日記・予定表
基本情報
塾の情報
2022 6月
6月1日 現在の進度状況
6月になりました。
運動部に所属している生徒の多くは、6月の県総体や四国総体で部活動が終わります。
それが終わってから受験勉強を頑張ろうと考えている人は、手遅れであることがほとんどです。
数学に苦手意識がある人に対して当塾が対応する場合、遅くとも高校2年生の10〜11月位から分野毎に復習をしていかないと大学入試で使える状態にするのは難しいです。
そこから始めても負担は大きいですが、それ以降の場合は更に無理をしなくてはならず、他教科への影響が出ます。
人間として成長するために部活動に参加することは素晴らしいと思います。
しかし、部活動だけに傾倒してしまうと、自分の進むべき進路を見誤ることもあります。
高校1、2年生の生徒は、受験勉強はまだ先のことだと考えずに、今やるべきことが大学入試に繋がると考えて頑張りましょう。
令和4年6月1日現在の進度状況
1年生 数学T・・・「2次関数」の「2次不等式の基本」まで修了
2年生 数学U・・・「対数関数」修了,「平面ベクトル」の「内積の意味」まで修了
3年生B 「標準問題」・・・129問まで解説済
3年生V 数学V・・・「積分法」の体積まで修了
6月2日 理解を深めるとは
高校2年生の講座は現在「ベクトル」の授業をしています。
「ベクトル」の分野を苦手にする生徒は多く、私も高校生の頃から学校の講師を始めた頃まで苦手意識がありました。
当時を思い返すと、基本〜標準レベルの問題が解けないわけではないけれど、少し難しい問題になると何をしていいか分からないという感じでした。
ベクトルを既習済みの途中入塾した生徒を指導していると、同じ状況の生徒が多いです。
これは教科書や参考書などで問題が解けるように練習をしているだけで、本質的な理解が出来ていないことが原因です。
私がその状況から脱することが出来たのは、同じ問題を繰り返し解く中で、教科書や参考書に載っているベクトルの考え方をやめて、自分なりにベクトルの考え方を再構築したからです。
そういう経緯もあり、当塾では「ベクトル」の授業で教科書とは異なる考え方を伝えることがあります。
教科書に間違ったことは書いていませんが、教科書に載っていることだけが正しいわけでもありません。
「ベクトル」の分野に限らず、理解を深めるということは、定義・数式の意味や論理性を崩さずに自分で言語化して再構築することです。
生徒には、私が今まで培ってきたものを伝えて、更にそこから自分の力で理解を深めてもらいたいと思っています。
6月3日 言語化の重要性
先日の日記で、理解を深めるとは「定義・数式の意味や論理性を崩さずに自分で言語化して再構築すること」と書きました。
数学が得意な人、また、数学に関わらず理解力が高い人は、こうした作業が自然に出来ているように感じます。
数学で用いられる言葉や数式は「人工言語」と呼ばれることがあります。
私たち日本人が英語を学ぶとき、初期段階では英語を日本語に翻訳して理解しようとします。
それと同じで数学を学ぶとき、初期段階では数式を日本語に翻訳して理解する必要があります。
英語も数学も、習熟が一定以上(ネイティブレベル)に達すれば、英語のまま、数式のまま考えることが出来るようになります。
英語で例えると分かりやすいのですが、幼少期から英語圏で育っていなければ、大学入試の段階でネイティブレベルまで到達することは不可能に近く、入試でそのレベルは求められません。
これは、数学にも同じことが言えます。
中学校までの数学は、公式や解き方を覚えて問題数をこなしていけば、数式を翻訳できなくても、パターン化することで対応できます。
しかし、高校では、意味が理解が出来ていなければ答えられないような問題が出題されるので、中学校までの勉強法が通用しなくなります。
当塾では、私が説明をするときに数式を日本語に翻訳して、生徒にも数式の意味を日本語に翻訳させます。
同じことを繰り返し確認する地味な作業ですが、この言語化する習慣が理解力を伸ばすと信じています。
6月5日 最もダメなこと
