気を張っているので当然疲れますが、本来疲れなければダメなのです。

これだけ緊張感を持って話を聞くのと、分からないところがあれば巻き戻せばいいやと思いながら映像を見るのとでは、大きな差が生まれます。

当塾は、映像教材が合わないという生徒や、頑張る気はあるのに自分の力だけではどうしようもないという生徒の受け皿になることが目的で運営しています。そのためには授業は生でなければならないという考えで、こだわってやっています。


3月23日 今がチャンス

一部の私立高校は3月末まで補習をしていますが、それ以外のほとんどの高校が、現在春休みになっています。通塾している生徒にそれぞれの学校の春休みの課題を聞いてみると、分量や内容がかなり違います。

新高校2年生の春休みの課題を比較すると、生徒に任せて全くないという学校もあれば、高校1年生の総復習でかなり多くの課題が出ている学校や、最近習った分野のみ課題とするという学校もあります。与えられた課題を利用して勉強をしつつ、足りない部分は自分で考えて補うようにしていきましょう。


新学期が始まると、高校2年生は授業の内容がより高度になりますし、高校3年生は受験に向けて復習をしながら入試問題に対応をする演習をしていかなければなりません。

春休みは残り2週間程度ですが、本当にただ休んでいる期間にするのではなく、次年度に向けた準備を各自で行う期間にしてもらいたいと思います。

当塾でも、明後日から本格的な春季講習に入ります。
新高校2年生は、4月から学校で習う範囲を先取りして授業を行いつつ、これまでの復習を少しずつ入れていきます。
新高校3年生は、理系は数学Vの授業を早く終わらせることが受験勉強には必須なので、全体の概要を掴めるように、重要事項を押さえて授業を早めに進めていきます。
文系は夏までに基礎力を固めることに重点を置き、入試の基本レベルの問題演習を反復して行っていきます。

学校が休みの期間は、自主的に勉強をするチャンスです。勉強の良いところは、周りが休んでいるときに自分だけ必死で頑張っても卑怯でもなんでもないところです。4月から良いスタートが出来るように、充実した春休みを送りましょう。


3月25日 報われることもある

今日から本格的な春季講習を行っていきます。
2週間で出来ることはそれほど多くないですが、入試に向けてコツコツと積み上げていく手助けが出来ればと思っています。

春休み中は塾の通常授業が増えますが、今までの積み残しがある生徒には補講や個別指導などで、苦手な分野や基礎力の強化を行っていきます。ハードな日程になる生徒もいますが、成果を出すためには相応の努力と時間が必要です。


今春、国公立大学に合格することが出来た卒塾生の中に、昨年の3月に入塾してきて、4月から12月までの間、月に20日は塾に通っている生徒がいました。

入ってきた段階では、学力が高いとは言えない状況でしたが、何とかしたいという気持ちで文系理系両方の授業を受けて、授業後、毎日のように塾で自習をしていました。もちろん塾以外でも努力をしていたと思います。

それだけ努力を継続して学力が目に見えて上がってきたのは1月のセンター試験前位でした。時間はかかりましたが苦しみに耐えた分だけ、その見返りも大きいものになったのだと思います。

高校では本気で勉強を始めて成果が出てくるのに早くて3ヶ月、通常で6ヶ月以上かかると思っておいた方が良いです。高校3年生は部活が終わって6月や7月から入試に向けて勉強を始めても学力の伸びが来る前に受験日を迎えることになってしまいます。中学校までのように、勉強してすぐに結果に現れるということはありません。

正直言うと、高校1・2年生であまり勉強をしていなければ、高校3年生になってから勉強を始めても伸びない人がほとんどです。だからといって努力をしなければ何も変わらないので、必死になってやってみるしかありません。必死でやれば、報われることがあるかもしれません。


3月26日 4月の予定表

TOPページに4月の予定表をアップしました。塾生や保護者の方は確認をお願いします。特に春休みの間は、授業数が多めになっていて変則日程なので注意をしてください。

4月の予定表  

また、年度始めは学校が始まってみないと平日の日程や補習時間などが不明なので、4月8日以降に大きな変更があるかもしれません。

その他として、確率の補習が予定の4回では終わりそうに無いので4月2日に5回目を追加しました。そこでも終わらない気がしているので、6回目を追加するかもしれません。予定通りに授業をすることも大切なのですが、生徒が理解することの方が大切なので、予定は変わることもあります。

