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2019 4月


4月1日 令和

今日はこの話題しかないでしょう。

5月1日から元号が新しくなりますが、それが「令和」に決まりました。

元号は元々中国の文化ですが、現在世界で用いているのは日本だけになりました。この伝統は受け継いでいかなければなりません。

元号なんてメンドクサイなんて言っている人もいますが、ニュースを見ているとそれ以上に元号に親しみを持っている人の方が多いように思います。

若い人の中には、元号が変わる瞬間に立ち会う(まだ変わっていませんが)ことが初めてなので感動したという意見を持っている人もいるようでした。


私が元号を素晴らしいと思うのは、便利や不便という実利的なことではなく、時代の移り変わりを感じられる心情的なところです。

時代の移り変わりを感じるからこそ前の世代に感謝をしなくてはならないと思いますし、次の世代に繋いでいくために頑張らないといけないと思います。

こういう節目があるからこそ、今までを振り返り、これからを頑張ろうと思える素晴らしい文化ではないでしょうか。


せっかくなので、新高校1年生の月謝袋は「令和」にしておきました。

始めは違和感があるかもしれませんが、早く慣れるようにたくさん使っていきたいですね。




4月2日 現在の進度状況

春季講習も半分を終え、残り半分となりました。

当塾では春休みやGW、夏休みなど学校が休みのときに授業を多めに入れています。

また、現在は通常授業の他に「場合の数・確率」の補講を行っています。

こちらが必要があると感じた生徒は個別指導も行っているので、毎日塾に来ている生徒もいます。

当塾は月謝を定額制にしているので、補習や個別指導にどれだけ来ても料金は変わりません。

通塾する生徒に最も良い状況を提供してあげたいと考えた時に、月謝を時間制にするよりも定額制にする方が対応しやすいということでこのような方式を取っています。

ただし、定額制だからたくさん塾に来れば得なのかというと、他教科の勉強時間が削られるので必ずしも得だとは限りません。

他教科の勉強時間を削ったとしても、今やらなければならない状況だから来てもらっているので、通常授業だけで力がついている生徒が最も効率が良いと思います。


流れ作業的に指導をするのではなく、生徒個人のことを考えて、受験まで長い目で見て力がつくように指導を行っていきたいと思っています。



以下、現在の授業進度を載せておきます。

平成31年4月2日現在の進度状況

1年生   数学T・・・「1次不等式」の不等式の整数解まで修了
2年生   数学U・・・「三角関数」の相互関係まで修了
3年生B  数学TAUB修了 「標準問題」・・・75問まで解説済
3年生V  数学TAUB修了 数学V・・・「微分法」の最大値・最小値まで修了


4月3日 自立を目指して

私が指導をするときに意識していることは、徐々に手を離していくということです。

生徒を指導するときに、基礎的な計算や始めて描くグラフなどは、出来ているのかを確認して間違いを細かく指摘します。

しかし、実力が付いてきて難しい問題を解いている生徒に対しては指摘する量を減らし、自分で間違いを探せるように促します。

分からないことがあればいつでも何でも教えてもらえるというのは一見良さそうに思えますが、生徒が指導者に依存してしまうと、自分で考える習慣がつきません。

最も効率の良い勉強法は自学自習です。

その状態まで生徒を引き上げることが出来れば、こちらの仕事はほとんど終わったと言っても良いくらいです。


指導者に依存してはいけないとは言っても、数学が苦手な生徒に対して、全て自分で考えてどうにかしろというのは、あまりにも酷な話です。

自分でどうにか出来るようになるまでは、しっかりと手を繋いで引っ張ってあげなくてはなりません。

当塾では、集団授業と個別指導を合わせて行っていますが、そういったバランスを取るために、個別指導を利用したいと考えています。


4月5日 主体性を育てる

例年、今くらいの時期に新高校1年生はこれまでに習った内容の確認テストをするのですが、これまで指導をしてきて完璧に身についているという生徒は10人に1人もいません。

これは単に演習量の不足が原因なのですが、生徒はサボっているわけではありません。

生徒はこちらが言った課題をしっかりとこなしています。

ただし、それで出来るようになるかどうかは個人差があり、ほとんどの生徒にとっては量的に足りていないのだと思います。

出来るようになっていなければ、出来るようになるまで練習をしなくてはなりません。高校では指示された課題を解くだけではなく、自己分析をして、より主体的に勉強をしていく姿勢が求められます。

