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2019 11月


11月2日 英断

昨日、大学入試の英語民間試験の延期が決定という、非常に良いニュースがありました。

とりあえずは5年間延期をして制度の検討するということですが、かなり先になるので、いつの間にか有耶無耶にして無かったことにする可能性もあります。

是非、無かったことにしてもらいたいと思います。

今回の件で残念だったのは「身の丈にあった受験をすればよい」という発言を叩かれた後に出てきた施策だったことです。

これだと叩かれたからこうしたというように見られてしまいかねず、始めから延期の決定をしておけば文科相の評価は相当高くなったと思います。

しかし、この発言後であっても、延期という決定をしたことに対しては評価をするべきで、受験生に迷惑をかけたのだから辞任しろと言っている野党が正当化されるものではありません。

大学受験など当事者が影響を受けやすい事案を政争の具にするのは本当にやめてもらいたいです。


さて、今回「英語民間試験」については解決しましたが、直近の問題はもう一つ残っていて「大学入学共通テスト」も中止が必要だと思います。

以前から何度も書いていますが、50万人が受験をする試験を記述式にして1万人以上に採点をさせるというのは馬鹿らしい話です。

失敗することが目に見えているので無かったことにすればいいと思うのですが、こちらを中止にするのは難しいかもしれません。

その理由として

1、英語民間試験よりも不公平な点が分かりにくい。
2、生徒の負担するお金が、センター試験と大差無い。
3、受験をする上で、会場や日程的な問題が無い。
4、請け負っているのが一社だけである。
5、英語民間試験がダメになったので、こちらは実施したいという意思が働く可能性がある。

などがあります。

「英語民間試験」も「大学入学共通テスト」も問題の根幹にあるのは、特定の企業への利益誘導です。

片方の中止が決まった現在、もう一方の問題に対し当該企業がどのような対応をしてくるのかを注視したいと思います。


11月3日 これからの問題@

昨日の日記で直近の問題は「大学入試共通テスト」と書きましたが、教育関係でこれから先に起こるであろう問題がいくつかあります。

まず、不確定なことではありますが「eポートフォリオ」があります。

「eポートフォリオ」とは、高校生自身が校内外の活動を記録するシステムのことです。

これの何が問題かというと、今後の大学入試で、高校での活動や内申点を点数化して入試に活用する案が出ているということです。

現在は、推薦入試では内申点や部活動などが評価されることがありますが、一般入試では入試の点数のみで合否判定を行っている大学がほとんどです。

今後は一般入試でも内申点を点数化する可能性があるというのですが、そうすると不公平極まりない入試になってしまいます。

「部活動」「生徒会活動」「ボランティア」「留学経験」などを、それぞれ同等の価値として捉えて点数化することが可能だとは思えません。

また、こうした活動を行えるのは経済的に余裕のある家庭の生徒が多く、その点でも不公平になる可能性があります。

そして、何よりも不公平なのが、高校に通わずに大学を目指す生徒は、こうした活動を行えないので始めから不利な状況で大学入試を受けなければならなくなることです。

教育の現場で働いていると、様々な要因で高校に通えない生徒に出会います。

現在はそのような状況の生徒でも勉強を頑張れば、高校に通う生徒と同じ条件で大学入試を受けることが出来ますが、これからは不利になるというのはどうしても納得がいきません。

