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2017 6月


6月1日 センター試験(現代文)で押さえておくべきポイント

高校3年生は、多くの学校で6月にマークタイプの模試を受けます。それに先駆けて、現代文の解き方の説明をしました。

多くの生徒が現代文の勉強の仕方が分からないと言います。また、勉強をしていると言っても、ただ単に問題を解いて答合わせをしているだけだったりします。そうなりがちなのは、現代文の勉強の仕方を知らない(教えてもらえない)からです。

私も高校3年生まで現代文の勉強をしておらず、模試を受けても出来たり出来なかったりの運任せでした。しかし、当時の塾の先生に解き方や考え方を教えてもらってからは安定して正解できるようになり、センター試験本番で現代文は満点でした。

当塾でもこれから現代文の演習を少しずつしていこうと思いますが、勉強していくうえでのコツをまず伝えました。

生徒に配布したプリントの一部には、こんなことを書いています。

・入試の現代文では「筆者が何が言いたいのか」「登場人物は何が言いたいのか」を想像してはいけない。

・本文と同じ文章が抜粋されているときは、その前後の文が、本文の意味と合っているのかを確認する。同じ文章があるからと安易に選んではいけない。

・センター試験では「現代文」に時間がかかることが多いので「古文」→「漢文」→「現代文」の順に解いた方が、時間の管理がし易い。



実は現代文を解くのに必要なのは数学の力だったりします。入試の現代文で必要なのは創造力や想像力ではなく論理的思考力です。




6月2日 明日は県総体

本日、愛媛県総合体育大会の開会式が行われました。明日、明後日に多くの競技の試合が行われます。そのため、この一週間は生徒達も忙しそうでした。

会場準備などで遅れてくる生徒や、授業をしていても辛そうな生徒が多かったです。こちらも肉体的に辛いことは理解できます。授業中に寝てて良いとは言いませんが、体調が悪いときは悪いときなりに頑張ったので良いと思います。


高校3年生はここで部活が終わる生徒もいます。部活引退は一つの区切りなので、余韻に浸らず受験勉強に切り替えていくことが大切です。まだ引退にならない生徒は、本格的に受験勉強を始めるための下地作りだけはしっかりとやっておきましょう。

高校1、2年生は、先輩が抜けて環境が変わる生徒もいるでしょう。新たな役割が与えられることもあるでしょうが、集団でやるべきこと、個人でやるべきことを考えて、日々を過ごしていってもらいたいと思います。


平成29年6月2日現在の進度状況

1年生   数学T・・・「2次関数のグラフと方程式」まで修了(場合分けは除く)
2年生文系 数学U・・・「対数関数」の計算まで修了
2年生理系 数学U・・・「対数関数」のグラフまで修了
3年生B  「標準問題」・・・138問まで解説済
3年生V  数学V・・・「積分法」の体積の途中まで修了


6月4日 漸化式が苦手になる理由

途中入塾してきた生徒の苦手にすることの1つに「数列の漸化式」があります。今も、高校3年生の途中入塾してきた生徒に個別指導を行っています。

苦手にする生徒が多い理由は「漸化式」を体系的に教えている学校が少ないからです。なぜ体系的に教えていないかと言うと、ほとんどの教科書や問題集、参考書で問題パターンの整理がきちんと行われておらず、その教材を用いて指導しているからです。

指導力のある先生は自分でテキストを作って指導をしているので、指導者の力量の差が現れやすい分野と言えるかもしれません。

以前、教材の出版会社の人に分野毎に教材を作るとしたら何を優先的に作るべきかと聞かれたことがあるのですが「漸化式の体系問題集」を作るべきだと勧めました。良い問題集があれば絶対に売れると思いますし、生徒も勉強しやすくなって助かるんですけどね。


6月5日 本当に分かっていますか

当塾では、内容の定着のために毎回課題を出します。課題には、大きく分けて2通りあり

@ 計算練習など、基礎的な内容の習得を目的としたもの
A やや発展的な内容で、意味の理解を目的としたもの

となっています。

授業の始めに課題で分からないところがあれば解説をして、無ければ次の内容に進みます。分からない問題は申告制にしており、全ての問題の解説は行いません。勉強が出来るようになるためには、分からないことを分からないと言えるようになる必要があるので、このようなやり方をしています。

