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2017 8月


8月2日 お知らせ

日記の更新を停止中だったのですが、お知らせがあるので更新します。

8月の予定表を更新したのですが、その中に授業コマで「中3」というものがあります。当塾では基本的に中学校の数学の指導はしていません。と言うのは、一人で直接指導をしているため高校生の指導だけで時間が埋まってしまうからです。

今回の「中3」は中高一貫の生徒に対して高校の数学を指導する時間となりますが、これから先タイミングをあわせて高校1年生のクラスに接続する予定です。

各学校の進度を見ていて感じますが、中高一貫校の学習進度は早いです。中学3年生の現時点で公立高校(進学校)の1年生よりも授業内容が進んでいるので、1年以上早いペースで学習をしていることになります。そのペースについていける生徒は良いでしょうが、数学がそこそこ得意だという生徒でも厳しいので、数学に苦手意識がある生徒はついていけないのではないでしょうか。

当塾では、中高一貫校の中3生や数学が得意な生徒は1学年上の講座で授業を受けてもらっています。また、高校1年生(4年生)以上で数学に苦手意識がある生徒は、公立高校の同学年の生徒と一緒に授業を受けてもらっています。

中高一貫校で学校の進度についていけないという方は、復習の手助けもしていますのでご相談下さい。


8月16日 後半戦開始

本日から、8月後半の授業が始まりました。まだまだ忙しいですが、前半ほどではないので日記も更新して行こうと思います。

自分で予定を立てておいて言うのはなんですが、8月前半はかなり大変な日程になっていました。もし、誰かにこの日程で準備をして授業をしなさいと言われたら、拒否するか訴えるかのどちらかです。しかし、肉体的には辛くても、精神的にはそれほど辛くなかったのは、自分で決めた予定だからだと思います。

自分の限界ギリギリで頑張るためには、納得しているどうかの意思が大切になってきます。

学力が伸びる生徒というのは、覚悟を決めて、自分の行動に納得して勉強をしているように感じます。1日どれだけ勉強をするのかを決めて実行するのは、生徒自身です。それを強要することは親でも先生でも出来ません。

高校3年生は、自分の人生は自分が決めて自分で切り開いていくという覚悟を持って、残り半年余り頑張りましょう。


8月17日 祖父

お盆休みは実家に帰っていました。

こういうときには今まで何度も聞いた昔話を聞かされたりするものですが、よく出てくるのが(母方の)祖父の話です。

私の祖父は既に亡くなっているのですが、優秀な人だったようで、戦時中には戦闘機の設計に携わったりしていたそうです。しかし、その任務に就き続けたわけではなく、第2次世界大戦末期には徴兵をされて戦地に行き捕虜となりました。戦争終了後、シベリアに抑留され強制労働をさせられたときに、感染症にかかり聴力を失ってしまいましたが、何とか生きて日本に帰ってきました。

エピソードを細かく書けば長くなり過ぎるのでこれくらいにしておきますが、そのような祖父の血が私にも少しは入っているのかなと感じる話があります。

母が中学生の頃、祖父に数学の宿題の質問をしにいくと大抵の場合、問題の解き方を直ぐには教えてもらえずに、どうしてこのようになるのかと言う講義が始まり長くなるので聞きにいかなくなったそうです。母曰く、聞きにいった問題の解き方と答だけ教えてくれれば良いのに、説明がいつも長かったから嫌になったそうです。

祖父は教育者ではなかったのですが、教えるからにはその場しのぎではなく、どうしてそのようになるのかを理解させたかったのだろうと思います。

私も塾ではそういうことを意識して指導しています。ですから、生徒が質問してきたことから随分さかのぼって説明をすることがあります。もしかしたら、私も生徒に説明が長いなと思われているかもしれません。

数学に限らず勉強は目の前の問題を解くことだけが目的ではなく、目の前の問題から何を学ぶかが大切です。教えられる側もそのような意識で授業を受けたり、質問が出来ると良いですね。