全ての人が平等であるとは思いませんが、機会の平等は保証されるべきです。

入試で何を評価するのかは大学が決めることですが、今回の「英語民間入試」のように文科省主導で大学に評価の仕方を強制する危険性も少なからずあります。

何かを変えるときにはメリット、デメリットを考えることが大切で、変えることありきで物事を進めてはいけないと思います。


11月4日 これからの問題A

昨日に引き続き書きますが、これからの教育問題としてあげられるのが「学習指導要領」の改定です。

高等学校では2022年度の第1学年から実施されることになります。

「数学」以外の科目にはどのような問題があるのか、もしくは問題が無いのかは分かりませんが「数学」に関しては非常に大きな問題が発生します。

それは「ベクトル」の取り扱いです。

現行課程では「ベクトル」は「数学B」で学習をしますが、新課程では「数学C」で学習をすることになります。

何が問題なのかというと、理系の生徒は時期は遅くなるにしても「ベクトル」を学びますが、文系の生徒は「ベクトル」を学ばなくなります。

「ベクトル」というのは、その分野の問題を解くというよりもツールとしての側面が大きく、用いなければ解くことが困難な問題が非常に多くなります。

特に空間図形の問題はベクトルを用いれば数式の計算で処理をすることが出来ますが、用いなければ天才的な図形的センスと直観力で解かなければなりません。

中学生の時に、空間図形を苦手に感じる生徒が多いのは「ベクトル」というツールを使えないからです。

大学入試で図形の問題を解くときには
1、幾何(図形の性質)で考える。
2、三角比を用いて考える。
3、ベクトルを用いて考える。
4、座標設定をして考える。
※ 1〜4を複合して考える。

というようなりますが、ベクトルの使用を禁じると思考の幅は狭まります。これまでに出題された入試問題も過去問題として使用が出来なくなると思います。

このように有用な「ベクトル」が排除される原因は、「統計」をカリキュラムに入れるときに枠が無かったのでとりあえず「ベクトル」を除けたというように感じます。

新課程では「統計」の学習量が増えますが、高校数学を学ぶ上で「ベクトル」よりも必要だとは思えません。

また、こうした改訂は始めからこのような議論がされていたわけではなく、議事録が無い空白期間の後に、当初の案とは全く別の形で「ベクトル」の数学Cへの移行が決まっていました。

問題の本質は「英語民間試験」と同様で、学生のために考えられた変更ではなく、何らかの意図を持った一部の人の意見によって物事が決まってしまっているということです。

このような物事の決め方をしていては、本当に大切なものが置き去りにされてしまいます。

こういうことを許していては、これからの教育行政がおかしな方向に進む可能性があるのではないでしょうか。


11月5日 これからの問題B

昨日までの日記の補足となりますが「学習指導要領」の改定に伴って「大学共通テスト」が実施されるにあたり、重視されるべき学習目標に問題があるのではないかと思っています。

来年度から実施される予定の「大学共通テスト」の試行テストの内容を見ると「学習指導要領」の新課程に合致したものになっていると感じます。

新課程では「何のために学ぶのか」「何が出来るようになるのか」を重視していて「学校で学習した内容が社会とどのように結びついているか」を感じられるようにすることを目標にしているようです。

そのこと自体は良いと思うのですが、それは授業中に興味、関心を持たせるためにやるべきことであって、入試問題に入れることでは無いと思います。

新課程に対応した問題を見ると、具体的な事象を綴った長い文章の中から必要な情報を取捨選択する能力を問われるようなものが多く、数学的な能力を問う前に生徒がつまづいてしまうのではないかと思います。

具体性を重視するあまり、数学の本質から離れたところで現在よりも数学を嫌いになる生徒を作り出してしまうのではないかという懸念があります。

実際に、ある高校の先生から聞いた話では、今後このような傾向の問題が出題されるのであれば、大学入試で生徒に数学を使わせるのは無理かもしれないという意見が出ています。


数学は「抽象化」「一般化」して考えることが重要な科目です。

小学校の算数では面積を求めるときには答に必ず「単位」がつきますが、高校の数学では面積に「単位」をつけないことの方が多くなります。

このように抽象化をするから興味が持ちづらいという意見があるのかもしれませんが、数学という教科の特性上、仕方が無いように思います。

数学は具体的に役に立つことも多いのですが、問題を解決する過程を考えることで論理的思考を鍛えることも学ぶ目的であり、抽象化したものを取り扱う方が論理性が強調されます。