ただ、このやり方で気をつけなくてはいけないのは、「分かりません」と言っている生徒が「分かっている」ということはありませんが「分かりました」と言う生徒が「分かっていない」ことがあるということです。

上記Aの問題は出来て欲しいけれど出来ないだろうなと思いながら出題しているのですが、分からないところがあったかを聞いたときにその問題を言わないことがあります。本当に出来ているのかを確認すると「答えは合っているけれど、途中が間違っている」「解けているけれど、聞いてみると意味は分かっていない」ということがよくあります。

生徒のことを信用していないわけではありませんが、全ての言葉を鵜呑みにすることもありません。生徒は、分かっていないけれど面倒臭くて「分かっている」と言うこともありますし、分かっていると思っているけれど実際には分かっていないこともあります。

一人で勉強をしていると気づかないことや誤魔化してしまうことの軌道修正が指導者に求められることだと思います。


6月6日 賢くなるパズル

生徒を指導していると、計算力が無いなあと感じることが良くあります。計算力をつけるために大切なことは、計算法則を守ることと、計算が合うまで自分で解ききること、そして反復練習をすることです。

そういう習慣が小学生のときからついている生徒は、中学高校で新たな計算法則が出てきたとしても同じように習得していけるのではないかと思います。

ただ、単純な計算練習は嫌がる生徒が多く、小学生だとなおさら集中力が続かないかもしれません。そういう時に計算ドリルをさせるよりは、興味を持てるパズルをさせたほうが継続的に練習をする気になるかもしれません。

計算練習のパズルは「宮本哲也」著の「賢くなるパズル」がお勧めです。個人的には「四則」よりも「かけ算わり算」の方が好きです。マス目が増えていくとかなり複雑になるので、大人が解いても面白いです。

計算を集中して出来ないという小学生のお子さんをお持ちの方は、試してみてはどうでしょうか。




6月7日 テストの意味

先日、ある新聞を読んでいると大学入試の問題作問者(国立・私立を含む)の談話として

「学生の数学力、特に計算力が低下している。数学をきちんと勉強してきた生徒を正しく評価するために入試問題を易しくした。」

というものがありました。全ての大学が当てはまるわけではないでしょうが、このような考えの大学が出てきてもおかしくありません。

入試や考査とは何のためにあるのかというと、生徒を評価するためにあります。試験を受けて全員が100点または全員が0点の場合、その試験は実施する意味がありません。高校以降の試験は、大学入試でも学校の考査でも絶対評価ではなく相対評価で判断されることが多いです。そのため、生徒の学力を見て適切な試験を作らなくてはなりません。


これと関連したことで、以前から思っていることがあります。学校の考査終了後、生徒に聞いてみると正答率が0%の問題があったり、平均点が30点を切っていたりすることがあるのですが、それは試験として機能していないのではないでしょうか。

入試と違って学校の考査には評価以外にも学力を付けさせるという目的があるため、入試と全く同じではないということは分かっていますが、このような試験は評価の正当性を失っているように感じるのです。

生徒が皆、数学が苦手だから試験を簡単にすればいいという意見には賛同したくない気持ちがありますが、鍛えるときと評価するときは問題を使い分ける必要があるのではないかと思います。


6月8日 歴史の勉強

先日、対数の授業をしているときにある生徒が「対数って何のために必要なんですか?」という質問をしてきました。

高度な概念を取り扱う数学では定義や計算が抽象的なものになるので、実社会と乖離しているように感じて何のために勉強をしているのか分からなくなることがあります。

しかし、高校で学んでいる数学は必要に駆られて発生したものも多く、数学の歴史を学べばより興味が沸いてくるのではないかと思います。

「対数」の歴史は、電卓の無かった時代に、非常に大きな数や小さな数の計算をするのに必要であったから生まれたというのが始まりです。発明されたのは西暦1600年頃と言われているので日本では江戸時代が始まった位です。そんな時代に海外で対数の計算をやり始めた人がいるというのは、考えるだけでワクワクします。