とは言っても、いきなりそんなことを自分で考えて実行するというのはほとんどの生徒には難しいのです。

ですから、始めはこちらが出来ているのかを確認して、学習内容を身につけるためにはどれくらいやらなくてはいけないのかを教えていく必要があると思っています。

そういうことを繰り返すうちに、自分で考えて行動ができるようになっていくのだと信じています。

勉強の内容以外に、勉強に対する姿勢も確認しながら、高校生活で良いスタートが切れるように指導していきたいと思います。


4月8日 高校1年生の途中入塾について

明日は公立高校の入学式になります。

ほとんどの高校では入学前に課題が出されていますが、高校1年生になる人は春休みにしっかりと勉強ができたでしょうか。

春休み中にしっかりと勉強が出来た人は余裕を持って高校生活がスタートできると思います。


当塾の春季講習で高校1年生は「数学T」の「1次不等式」まで終わりました。ページ数で言うと教科書40ページ程の分量になります。

入学前にこれだけ勉強を進めておくと、今後の学習に余裕が出てくる思います。


これから学校で授業を受けてみて、進度の早さや内容の難しさに戸惑い、塾を探し始める方もいると思いますが、当塾では途中入塾も受け付けています。

ただし、これから入塾をする高校1年生は、進度面でかなり差がついているので通常の授業の他に追いつくための補講を受講していただくことになります。

また、既習の範囲でも基礎的な内容が理解できていないと判断した場合は遡って指導をします。

入塾のタイミングが遅くなるほど補講の量が増えるので負担が大きくなります。入塾をお考えの方はお早めにご連絡下さい。


4月9日 完璧を目指す

先日実家に帰ったのですが、高校に入学した甥が高校の数学を勉強していて分からないところがあるというので質問をしてきました。

教え終わると「中学校までと全然違うんだけど、計算だけでこんなに難しいものなの?」と言っていました。

このように感じているのであれば、しっかり勉強が出来ているので安心しました。


高校に入って始めに習う「展開」「因数分解」「式の値」「方程式」「不等式」は、完璧に処理出来るようになるのはかなり難しいのです。

高校3年生でも高校1年生の分野の問題が「完璧に」処理出来ないという生徒は多くいます。

「7〜8割は解ける」「何となく答えが出せる」で良いのであれば、ほとんどの生徒がクリアできるでしょうが、「完璧に」となると厳しいと思います。

これは、問題の意味を深く考えずに、答えが合えばいいという勉強をしている生徒が多いからです。

この問題では何を問われていて、このように解くのは何故か、ということを意識して勉強しなければ、高校ではあっという間に数学が分からなくなります。

このような姿勢を身に付けるためにも、高校1年生は今の時期に学習することを「完璧に」理解して「完璧に」処理が出来ることを目指さなければいけません。


4月10日 完璧を目指してはいけない

高校の数学を勉強するときには、完璧にこだわらない方が良い場合があります。

昨日の日記と矛盾しているようですが、基礎的な計算や定義など、数学を構成する根本的な部分は完璧に理解をして処理が出来るようにしなくてはなりません。

しかし、勉強を進めていくときに、参考書に載っている問題を全て解けるようになることを目指してはいけません。

高校では、定期考査の範囲が

教科書 ○○〜△△ ページ
参考書 □□〜☆☆ ページ

と書かれていることがありますが、その範囲の問題を全て解けるようにしなくても構いません。むしろ、定期考査で完璧に解けるように努力すると、大半の生徒は総合的な学力が下がると思います。

参考書には
・ 始めて学習する時点では解けなくてもよい(後で理解すればよい)問題
・ 大筋の理解を深めるのには不要な、解法の知識を問うような問題
も含まれます。

こうした問題に時間を取られてしまうと勉強効率が下がり、数学だけではなく他教科にも影響を及ぼす危険性があります。

あくまでも、これまでの指導での経験からですが、このような問題に引っかかる生徒は女子の方が多いように感じます。考査期間中に上記のような問題の質問に来るのはほとんどが女子です(男子はテキトーな人が多い?)。

