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2021 8月


8月1日 正しく勉強をやりましょう

前回の日記にも書きましたが、松山市の公立高校の最近の傾向として、数学の授業が進度を優先して基礎的な内容の定着にあまり時間を使っていないように感じます。

これが良いか悪いかは置いておいて、そのような状況なのであれば、それに合わせて生徒各自で基礎的な内容の練習をしなくてはなりません。

このときに気をつけなくてはならないのは、根本的な部分が理解出来ていなかったり、内容を間違って覚えている状況で反復練習をすると、勉強が出来ない方向にドンドン進んでしまいます。

勉強が出来るようになるためには、内容を正しく理解した上で、練習をして身につけることが重要です。

高校では基礎的な内容を理解することが難しくなるので、中学校までは出来ていた取組みが出来無くなる生徒が多くなります。


学力をつけるためには、目の前の問題の答えを出すことだけに捉われず、内容の理解にこだわることが大切です。

当塾でも、そのような取組み方が身についてないと感じる生徒がいるので、勉強の内容だけでなく、勉強に対する姿勢も指導をする夏にしたいと思っています。


令和3年8月1日現在の進度状況

1年生   数学A・・・「場合の数」修了,「確率」反復試行の確率まで修了
2年生   数学B・・・「平面ベクトル」修了,「空間ベクトル」直線と平面の交点まで修了
3年生B  総合演習8回目まで解説済
3年生V  総合演習6回目まで解説済


8月13日 8月前半、終了

今日で8月前半の授業が終了しました。


高校1、2年生はここまで予定通りに授業を進められています。

8月後半も授業を進めていきますが、一気に進めすぎると授業内容が定着しないので、復習も行いたいと思っています。


高校3年生は、大学入試に向けて総合演習を行っています。

現在出題している問題のレベルは大学入試の基礎〜標準レベルになりますが、各分野の内容が定着していない生徒は、問題によっては全く手が出ないこともあります。

高校3年生の今の時期に基礎的な内容が定着していないのは非常にマズいので、抜けていることがあると感じたら直ぐに復習をしてもらいたいと思います。

受験が近づくと、自分の実力に合っていないことに手を出したり、やる気が起きなくなって何もやらないという選択をしてしまう人が出てきます。

そうならないためには、普段から結果だけを求めるのではなく、本当に理解出来ているのかを意識して勉強に取り組む必要があります。

そういう姿勢を身につけることは大学受験だけではなく、その後の人生においても大切です。


点数を取らせる為ではなく、上記のことを身につけられるような指導を心がけて8月後半も授業をしていきたいと思います。


8月24日 9月の予定表

9月の予定表をTOPページにアップしました。

今年の8月は例年に無い忙しさで日記がほとんど更新できませんでした。

高校3年生の講座を細分化して教材を新規作成したことと、途中入塾生の個別指導を行っていたことが、忙しさの要因でした。

いずれも当塾のお勧めの部分なので、忙しいのはありがたいことでもあります。

今週から2学期が始まる学校もあるので、現在は少し落ち着いてきました。

これからは日記も更新していきたいと思います。


8月25日 最も恐ろしいところ

全国的に新型コロナウィルスのPCR検査陽性者数が増加しています。

これに伴い国や地方自治体は、様々な対処を行っています。

感染拡大を防ぐための対処は必要ですが、新型コロナウィルスの最も恐ろしいところは罹患することでは無く、人によって感じ方や考え方が異なることで、そちらにも気をつけるべきだと思っています。


新型コロナウィルスに対して
ある人は
「ただの風邪だ。」と言います。
別の人は
「かかると重症化して死ぬ可能性が高い。」と言います。
また別の人は
「死ななくても、後遺症で味覚が無くなるので危険だ。」と言います。

これらの情報は、全て合っているとも間違っているとも言えると思います。

上記の意見には、どういう人にどれくらいの確率でそれが起こるのかが抜け落ちています。

これまでのデータによると、日本では49才以下の健康な人にはただの風邪である可能性が高く、80才以上の人や基礎疾患がある人にとっては重症化する可能性が高くなります。

また、味覚(嗅覚)障害においては1か月程度続く人はいても6か月以降も障害が残っているというデータはほぼなく、報道初期の味覚障害のイメージが根強く残っているのだと思います。



また、マスクの使用に関して
ある人は
「ウィルスの大きさとマスクの目の大きさを考えると、感染を防ぐ効果は無い。」と言います。
別の人は
「マスクをすると飛沫が飛ばなくなるので、感染を防ぐ効果がある。」と言います。
また別の人は
「マスクをすると口元を触らなくなるので、接触による感染を防ぐ効果がある。」と言います。

私が調べた専門家の意見によると、コンピュータによるシミュレート上は効果があると出ていても実際にはその環境を再現することは難しいのでマスクに感染防止の効果があるかは疑問というものであったり、マスクをしていると感染率が6%減少する(多少、減少はするが防ぐことは出来ない)というものなどがありました。