数学に限らずどのような分野の勉強でも、つきつめていけば歴史の勉強をすることになります。現在に至るまで、どのように学問は発展してきたのかを知ることは非常に面白いです。

大学入試のための勉強をしている間は、中々そのような勉強をする余裕は無いかもしれませんが、大学では是非興味のあることの歴史を勉強して欲しいと思います。


6月11日 センター試験に向けて

高校3年生は、多くの学校で6月にマークタイプの模試を受けます。

本格的なセンター試験の対策はまだ先になりますが、どのような姿勢で模試を受けるべきなのかを確認するために塾でも数学の問題演習を行いました。

模試を受けるときに本番のセンター試験を想定して取り組んでもらいたいことに「時間の管理」があります。今の時期に受ける模試は難易度が易しめになっているので、それほど時間を気にしないで済むかもしれませんが本番ではかなりシビアな管理が要求されます。

近年のセンター試験の数学UBは「問題の難易度」「問題の分量」の両方で差がつくような傾向にあります。個人的にはどちらか一方でも十分に差が付くと思うのですが、色々な能力が求められるため、高得点を取ることが難しい試験になっています。ある程度点数を安定させるためには「時間の管理」を意識した練習が必要になってきます。


進学校によっては「センター試験は出来て当たり前だから対策は特にしないで良い」という指導をしているところもあるのですが、センター試験で数学を失敗した生徒が多数出たという話をよく聞きます。

時代と共に試験の内容や生徒の傾向は変わっていきます。生徒を指導するときに変えてはいけない本質的な部分は存在するのですが、研究をして変えていかなくてはならない部分も存在してると思います。


6月12日 固定するべきこと

授業中に疲れている様子の生徒に話を聞くと「学校の宿題が終わらなかったので昨日は3時間しか寝ていません」などと言うことがあります。

3時間しか寝ずに学校に行っても授業内容は頭に入らないでしょう。そうすると、授業が理解出来ていないので宿題をやろうとしても分からなくて余計に時間がかかるという悪循環に陥ります。

勉強の取り組み方は人それぞれで、宿題に取り掛かる時間が遅かったり、休憩と言ってスマホに時間を費やしている可能性もあります。しかし、どのような理由で宿題が出来ていなかったとしても就寝時間がきたら寝るべきです。

まずは就寝時間を固定して、使える時間を逆算して行動を決めることが大切です。1日単位で上手くいかない日があったとしても、生活のリズムを安定させることが長期的には大切です。

人に与えられた時間は無限ではありません。どのような時間の使い方をして人生の方向性を決めるのか、その選択権は自分自身にのみあります。目先のことに捉われずに、1日1日を大切に過ごしてもらいたいと思います。


6月13日 毎日覚えようとしてますか

高校1年生の生徒も学校によっては校外模試を受けているようです。

高校生になってから始めて受けた模試はどうだったか尋ねると、中学生のときと比べて英語が全然出来なかったということでした。出来なかった原因はハッキリしていて、知らない英単語がたくさん出てきたからです。

中学で英語がまずまず得意な生徒だと、学校のテストや高校入試で知らない英単語はほとんどありません。教科書に出てくる英単語を覚えて問題演習をしていれば同じものしか出てこないので、英単語で苦労するということは無かったのではないでしょうか。

中学と違い高校の英語は、教科書に出てくる英単語だけでは語彙力が足りず大学入試に対応できません。英単語や熟語は文法などの勉強とは別にコツコツと覚えていかないといけないのです。このことに高校3年生になって気づいたのでは手遅れになるので、当塾では高校1年生の途中から英単語テストを行っています。

本当は自分で覚えていければ良いのですが、よほど意思が強い生徒で無い限り単語を毎日覚えることは出来ません。数学でも英語でも、大切なのは基本的な内容を継続的に勉強することなのですが、これが最も難しいことかもしれません。一人では中々出来ないことを手助けできるような塾でありたいと思っています。