8月18日 取り返しのつかないこと

スケジュールや時間の管理が稚拙な生徒がいます。

当塾では、学校の行事などを考えて出来る限り学習効果が上がるように予定を組むので、授業の曜日が固定されていないことが多いです。授業が不規則になるため月毎にスケジュール表を渡して来てもらっているのですが、予定を確認しておらず授業に来なかったり遅れてきたりする生徒がいます。

そして、そのような生徒はミスを繰り返します。逆にミスをしない生徒は、絶対にミスをしません。高校生にもなればスケジュールや時間の管理は親に任せるのではなく、自分で行わなければなりません。

社会人になれば遅刻や欠席は取り返しがつかない事態を招くこともありますが、気がついていないだけで高校生でも既に取り返しのつかないことが起きているかもしれません。

1回2時間の授業を受けないということは、学習の損失で言えば2時間分ではすみません。授業を受けて理解していれば、課題にかける時間が減ったり、新たなことを理解するための切欠になることがあります。2時間の授業を受けないということは、5時間6時間分の学習を無駄にしている可能性があるのです。

大学入試の合否を分けるのはこうした差だと思います。実際、1点差で大学に不合格になることもあるわけで、普段の意識の差が自分の身に返ってくると思って毎日を過ごさないといけません。


8月20日 土台作り

学年や生徒によって8月に塾に来る回数は異なりますが、基礎的な内容の手入れをするために、8月に18回×2時間(個別指導を入れると更に多い時間)の指導を行っている生徒がいます。

2日に1度以上のペースで指導をして、課題も出しているのでかなりの時間を数学に費やしていますが、それでも直ぐには結果が出ないと思います。新学期初めのテストでも運がよければ少し点数が上がる程度でしょう。

と言うのも、指導の範囲は高校数学の根本的な部分で、直接的な課題テストの範囲ではありません。これから先、学習を進めていく上で絶対に理解しておかないといけない内容の確認をしていました。

こうした勉強をしておくと、直ぐには点数が上がらなくても新たに学習した内容を積み上げることが出来るようになります。そういう点では、時間がしっかりと取れる夏前に入塾してきた生徒はタイミングが良かったと思います。必死で頑張ったことは無駄にはならず、これから先、今までとは違った感覚で数学に取り組めるようになっていくと思います。

もうすぐ夏が終わります。愛媛国体の関係で、学校によっては明日から2学期が始まります。
必死で頑張ったと言える夏になったでしょうか。


8月23日 祖母

本日8月23日の明け方、祖母が亡くなりました。93歳でした。

10日ほど前から昏睡状態になっていて、2日前からいよいよという状況になっていたので、私も実家に帰り徹夜で祖母の近くにいました。

祖母は15年以上前に祖父に先立たれた後、実家の直ぐ近くで生活をしていましたが、一人で身の回りのことをするのが難しくなってきたので1年位前から母と同居をしていました。母は祖母の好みに合わせて3食とも別の献立で調理をし、いつも誰かが祖母の近くにいる環境を用意しました。私も数年前から出来る限り祖母に会いに行くようにしていました。ここ数日は、祖母を訪ねてくる親戚もいましたし、最期は家族に看取られて亡くなりました。

現代では医療の発展で寿命が延びている上に、少子化が進み、また、子どもが離れて暮らすことが多いため自宅で最期を迎えることは難しくなりました。家族の負担を考えると、施設や病院で最期を迎えることが普通になってきています。

人生の晩年をどのように過ごすのかは、そのときの状況や、個人の考えによって異なるので何が正しいなどとは言えません。ただ、祖母は人として理想的な最期の迎え方をしたのではないかと感じました。

私が小さい頃から面倒を見てもらっていたので、祖母が亡くなったことは悲しいのですが、そのような最期だったことは嬉しく思います。


8月26日 9月の予定表

9月の予定表をTOPページにアップしました。

9月は運動会がある学校が多く、また、後半には学校によっては定期考査があるので忙しい月になります。

夏休みが終わっても気が抜けたままの生徒や、何となく勉強に集中できないという生徒がよくいます。行事や目の前のことだけに捉われずに、入試に向けて着実に学習を進めることを意識しましょう。