今日の授業中に「宿題をやったのか」と聞かれて「やっていません」と言った生徒は怒られずに
「やっています」と言った生徒は怒られました。
理不尽に感じるかもしれませんが、確認をすると「やっています」と言った生徒は宿題をやっていませんでした。
当塾では宿題を出しますが、常にやっているのか確認はしません。
解答を写せば宿題を表面上やっているように見せることはできるので、ノートの確認には意味がないと考えているからです。
ノートを見なくても、授業中に発問をしたり、問題を解いているところを見ていれば、宿題を真面目にやってきているか分かります。
宿題はやっていることを指導者に見せることが目的ではなく、学習した内容を自分自身が理解して定着させることが目的です。
宿題をやっていないのにやったと言うのは、行動基準が間違っているから怒られるのです。
勉強をする上で、最もダメなことは、嘘をついたり誤魔化したりすることです。
宿題をやっていないのにやっていると誤魔化す、分かっていないのに分かっているふりをする、テストが返ってきているのに見せない。
こうしたことが常態化している生徒は、大学受験を諦めなくてはなりません。
ほとんどの生徒にとって、受験勉強は常に上手くいくわけではありません。
分からないことがあったり成績が上がらない期間があっても、そういう状況を正面から受け止めて、どうすればいいのかを考えて、苦しみながら進んでいくのです。
小さなことを誤魔化そうとする生徒は、一つ一つは小さくても、それが積み重なって、気づけば何も分からなくなってしまいます。
まず、その姿勢を直さないとスタート地点に立つことすら出来ていないと自覚してほしいです。
6月6日 模試の活用
高校3年生は、これからマークタイプの模試を受ける機会が増えてきます。
マークタイプの模試を受けるときは3つのことを意識してもらいたいです。
1つめは、時間配分の確認です。
理科や社会では解答時間が足りないことはあまりないと思いますが、英語・数学・国語は難易度以外に、問題を解く速さでも点数差をつけるような調整になっているように感じます。
数学では、大問毎にどれくらいの時間を使うのか、難しい問題は飛ばして後で考えるなど、試験時間をどのように使うのかを意識することが大切です。
また、本番では試験会場に時計を置いていないので、普段から腕時計を用意して操作に慣れておくと良いと思います。
2つめは、問題の解き直しです。
模試が終わったら、出来ればその日に、試験時間内に解けなかった問題を時間無制限ならば解けるのかを確認します。
解けない場合は解答を見ながら納得いくまで考えるべきですが、得点差をつけるための難しすぎる問題も存在するので、そういうものはスルーして構いません。
数学に関しては、特定の分野が極端に出来なかったときは、その分野の総復習を行うべきです。
当たり前のことを言っているようで、実際に復習をしている生徒はあまりいません。
3つめは、自己採点と返却時の点数のズレの確認です。
共通テストは本番で取った点数を教えてもらうことが出来ません。
共通テストの後、自己採点の点数を基に出願する国公立大学を決めることになるのですが、自己採点がズレていると、それが原因で合格出来ると思っていた大学に不合格になる可能性もあります。
最近は自己採点を提出して、模試の結果にどれだけズレていたかを表示してくれる業者もあります。
表示していない場合も、点数がズレていないか確認する習慣をつけてもらいたいと思います。
ちなみに、自己採点と実際の点数がピッタリ合う生徒はあまりおらず、5点程ズレます。
5点程度であればまだ良くて、毎回20〜30点ズレる生徒も稀にいるので、そういう人は何が原因なのか考えなくてはなりません。
以上のことに気をつけて模試を受けてもらいたいのですが、最後に、模試をどれくらい受けるのかも考えてもらいたいと思います。
愛媛県松山市の公立高校では、高校3年生は学校で多くの模試を受けることになります。
月によっては毎週、または隔週で受けることになり、更に大学別の模試など希望者だけ受ける模試もあります。
