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2023 2月


2月1日 理想の勉強方法

最も効率の良い勉強方法は、自分に何が必要なのかを把握して、問題の準備から解説まで自己完結することです。

学校や塾の授業を聞かなくても理解出来るのであれば、自分で本を読んで勉強を進める方が効率が良いです。

しかし、実際は自分で1から勉強をするよりも、教えてもらう方が効率が良い生徒が大半です。

特に、高校の数学では論理的な答案を要求されるため、自分の解答を客観的に添削することが難しく、自学自習が困難です。

ただ、自分の解答を正しく添削できているのかを確認してもらえるのであれば、最高効率に近い状況で勉強をすることが出来ます。

高校3年生は、入試直前の2月は上記のように取り組んでもらっています。

国公立大学の前期試験まで後1か月余り、最大限学力を伸ばしてもらいたいと思います。


令和5年2月1日現在の進度状況

1年生   数学U・・・「座標平面」円と直線まで修了(後は「束」のみ)
2年生B   数学TAUB修了, 「標準問題」・・・63問まで解説済
2年生V  数学V・・・「極限」数列の極限まで修了


2月2日 1年間で最も忙しい時期

当塾では、国公立大学の2次試験で数学を使う生徒には、受験する大学の傾向に合わせて個別に問題を作成しています。

これまでに在籍した生徒が受験したことのある大学はベースとなる教材がありますが、傾向が変わっていることもあるので確認して作り直しています。

昨日の日記にも書いたように、これらの問題を生徒が解いて添削してもらった後、正しく出来ているか確認しています。

また、解答を見ても分からない問題があった場合は解説をして、分野毎に復習が必要な生徒には教材を用意しています。

このような状況なので、もう少し落ち着くまでは日記を更新できないと思います。

少しでも生徒の力になれるように頑張ります。


お問い合わせには対応しますので、何かあればご連絡ください。


2月6日 感覚の言語化

高校3年生のための教材を作り続けていて、ようやく7割程作り終えました。

質問の対応もしているのですが、指導をするときには出来る限り「どうしてこれを思いつくのか」「なぜこの解き方をするのか」を説明するようにしています。

数学の問題を解くのが得意な人が指導者として優れていると限らないのは、感覚的に行っていることを言語化して伝える能力は、問題を解くのとは別の能力だからです。

高校3年生は国公立大学の試験まで残り20日足らずです。

表面をなぞるような勉強ではなく、1つ1つ納得しながら、自分の実力を高めることを意識して頑張りましょう。


2月9日 愚直

今日、ある生徒から「問題を解いていてこの部分が分からない」と質問をされました。

「それは値を求めるための公式があったでしょう」と言うと「分かりました」と言って問題を解き始めました。

暫くして見てみると、まだ同じ問題を解いていたので「どの公式か分からなかった?」と尋ねると「公式は分かったんですけど、公式の作り方が分からなかったので考えていました」と言って、公式を自分で作っていました。

