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2017 7月


7月1日 手作業

今年は空梅雨なのかあまり、雨が降りませんね。そのためか7月になったとたん急に暑くなって今日は夏の日差しでした。

定期考査の学校が多いので塾は明日、明後日とお休みです。休みと言っても授業が無いだけで完全にオフになるわけではなく、7月後半から8月にかけての準備を今から少しずつやっていきます。

高校3年生の理系は全範囲の授業が終わったのでようやく本格的な演習に入れます。量をこなす段階では画一的な教材も使いますが、問題の質にこだわるこれからは生徒の顔を思い浮かべながら、手作業でやるべき問題を選定していきます。


平成29年7月1日現在の進度状況

1年生   数学T・・・「2次関数」まで修了
2年生文系 数学U・・・「対数関数」まで修了
2年生理系 数学U・・・「対数関数」まで修了
3年生B  「標準問題」・・・150問まで解説済
3年生V  数学V・・・「積分法」まで修了


7月4日 苦手な人が多い分野

定期考査の結果はそれほど重視していないのですが、取り組み方や到達度を見るために返却されたテストは全科目を見せてもらうことにしています。


そういえば、考査中に自習に来ていた生徒と次のようなやり取りがありました。

生徒 「三角関数の試験は基本的な問題ばかりだったので平均点はきっと60点を越えていると思います。」

私 「問題を見ていないから絶対とは言えないけど、その基本的な問題が解けない人が多いから、平均点は50点いかないんじゃないかな。」

そして、今日テストが返ってきたのですが平均点は47点でした。


三角関数を苦手にする生徒が多いのですが、その大半は基本的な計算が出来ないことが原因です。当塾ではしつこいくらい三角関数の基礎演習をさせていますが、それでも試験で出来ない生徒が少なくありません。

実は、三角関数は難しい問題が出題されにくく身に付いてしまえば得点源になりやすい分野です。これから模試や入試のときに、三角関数が出たら出来るという状態になると、大きな差がつきます。

試験が終わったから勉強は終わりではなく、ここから復習をして、苦手な人が多い分野を自分の得意分野にしてもらいたいと思います。


7月5日 導入が一番大切

定期考査も一段落して、高校1、2年生は新しい分野の授業が始まりました。高校1年生は「場合の数」、高校2年生は「ベクトル」の単元をこれから勉強していきます。

どの分野にも言えることですが、導入の内容の理解が最も大切になります。

先日の「ベクトル」の授業で、基本的な考えである図形でのベクトルの和の意味を説明した後、生徒に問題を解かせてみると勘違いをしている生徒が複数いました。

このように、単元の導入ではかなり気を配って思い違いをしていないかを確認していきます。そのまま進めてしまっては今から習う全てのことを勘違いして覚えてしまうことになるからです。

苦手な分野を復習するときは、始めに基本的な内容の定義を確認してもらいたいと思います。難しいことが理解出来ないのは、もしかしたら基本的なことが理解出来ていないからかもしれませんよ。


7月6日 受験で必要な能力

気づけば既に7月も1周目が終わろうとしています。高校3年生の生徒は、そろそろ夏休みの学習計画を立てているでしょうか。

高校3年生でもあまり入試のことを考えずに何となく勉強している生徒がいます。これから先、まとめて勉強する時間が取れるのは7月8月だけなので必ず計画を立てて取り組んでもらいたいと思います。

計画的に勉強するときに考えておきたいのは受験でどの科目を使うのかです。高い理想を持てといわれて志望校を自分の実力より遥かに高いところに設定している生徒がいますが、難易度の高い大学は受験科目数も多くなるので、理想だけで勉強計画を立てると上手くいきません。

自分の得手不得手や入試の配点なども考えて、力を入れる科目とそうでない科目を明確にしておくことが大切です。こういう能力が高い生徒は受験を上手く乗り切れるのですが、バランスの取り方が下手な生徒が多いように感じます。

自分の実力を把握して、今何をやるべきなのかを冷静に考えることも受験で学ぶことの一つです。


7月8日 必要なこと

定期考査の結果について、点数を取れている生徒も点数が取れていない生徒もいますが、点数はあまり気にしていません。気にしているのは、勉強に対して正しい取り組み方が出来ているかです。