それに加えて、予備校に通っている人は予備校の主催している模試も受けるように勧められる場合があります。
それらを全部受けてしまうと、土日が全て模試で潰れてしまい、勉強時間が取れなくなります。
模試は受けても学力が上がるわけではないので、どのように活用するのかを考えて、スケジュールを組むようにしてもらいたいと思います。
6月7日 途中入塾について
当塾では途中入塾を受け付けていますが、高校3年生の途中入塾は負担が大きいため、全員引き受けるわけではありません。
面談をして、体験授業を受けるなど状況を確認してから入塾を検討していただいています。
これまで文系は満席のため途中入塾をお断りさせていただいていましたが、理系も含めて今年度の高校3年生の募集は終了させていただきます。
高校1、2年生は残席がありますので、途中入塾をご希望の方は、ご連絡ください。
6月8日 分からない顔
何日か前の日記に、分からないことを分かったふりをするのは良くないと書きました。
授業で説明を聞いて分からないとき、最も良いのは分からないことを納得いくまで質問することです。
ただ、周りに人がいるときは恥ずかしいと思って、質問をするのが苦手な生徒もいます。
そういう生徒は分からない顔をしていると、こちらから声をかけます。
このときに暫く考えたいという生徒もいるので、状況によってタイミングを遅らせることもあります。
授業は問題の解き方を教えるだけではなく、生徒の理解度を確認しながら進めていくものだと思っています。
当塾は1クラスの人数が多くないので、マスクをしていても生徒の状況をある程度把握できますが、20〜30人になってくるとおそらく難しいでしょう。
マスク社会が2年以上続いていることは決して正常な状態ではありません。
年齢が下になるほど影響が大きいと推測されるのですが、何とかならないものですかね。
6月9日 データの分析
「数学T」には「データの分析」という分野があります。
教科として学ぶため「数学T」では、データが正しいという前提で「データの分析」を行います。
しかし、現実に「データの分析」をするためには、データをそのまま信じるのではなく、データの出所や集計方法を調べたり、そのデータを出している意図を考えるなど、総合的な学力をつける必要があります。
先日、書いていた「許せないニュース」が全国のニュースでは報道されていなくても、地方局で報道するところが増えてきています。
↓は兵庫県のサンテレビによる報道で、非常に分かりやすいので見ていただきたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=wrPxi5zg6hs&ab_channel=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9
私は新型コロナウィルスについて、ワクチンやマスク、PCR検査など、自分の意見を他人に押し付けようとは思いません。
ただ、他人の意見に盲目的に従ったり、データを一方からだけ見るのではなく、多くの情報を集めて、自分で考えて行動することが大切だと思っています。
6月11日 勘違いを訂正する
高校2年生の講座はベクトルの授業が中盤辺りまで進んだので、復習をすることにしました。
生徒の様子を見ていると、公式を用いたり計算をする問題はよく出来ます。
その一方で、ベクトルの性質や本質を問う問題では手こずる生徒が多かったように思います。
習ったばかりなので、出来ないことがあったり、勘違いしていることがあるのは構いません。
しかし、中盤以降の内容を学ぶ上で、勘違いが定着してしまうと致命傷になる危険性があります。
こうした基礎の復習と確認が大切なことを理解して、他分野の勉強も進めてもらいたいと思います。
6月12日 人事を尽くして天命を待つ
部活が終了した高校3年生がいるため、以前より授業予定が組みやすくなり、明日からは通常授業の前後に個別指導を多く入れることが出来そうです。
これが受験の結果に与える影響は極僅かでしかありませんが、こちらに出来ることは全力でやりたいと考えています。
受験は運の要素もあるので、全ての結果が実力通りに行くわけではありません。