6月14日 利息

貯金がたくさんあれば余裕を持って生活が出来ますし、活動に幅を持たせることが出来ます。

貯金が無い人でも借金をすれば手元にお金が入るので、その瞬間は困らずに過ごせるかもしれません。ただし、借りたものは後で必ず返さなくてはなりません。

貯金と借金には利息が付きます。貯金をしている人は貯めた分以上にお金が増えていきますし、借金をしている人は使った分以上にお金が減っていきます。


これはお金の話ですが、人の生き方にも同じことが言えるのではないでしょうか。


毎日コツコツと努力をしている人は、どのような道に進むのか選ぶときに様々な可能性の中から選ぶことが出来ます。

毎日遊んでいる人は、その瞬間は楽しく過ごせるかもしれませんが、受験や就職のときに苦労することになるでしょう。

努力は早く始めれば始めるほど、後に得られる恩恵が大きくなります。また、継続すればするほど成果が大きくなります。

毎日、努力をすることは幸せを貯めていく作業なのかもしれません。お金と違って幸せは目に見えませんが、幸せも貯めれば利息がついて戻ってくるはずです。


6月15日 今が勝負のとき

現在、高校1年生の授業は2次関数の応用問題を行っています。この分野は高校数学の最重要事項で、理解出来ていないとこれから習う関数は全て理解出来ません。

この分野で考え方の基本がしっかりと身に付けば、後は表面的な取り扱う式が変わるだけなので、新しいことを習ったときに同じことの繰り返しに感じます。

基本が身についていない人は、新しいことを習ったときに効率よく勉強が出来ませんし、何をやっているのかが分からなくなっていきます。

常々言っているのですが、高校数学がモノになるかどうかは高校1年生の7月までに決まります。現時点で理解出来ていないことがある高校1年生は、必死になって取り組んでもらいたいと思います。


6月16日 兆候

高校の勉強は中学までよりも勉強してから成績が上がるまでのタイムラグが大きいです。これは、努力が結果に現れるまでに必要な知識の量が増えるためです。

個人差はありますが、努力をしている生徒であっても、成果が出るのは塾に通い始めてから早くて3ヶ月、平均して6ヶ月程かかります。この間、実力はついてきているのに定期考査や模試の点数が上がらないことは多々あります。

生徒を見ていると、もうすぐ爆発的に伸びることが分かることがあります。現在、塾に通っている生徒にも数名その兆候が現れています。

成績が上がらないまま勉強し続けるのは楽ではありませんが、耐えた分だけ喜びも大きなものとなります。生徒の苦しいときを一緒に過ごせるのは指導者の喜びでもあります。


6月18日 もうすぐ夏

あと一週間もすれば、学校によっては定期考査が始まります。定期考査が終わって少しすれば高校野球の地方大会なども始まり、いよいよ夏がやってきます。

夏といえば夏休みですが、愛媛県の高等学校ではほとんどの学校で夏季補習が行われます。私が高校生の頃は任意参加でしたが、いつの間にか強制参加になっていて、学校によっては通常の授業時間と変わらなかったりします。

現在は、週休2日制になっている上にカリキュラムが増えているので、その分の時間をどこかで確保せざるを得ず、夏季補習と冬季補習が強制になっているのだと思います。

ただし、補習はあるけれど名目上は長期休暇なので大量の課題が出題されます。ある進学校の生徒曰く、夏休みと冬休みの方が学校があるときよりもはるかに辛いとのことです。


中学校までは、夏休みを利用して勉強の遅れを取り戻すことが出来たかもしれませんが、高校では下手すれば夏休み中により遅れたりしかねません。

当塾では、7月後半と8月前半の授業の空き時間を利用して苦手な分野の集中補講をする予定です。高校1、2年生で、危機感を感じている生徒はお問い合わせください。


6月19日 不可能にしか思えない

大学入試改革の報道を見ました。色々と言いたいことはあるのですが、今回出てきた案で最悪の改悪と感じる部分がありました。

「一般入試の名称を一般選抜と改め、高校の成績も重視する

運用をどうするのかは分かりませんが、言葉通り取るのであれば高校入試と同じように評定を点数化するということなのでしょうか。これは改悪というより不可能ではないでしょうか。

まず、仮に評定を点数化するとして、学校間の格差はどのように取り扱うのでしょうか。高等学校の評定は相対評価で付けられるため、進学校で評定平均4を取るのと、進学校では無い学校で評定平均4を取るのでは難易度が全く違います。これを全国の高等学校を対象に行う気なのでしょうか。