例えば、学校の考査は数学では大問1が小問集になっていて基礎の確認をさせることが多いのですが、きちんと満点が取れているでしょうか。また、難しい問題で完答が出来ていなくても、論理的な解答が書けているでしょうか。

点数が取れていなくても、このあたりが崩れていなければ勉強の仕方は間違っていないので、力がついていくと思います。

逆に、点数が取れていても危険だと思うのは、基礎的な内容のミスが多かったり、意味も分からず覚えた解法を部分点狙いで書いているような生徒です。

目先の得点を追うような勉強の仕方をしていては、大学に合格することは出来ません。時間はかかっても正攻法で学力をつけるような勉強をしなくてはなりません。

当塾では基礎的なことを反復させますし、授業で本質的なことを何度も生徒に確認します。それは、教科に関わらず本物の力をつけるためには何が必要なのかを理解してもらいたいからです。


7月9日 指導者の色

現在、高校2年生は「平面ベクトル」の授業を行っているのですが、学校によっては既にこの分野の授業を終えています。授業をしていると既に学習済みなので、こちらが説明した方法とは違う手順で問題を解いている生徒がいます。

塾で教えているやり方と生徒のやり方が異なるときに、混乱しないように既に身に付いているやり方を矯正しないこともありますが、ベクトルに関しては塾の説明通りの手順で解くように指示します。と言うのは、教科書に載っている解き方は、その問題でしか通用しない考え方のものがあるからです。

「ベクトル」を苦手に感じる生徒は問題の解法を覚えようとしていることが多く、少し表現を変えられると何をするのか分からなくなってしまいます。対して「ベクトル」が得意な生徒は「ベクトルの問題を解く」というよりも「ベクトルを使ってどう解くか」という捉え方をします。

そのようになるためには、ベクトルで出来ること、出来ないことを明確にしておく必要があり、塾では教科書には載っていないベクトルで出来ることを教えているので、まずは同じ解き方で問題を解いてもらいたいのです。

取り扱う問題が同じであっても説明する人によってやり方が全く異なることがありますが、ベクトルはまさにそれで、指導者の色が大きく出る分野になります。


7月10日 都合の良し悪し

7月後半の予定を大幅に変更しました。

口頭で説明すると混乱するくらいの変更なので、生徒には新しく予定表を配布します。配布した予定表には「改訂版」と赤で書いていますので、古いものは破棄して下さい。

当塾ではこのように月の途中で授業予定を変更することがあります。特に7、8月と12月は、家族で出かけることもあるでしょうから、対応可能であれば変更するので、早めに連絡をいただきたいと思います。

どうしても授業が変更が出来ないときは個別指導で対応することもありますが、必ずしも対応出来るわけではありません。時間的に対応が不可能である場合もありますし、個人的な用事(友達と遊びに行く)などの場合は対応しません。

生徒を直接教える塾は、映像で教える塾と違って何でもかんでも生徒の都合に合わせることは出来ません。それを、自分の都合に合わせてもらえないから嫌だと考えるか、その時間に塾に行って勉強をしないといけないといけないと考えるか、だと思います。


7月11日 基礎演習にかかる時間

高校3年生文系の生徒達は、昨年の12月から各分野の基礎練習をずっとやっています。

まだ全ての分野をやり終えてはいないのですが、7ヶ月間基礎演習をやり続けてきた成果が出てきています。問題の説明をするときに、こちらが分かっておいてもらいたいと思うラインをクリアしてくれていると感じるようになってきました。

こうした状態であれば多くの問題を短い時間で練習できるようになりますし、発展的な内容の学習をしたときの伸びが全く違ってきます。

元々、数学がそれほど得意では無い生徒もいましたが、これだけ時間をかければかなり力がつきます。逆に言えば、これくらい時間をかけないと高校の数学はモノにならない生徒が多いということです。

高校1、2年生のときには受験をそれほど意識していないかもしれませんが、大学受験の勉強は高校3年生になってから始めたのでは間に合わない可能性が高いということを知っておいて下さい。


7月12日 大盤解説

最近は藤井聡太四段の活躍もあり将棋人気が高まっています。そんなに上手ではないですが、私も将棋が好きなので将棋番組をテレビやネットで見ることがあります。

素人ですからプロの指す手を見ているだけでは意味を理解することは難しいですが、将棋の大盤解説を聞いていると、そういう意味があってこの1手が指されたのかと納得することができます。