それでも、合格する可能性を高めるために出来ることには全力を尽くすべきで、そうした日々の行動が結果よりも大切なことに繋がっていると信じています。
6月13日 親として嬉しいこと
先日、年長の息子が漢字ドリルを欲しいというので、漢字ドリルと小学校で習う漢字辞典を買いました。
直ぐに飽きるだろうと思っていたら、毎日漢字の勉強をしているようで、知っている漢字が増えて驚いています。
これが将来の役に立つのかなどはどうでもよくて、興味を持ったことを頑張っている姿を見られることが嬉しいと感じています。
6月14日 指導者として嬉しいこと
今日は、大学4年生の卒塾生が就職の内定が決まったと報告しに来てくれました。
誰もが知っている大手企業の総合職(幹部候補)に内定が決まったということで、驚きました。
有名私大に通っている生徒ですが、大学の就職課に報告すると、過去に同じ企業から内定をもらった卒業生は30年前まで遡るそうで、大学でも驚かれたということでした。
その生徒は高校生の時、勉強がそれほど得意ではありませんでしたが、何事にも一所懸命に取り組む姿勢はありました。
大学での話を聞くと、行事ががあれば出来る限り参加をして、希望していた就職先と関係のあるものを見たときは、自分ならこうすると常に考えながら過ごしていたようです。
また、コミュニケーション能力が高く、細かな気遣いが出来るようにも感じました。
学生時代に座学はあまり得意ではなくても、社会に出ればこうした実践的な人が活躍するのはあることだと思います。
高校生までは勉強を頑張ることで、将来就ける仕事の幅を広げたり、充実した人生を送れる可能性を高められます。
大学以降は勉強だけではダメで、人間としての魅力を高めたり、どのように生きていくのかというような、誰かに教えてもらえないことを考えて行動することが求められます。
どのような道に進んだとしても、関わった生徒が幸せそうにしている姿を見ると、指導者として嬉しく思います。
6月15日 実戦と訓練
あるニュース番組で自衛隊関係者の方が次のようなことを言っていました。
「最近、領空侵犯が過去に無い程増えているためスクランブル(緊急発進)、実戦の機会が増えています。そのため、部隊の配置を工夫して訓練をしないと隊員の技量が下がってしまうことが問題です。」
日本を守るために、日夜見えないところで戦ってくれている自衛隊の方には心から敬意を表します。
ところで、この言葉を見たときに違和感を感じる部分がありませんでしたか。
文脈から『実戦の機会が増えると、技量が下がる。』と言っています。
実戦を行うほど技量が上がりそうに感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
実は、これは勉強にも言えることです。
少し前にも書きましたが、高校3年生はこれから模試を受ける機会が増えてきます。
模試を受けると勉強をした気持ちになるかもしれませんが、覚えていなかったことを覚えたり、知識が定着したり、新しく何かを学ぶわけではありません。
学力を上げるためには、上記の後半部分を意識した訓練を行う必要があります。
もちろん、訓練だけでは自分の実力がどの程度なのか確認できませんし、緊張感がある状態で実力が発揮できるようになるために、実戦(模試)を行うことも必要です。
大切なのは、実戦と訓練をどのようなバランスで行えば、技量が上がり実力が発揮できるようになるかということです。
国防と異なり、試験にスクランブルはありません。
最も実力がついた状態で大学入試本番をむかえて、実力が発揮できるように、計画を立てて過ごしましょう。
6月16日 一般論が正しいとは限りません
毎年書いていることを今年も書きます。
世の中には、多くの人が良いと思っている一般論が間違っている場合があります。
大学受験で言えば「オープンキャンパスに行くこと」「高校3年生の夏休みに志望校の赤本を解くこと」は良いことのように言われていますが、いずれも間違いです。
特に、大学のオープンキャンパスは行って得る利益よりも、行って得る害の方が大きいと考えているので反対しています。