現在よりも良くするにはどうしたらいいのかと考えることはとても大切なことです。

しかし、変えることのみが目的になってしまうと、それは破壊になってしまう危険性があります。

学問や教育は過去の積み重ねが現在に繋がっています。それを変更しようとするときは謙虚な姿勢が必要だと思います。


11月6日 具体例が大切

昨日の日記に数学は「一般化」「抽象化」して考えることが重要な科目だと書きました。

それは正しいのですが、内容を理解をする場合や、興味を持たせるためには「具体例」が大切です。

ある教育者の本に書いてあったことですが、数学が好きになるきっかけは主に2つあります。

1つは数学の実用性や身近な例を感じることが出来た場合で、もう1つは数や論理そのものに興味が持てる場合です。

後者は数式や証明を見て感動するのですが、世の中の多くの人は中々そのように思ってくれません。

ですから、数学の楽しさを伝えるには実用性や周辺知識で興味を引くことが重要だと思います。

塾で指導をするというと、淡々と受験に必要な技術だけを教えていると思われるかもしれませんが、実際にはどのように伝えると数学が好きになってもらえるかを意識しています。

好きになってしまえば勉強も楽しくなりますし、数式にも感動できるようになるはずなんですが、そこまでは中々伝えきれないことがあるので、今後も努力していきます。


11月7日 分からないことは使わない

現在、ベクトルが分かりにくいという生徒を対象に個別指導で復習を行っています。

一度学習をした範囲を教えるときには、断片的な知識が入っているので白紙の状態で学ぶよりも苦労したり混乱したりすることがあります。

この分野を既習済みの生徒に教えていると、ある問題を解くときに「一次独立」という言葉を用いる場合があります(当塾の指導ではその言葉は使いません)。

そういうときに、生徒に「一次独立」とは何かを聞いても正確な定義が返ってくることはまずありません。

そして、何故「一次独立」と書かないといけないのかと聞くと、先生に書けと言われたからという答が大抵返ってきます。

ある問題の解答で、一次独立性を記すことは必要ですし、文字数も少ないのでそう書くように指導されているのだと思います。

しかし、意味は分からないけれど点数がもらえるからという理由で書いているのであれば、点数を取るためだけの勉強になってしまいます。

小さいことかもしれませんが、こういう積み重ねで数学が分からなくなっていくように思います。

本気で数学が出来るようになりたいと思っている人は、分からないことを分からないまま使わず、なぜそうなるのかを考えて理解していくことを意識しましょう。


11月9日 声を出す

推薦入試の時期が近づいてきましたが、当塾にも受験をする生徒がいます。

学校で面接練習をしてもらっているようなので調子はどうかと聞くと、色々とシミュレーションをしているけれど中々上手く話せないという生徒がいました。

話すのが得意な生徒はどんどん言葉が出てくるのかもしれませんが、話すのがそれほど得意ではない生徒は思っていることはあってもそれを言葉にするのが難しいと感じることがあります。

そういう人は自分で書いた文章を声に出して読むことから始めると良いと思います。

面接で話す言葉は普段あまり使わないかもしれませんし、かしこまって話すというだけで、言葉が出にくくなったりするものです。

まずは、口の筋肉に言葉を話すときの動きを覚えさせることが大切です。

読むことに慣れたら、次は、読まずに考えながら話す練習をします。

この時に大切なのは、覚えたことを音として出すのではなく、相手がいることを想定して話しかけるようにすることです、

面接では、上手く答えようとして内容を書いて考えているだけではダメで、それを伝える練習をしないといけません。

上手く話せないという人は、とにかく声を出して練習するようにしましょう。


11月10日 偏差値

高校1年生は数学TAでの最後の分野「データの分析」の授業を行っています。

この分野の授業では、教科書には載っていませんが偏差値の求め方や意味を説明するようにしています。

大学受験に向かって勉強をしていくと、生徒もその周りも多かれ少なかれ偏差値というものを目にする機会が増えてきます。

偏差値とは何かを学べばそれは絶対的なものでは無いということが分かるはずです。

昔、偏差値を用いることを悪のように言う人達がいましたが、そういう人達は偏差値の求め方や意味を知って語っていたのでしょうか。

偏差値に限りませんが、何事も知らないまま使ったり語ったりするのは良くありません。

勉強とは受験のためだけにするものではなく、世の中のことを知るためにするという気持ちを持ってもらいたいと思います。


11月11日 入試の傾向

数学Tの「データの分析」は現行課程から必修で取り扱われるようになりました。

数学Bに「確率分布と統計的な推測」という似ている分野は以前からありましたが、必修ではありませんでした。

「データの分析」「確率分布と統計的な推測」は共に大学入試の個別試験では出題頻度が高くありませんが、センター試験の「数学TA」では「データの分析」が必答問題として毎年出題されています。