中学校のときは試験範囲の問題は全て完璧にすることが可能ですから、そうしてきた真面目な人ほど高校で試験範囲の問題を飛ばすことに抵抗があるのかもしれません。

高校の数学を指導するときには、勉強の内容だけではなく、このようなことも伝えることが大切だと思っています。


4月11日 様子を見ながら

新年度が始まって一週間が経過しようとしています。

春休み中は元気だった生徒も、学校が始まると疲れているように見えます。

高校1年生に限らず、どの学年でも新しい環境というのは疲労がたまりやすいのだと思います。

当塾では、生徒の様子を見て進めても身につかないだろうと判断した場合は授業のスピードを落とすことがあります。逆に、生徒がついて来れそうであれば、スピードを上げることもあります。

授業をする前にここまで進めるという予定は立てますが、生徒の疲労度や理解度など複合的な要因で判断して微調整をしていきます。

こうした判断をするためには、生徒の表情や視線や姿勢など、様々なところを見ながら授業をしなくてはなりません。

当塾が1講座を10人程度としているのは、上記のような生徒の状況を把握したいからです。

生徒を直接指導することのメリットは色々とありますが、それらを最大限いかしたいと考えています。


4月13日 部活動について

高校1年生はそろそろ入部する部活動を決める時期だと思います。

生徒たちにも話しましたが、中学校と高校では勉強の量と質が違うので、部活動は慎重に選んでもらいたいと思います。

自分の学力を最大限伸ばして大学へ進学をしたいと考えている人や、志望している大学(学部)の目標が高い場合は、長時間拘束される部活動や体力的に消耗の激しい部活動に入ることはやめておいた方がよいと思います。

中学校のときはハードな部活動に入っていても勉強が出来る生徒がそれなりにいますが、それは中学校で求められる勉強量が大して多くなく、内容もそれほど難しくないからです。

ざっとした計算ですが部活動をやっている生徒とやっていない生徒では、平日2時間休日3時間として1週16時間、1月64時間、1年768時間、これだけ自由に使える時間に差が生まれます。

勉強を頑張って大学進学はしたいけれど、どうしても入りたい部活がハードなものであるという人は高校生活において「勉強」と「部活」以外の全てを排除するくらいの覚悟が必要です。


勘違いしてもらいたくないのは、私は勉強だけすればいいという考え方ではありません。学校行事や部活動など、様々なことに参加をして人間性を磨くことが大切だと思っています。

ただし、部活動に限らず、自分の好きなことを好きなだけやっていて、中学校までと同じような成績があげられるほど高校の勉強は甘くありません。

自分の人生において何を優先するべきなのかを考えて、部活動の選択をしてもらいたいと思います。


4月14日 学校に合わせない理由

当塾では、複数の学校の生徒を同じ講座で指導しています。

学校によって授業の進度は異なっていますが、元々、学校に合わせる気がないので気にしていません。

学校の定期考査を無視して予定を組んだり授業を進めたりすることはありませんが、定期考査対策プリントを解かせるような指導は行いません。


このようにしているのには、様々な理由があります。

最も大きい理由は、現在の大学入試では内申点が加味されないということです。愛媛県の高校入試では、入試本番でいくら良い点数を取っても内申点によっては不合格になりますが、大学入試ではそういうことはありません。

内申点を上げることよりも、実力をつけることを優先した方が大学受験が上手く行く可能性が高いのでそのように行動するべきだと考えています。


次に、高校の授業の進度は、生徒の理解を優先して決まるのではなく、定期考査などの試験範囲の都合で決まる場合があるということです。

試験範囲まで進んでしまったから授業を進めない場合もあれば、試験範囲に間に合わないから教科書を読み飛ばして授業が終わったことにする場合などもあります。

計画通りに指導されている先生が多いとは思いますが、そのような状況に当たってしまった場合、学習内容の理解が深まらない可能性があります。

また、公立高校の理系は授業進度が遅いので、学校に合わせていては大学受験に間に合いません。

理系の生徒が数学Vを用いて現役で大学受験をする場合、出来れば高校3年生の7月前半、遅くとも8月末には授業を終えて演習をしたいのですが、10月の途中まで授業をしている学校が多いように思います。