マスクをしていれば大丈夫というものはありませんでしたが、しないよりはしていた方が良いかもしれないというものが多く、専門家でもそのような玉虫色の意見が多いのは、確証を得られるほどの実験データが存在しないからだそうです。



最後に、ワクチンに関して
ある人は
「将来どのような影響が出るか分からないから打ちたくない。」と言います。
別の人は
「ワクチンを打てば重症化のリスクが下がることは明らかなので打つべきだ。」と言います。
また別の人は
「ワクチンを打てば感染しにくくなるので、以前のような生活が出来る。」と言います。
また別の人は
「ワクチンを打っても感染をすることはあるので、気をつけて過ごすべきだ。」と言います。

これに関して専門家の意見を調べると、どちらの意見も多く出てくるので素人には判断が難しいと感じました。

現在日本で用いられているmRNAワクチンは新薬の為、将来影響が出ないというデータが無いので危険というのも分かりますし、現時点で感染率や重症化リスクが下がるデータが有るので有効だというのも分かります。

データが無いこととデータが有ることを同時に言われるので、打つかどうかの判断は各自で考えるしかないと思います。



今回は3つの事例に関して書きましたが、いずれにも言えることはデータをどのように見るかによって、物事の見え方が変わってくるということです。

ただし、全てのデータを実際に自分で見て分析するのは難しいので、テレビやネットなどの情報を見聞きして考えるのが一般的です。

どこから情報を得ているのかによって、多く目にするデータや意見が変わり、それによる影響は個人差があります。

大切なのは、現在の世の中には様々な意見があることを知った上で、自分はこのように行動すると自分の責任で決めることです。

その上で、自分の意見や考えが全て正しいとは思わず、他人の行動を非難したり、行動の強制をするべきではないと思います。

多くの人にとっては、罹患する確率や症状よりも、日常生活での人間関係を悪化させることが、この病の本当の恐ろしさではないかと思います。


※ 上記の意見は、私が身の回りで実際に聞いたり、ネットでよく見るものを参考にして、あまりにも極端な意見は外しました。


8月29日 実力のつかない勉強法

夏休みの終盤に、ある生徒が質問があるというので個別指導を行いました。

参考書を持ってきて、この部分が分からない、どうしてこの式が出てくるのかが分からないというように質問をしてきました。

参考書に色々と書き込んでいるのが気になったので、問題を一度解いてから参考書で自分の解答を確認しているのか尋ねると、自分で問題は解かずに参考書の解答を見て勉強をしているということでした。

そのときに生徒には、このような勉強の仕方では数学は出来るようにならないと伝えました。

もしかしたらこのような方法が合っている人もいるのかもしれませんが、ほとんどの人には向かないと思います。

書かれていることを読んで理解することと、自分で考えて解答を書くことは全く別の行為です。

自分で書こうとすると理解をしていないと次の行に進めませんが、既に書かれている解答は理解した気になっているだけでも次の行に進むことが出来ます。

また、参考書に書かれてある計算は全て正しく処理されていますが、自分が間違えずに処理出来るのかはやってみないと分かりません。

自分で計算をして解答を全て書くという作業は時間もかかりますし、効率が悪く感じるかもしれませんが、数学が出来るようになるためには結局これが最も効率の良い方法になります。

その生徒には、それで良い結果が出ればそのやり方を続ければ良いけれど、上手く行かなかったら、やり方を見直すべきじゃないかと伝えました。

生徒が明らかに失敗する方向に進もうとしているときは助言をしますが、それで行動を変えるかどうかは本人次第です。

実際、助言をしても直ぐに行動を変えられる生徒はそれほど多くありません。

自分自身で考えて行動することは大切なので、色々と試すことを否定はしません。

ただ、上手くいかない場合は、何がダメなのかを検証して、改善してもらいたいと思います。


8月30日 実力のつかない勉強法A

昨日の日記で、ほとんどの人にとって実力がつかない勉強のやり方を書きました。

ついでと言ってはなんですが、生徒を指導していると意外と多い、実力がつかない勉強法についてもう一つ書いておきます。

それは『復習をするときに、1問毎(大問毎)に答え合わせをせずに、後でまとめて答え合わせをする』というやり方です。

小学生の計算ドリルのように簡単な反復練習であれば、10〜20問程解いて、まとめて答え合わせをしても良いと思います。

高校の数学では単純な計算の反復練習をそんなに行うことはありません。

基礎的な内容の復習は、適切に公式を用いることが出来ているか、内容を理解して解けているかを意識して行うことが大切です。

答え合わせをして間違っていた場合には、何が間違っていたのかを直ぐに確認して、納得しながら訂正をしなくてはなりません。

後でまとめて答え合わせをした場合、自分がどのように考えたのかが分からなくなったり、途中から間違ったまま練習をしてしまって、間違いが定着してしまう危険性があります

復習や演習は出来るようになることが目的であって、課題を完成させて提出することが目的ではありません。

その点を意識して取り組んでもらいたいと思います。



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