当塾はこのような補習や、個別指導は全て無料にしています。その一番の理由は、お金がかかるから行けませんと言われることが嫌だからです。通塾して指導をするとなったら、本気で面倒をみたいのです。ですから、生徒にも本気で勉強をすることを求めています。

今、通塾している生徒達は、この日に補習をしようとか、個別指導をいれようと提案すると嫌な顔をせずに、お願いしますと言っています(表情に出さないだけ?)。このように、頑張りたいという気持ちが強い生徒には当塾があっていると思いますよ。


3月27日 姿勢作りが大切です

今日は新高校1年生の初めての授業でした。

昨年は何を書いていたのか日記を見返してみたところ、今日、考えながら授業をしたことと全く同じことを書いていました。私自身の考えなので同じことは当然かもしれませんが、指導をしていく上で大切にしないといけないことは変わらないと再確認しました。

以下、昨年の要約です。

基本的な公式をただ覚えるだけではなく、覚え方や、導き方を知っておくと理解が深まるので、そのような点にも気を使って指導しています。
始めに習うことを簡単だと感じる生徒もいるかもしれませんが、出来ることでも反復して確実に身に付けていくという姿勢で取り組んで欲しいと考えています。また、分からないところを分かったふりをせず、質問して理解しようとする姿勢で授業を受けることが大切です。
高校の数学(勉強)を習得するためには、始めの分野でそのような勉強の姿勢を作り上げていくことが重要です。

勉強は内容を積み上げていくことも大切なのですが、それと同じくらい勉強に対する姿勢を作り上げていくことが大切です。個人的には、大学入試に向けて最も大切なことは、高校1年生の7月までに勉強に対する姿勢を完成させることだと思っています。

勉強をしたりしなかったり、分からないことを放置することが当たり前であったり、そういう姿勢が長く続くと、受験に向けて勉強をしようと思っても、集中して取り組めなかったり、どうやって出来るようにしていけば良いのかが分からなくなってしまいます。

勉強の内容だけではなく、そういった姿勢を身につけてもらうように指導していきます。


3月28日 努力を継続する方法

たまに生徒や保護者の方が思い違いをしていることがあるのですが、塾に行けば自然と勉強を頑張る気持ちになって、どんどん成績が伸びて、自分の望んでいた通りの進路に進めるわけではありません。

もちろん、塾に通うという環境の変化が起きることで、その瞬間に勉強を頑張る気は起きるかもしれません。しかし、そういう環境の変化で続く努力は一ヶ月持てばよい方です。

当塾でも、入塾当初は努力していたのに段々と手を抜いていく生徒や、1ヶ月程の周期でやる気になったりやる気を失ったりする生徒などがいました。そういう生徒は、努力できないことに自分自身以外の原因を探しているように感じます。


確かに、受験勉強は周りの環境の影響が大きいです。しかし、進学校に通っている生徒は自分が恵まれた環境にいることを自覚していないように思います。周りの生徒の多くが大学進学を考えていて、学校が受験に向けたカリキュラムを組んでくれていて、大学進学を目的とした進路指導を行ってくれることは当たり前の環境ではないのです。

私がある学校で働いていたときに、クラスで一人だけ国公立大学の受験をするという生徒がいました。クラスの9割の生徒は11月までに進路が決まっていて毎日楽しそうに過ごしている中、黙々と勉強を続けることは相当辛かったと思います。

更に、学校も国公立大学への一般受験を想定していないので、授業は受験用のカリキュラムでも無く、理科や社会に選択肢は無く開講されているものを受講するしかないといった状況でした。そんな環境下であっても、文句も言わず最後まで気持ちを切らずに受験をやりきったことは、尊敬に値すると思っていました。


そのような生徒を見てきたこともあり、勉強を頑張れるかどうかは、個人の気持ちが最も大きいものだと考えています。自分自身の意思で勉強をしようと本気で思うこと、それ以外に努力を継続する方法は無いと思います。