番組を見ていると、たまに解説をするプロの人がものすごいスピードで解説をし始めて展開についていけなくなることがあります。これは私の将棋の力が大したことがないためで、ある程度以上の力を持った人ならばそのスピードについていけて納得が出来るのだと思います。

極端な話、将棋の駒の動かし方を知らない人が解説を聞いても全く意味が分からないように、大勢を対象にする解説というのは、受け取る側の力量で得るものの大きさが変わるのだと感じます。

これは、学校や塾の授業でも同じかもしれません。発展的な問題の解説を聞いても、計算や公式のところが理解出来ていなければ、大局的な流れは頭に入ってこないでしょう。

自分で解くのは無理でも、話を聞いて意味を理解出来れば得るものがあると思います。まずは、その状態を目指して頑張りましょう。


7月13日 入塾の時期

夏休み前ということもあり新聞やポストに色々な塾のチラシが入っていたので、見ていると「ああ、普通はそうなのか」と感じることがありました。

大手の塾や予備校では、この時期に高校3年生の生徒を募集しています。受験への追い込みということで、この夏から頑張ろうというような売り文句を書いてありました。

大手であれば人手もあるので生徒の受入れが出来るのでしょうが、当塾は1人で集団を相手にやっている塾なので、この時期から高校3年生の生徒を受け入れることはあまりしたくないと思っています。

それは、新しい生徒が入ると暫くの間、授業のペースや雰囲気が変わるからです。高校1、2年生の段階であれば、長期的なスパンで考えられるので調整をすることが出来るのですが、高校3年生の場合は受験までの残り時間を考えると、これまで塾に通ってきた生徒に不利益が出るようなペース変更はしたくないというのが本音です。実際、新しい生徒が入ってきても授業のペースを変える気はありません。

今の時期に入塾をして大学入試への学習効果がある方は、塾生と学力差が少ない方に限ります。この時期に入塾を希望される方には、そうした適性があるかどうかを確認させていただいてお返事をさせていただいています。

入塾を希望される方は出来る限り受け入れたいとは思っているのですが、これまで通ってくれている塾生にも、新たに入る方にも責任が果たせないのであれば、安易に受け入れるべきではないと考えています。

当塾は本物の学力をつけることを目標としていて、それには時間がかかります。入塾を希望される方は、遅くとも高校2年生の3学期までの入塾をご検討ください。


7月15日 気になる言葉

「説明をしてもらって『ベクトルの内積』が何の意味を持っていて、なぜ必要なのかが分かったので、ようやく勉強が進みます。」

授業後にある生徒がそのようなことを言っていたのですが、確かに言葉の意味が分からずに勉強が前に進まなくなることはあるなあと感じます。

数学に限らず、勉強をしていると言葉が気になって理解の妨げになることがあります。どちらかというと、しっかりと考えるタイプの生徒がそのようになる傾向があるかもしれません。

例にあげた『ベクトルの内積』は教科書や参考書で唐突に現れて、なぜ必要なのかが分かりにくいですし、『ベクトルの内側の積?』と言葉の意味もよく分かりません。

こうした意味の分かりにくい言葉が出てきたときは、もう少し勉強を進めていくと理解出来るようになることもありますし、そもそも意味を考えないという突破の仕方もあります。

一番良いのは、始めに生徒の言葉として書いたように意味や必要性を理解して納得した上で学習を進めていくことだと思います。しかし、独学で勉強をしていると全ての疑問を解決しながら進めていくことは困難です。

専門的な指導者に教えてもらった方が学習がはかどる理由はこのようなところにもあるのだと思います。


7月16日 志望校

高校生が志望する大学の考え方は、時期によって変化していきます。

事情があって医学部医学科などを目指す場合は別ですが、多くの生徒は高校1年生の今の時期に「この大学に行くために勉強をする!」とは中々言い切れないものです。もう少し高校の内容を勉強してみないと大学入試がどれくらい難しいのか想像できないので、正確な目標設定は難しいでしょう。今の時期は、色々な大学・学部を受験する可能性を広げるために、全ての教科を頑張りながら、自分の得意なことは何かを確認すれば良いと思います。得意なことを伸ばしていけば、自ずと進むべき道が見えてきます。