当塾では授業中に公式の作り方を説明した後、公式を忘れた場合は出来る限り自分で作って理解しながら覚えるようにという話をします。

実行すると確実に学力が伸びるのですが、面倒臭いですし、直ぐに成果が出るわけでは無いので愚直にやっている生徒はそれほど多くありません。

ただ、この生徒は、以前から公式を忘れたら自分で導いているところを何度も目にしています。

こうしたことをやり続けた結果、数学が苦手で途中入塾してきてから1年も経たないうちに、定期考査や模試の数学の成績は学校で1位になりました。

要領が良くなくても愚直に努力を続ければ、本物の学力をつけることができます。

当塾は、そういう生徒を応援したいと思っています。


2月12日 模範である必要は無い

現在、高校3年生は国公立大学2次試験の記述対策をやっています。

問題と解答をセットで配布して、問題を解いた後、まずは自分で添削をしてから提出するようにしています。

解答に関しては市販のものを用いているのですが、生徒から一定の割合で解答を読んでも意味が分からないと言われます。

受験直前期で学力が高くなっている生徒でも、このような状況は珍しくありません。

実際、私がその解答を読んでも、直ぐには理解出来ない表現であったり、特殊な解法で思いつかないようなものが含まれています。

市販の問題集や参考書の解答は、あくまでも模範解答で、生徒が実践的に使える解法とは限りません。

ですから、質問があれば、理解しにくい表現を噛み砕いて説明したり、模範解答とは異なる解き方を説明をします。

優れている解法でなくても構わないので、生徒が思いついて、使いこなせる解法を体系的に身につけることが当塾の指導の目標です。


2月15日 実力と点数

高校3年生は国公立大学の前期試験まで残り10日程となりました。

ここまで来たら特別なことをやるのではなく、毎日同じペースで勉強をやり続けるだけです。

高校1、2年生は来週から定期考査がある生徒が多いです。

1週間程前の日記で、公式を忘れる度に作り直している生徒が定期考査や模試で学年1位になったという話を書きました。

ただ、正直なところを言うと、私は学校の成績を重視していません。

というのは、定期考査は範囲が決められていて出題傾向も特殊なので、点数を取るための勉強をすれば、本物の実力が無くても点数が伸びるからです。

上記の生徒は、本物の実力をつけるための勉強をした結果、定期考査で点数が取れたので、それは良かったと思います。

実力のつかない点数を取るためだけの勉強をして、点数が取れてしまうと、そのやり方が正しいと勘違いしたまま時間が経ってしまう危険性があります。

入試が近づくにつれて成績が伸びる生徒と成績が落ちる生徒の違いは、取り組み方が結果に現れているように思います。

定期考査の勉強はするべきですが、点数が実力を表しているとは考えずに、復習の機会の1つだと捉えて、意味のある勉強をしてもらいたいです。


2月16日 中高一貫校の生徒の対応

最近、中高一貫校の方からのお問い合わせが何件かあったので、当塾での対応を書いておきます。

詳細は中等教育学校生で入塾をお考えの方へに載せています。


当塾が指導対象としているのは高校数学を学習する現役生なので、公立高校の新1年生が入学前の3月末に入塾することを基準に進度計画を立てています。

中高一貫校は学校によって進度が異なるので、それぞれの学校にあわせての対応となります。

以下、具体的に書いていきます。

松山西中等教育学校は中学3年生の2学期後半から高校の内容に入るようです。

学校の授業は、あまり速く進めていないようなので、松山西中等教育学校の新高校1年生は3月末から同学年の公立高校の生徒と同じ講座で授業を受けていただきます。

始めは塾が学校の授業の後追いとなりますが、高校1年生の夏休み終了時には塾の方が先行するようになります。

中学内容が不安な方は、2月〜3月前半に入塾していただき、中学内容の復習を行います。

松山西中等教育学校の新中学3年生で入塾を希望の方は、中学内容がまだ終了していないので、2月〜3月前半に入塾していただいて、3月後半までに中学内容を一通り終わらせます。

その後、3月末に公立高校の新1年生の講座に入っていただきます。

高校で学習する始めの部分は中学内容と被っているものもあるので、それで復習をしながら、中学内容で定着が弱いと感じる部分は並行して復習をしていきます。


済美平成中等教育学校と愛光学園の生徒は、学校の授業が中学3年生の始めから高校内容に入るので、中学3年生が入塾する場合、3月末に公立高校の新1年生の講座に入っていただきます。

中学3年生から入塾する場合、高校2年生の終了時までに、神戸大学の2次試験で合格点が取れる程度の学力をつけることを目指し、高校3年次は生徒の進路に応じて個別指導を行います。

1年早く進められる分、内容の定着に時間をかけられたり、難度の高い問題の演習を多く行えるメリットがあります。


済美平成中等教育学校と愛光学園の生徒が高校1年生から入塾する場合は、公立高校の1学年上の講座に入っていただくか、公立高校の同学年の講座に入っていただくかの選択となります。