現在、教育課程は一般的に10年間で一区切りとなりますが、教科書や問題集はその半分の5年間で改訂版が出版されます。

原版と改訂版を見比べてみると、特に問題集は課程が変わってからの5年間の入試傾向に寄せているのが分かります。

「データの分析」の分野で取り扱いが変わったのが「データの値の変換」です。

ある問題集の原版では章末に1問だけ補助的な扱いで掲載されていたのに対し、改訂版では専用のページに例題が作られ練習問題が4問追加されています。

入試で出題されている理由は、理解出来ていない生徒が多く差がつきやすいからだと思います。

実際にはそれほど難しいことではなく、数式の意味や何故そうなるのかを説明すれば大抵の生徒は理解出来ます。

苦手にする生徒が多い理由は、教科書などに結果のみが書いてあり、何故そうなるのかを書いていないことが多いからだと思います。

入試で出題される「データの値の変換」は統計処理としては大切なのですが、高校の段階ではそれがどのような意味を持っているのかまでは学ぶことがなく、データを読み取るという観点からは重要ではないと感じます。

そのように思っていても入試にこのような傾向があると授業で取り扱わざるをえないので、どうすれば生徒に面白く感じてもらえるかを試行錯誤しています。


11月13日 正解は人によって違う

先日、ある生徒が成績の良い友達の勉強への取り組み方が全く違うという話をしていました。

友人の一人は学校の授業をほとんど聞かずに自分で勉強を進めていて、別の友人は学校の授業と宿題だけで勉強を進めているらしいのですが、2人とも成績がとても良いそうです。

話をしてくれた生徒は、自分にはどちらの方法も無理そうなので、塾に通っているということでした。

勉強の仕方や学力をつける方法は、必ずこれだけが正しいというようなものは無いと思います。

効率が良い方法や、多くの生徒に合うやり方というのはあると思いますが、それが全員に必ず合うというわけではありません。

当塾でも、合うと思う生徒もいれば、合わないと思って辞める生徒もいます。

色々な選択肢の中から、通うことが正解だと思う生徒に来てもらいたいと思います。


11月14日 win-win?

面白いニュースが報道されていました。概要は以下の通りです。

2021年に行われる第1回大学入学共通テストで、合格可能性が低い受験生を落とす2段階選抜において国語の記述式問題の成績を判断材料から外すように、文部科学省から国公立大学に要請する検討に入った。

国公立大学の医学部や旧帝国大学など倍率が高くなる大学では、共通テストで一定の点数を取らなければ2次試験を受験する資格が得られないことがあります。これを足切りというのですが、足切りを行うときには国語の記述式の部分は用いるなということです。