高校2年生になると、多くの学校では文理選択をしているということもあり、ぼんやりと自分の目指すべき方向が見えてくる生徒も出てきます。生徒によっては、この大学を目指したいという具体的な大学名が出てくることもあります。

今日、生徒と話していると「大学のレベルが分からないんで、多分難しいとは思うですけど○○大学が良いと考えています。」と言っていました。

高校2年生の夏であれば、この大学は難しいので諦めようなどと思わなくても構いません。興味を持って大学のことを調べたのなら、実際に合格するためにはどれくらい学力が必要で、どれくらい頑張らないといけないのかも考えてみるといいと思います。今は目標を高く持ちましょう。模試でA判定が出ているようなら目標が低過ぎます。


高校3年生は、そろそろ現実的なことを考えなくてはいけない時期です。高校受験では必要な科目はどの学校でも同じなので、漠然と勉強をしていても何とかなるのですが、大学受験はそうはいきません。大学受験では大学によって受験科目が変わるので、漠然と勉強をしていては無駄な時間を多く過ごしてしまいます。

高校3年生の今の時期には、目標にしている大学の受験科目と必要な学力を冷静に考えて、その大学をこのまま目指していて本当に良いのかを検討する必要があります。このときに気をつけないといけないのが、現在の状況によって取れる方法が変わってくるということです。

これまで努力を積み重ねてきて実際に難関大学を狙える可能性がある生徒は、難関大学を目指して、センター試験の結果によってはレベルを下げて受験するということが可能です。しかし、現時点で基礎的な学力が不足している生徒が、このような方法を取ると非常に危険です。理想を追ったばかりに、合格出来ていた可能性のある大学まで無理になることがあります。


時間が多く残されているときは大きな理想を持ちましょう。ただし、先が見えてきたときには、どこかで現実に落とし込んでいかなくてはなりません。そういうことを考えられるようになることも受験で出来る成長の一つだと思います。


7月17日 差がつくワケ

塾に通い始めの頃は緊張感もあるので、授業に遅れてきたり、宿題をやってこないという生徒はほとんどいません。

それが少しずつ慣れてくると、授業時間に5分位遅れてきたり、宿題を全部やっていなかったり、単語テストの勉強をしてこなかったりと、色々なところで手を抜き始める生徒がいます。そうした生徒は物事を積み重ねるということの大切さが全く分かっていないのだろうと思います。


毎回5分遅刻をしてくれば1ヶ月で50分、1年間で600分(10時間)の勉強時間を無駄にしています。

毎回宿題を2問サボれば、1ヶ月で20問、1年間で240問の差がつきます。

毎回単語を10個覚えてこなければ1ヶ月で100個、1年間で1200個の差がつきます。

単純計算ですが3年間だと、この3倍になります。これだけ差がついて、真面目にやっている人と同じ土俵で勝負が出来ると思いますか。受験で勝つ人は勝つべくして勝ち、負ける人は負けるべくして負けています。

手を抜いてしまうクセがある人は、1日の積み重ねが決して追いつけない差を生むのだという自覚が必要です。


7月19日 怪我には気をつけて

怪我をしてもいい時期などというものはありませんが、特に高校3年生は怪我に気をつけなければいけません。利き腕と頭を怪我してしまうと、勉強の効率が落ちるので受験にとってはかなり大きなデメリットになってしまいます。

愛媛県では9月に運動会のある高校が多く、毎年誰かが怪我をするので、その時期には腕と頭だけは守るようにという話をしています。

先日、足を怪我して松葉杖をついてきた生徒がいたので、まだ利き腕じゃなかっただけ良かったと思って頑張ろうという話をしていたのですが、今日、別の生徒が利き腕を怪我して塾にやってきました。聞けば、クラスマッチで脱臼して全治1ヶ月だということです。

こうなっては仕方ないので、やれる範囲で精一杯頑張るしかありません。

これ以上怪我人が増えないように、お祓いに行ってきます。


7月20日 勉強をする意味

本物の勉強をしてきた人に、何のために勉強をするのかと聞くと「良い大学に合格するため」と答える人はほとんどいません。

勉強をして「良い大学に合格する」というのは分かりやすい「結果」ですが、それが勉強本来の「目的」ではありません。私が勉強をする(教える)「目的」は「自分の力で考えることが出来る人間になること」です。