その他の理由として、学校の定期考査に照準を当てて指導をしていると、その時だけ点数が取れればいいと生徒が勘違いをすることがあります。

大学受験で数学が使えるようになるためには、ある程度のサイクルで復習を行い、既習分野はいつ何を聞かれても対応できる状態にしておかなければなりません。

そういう意識を持つために、勉強の軸を学校に合わせるのではなく、生徒の中に作るべきです。


高校では、自主性を育み、全ての行動の責任は自分にあるという自覚を持つことが大切です。そのような意識を持ってもらいたいと考えて指導しています。


4月16日 面談

新年度になり少し落ち着いてきたので、生徒と面談をしていこうと思います。面談の内容は大きく分けて次の3つです。

@ スケジュール
当塾では曜日を固定せずに出来る限り多く通塾が出来るように授業予定を組んでいます。そのため各自の学校での補習や部活動の予定などを確認します。

A 志望大学・学部
現時点での志望を確認します。志望する大学や学部によって受験勉強の進め方は異なります。時期によって志望先は変わっていくと思うので、どのような考えを持っているのかを定期的に確認していきます。

B 受験で使用する教科(高校3年生のみ)
Aと関係しますが、主に数学をどこまで使用する予定かを確認します。センター試験までか、記述試験対策が必要か、数学Vまでか、数学2Bまでか、数学TAまでか、などを話します。それにより、今後の講座を編成します。

上記に加えて、最近の生活の様子などを聞くこともあります。面談は頻繁には行いませんが、必要だと感じる時には個別に呼んで話をすることもあります。

進路の相談など、保護者の方が希望される場合には面談をしますのでご連絡下さい。


4月17日 判断が難しいこと

インターネットで某企業の数学の無料映像授業が酷いと話題になっていたので見てみましたが、本当に酷くて苦笑いでした。

どこの企業で、どの部分が酷いのかという具体的なことは書きませんが、一番大きな問題点をざっくり言うと用語の定義が間違っているということです。

それ以外にも、こうすれば解けるという受験テクニックを披露しているのですが、そのテクニックが間違っているという悲惨な動画になっていました。

しかし、本当に悲惨なのは、おそらく生徒がその動画を見た場合、どこが間違っているのかが分からないということです。

生徒は知識が無い状態で見るわけですから、言っていることが正しいかどうかの判断が出来ません。

大きな企業が公開している動画で、講師が自信満々に説明をしていればそれが間違っているとは思わないでしょう。

そのように考えれば、生徒が短期間で指導力のある先生を見極めるのは難しいのかもしれません。

また、保護者は直接授業を受けるわけではないので、良い塾や予備校を見抜くのは更に難しいように思います。

結局は、直接話を聞いて(授業を受けて)指導者を信用できそうかどうかで判断するしかないのかもしれません。


4月18日 盲信してはいけない

昨日の日記の補足ですが、塾や予備校に通っている生徒は、先生を信用しているから通っているのだと思います。

学力を伸ばす上で、自分が信用する先生に師事することは大切です。

先生のことを信用出来なかったり、個人的にどうしても相性が悪い場合は、学習効果が低くなると思います。

ただし、どんなに信用が出来る先生でも盲信をするのはよくありません。

例えば、私は授業をするときに、用語の定義など根本的な部分で誤ったことを教えることは無いと自負していますが、問題解説で常に完璧にミスなく解説が出来るとは思っていません。

計算ミスをすることもあるでしょうし、条件の見落としをしてしまうこともあると思います。

ですから、授業をするときには、説明を聞いていておかしいと感じるところがあれば指摘をするように伝えています。

生徒から指摘をされたときに、生徒の勘違いである場合もありますが、こちらがミスをしていることもあります。どちらにしても、このような姿勢で授業を受けることが大切だと思っています。

映像授業であればミスをすれば撮り直して無かったことに出来ますが、ライブで行っている授業では先生のミスを無かったことには出来ません。ミスをしないに越したことはありませんが、こうしたミスが発生することも学びの中では重要だと思います。

盲信することは、受動的な姿勢に繋がります。能動的に学ぶ姿勢を持ち、先生の言っていることにおかしいところは無いかと考えることが、学力を伸ばすことになるのではないでしょうか。