確かに、採点ミスで足切りをされて2次試験を受験できなかった場合は、後で判明をしたとしても救済が難しく、訴訟をされるリスクもあるでしょうからね。

現在は足切りにおいてのみ使用をしないようにと言っていますが、このような話が出てきたということは、合否判定に用いないようにという話になってもおかしくありません。

その結果何が起きるのかというと、共通テストの国語において受験生は、記述部分を解かずに、マーク部分に時間を多く使えるようになります。

そうすれば記述部分は白紙で提出するので、採点は0点とすれば良くミスは発生しませんし、雇う人を少なくしても大丈夫です。

そして、某企業には落札した61億6千万円が入って、人件費も少なく済み、ミスも無く運営できたという実績が残ります。

まさに、みんなが喜ぶ結果となるわけですが、このような状況を世の中の人達が許すのかは分かりません。

普通はもうやめましょうとなると思います。


11月17日 数学TA修了

高校1年生の講座は、本日で数学TAの学習内容が全て終わりました。

進むペースは例年と変わりませんが、教材は作り直して、生徒の様子を見ながら与える課題も変えているので全て同じというわけではありません。

一度に多くの人数を見ているわけではないので、微調整をしたり、生徒によって最適化出来るところが当塾のメリットだと思っています。

高校1年生は、これから期末考査までは復習をして考査が終われば数学Uに入る予定です。

授業は前に進めていきますが、生徒の理解度によっては、復習を入れたり個別指導を行うかもしれません。

生徒にとって最も意味がある勉強になるように、柔軟に対応して行きたいと思います。


11月18日 自分の子供と他人の子供

今日は幼稚園の行事で、子供の様子を見に行ってきました。

集団の中に自分の子供がいると周りの子供と比べてしまって、出来ないことに目が行ってしまったり、大丈夫かなと思ってしまったりします。

自分がその立場になってみると、世の中の親はこういう気持ちで自分の子供を見ているのだなというのが分かります。

出来ていないことがあると心配になるのですが、今まで生徒を指導して経験したことから、出来ることや良いところに目を向けたり、今すぐに出来るようにならなくても成長を待とうと自分に言い聞かせています。

生徒を指導をしていると、高校1年生のときには大丈夫かなと思った生徒が、高校3年生の受験の時期には、いつの間にこんなに出来るようになったんだろうと、こちらが驚くこともあります。

他人の子供の場合に1年以上待てるのは、指導をしてきた経験があり、他人だからこそ何をすれば良いかを冷静に考えられるからだろうと思います。

自分の子供に対してそのような感覚を持つことは難しいかもしれませんが、急かさないようにすることだけは心がけたいです。


11月20日 数学UB修了できず

高校2年生の講座は、数学Uは修了しましたが数学Bは数列の分野の「数学的帰納法」が終わりませんでした。

11月中に終わらせる予定だったのですが、もうすぐ定期考査が行われる学校が多いので、復習を優先して12月に持ち越すことにしました。

分量的には授業2回で終わるので、大体予定通りには進めることが出来ています。

高校2年生は12月から「数学V」の講座と「数学TAUB」までの講座に分けて授業を行っていきます。

いずれの講座も今まで以上に大学入試を意識した内容を学んでいくことになります。

受験で用いるのは「数学TAUB」までで良いという生徒は、これ以上新しい内容は出てきませんが、基礎的なことを定着させたり、教科書でそれほど取り上げられていなくても入試では必須の手法を身につけていきます。

「数学V」を学ぶ生徒は、新しい内容の中に入試で必須の手法を落とし込んでいきますが、各自で行う復習は「数学TAUB」の講座よりも多くなります。

高校2年生は高校3年生になってからではなく、現在が受験まで残り1年少々の地点です。既に時間がそこまで進んでいるという意識を持って取り組んでいきましょう


11月21日 これから

高校1、2年生は定期考査が終わるまでは復習にしています。

来週は授業コマを設けていますが、定期考査で数学がある日に合わせて各自の予定で通塾してもらう予定です。

13時30分頃から塾を開けますので、自習をしても構いませんし、分からない所を質問しても構いません。


12月からは以下の予定で授業を進めていきます。

高校1年生  ・・・数学Uの始めから
高校2年生文系・・・「数学的帰納法」の説明後、基礎〜標準レベルの復習
高校2年生理系・・・「数学的帰納法」の説明後、数学Vの始めから
高校3年生  ・・・マークタイプの演習(講座によって記述の演習も何回か行います)