色々な知識を覚えることは、自分がこれからどのように生きていくかを判断する材料になります。また、論理的に物事を捉えることは、これから何が起こるのかを推測して行動するための指針になります。勉強をすると、このような能力が磨かれていくのです。


生徒と話をしていると、自分にとって都合の良い話だけを信じている人がいるように感じます。自分にとって都合の悪い話は聞かなかったことにしているのかもしれません。

例えば、勉強をしても何の役にも立たないなどという意見を真に受ける生徒がいます。そんなことを言う人は、本物の勉強をしていないので勉強をすることの意味が分かっていないのです。

無知や無学でなくても、間違ったことを言う大人はたくさんいます。世の中を斜に構えた見方で捉えるのはよくないですが、批判精神を持ち何が本当に正しいのか考える習慣をつけることは大切だと思います。


7月22日 悪徳商法

先日、とある知人から「ネットワークビジネス」に誘われました。もちろん丁重にお断りしました。そして、今後の付き合いは疎遠にならざるを得ないと思っています。

悪徳商法は数多くありますがその中でも「ねずみ講」は有名です。現代では「マルチ商法」や「ネットワークビジネス」「情報商材ビジネス」などと名前を変えたものになっていますが、全て本質的には「ねずみ講」と同じです。

お金に目が眩んでいる人は論理的な話が通じないので何を言っても無駄かもしれませんが、この手の商売が成り立たないことは、高校数学で学習する数学的帰納法を用いれば証明できます。


大学生になって一人暮らしをするときには、こうした悪徳商法の知識も一通り学習しておく方が良いように思います。私が大学生のときにも勧誘は数多くありましたし、現在はより巧妙になっていて、私の周りにも手を出してしまった友人や、被害を受けた知人がいます。

焦っていたり、欲に目が眩んだり、考える習慣がついていないと、騙されるのかもしれませんが世の中にはそんなにうまい話はありません。


「入塾したら成績が必ず上がります!志望校にも合格できます!任せてください!」というような塾の宣伝文句に反応する人は危険かもしれません。


7月23日 面白い番組

この前の休みの日に「陸海空こんな時間に地球制服するなんて」というテレビ番組を見たのですが、是非、日本の子どもに見てもらいたい番組だと思いました。

番組には色々なコンテンツがあるのですが、私が見たのは「部族アース」という人里離れた土地で原始的な生活を送る部族の取材をするものでした。番組のウリはディレクターの強烈なキャラクターかもしれませんが、それよりも部族の取材の仕方が今まで見た番組とは異なっていて非常に面白かったです。

商業部族では、力の強い部族に追いやられた弱い部族が観光客を相手に踊りを踊ったり、みやげ物を売っていたのですが、そこで終わらず、その部族が本当に生活をしている村までついて行って実際にどのような生活を送っているかというところまで取材をしていました。

本格的に狩猟をしている部族では、実際の狩りの様子がかなり多く写っていたのが非常に興味深く感じました。猿やワニなどを実際に仕留める映像は滅多に放送されないように思います。


どうしてこの番組を日本の子どもに見てもらいたいと思ったのかと言うと、いずれの部族も子どもは3才から働き手として訓練を受けていたからです。街に学校はあるけれど、お金が無かったり、人手が無かったりで学校に行くことは出来ません。それでも、部族の青年が将来なりたいと思っている職業がエンジニアだったりと、色々と考えさせられるところがありました。

日本に生まれた子どもは、学校に行って自分の将来のために勉強をすることが出来ます。それは本当に恵まれていると思います。また、日本でも子どもの貧困問題があり、望んでも塾に通えない子どもがいる中、塾に通わせてもらえるのは幸せなことです。

自分に与えられたものを当たり前と思わずに、感謝を感じながら受験勉強に取り組んでもらいたいと思います。


7月24日 8月の予定表(確定版)

8月の予定表をTOPページにアップしました。

出来る限り配慮して予定を組みましたが、部活の合宿などで長期不在の生徒がいるため、高校1、2年生のほとんどの講座で3日4日連続の授業があります。

多少しんどいかもしれませんが、高校3年生の本格的な受験期は8日連続(学校の補習が無ければもっと長くしたい)などとなりますし、次年度以降の予行練習と考えて頑張りましょう。