「オープンキャンパスに行くこと」が何故間違いなのかを、過去の日記を編集して載せておきます。
学校では行くことを勧められるかもしれませんが、行かないようにお願いします。
〜〜 ここから 〜〜
私立大学を指定校推薦などで受験することが決まっている場合は、面接で話す話題にもなるのでオープンキャンパスに行く意味はあるかもしれません。
しかし、国公立大学は共通テストの点数を基に受験する大学を決めるので、オープンキャンパスで見に行った大学を受験しない場合がほとんどです。
オープンキャンパスで自分に合う大学を調べたいと言う人がいますが、それは行っても分かりません。
オープンキャンパスに行っても普段とは様子が違うので、実際の大学の雰囲気は分かりませんし、高校生向けの講義を聞いても、大学に入ってから学ぶ内容を正確に知ることは出来ないからです。
仮に自分に合う合わないを感じ取れたとしても、大学の良し悪しは表面的に分かるものではないので1日だけの出来事で判断するのは危険です。
本当は良い大学なのに、見に行ったときに対応した人の印象が悪かったというような理由で、その大学に行きたくなくなることもあるかもしれません。
2019年に、ある企業が大学1年生を対象に行ったアンケートによると「進学するための情報をどこで得たか」という質問(複数回答可)に対して「オープンキャンパス」と答えた人は全体の0.7%でした。
こうしたデータからも、ほとんどの学生は「オープンキャンパス」で得られる情報を進学するための判断材料としていません。
直接見て確認しなくても、見学に行きたいと思うような大学は全て良い大学です。
国公立大学は行きたいからという理由で進学するところでは無く、学力をつけて選抜試験に勝ち抜いた人が入学する大学です。
オープンキャンパスに行こうとする人は受験に対する根本的な考え方が間違っています。
キツイことを言っているように聞こえるかもしれませんが、目標に到達するためには、今どのように行動するべきなのかを考えられるようになってもらいたいと思っています。
6月18日 一般論が正しいとは限りませんA
先日の日記に書いた「高校3年生の夏休みに志望校の赤本を解くこと」はいけない理由を、過去の日記を編集して載せておきます。
〜〜 ここから 〜〜
「高校3年生の夏休みに志望校の赤本を解くべき人」は、志望校が東京大学または京都大学で、先取りで勉強を進めていて、どの教科もある程度仕上がっている状態の人です。
上記以外の人は、高校3年生の夏休みに志望校の過去問題を解く意味はありません。
むしろ、後のことを考えると、解くことによるデメリットの方が大きいです。
まず、高校3年生の夏休みに志望校の過去問題を解く意味が無いのは、一般的な受験生は大学入試問題を解くために必要なことが身についていないからです。
半年後の入試本番で解けるようになるため、夏休みにやるべきことは「大学入試に頻出の考え方に慣れる」「各分野の知識の整理」「各分野の繋がりの確認」です。
これは、過去問題を解いて身につくものではなく、段階を追って演習して身につけるものです。
多くの高校3年生にとって、夏休みはそういうことに時間を使うべきで、過去問題を解く時期ではありません。
もう一つ、過去問題を解くデメリットとして、志望校の選択を誤る可能性があります。
国公立大学への出願は共通テストの点数が確定してから行います。
共通テストで取った点数と、2次試験で自分が取れるであろう点数を合わせて、合格最低点を超えられるかどうかで出願校を決定します。
2次試験で自分が取れるであろう点数は、大学の過去問題を解いて確認します。
このとき、事前に過去問題を解いていると、問題を知っているから解けるのか、自分の実力で解けるのか判断がつかなくなります。
こうしたことから、赤本(過去問題)は共通テスト後まで解かない方が良いと考えています。
〜〜 ここまで 〜〜
上記は私の意見で、受験生全員にとって正しいとは限りません。
どのような情報でも全てを鵜呑みにするのではなく、どうすることが自分には良いのかを考えて行動してもらいたいと思います。