4月21日 補講

新学期が始まって2週間が経ちました。新しい生活にも少しずつ慣れてきたころでしょうか。

GWもありますし中断していた高校3年生の補講をそろそろ再開しようかなと思っています。

当塾では、生徒の状況を見て補講をすることがあります。

本格的な入試演習をしようとしても抜けている知識があるとはかどりません。

ですから、大学受験の勉強は早く取りかかった人が圧倒的に有利です。これは高校3年生に限ったことではなく、高校1、2年生にも言えることです。

数学に関しては基礎的な知識を遅くとも高校3年生の7月までに入れておかなければ大学受験で用いることは難しいと思います。

こうした理由から、当塾では高校3年生は7月以降の入塾を受け付けていません。一緒に授業を受けても大丈夫と思えれば考えますが、その時期から基礎的なことを教えている余裕はありませんし、他の生徒に迷惑が掛かってしまいます。

当塾では面倒を見ると決めたからには全力を尽くします。だからこそ、指導に責任を持てない状況での入塾はお断りすることがあります。


4月23日 5月の予定表

5月の予定表をTOPページにアップしました。

5月は公立高校の2年生は修学旅行があり、私立では運動会を実施する学校もあります。また、定期考査がGW明けから月後半にかけて学校毎にばらけていて、6月初めの県総合体育大会に向けて部活動の合宿や遠征なども入ってきます。

当塾のように様々な学校の生徒を同時に指導していると、普通に曜日を固定していては誰かに何らかの予定があり、まともに授業を進めることが出来ません。

ですから、あえて変則的な授業日程にすることで授業時間を確保し、指導効率を向上させています。

出来る限り努力はしましたが、どうしても上手く組めない日があるので、5月の授業は講座を分けて個別に対応することがあります。また、連続で授業が入らないように組みたいと考えているのですが、GW中に連続で授業を行う講座もあります。

ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご協力をよろしくお願いします。


4月24日 答え合わせのタイミング

以前もここに書いたことがあるのですが、いつ書いたのか見つけられなかったので、もう1度書いておこうと思います。

今日、生徒に復習をさせていたのですが、問題を解いて答え合わせをしているところを見ていると20〜30問ほどの問題を一気に解いてから答え合わせをしていました。

生徒にも話をしたのですが、基礎的な問題の練習をするときは細かく答え合わせをした方が良いと思います。

それは直ぐに答え合わせをすれば、間違っていたときに、自分がどのように考えて間違ったのかを覚えている可能性が高いからです。

答え合わせをするというのは、答えが合っていることだけを確認するのではなく、自分の考え方が合っているのかを確認して理解するまで問題を解き直すという作業です。

学力を伸ばすためには、こうした正しい勉強の仕方を身に付けることが必要です。


4月25日 理想と現実

先日、ある生徒が答が合っているか見て欲しいと学校の宿題を持ってきました。

途中式や解き方が合っているのかを見て欲しいのかと思っていたら、最後の答が合っているかを見て欲しいということだったので、どういうことかと尋ねると、解答をもらっていないので答え合わせが出来ないということでした。

更に話を聞くと、それはGWの課題でGW明けに提出をしないといけないということでした。

学校の先生の中には課題の答を渡さないという人がいるのですが、このような行為はやめて欲しいと思います。

次の授業で解説をする課題であったり、添削指導をするための課題は解答を渡さない方が良いかもしれませんが、長期休暇で全体に配布する課題に解答を付けないのは、はっきり言って学習効果が下がるだけです。

おそらく解答を配布しない先生の考えていることは次のうちのいずれかだと思います。
・ 少し考えて分からないと答えを見るので考える力がつかない。
・ 直ぐに答を写して提出する生徒がいるので配っていない。

しかし、これらはどちらも解答を配布しないからといって解決することではありません。

まず、少し考えて分からないから答を見るという生徒は、解答が無いから分かるまで考えようとはなりません。分かるまで考えるという習慣がそもそもついていないので、分からないから諦めるだけです。数学が得意ではない生徒にこのような習慣をつけさせるのは至難の業で、一朝一夕には身につきません。

また、数学の力があまり無い生徒が長時間考えたからといって、自分の実力を超えている問題が解けるわけではありません。このレベルの生徒には、解答を見てもいいので写さずに理解をしてから解答を書くように促す方が学習効果は高いと思います。

生徒の実力に合った段階を踏ませないと、問題は解けるようになりませんし考える力もつきません。

次に、解答を配布すると直ぐに答えを写す生徒というのは、そもそも勉強をする気がありません。解答が無いから自分の力で解こう、という気持ちにはならず、友達の解答を写すか提出しないかのいずれかです。