3月29日 釈然としない

当塾では授業を進めるときに数研出版のサクシードを使っています。理由としては、掲載されている問題数が多いことと、初学者が学ぶのに適した基礎的な問題から、やや発展的な内容までを取り扱っているからです。

ただ、サクシードは問題集なので自学自習用の教材としては適していません。指導者がいて、初めて効果が上がる教材です。

このように教材にはそれぞれの特徴があり、状況に応じて使い分けなければなりません。

それで釈然としないことがあるのですが、各高校から出ている新高校1年生の数学の課題の内容が「教科書のP1〜30の問題を解いて提出する」というようなものになっています。

教科書は各分野の説明を読んで内容を理解したり、例題を確認して問題の解き方を調べるという用途には向いているかもしれませんが、問題の練習を個人で行うには全く向いていない教材だと思います。その理由は答が無いという点につきます。

勉強が出来るようになるためには、自分の答が合っているのか間違っているのかを確認して、間違っているのなら、どこをどのように間違ったのかを探して、答が合うまで直す必要があります。答えの無い教科書ではこのような練習の仕方が出来ません。

入学式の3日後には、課題内容を範囲としたテストが行われる学校もあります。例年、ここでいきなりつまづく生徒も少なくありません。

春休みに塾に通う生徒は、始めから指導をしてもらえるので、教科書で課題を解くだけの生徒と比べてかなり有利に高校生活をスタートできます。

塾に通わず自分で勉強をしようと思っている新高校1年生は、教科書の問題を解いて、それだけで終わりにせず、問題集や参考書も用いて内容を身につけるような勉強の仕方をしてもらいたいと思います。


3月30日 色々、見てます

当塾では授業中に私が生徒に説明をする時間と、生徒が問題を解いているところを見ている時間が同じくらいになっています。

そのため、当塾では月の授業時間が多くなっています。
月の授業時間は平均2時間×10回で、それより多くなることもあります。

私が説明する時間を多くして授業時間を減らすことも可能なのですが、学力を上げるために目の前で問題を解く時間を増やしたいという思いから、このようにしています。

学力を上げるために何故目の前で問題を解かせることが必要かというと、1つは演習する時間を確保したいという思いがあります。放っておいて勉強をする生徒も世の中にはいるかもしれませんが、そのような生徒ばかりではありません。勉強をしなければならない時間を無理やりにでも作ることは、全ての生徒の学力向上に確実な効果があります。

また、2つ目の理由として、どのように問題を解いているのかを確認したいという思いがあります。特に新高校1年生は勉強に対する型が身に付いていないことが多く、出来ていないと思ったことは細かく指導していきます。

どのような指導をしているのか具体例を1つあげると、ほとんどの生徒は検算をしないので、先日の授業ではどのようなタイミングで、どのように検算を行うのかということを伝えました。その説明後、生徒が問題を解くところを見ていると案の定、検算をしていなかったので検算をするように指導をしていきました。

計算ミスを減らすためにも、検算する習慣を早い段階で是非身につけてほしいと思います。

得点を取るためには、問題を解く能力も必要なのですが、問題への取り組み方も大切です。そのあたりのバランスを考えながら新高校1年生は指導をしていきます。


3月31日 体験しないと分からない

新高校1年生の体験授業は今日で終わりましたが、今後も引き続いて塾生の募集はしています。

今から入塾する場合は途中入塾となりますので、塾の授業を受けていない分は個別指導で補填していきます。その補填分を体験指導として利用していただければと思います。


当塾は明日で3年目になるのですが、今までの2年間は、1年間を通じて様々な時期に生徒が入塾してきました。

ほとんどの生徒が、数学が分からなくなってから通塾を検討されるのですが、理想を言えば、始めから通って分からなくなることを「予防」していただきたいと考えています。

高校数学は「予防」にかかる手間よりも「修復」にかかる手間の方がはるかに大きくなります。出来ていない分を取り戻すのには、相当な時間と労力がかかります。

と、いくら言っても、こればかりは実際にその状況にならなければ実感が出来ないことだ思います。特に、中学時代に数学が出来た生徒ほど、高校で数学が分からなくなるとは思っていないのではないでしょうか(私もそうでした)。

当塾は途中入塾もできますので、学校が始まってから、これは大変だと感じた折には、ご連絡をいただければと思います。



松山数学塾
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