6月20日 幸せに生きる
先日、就職の報告に来てくれた卒業生がいましたが、他の卒業生から就職が決まったという葉書を貰いました。
生徒の名簿を見ると卒業してから確かに3年が経過していますが、感覚的には1〜2年経ったかなという位です。
転勤の無い学習塾で指導していると、時間の変化に疎くなります。
人生は20代前半までは動きが大きくても、それ以降は、どこかの段階で似たような毎日を繰り返すことになる人が多いのではないかと思います。
私も塾を始めて5年位経った頃から、やるべきことが効率化されて、大きな変化は無くなってきています。
しかし、同じことの繰り返しのようでも、自分の技術が少しずつ向上しているのを感じますし、関わる生徒は常に変化するので、毎日飽きずに過ごすことが出来て幸せです。
社会に出ると楽しいことばかりではありませんが、今回連絡をくれた生徒や、今まで関わった生徒たちには、幸せを感じられるような人生を送ってもらいたいです。
6月21日 おかしいと感じること
当塾では、塾を休むときは保護者が連絡をするようにお願いしています。
これは塾を休んでいることを、保護者が知っているのかが気になるからです。
遅刻をする場合は、保護者、本人のいずれの連絡でも構わないとしています。
最近、遅刻をするときに、同じ講座の友達に送れることを伝えておいてというのが何件かあったのですが、これはやめてもらいたいです。
こちらから質問が出来ず、どれくらい遅れるのか分からないため、対応に困ります。
また、伝える人に責任が発生し、正確に伝えられていない場合、伝える人が責められる可能性があります。
何より、遅れることに対して直接伝えないことは礼儀上おかしいと感じます。
社会人で自分が遅れるときに、同僚に伝えておいてという人は信用されないでしょう。
携帯電話が無い場合など、どうしても仕方がない場合を除いては、自分で連絡をするようにして下さい。
6月22日 2次関数が最も重要です
高校1年生は「2次関数」の授業が修了し、復習を行っています。
当塾ではこの分野の復習をしつこく行います。
それは「2次関数」がきちんと理解出来ていないと、この後の高校数学を身につけるのは不可能だからです。
1学期末考査は「2次関数」が試験範囲になっている高校が多いと思いますが、気をつけてもらいたいのは、考査で点数が取れていても大丈夫とは限らないということです。
考査のときに問題の解き方だけを覚えて対応している人は、今後、行き詰まる可能性が高いです。
解き方を覚えるのではなく、理解を優先して勉強を進めることの重要性に気づくことも、2次関数の分野で学んで欲しいことになります。
6月23日 敢えて教えないこともあります
来週から定期考査があるので、今週は主に復習をしていました。
当塾の授業では、大学入試に照準を当てて指導するので、教科書に載っていても学習効果が低い問題や、現時点では解けなくても良い問題は説明していません。
しかし、教科書や問題集に載っていなくても、理解しておかなくてはならないことは説明しています。
このような指導方針なので、学校と塾で学んでいる内容にズレが生じる場合があります。
ですから、定期考査前に塾で習っていない内容の質問があれば対応するようにしています。
質問されたときに、それが理解しておいて欲しい問題であれば全員に説明しますが、枝葉末節な問題のときは余裕がありそうな生徒には説明をして、基本的な内容が身についていない生徒にはやらなくても良いと言います。
全ての生徒に同じように対応することが平等なのではなく、生徒の実情に応じて対応を変えるのが平等だと考えて指導しています。
6月26日 7月、8月の予定表
7月の予定表と8月の予定表(仮)をTOPページにアップしました。
8月の予定表(仮)を渡している理由は、生徒の予定やこちらの見落としで変更があり、何度も配布するのを防ぐためです。
また、8月は学校は無くても勉強しなくてはいけないんだという気持ちを持ってもらいたい思いもあります。
8月の予定表(確定版)は7月後半に配布する予定です。