ですから、このような生徒を対象に全体の指導方針を定めるということが間違っています。

ちなみに解答を配布しないと、真面目に努力をしようとしている生徒が問題を解くだけになってしまい、確認が出来ないので学力が上がりません。昨日の日記にも書きましたが、問題を解いたら直ぐに答え合わせをするのが最も学習効率が高いです。


解答を配らないのは、数学が苦手な生徒や、勉強をやらない生徒をどうにかしようとしているのかもしれませんが、努力をしようとしている生徒も含めて、意味が無いのでやめてもらいたいのです。

生徒を指導するときには、こうなれば良いという理想で考えるのではなく、出来るようにするために現実的にどのようにしなければならないかを意識する必要があります。


4月27日 状況による指導の違い

塾で授業をしているときに、学校で既習内容の説明をしていると生徒から学校と解き方が違いますと言われることがたまにあります。

学校の方が良いとか塾の方が良いとかそういうことは思っていないのですが、生徒の指導をするときに大切なことは、生徒のためにどのように指導をするのが最善なのかを考えることだと思っています。

私が学校で指導をしていた時、大学受験で数学を使う生徒、就職試験で数学を使う生徒、欠点を取らないために定期考査をクリアさせる生徒など、それぞれの生徒の状況に応じて指導の仕方を変えていましたし、同じ問題でも別の解き方で指導していました。

現在、塾での指導は大学受験に照準を当てているので、分野を横断したような指導をすることもありますし、習得に時間が掛かったとしても身についたときに恩恵の大きな解法を選択しています。

これは塾だからそのように指導をしても良いというところがあります。

学校で指導をするときには、教科書に載っていない解法を教えていると指導者が変わった場合に生徒が混乱する危険性があるので、指導者が変わる可能性があれば出来る限り教科書に沿って指導を行うように心がけていました。

そういうことから、学校と塾で指導の違いが生まれることもあるのではないかと思います。

学校と塾で問題の解き方が違った場合は、余裕があれば自分の幅を広げるために両方を検討してみると良いのではないかと思います。

余裕がないという生徒は、一貫性のある指導が受けられることが塾のメリットなので、それをいかした方が良いのではないかと思います。


4月28日 積極的に利用してください

昨日からGWが始まりました。今年は10連休なので色々と計画を立てている人もいるのではないでしょうか。

旅行に行ったり、趣味や部活に打ち込んだり、本を読んだりと様々な時間の使い方があると思います。

その中で、勉強をしっかり頑張ることも選択肢の1つだと思います。

今日は、ある生徒が復習をしたいのでこの分野の復習プリントをくださいと言ってきました。

また、別の生徒は学校の課題で分からないところがあるので教えてくださいと質問に来ました。

自主的に頑張ろうと思っている生徒を応援したいという気持ちで塾を運営しているので、このような生徒には喜んで対応をしています。

GW中は明日と5月2日は休みにしますがそれ以外の日は授業を行います。

授業以外でも役に立てそうなことがあれば積極的に利用してもらいたいと思います。


4月30日 出会いは運次第

昨日実家に帰っときに、今春から高校生になった甥と高校生活について話をしました。

素晴らしい実力を持った化学の先生が転勤をしてきて指導をしてもらえているそうで、学校生活がとても楽しいと言っていました。

その他の科目も授業をしてくれる先生は良い先生が多く、全体的には満足しているけれど、どうしても自分と合わない先生もいるので、その科目は自分で勉強をするしかないかなとも言っていました。

全ての状況に納得がいくというようなことはほとんど起こらないので、恵まれている環境で高校生活がスタートできて良かったなと思います。


良い指導をしてもらえる先生と出会えるかどうかは、公立高校の場合は運次第のように思います。

また、塾や予備校では良い先生を選べるかもしれませんが、その塾に通うことが出来る環境にあるのかという面があるので、結局は運次第のように思います。


そうした中で、当塾を選んで通ってくれている生徒と出会えたことに感謝をしていますし、出会ったからにはそれを良いものにしていきたいと思っています。

時代は平成から令和へと変わりますが、これからも良い出会いがあることに期待して、目の前の生徒のために努力をしていきたいと思います。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908