1学年上の講座に入っていただく場合は、学校よりも塾の方が進度が早いので、通常授業の他に補講を受けていただくことになります。

上記は、どちらかというと数学が得意な方向けの対応となります。

数学に苦手意識を感じている方は、同学年と一緒に高校数学を始めからやり直すことをお勧めしています。

学校の授業とは異なる進め方になりますが、大学入試に照準を当てた場合、十分に間に合います。

これまでに指導してきた生徒は、入塾時には数学が苦手でも、最終的には受験で数学が使えるようになっています。


中高一貫校に関しては学校の授業の進め方が特殊な場合が多いので、年度の境目以外での入塾は時期によって対応の仕方が異なります。

上記以外の中高一貫校は現時点でデータが無いので、お問い合わせをいただいてから、どのように対応するか相談させていただきます。

いずれの場合も生徒の現状を見て指導方法を提案させていただくので、不明な点があればお問い合わせください。


2月21日 餞別

今日は高校3年生理系の最後の授業だったので、中期・後期で受験をする予定の大学の教材を渡しました。

ここのところ日記の更新が滞っていたのは、この教材を作っていたからです。

高校3年生は3月の授業予定を入れていませんが、問題を解いていて質問があれば来てもらって構いません。

また、必要であれば自習室も使っても構いません。

何度も言い続けてきたこととして、大学入試に向けての勉強をやめていいのは、進学する大学が確定したときか、全ての試験を終えたときです。

前期試験が終わったときや、学校の卒業式は勉強をやめるタイミングではありません。

大学入試で学ぶことは、知識だけではなく、最後までやるべきことを継続するといった行動や姿勢の面も含まれます。

大学受験が3月中盤まで続く人は苦しいと思いますが、成長する機会が多くなると考えて頑張りましょう。


2月22日 3月の予定表

3月の予定をTOPページにアップしました。

当塾では3月から学年が一つ上がります。

新高校1年生の講座があるからというのが主な理由ですが、学年が1つ上がるという自覚を早く持ってもらいたいという気持ちもあります。

現在高校2年生の生徒は、共通テストまで残り325日で1年を切っています。

先日高校3年生の生徒が「特に2月に入ってから時間が経つのが速くて驚きます。」と言っていました。

これまでの人生を振り返ると、高校3年生は最も体感時間が速い1年間だと感じます。

だからこそ、1日1日を大切に過ごしてもらいたいと思います。


2月23日 新年度の体制

高校3年生の授業が本日終了しました。

これからは質問がある生徒のみ、必要に応じて来ていただくようになります。

全員、無事に試験を受けられることを祈っています。


明日から2日間お休みをいただき、その後は新年度の体制に入ります。

TOPページや予定表に記した通り、新高校1年生の授業は3月26日からスタートします。

第1回 3月26日(日)15:30 〜 17:30
第2回 3月28日(火)15:30 〜 17:30
第3回 3月30日(木)15:30 〜 17:30

3月は体験授業として受講していただいて、4月から正式に入塾となります。
体験授業を希望する方は面談をしますので、前日までにご連絡ください。

授業の内容は連続しているので、出来れば第1回から受講してください。


新高校1年生の授業は1か月後のことで、新高校2、3年生のお問い合わせを数件いただいているので、当面は途中入塾の生徒の補講に労力がかかりそうです。

基礎学力がついていない状態で当塾の演習の授業を受講しても学習効果が高くないため、高校3年生の4月以降の入塾は基本的にお断りさせていただいています。

当塾は、とりあえず塾に来れば良いという考えではなく、受験に間に合わせるためにはどうすればいいのかと考えて指導をするので、現在高校2年生で数学が苦手な生徒が入塾する場合、受験で使える状態にするためにはかなり苦労します。

それでも構わないのであれば現在は入塾が可能ですので、検討している新高校3年生の方はお早めにご連絡ください。

新高校2年生で途中入塾をする場合、苦手分野があれば春休みを利用して復習を行います。

現時点で躓いている分野があると、ここから先はこれまでに習ったことが前提になるので理解が難しくなります。

塾に来ることだけが解決方法では無いでしょうが、求められれば当塾に出来る限りの対応をさせていただきます。

上記は数学が苦手な人を前提に書きましたが、数学の実力をより伸ばしたい人も歓迎しています。

勉強を頑張りたいと考えている人は、4月からではなく時間に余裕のある3月から始めると良いと思います。


2月26日 教材作成のメリット

国公立大学を受験する生徒は、前期試験が終了しました。

何度も書いていることとして、試験の結果を自分で判断せず、中期、後期試験を受験する前提で今やるべきことをやってもらいたいと思います。

当塾では、国公立大学の2次試験で数学を用いる生徒には、過去の出題を調べて傾向に沿った教材を作成、配布しています。

試験直前期の勉強は受験する大学の過去問題を解く生徒が多いでしょうが、10年以上遡ると教育課程が変わっていたり、入試全体の流行り廃りもあり、近年の出題傾向と変わっている場合もあります。

当塾の作成した教材で生徒が勉強するメリットは、出題される可能性が比較的高いタイプの問題を初見でどれだけ解けるのか、本番を想定して何度も練習出来る点にあります。

ただ、本番を想定した演習だけだと苦手分野の復習が出来ないので、単元別の演習とあわせて取り組むことが大切になります。

生徒には上記のようなメリットがありますが、教材作成には指導者側にもメリットがあります。

毎年、主要な大学の入試問題は大体解いていたとしても、大学毎に過去5〜6年分の入試問題の傾向を頻繁に調べることはありません。

教材作成をしていると、1つの大学の出題傾向を調べて縦の変化を知ることと、複数の大学の出題傾向を調べて横の比較をすることで、大学入試全体がどのような方向に向かっているかを確認することが出来ます。

一般的な数学の参考書は、これまでに大学入試で出題された問題が網羅されていて、難易度別には載っていても、頻度別には載っていません(出題頻度は入試全体の頻度、大学毎の頻度があるので載せるのは無理です)。

理解を深めるためには全ての問題を解くのが理想でしょうが、時間は有限なので、ある程度優先順位をつけて勉強をする必要があります。

そうしたときに、何が出題されるのかを知っているのかは指導する側のメリットになります。


当塾のような個人塾では、作成した教材が1人に1回しか使えないことも多々あります。

負担が大きい分、生徒にも私にもメリットが大きいと感じるので、これからも出来る限り続けていきたいと思っています。



松山数学塾
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