それに、評定は学校、教員の独自のルールが適用されることがあり、客観性は担保されません。それを入試に活用するというのは不公平以外の何物でもありません。

また、評定を点数化したときに問題になるのが、浪人生や社会人、高校卒業程度認定試験から大学受験を考える人です。基本的には評定は1度ついてしまえば変更できませんから、現役時代に付いた評定で勝負しないといけなくなるでしょう。ということは、受験時点での学力が高くても過去に付いた評定で不利になる可能性があります。

少し考えただけでも反対意見がこれだけ出るようなことが、議論の場に出てくること自体がおかしいと思います。

大学受験は努力をして学力を高めることのみ考えればよいというシンプルなものにするべきです。大学に合格するためだけに勉強をするわけではありませんが、真の学力を持った人が正当に評価されるような仕組みにするべきです。


6月20日 参考書は使い方が難しい

定期考査が近くなってきたので、生徒達から質問を受けることが増えてきました。

生徒によって勉強の仕方は様々で、学校でもらった考査対策プリントで勉強する生徒、これまでに解いた問題をもう一度解く生徒、参考書を順に解いていく生徒などがいます。

各自の考えで勉強をするのは良いことなのですが、参考書(具体的に言うと数研出版のチャートなど)で勉強をする時には少し注意が必要です。

一般的に参考書は網羅性を重視した作りになっています。どういうことかと言うと、過去に入試に出題された問題、またはその分野で出題される可能性のある問題をパターン化して掲載しています。

このため、実際にはあまり出題されないタイプの問題や、その分野を習い始めた時には解けなくて良い問題など、重要ではない問題も多く掲載されています。

参考書で勉強をする場合、学力の高い生徒であれば掲載されている問題を全て理解していくことが望ましいですが、標準レベルに到達することが目標となる生徒は、あまりに難しく感じる問題は解けないといけないのかを指導者に確認した方が効率が良くなると思います。


6月21日 「話す」能力は特殊だと思います

大学入試改革で感じることがあるので書いておこうと思います。

報道を見ていると迷走しているようにしか見えないのですが、英語の試験をどうしたいのでしょうか。

私がおかしいと感じることは「英語のみ大学入試センターが出題をするのではなく、英検やTOEFLなどの民間試験を用いるようにする方針」という部分です。

何故このような方針になっているのかというと、英語の技能として現状の「読む・聞く」から「読む・聞く・書く・話す」の4つを測るようにしたいということがあり、全ての受験生の「書く・話す」を採点するのは物量的に無理だからでしょう。

そもそも大学入試は、大学に入学するために必要な能力を問うために行っているのであり、大学(関係者)が問題を作問しないこと自体がおかしいと感じます。誰のための、何のための改革なのか全く理解出来ません。


そもそも英語を「話す」能力って大学に入学するために必要な能力なのでしょうか。

もちろん、英語が話せないより話せたほうが良いと思います。しかし、私達は日常的に日本語で会話をしており、英語で会話をする機会はあまりありません。英語を話せるようになるためには、英語を話す環境で生活しなければならず、学校で週に何度か授業を受けた程度で身に付く能力ではありません。その能力を問うというのは、環境要因を問うことになり、非常に不公平ではないでしょうか。

また「話す」という能力は、英語力だけではなく性格的な影響を受けます。優秀な生徒であっても「話す」こと自体が苦手な生徒もいます。「話す」ことを評価に入れてしまうと、研究者の適性があるのにも関わらずその道に進めなくなる人も少なからず出てくる危険性があるのではないでしょうか。

大学が、英語を「話す」能力を必要と感じるのであれば、そのように感じる大学のみ能力を問う試験を実施したり、民間試験で評価の高い生徒に優遇措置を与えればよく、学生全体に求める必要は無いように思います。