授業が詰まっているので、8月前半は個別指導を入れることがあまり出来ません。後半は時間が取れるようになるので、前半で自分の課題を見つけて質問してください。

夏休みが終わるまでに、苦手なところがある人はそれを克服できるように、得意な人はより力がつけられるようにしましょう。


7月25日 「解ける」と「解かる」

生徒を責めているわけではないと前置きしておきます。

面談などで「基本的な問題は解けるのですが、応用的な問題が解けないんです」という話をよく聞くのですが、実際に基本的な問題を解かせてみると出来ないことが良くあります。

おそらくですが生徒の感覚としては、基本的な問題の解き方を覚えてテストのときには出来ました、ということなのだろうと思います。ですから、少し時間が経ってから基本的な問題を解いてみると解き方を忘れて出来なくなっているのでしょう。

「基本的な問題が解ける」ということは間違っていないのかもしれませんが、それは「基本的なことを理解している」わけでは無いということです。

「基本的な問題が解ける」ことの先に「応用的な問題が解ける」ということがあるわけではありません。

「基本的なことを理解している」ことの先に「応用的な問題が解ける」ということがあるのです。

当塾では問題が解ければそれで良いとは考えません。点数が直ぐに上がることよりも、大切な部分を伸ばしていくことを重視して指導していきます。


7月26日 模試を受ける意味

先日、ある生徒が某衛星予備校の模試を受けるという理由で授業を欠席しました。

こちらの塾を優先しないといけないなどと言うつもりは無いのですが、その模試は本当に受ける意味があるのか、という話をしました。

模試を受ける意味は大きく分けて3つあります。

1つ目は、学習の到達度を知ることです。
模試は普段の勉強がどれくらい身についているか、どこが苦手なのかを分析するのに用います。また、母集団によって変わりますが、自分の位置を確認することもできます。全国の順位は人数が多過ぎて良いのか悪いのか分かりにくいので、自分の通っている学校の順位を見ておけば良いのではないでしょうか。大学毎の判定を気にする生徒もいますが、全く気にする必要はないです。

2つ目は、試験の雰囲気に慣れることです。
時間を区切って集団で試験を受けると、普段よりも緊張感を持って問題を解くことになります。ある程度場慣れをすることで入試本番の時に、多少余裕を持って臨むことができます。また、マークタイプの模試は、センター試験対策として問題の性質やマークを実際に塗ることに慣れるために有効で、時間配分の練習にもなります。学校によってはマークタイプの模試をあまり受験しないこともあるので、少ないと感じる場合は自分で探して受けてみるのも良いかもしれません。

3つ目は、学力をつけるためです。
模試の問題は、基本的な問題から応用的な問題まで幅広く出題されることが多いので、実力をつけるために活用が出来ます。ただ、気をつけないといけないのは、模試を受けただけでは学力がつくことは無いということです。模試を受けた後に、もう一度解き直して、出来なかったところを納得がいくまで復習をして始めて学力がつきます。


私が今回模試を受けても意味が無いんじゃないかと言った生徒は、学校で先日模試を受けたばかりで、補習も夏休みの課題も大量にあり、更に、当塾でも授業を受けて塾の宿題も出ているという状況だったからです。

自分に本当に必要なものを考えて、取捨選択をしていかなければなりません。


7月27日 日記の更新をお休みします

例年、夏期講習の時期は日記の更新をしていないのですが、今年は少し早めに今日からお盆まではお休みしようと思います。

現在、授業コマが1年生2つ、2年生2つ、3年生2つに加えて、体験授業が2組と個別指導の予約が入っているので物理的に準備の時間が足りなくなってきました。夏期講習時は日中からずっと指導をしているため、授業後の時間を準備に当てたいと思います。

日記の更新はしませんが、お問い合わせなどの電話、メールの対応はしていますので、御用の方はご連絡ください。



平成29年7月27日現在の進度状況

1年生   数学A「場合の数」まで修了
2年生文系 数学B「平面ベクトル」の位置ベクトルまで修了
2年生理系 数学B「平面ベクトル」の位置ベクトルまで修了
3年生B  「基礎演習」は残り僅か,「発展演習」は3回目まで
3年生V  数学Vの全分野修了,「発展演習」は3回目まで



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