途中入塾をした生徒に対して、苦手な分野があれば、授業外の時間に分野別の補習を行います。現在は、ベクトルの復習を行っています。

補講は必要であれば全ての学年の生徒に対して行います。受験を見据えて指導していきます。

今年の例を挙げると、1月に入塾した現在高校3年生の生徒は基礎からやり直したので、補講に8か月間かかりました。

補講は生徒にとって負担が大きいので出来るだけ早く取り掛かることをお勧めします。

12月は冬休みがあり勉強時間を稼げるチャンスなので、このような機会をいかしてもらいたいと思います。

塾生であれば補講は無料です。


今年も残すところ1か月と少しとなりましたが、いい形で来年が迎えられるように過ごしてもらいたいと思います。


令和元年11月21日現在の進度状況

1年生  数学TA・・・修了
2年生  数学U・・・修了,数学B・・・「数学的帰納法」以外修了


11月23日 12月の予定表

12月の予定表をTOPページにアップしました。

12月から高校2年生は講座を分けて指導します。

講座再編のため、全ての講座で11月までと授業のある曜日が変わっていることがあります。

それだけでなく、変則日程になっているところも少なくありません。ご迷惑をおかけしますが、予定表をご確認の上通塾していただきたいと思います。

出来るだけ曜日を固定したいとは思っているのですが、授業回数を確保するためには、このようにした方が都合が良いのでご理解ください。


今年もあと少しとなり高校3年生はセンター試験まで残りわずかとなってきました。

入試が近くなったからと言って焦っても良いことはありません。残り時間で出来ることを考えて日々を過ごしていきましょう。


11月24日 雑感

ある本を読んでいたら、日本の食文化の特徴は専門性が高いことだと書いていました。

例えば、フランスではフランス料理店はあっても1品に特化して店を出すようなことはほとんど無く、これはフランスに限らずどこの国でも同じ傾向にあるようです。

日本では「寿司屋」「焼き鳥屋」「うどん屋」など、多種多様な飲食店があり、何でも出す店よりも専門店の方が美味しいものを提供することが多いように思います。

少し前までは拡大主義や均質主義的なグローバリズムが流行っていましたが、今はその反動からか地域性を大切にするローカリズムが流行り始めています。

日本では周りと協調したり専門性を突き詰めて生きてきた人が多くいたので、ローカリズムの方が楽に生きられると感じる人も少なくないのかもしれません。

これから社会に出ていく人たちは何でも出来るようになることも良いかもしれませんが、誰にも負けないような専門性を身につける生き方も考えてみてはどうでしょうか。


11月25日 雑感A

youtubeでメジャーリーガーのダルビッシュ有が英会話の上達する方法を語っていました。

実際に外国で生活をしてみて英語が理解できるようになっていく過程や、何をすればいいのかを分かりやすく話してくれていて面白い内容になっています。

要約すると、英会話が出来るようになるために大切なことはトライアンドエラーで、様々なシチュエーションで実際に英語を使ってみて伝わるかどうか、適切なのかどうかを実践するしかないということでした。

話を聞いて改めて感じたのは、英語の「読む」「書く」と「会話」は全く別物だということです。

また「会話」の中でも「聞く」と「話す」も違います。

日本人が英会話が出来るようにならない事情として
・ 普段の生活が日本語で行えるので英語を話す環境にない。
・ 間違えることや正確な発音を恥ずかしがってトライが出来ない。
ということがあると思います。