理想は生徒が学校で教育を受けて英語を話せるようになることだと思いますが、現実的にそのようになるとは思えません。

学校で行う教育は英語だけではありません。バランスを考えて、日本の将来を支える若者たちのための教育を計画してもらいたいです。


6月22日 終わった後に指導します

学校によって異なりますが、来週から再来週にかけて定期考査があります。

当塾では、生徒に求められれば教材を出したり、考査のためにどのように勉強をするのか指示を出しますが、定期考査対策と銘打って指導をしたりはしません。それは、受験勉強は塾だけに頼るのではなく自分で勉強の仕方を考えて確立していくことが大切なので、定期考査でそういうことを学んで欲しいと思っているからです。

定期考査対策の指導は行いませんが、考査が終われば少し時間に余裕が出てくると思うので、空き時間を利用して個別指導で苦手分野の補強をしようと考えています。

考査後は開放感に流されて、勉強をしなくなる生徒もいると思います。そういう本来勉強をしないときに塾に来て勉強をする方が実力をつけるのには良いかもしれません。大学入試を見据えて、生徒の実力が最も伸びるようにしてあげたいと思っています。


6月24日 7月、8月の予定表

7月の予定表 と8月の予定表(仮)をTOPページにアップしました。8月の予定を(仮)としているのは変更があるためです。

8月は部活の試合や家族旅行などの予定が入る可能性がありますが、現時点では分からないことも多いと思います。7月後半に渡すよりは予定が立てやすくなるので、仮の予定表を渡しています。

高校3年生は連続で授業を入れていますが、学校の無い期間は出来るだけ塾に来て規則正しい生活を送ってもらいたいと考えています。家に篭って勉強できる人は良いですが、家だとダラダラしがちです。塾の授業時間は1日2時間程度ですが自習室を是非活用してもらいたいと思います。


スケジュール表を見ていただければ分かりますが、7月と8月は個別指導の時間を多く取ることができます。途中入塾してくる生徒は数学が苦手なことが多いのですが、集中的に苦手分野の指導が出来る期間は1年間でそれほど多くありません。

当塾は、やる気のある生徒をどうにかしたいという思いで運営しています。授業プラス個別指導となると週に5、6日塾に来ることもありますが、個別指導は無料ですので、やる気のある生徒には向いていると思います。

生徒本人に頑張りたいという意思があれば現時点の学力は問いませんので、ご一考ください。


6月25日 今後の予定

塾の夏期講習というとなんだか特別なことをするというイメージがあるかもしれませんが、当塾では、これといって特別な内容を扱うわけではありません。

どの月でも、その時点で生徒に必要な内容を指導していくだけなので、夏期講習だからという意識はありません。ただ、授業コマ数が増えるので生徒がパンクしないように、授業と演習時間のバランスを考えて指導をしていくつもりです。

各学年の7月8月の指導予定は以下のようになっています。

高校1年生  7月 数学A「場合の数・確率」
       8月 数学A「場合の数・確率」,数学A「平面図形」

高校2年生  7月 数学B「ベクトル(平面)」
       8月 数学B「ベクトル(平面・空間)」,数学U「微分法」

高校3年理系 7月 数学V「微分法・積分法(まとめ)」
       8月 数学TAUBV「総合演習(標準)」 

高校3年文系 7月 数学TAUB「基礎演習」,「総合演習(標準)」
       8月 数学TAUB「マーク演習」,「総合演習(標準)」

高校1、2年生は、苦手分野があれば復習をします。高校1年生は「2次関数」の理解が中途半端だと以降の学習への影響が大きいため、補講を行うかもしれません。また、高校3年生で特定の分野が苦手であれば個別指導を行う予定です。

学校の補習や課題などもあるので、しっかりと計画を立てて学習を進めていきましょう。


6月27日 残り200日

今年度のセンター試験まで残り200日です。

昨年度のセンター試験が終わってから160日が経過しました。センター試験の受験を考えている生徒は、1月から今までに過ごしてきた時間プラス1ヶ月あまりで入試本番となります。

努力を続けていくと成績は正比例(直線)のように伸びるのではなく、始めはあまり伸びずにあるときを境に急に増加するような曲線を描くことが多いです。基礎的な内容をしっかりと身につけている生徒ほど後半の伸びが大きいように感じます。