7月後半は13:30〜17:30に個別指導を入れられるので、希望をする人は、指導可能な時間を予定表で確認して早めに申し出てもらいたいと思います。
途中入塾の生徒で指導が必要と感じる場合には、こちらから声掛けをするかもしれません。
充実した夏になるように、計画を立てて頑張りましょう。
6月27日 基礎の大切さ
現在、ほとんどの学校で考査中で、生徒からの質問を受け付けています。
ある高校3年生の生徒は、半年ほど前に入塾した当時、基礎的なことがほとんど身についておらず、考査では欠点を取っているような状態でした。
入塾後は傍から見ていてもかなり努力をしていて、半年で基礎が随分と身につきました。
その生徒が定期考査で分からない分野があるというので授業をすると、通常の授業では2時間かけて説明することが1時間足らずで終わり、その後は自分1人で問題を解けるようになっていました。
おそらく、入塾当時の状態だと説明の途中で理解出来ないことが多く、2時間では終わらなかったと思います。
当塾がしつこく基礎の練習させるのは、基礎が完璧に近づくほど勉強効率が上がるからです。
基礎の反復は退屈に感じるかもしれませんが、継続していれば必ず効果があります。
高校3年生は7月から本格的な大学入試演習に入るので、まだ各分野の基礎内容に不安がある人は、演習と並行して基礎の復習をしてもらいたいと思います。
6月28日 意味の無いことが嫌い
今日、塾に来ているときに、ある男子高校生2人組を見かけました。
2人とも、ヘルメットはかぶっているけれどアゴ紐を止めておらず、マスクをアゴに引っかけていました。
ヘルメットをかぶるのならきちんとかぶる、マスクをするのならきちんとする、もしくは、はずすのなら、ハッキリはずせば良いと思うのです。
こういう意味の無い行為を見ると、他人事ながら残念な気持ちになります。
6月29日 基礎が身についたら
基礎が大切ということを散々書いて来ていますが、大学入試に対応するためには基礎的な問題だけを解いていれば良いわけではなく、発展的な問題を解けるようになる必要があります。
発展的な問題は解いたことがあるから解けるというものではなく、その場で考えて、どうすれば答に辿りつけるのか自分で道筋を立てていかなければなりません。
こういった問題を、いきなり解ける生徒はほとんどいません。
まずは出来るところまで自分で考えた上で解説を聞き、何が分からなかったから答に辿りつかなかったのかを確認して、次に活かすことを積み重ねることで出来るようになっていきます。
このとき、基礎が身についていない状態で考えていても意味がなく、基礎が身についている状態で超えられない部分は何なのかを見つけていくことが、次の勉強の段階になります。
今日、基礎が身についている何名かの生徒が、現時点では解くことが難しい問題に挑戦していました。
暫くは苦戦をすると思いますが、何が分からないのかの確認を真摯に続けていると、あるとき急に問題が解けるようになります。
そうした経験をすると、ますます勉強が楽しくなってくるので、是非頑張ってもらいたいと思います。
6月30日 理想的な状態
当塾では定期考査中は、不安であったり質問がある場合のみ塾に来るというようにしています。
質問をして解決すれば10分で帰っても良いですし、ずっと塾にいて勉強しても構いません。
今日は15時頃から待機していたのですが、質問に来た塾生は0人でした。
(体験として考査範囲の個別指導を受けに来た生徒はいました。)
明日、数学のテストがある生徒たちは考査前から仕上がっている感じがしていたので、今日は誰も質問に来ないかもしれないなと思っていました。
数学は普段の学習で内容を定着させておけば考査前に勉強をする必要が無くなり、他教科の勉強に時間を回すことが出来るようになります。
こうした状態にすることが理想的といえます。
数学を苦手にしてしまうと、定期考査前に解き方だけを覚えるなど目先の勉強をしてしまいがちです。
そうなると他教科の勉強時間を増やせなかったり、考査後も内容が定着せず、大学入試で数学が使えなくなります。
高校1,2年生は、こうした負のスパイラルに陥らないように気をつけてください。