高校3年生はセンター試験の出願期間が9月26日から10月6日となっています。高校に通っている生徒は学校で一括して申し込みを行いますが、出願する科目は自分で決める必要があります。

皆がこのように出願しているからとか、学校がこのように勧めるからとかではなく、自分にとってどのように出願するのが良いのかを真剣に考えて科目を決めましょう。特に、理系で理科、社会が苦手な生徒は色々と選択の余地があります。センター試験本番までの勉強の仕方が決まるので、何となく受験科目を決めるということが無いようにしましょう。


8月27日 3割の差

数学や英語が苦手だという生徒の学習の取り組み方を見ていると、意識の問題だなあと感じることがあります。

当塾では基礎力を定着させるために英単語テストを行なっているのですが、満点を取る生徒は毎回満点を取ります。そうでない生徒は7割だったり9割だったり5割だったりと、やったりやらなかったりを繰り返す傾向にあります。

もしかしたら7割出来れば良く出来たと思っているのかもしれませんが、毎回完璧な生徒と毎回7割の生徒では1回あたり3割の差がつきます。それがずっと続いていて、今も3割の差がつき続けているのです。

勉強をしているはずなのに出来ないという人は7割出来れば良いやという意識になっていませんか。もしそうならば、基礎的なことは満点を取って当たり前、という気持ちで取り組むように意識を変えていきましょう。


8月28日 パターン暗記

高校数学の勉強をするときに、パターン暗記をすると良いという意見があります。

パターン暗記とは、全ての問題と解答を暗記することは不可能なので、入試で出題されやすい問題をある程度分類化して、解き方を暗記するという勉強法です。

確かに演習を繰り返していると、似ている問題を何問も解くので自然と解き方を暗記してしまうことはあります。しかし、初めから覚えることを目的としていると、論理的思考力はつかないのではないかなと思います。基礎的な問題であっても、慣れで解くのではなく理解して解くという習慣をつけることが大切です。


今日は高校3年生の理系クラスの演習で、今までに解いたことがある問題と見た目は似ていても本質的に全く異なる問題を出題しました。難しい問題ではないのですが、こちらの予想通り、似ている問題の解き方に固執して、その問題を0から考えるということが出来ていませんでした。

パターン暗記をすべて否定しているわけではありませんが、数学の勉強は暗記するものだと思っている人は、考えることよりも思い出すことを優先してしまうので、未知の問題に対処出来なくなる危険性がありますよ。


8月29日 改訂版

9月の授業予定が大幅に変わるというわけではないのですが、細かくややこしく変化するため、予定表の改訂版を出すことにしました。該当するクラスの生徒には、新たに印刷をして予定表を配り直します。

少し前の日記で時間やスケジュールの管理をしっかりするようにと書きました。生徒が混乱しそうなときは、こちらも出来るだけ分かり易い手法で伝えることを心がけています。

月途中で授業コマの入れ替えをすることもありますが、授業予定が分かりにくい場合はTOPページにある予定表を見ていただくのが確実です。授業の変更や個別指導で予約が入った場合は必ずその日のうちに更新しています。

9月以降も変則日程になりますが、よろしくお願いします。


8月30日 変化の兆し

塾に通おうという生徒は、それぞれ様々な思いを抱えて入ってきます。

やる気があって数学が得意で更に力を伸ばしたくて塾に通うという生徒は稀で、ほとんどの場合が、やる気はあるけれど苦手な生徒や、やる気はあまり無いけれどとりあえず通ってみようという生徒です。

どのような状況で入ってきた生徒であっても、入塾してきたからには何とかしてあげたいという気持ちで関わっていますが、目に見えて効果が出てくるのには本当に時間がかかります。

最近、入塾してきたときにはあまりやる気を感じなかった生徒の顔つきが少し変わってきました。授業をしていても様々な行動に変化が見られます。

全てが塾に通ったためとは思いませんが、もしもそのような変化の一助になれているのなら、これに勝る喜びはありません。



松山数学塾
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