個人的には、日本に住んで日本語で生活が出来ているのであれば「英会話」が出来るようになる必要は無いと思っています。

仕事で必要であったり外国で生活をするということであれば、そのときに勉強をして身につければ良いと思います。

ほとんどの人は必要に迫られていない技能の習得に本気で取り組むことは出来ません。


高校生のうちは、勉強は試験のために行うものという感覚があるかもしれませんが、本来勉強は自分にとって必要なこと、興味のあることを学習することです。

勉強は大学入試で終わるわけではないので、そういう姿勢を持ち続けてもらいたいなと思います。


11月26日 試験の前日

現在、定期考査中の学校が多いです。

定期考査は学校によってテストの日程が違うので、塾の授業コマに関わらず数学の試験がある前日に質問があれば来てもらうようにしています。

試験範囲の内容が分からないという生徒は昼過ぎから塾に来て、必要であれば授業を集中的に行っています。

逆に、数学が大丈夫だと感じている生徒は来なくても良いと言っているので塾に来ません。

保護者からすれば、試験前だから塾でしっかりと勉強をして欲しいと思うかもしれませんが、数学の力がついている生徒は、このように行動するのが正解だと思います。

数学が出来る生徒は、試験の前日は数学よりも暗記科目など他教科に時間を使った方が全体の成績が上がります。

数学の力は一朝一夕につくものではありませんが、身につけてしまえば直前にジタバタする必要はありません。

『試験をいつ受けても何を聞かれても大丈夫な状態にしておく』

数学に関して、そのような状態になることを目指して指導をしています。


11月28日 定期考査に対する考え方

今まで何度も書いていますが、改めて定期考査について個人的な考えを書いておこうと思います。


公立高校への進学を考えている中学生は定期考査の点数を取れるように努力をするべきです。

また、提出物など平常点に関わることも出来る限り真面目に取り組むべきです。

愛媛県の高校入試では内申点が大きなウェイトを占めているので、入試本番で高得点を取っても不合格になることがあるためです。

それが良いことなのかは置いておいて、現状ではそのようになっているので、進学したいと思っている高校が地域でトップレベルであるならば内申点を上げる努力が必要になります。


高校生で大学を推薦入試を用いて進学しようと考えている生徒は、定期考査の点数を取れるように努力しないといけません。

高校の定期考査は先生によってはかなり癖のある出題の仕方をすることがあるので、中学校のときと同じような方法では点数が取れないかもしれません。その場合は、試験の傾向に合わせた勉強をしなくてはなりません。

ただし、定期考査の点数を取るための勉強をした場合、それは実力があって点数が取れているわけではないと自覚しておかなくてはなりません。


推薦入試を考えていない生徒は定期考査の点数はどうでもいいですが、勉強をしなくても良いわけではありません。

まず、定期考査の範囲が全く分からないという人は留年してはいけないので事前に先生に助けを求めましょう。

学年に1人位は親切な先生がいるはずですから、どのように勉強すれば良いのかを出来るだけ早めに聞きに行きましょう。

そこまでではなくても苦手な科目があるという人は基礎的な部分をしっかりと仕上げることを優先しましょう。

その上で余裕があれば、応用問題の中から出来そうな問題を練習すれば良いと思います。

実力がある人は自分でどこまで勉強するのかを考えて行動しましょう。

全部完璧に出来そうであればそれを目指しても良いですし、大学入試に必要な範囲だけを仕上げるのでも良いと思います。

今回の定期考査で生徒の勉強している様子を見ていると、その辺りのことを各自で考えて行動出来ているように感じたので良い傾向だと思いました。


11月30日 自分に置き換える

プロ野球選手やプロボクサーなどスポーツの世界で活躍する人が成功するためにはどうすれば良いのかを話してくれることがあります。

最近見た番組で「量より質」という言葉の使い方を間違ってはいけないという話がありました。

練習をするときに質が良ければ量が少なくても良いという考えでやっていると、一流にはなれないと指摘していました。

プロで活躍する人は量をやることは当たり前で、その中でどれだけ質を高めていけるのかが大切だということです。

このような話を聞くと、これを勉強に置き換えるとどういうことだろうと考えてしまいます。

勉強の実力をつけるためには、質の高い(難易度の高い)演習を行わなければなりません。しかし、意味が分からないままでは時間を使って取り組んでも意味がありません。

まずは量をこなして基礎基本を身につけなければ質の高い練習の効果を得ることが出来ません。

勉強の苦手な生徒は基礎基本が身につくための量をこなすことが出来ないために、苦手なままになってしまっているのだと思います。

このことから、勉強が出来るようになるためには量をこなせるようにならなければならないという結論になります。


こういう話を聞いたときに、今の自分に置き換えて考えてみることは大切だと思います。

学校の講演会やテレビなどで、様々な分野で成功している人の話を聞くことがあると思いますが、それを自分の中に落とし込んでいるでしょうか。

勉強に限らず、そういう姿勢でいる人が様々な分野で活躍する人になるのだと思います。



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