高校1、2年生で基礎的な内容を身につけておらず、今から受験勉強を始めるという高校3年生の生徒は、そんなことをやっていては間に合わないと思うかもしれませんが、基礎の反復から始めるしかありません。それが結果的には一番点数が伸びる方法です。

大学受験を本気で考えている高校1、2年生は、部活動などで忙しかったとしても、基礎的な内容の完全な定着を心がけておきましょう。そういう勉強の仕方が、後で必ず効いてきます。




6月28日 啓蒙

先日の授業で7月8月の日程表を渡したときに、ある生徒が8月第1週は塾に来れませんというので理由を聞くと、夏休みにオープンキャンパスに行って大学を見て回りたいからとのことでした。

毎年、この時期になるとオープンキャンパスに行きたがる生徒がいますが、大学のオープンキャンパスには行っても意味が無いので行かないで下さい。

理由については何度も書いているので、以下過去の日記から引用です。

オープンキャンパスに行ってもその大学が自分に合っているかどうかは分かりません。高校生向けの講義を聞いても、大学に入ってから学ぶ内容を正確に知ることは出来ません。また、オープンキャンパスのときに周りにいるのは高校生なので、大学の実際の雰囲気も分かりません。

ある大学の教授から聞いた話ですが、やりたいことが明確に決まって入ってきた学生の方が、想像と違うと言って大学を辞めることが多いそうです。大学に入って学ぶことは多岐に渡っていて、高校生の段階でそれを全て知ることは不可能です。やりたいことがあって大学を選ぶことは大切ですが、大学では自分のやりたいことが出来なくても、興味を惹かれる内容を見つける姿勢を持つことが必要なのだと思います。

もう一つ意味が無い理由として、オープンキャンパスに行ったとしても合格に近づくことは無いということです。国公立大学のオープンキャンパスに行くという生徒は、受験のシステムを分かっていないことが多いように感じます。国公立大学を受験する場合、一般的にセンター試験を受験して点数が確定するまで、受験する大学が決まりません。つまり、オープンキャンパスに行ったとしてもその大学を受験しないということは往々にしてあるわけです。

オープンキャンパスに行って意味があるのは、推薦などでその大学を受験することが確定している場合だけです。それ以外の場合は、行っても意味はありません。

最後に、2、3日オープンキャンパスに行って勉強をしなくても学力に影響が無いと思うかもしれませんが、受験に対する根本的な考え方が間違っているという点で大きな影響があると思っています。合格に近づくためには勉強をするしかなく、その目的のために通っている塾を休むことは本末転倒になっていると気づいてもらいたいのです。

〜〜引用ここまで〜〜


各家庭の考え方(娘を県外に出したくない等)や、金銭的な問題で大学を選ぶこともありますが、国公立大学を受験するときの選び方の基本は、受験まで必死に勉強をして自分が到達した学力で合格できそうな大学の中から受験科目等を考えて決めるというものです。

私立大学に関してはセンター試験を用いない受験もあるので、やや戦略は変わりますが基本的な大学の選び方は変わりません。

直接見て確認しなくても行きたいと思うような大学は全て良い大学なので、合格できる学力をつけるために努力をしましょう。


6月29日 単純ではありません

先日の日記と関連して、大学受験のことを少し書いておこうと思います。

国公立大学を第1志望にしている人は、私立大学を滑り止めで受けることになると思いますが、滑り止めといっても私立大学の方が入試難易度が低いと言うことではありません。

関西で言えば関関同立の入試難易度はかなり高く、国公立大学に合格した生徒でも不合格になることが多々あります。

どうしてそのようなことになるかというと、私立大学は受験科目数が少ない分、1科目あたりの専門性が求められる傾向にあります。また、数学に関して言えば私立大学の方がクセのある出題が多く、慣れておかないと対応出来ないことがあります。

上記のレベルの大学は受験科目が3科目であれば少なくとも2つは得意科目でなければ合格することは難しいと思います。

科目数が多い(苦手科目がある)のが大変だから国公立大学を諦めて私立大学にするのは必ずしも正しくありません。国公立大学を目指した方が良いのか、始めから私立大学に絞って勉強した方が良いのかは生徒によって変わります。受験のシステム等も含めて分からないことはご相談ください。



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