日記・予定表


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2023 12月


12月2日 現在の進度状況

今年度の高校2年生からは新課程になります。

当塾では文系の生徒のみ「統計的な推測」の授業を行っているので高校2年生の文系講座は例年よりも1か月程授業進度が遅くなっていますが、それ以外の講座は例年と同様に進められています。

授業をして改めて感じることは、新課程では高校生の負担がかなり多くなっていることです。

これは数学に限ったことではありません。

数学では「統計的な推測」の分野が丸々追加されています。

更に、共通テストで「情報」が追加され、大学によっては必須科目になっています。

その上、英語の単語数が以前は小中高で3000語だったものが、4000〜5000語に増加して「話す」ことを強化する指導案になっています。

その他、細々と変化していることはありますが基本的には何かが追加されていて、何かを減らしたということはありません。

正直、やり切れる生徒がどれだけいるのかというのが気になるところです。

色々なことをやらせたいのは分かりますが、学習して身につくことには容量がありますし、時間には制限があります。

この状況に対応するためには、現在高校2年生以下の生徒は、その上の学年よりも大学入試に対する意識を早く持って、勉強以外の時間を削るしか無いように思います。

勉強だけしていれば良いなどと言うつもりはありませんが、国公立大学など目標を持って受験をしようと考えている生徒にはこういう現実を知ってもらいたいです。



令和5年12月2日現在の進度状況

1年生   数学T,数学A・・・修了
2年生B   「統計的な推測」の「仮説検定(両側検定)」まで修了
2年生V  数学V・・・「複素数平面」まで修了


12月4日 指導の段階

当塾では、生徒が問題を解く時間を出来るだけ多く取るようにしています。

問題を解いていると、分からなかったり間違っていることがありますが、そのときの対応を内容や生徒によって変えています。

まず、自分の力で解決が出来ないような場合や、勘違い、思い込みによって問題が解けない場合は直ぐに対応します。

そのときに、その部分だけ説明する場合もあれば、その問題を解くために前提となる知識や考え方から説明する場合もあります。


次に、ノートや解説を見て自分で解決が出来そうな場合はそのように促します。

ノートのどこを見れば良いのかが分からない場合は見るべき場所を指示して、それでも解決出来なさそうな場合は説明をします。


最後に、解いているところを見ていて間違っていることに気づいてもそのままにする場合もあります。

自分で気づいて訂正が出来る可能性がある場合は、そうした方が学力がつくので敢えて何も言わないこともあります。

ただ、全く別の方向に進んで行っているときは、方向修正のヒントだけ出すこともあります。


上記は3つの段階を書きましたが、生徒の学力が高くなるに従って指示を出したり、説明する量を減らしていくようにしています。

最も効率の良い勉強方法は、自分一人で学び、修正し、理解を深めていくことなので、そのような状態に仕上げることが理想の指導だと考えています。

当塾の指導は、教えることが目的ではなく、生徒の学力を上げることが目的なので、以前より細かい説明をされないなと思ったら、それは学力が高くなっていると認識されているということです。


12月6日 授業時間の変更

12月の予定表の改訂版をTOPページにアップしました。

対象講座の生徒には新しく印刷して配布します。

学校の長期休業中は部活動の合宿や、家庭の帰省などで授業に出られないことが良くあります。

出来るだけ早めに連絡をしていただければ、可能な場合は授業予定を変更します。

手間はかかりますが、出来る限り授業回数を多くして進度を早くすることで、大学入試までの演習量を増やしたいと考えています。

変更の対象になっている人は、予定表を確認して、間違えずに授業に来るようによろしくお願いします。


12月7日 今からでも厳しいです

最近、途中入塾のお問い合わせを何件かいただいています。

例年、12月〜4月にかけて高校2年生(新高校3年生)のお問い合わせをいただくのですが、数学が苦手な生徒の場合、12月の申し込みは大学入試を考えるとかなり遅く、高校3年生の4月以降にお問い合わせをいただいた場合、手遅れになっていることが多いです。

当塾の指導計画では、高校3年生の6〜7月から本格的な入試問題の演習を始めます。

そこから逆算すると、高校2年生の文系講座は数学TAUBCの授業を全て終えて、半年ほどかけて全分野の復習をする必要があります。

総復習はそれほど難しい内容ではなくても、全てを完璧に処理出来る生徒はほとんどいません。

しかし、基礎的な内容を完璧にしていないと大学入試問題の演習をしても学力は伸びません。

これまでの指導経験から、大学入試問題を解くために必要な知識を整理するのに、ある程度余裕を持って取り組むと6ヵ月程はかかります。

入塾時期が遅いと、6ヵ月かけてやるべきものを4ヵ月や2ヵ月でやらないといけなくなるため、それを手遅れだと感じるのです。

共通テストを基準にすると、来年1月が大学入試の約1年前で、高校3年生の4月は残り10ヵ月を切っています。

数学に苦手意識を持っていて入塾をお考えの方は、早めのご連絡をお願いします。


12月10日 目的を明確にしよう

高校3年生の授業は、共通テストまで残り1回の記述演習を除いてマーク演習となっています。

15〜20年以前は、数学の実力がついていればマークタイプの演習をそれほどやらなくても、センター試験本番で高得点が取れていたように思います。

それが10年程前から徐々に計算量の多さから時間制限が厳しい試験になり、数年前から文章量の多さや問題意図の読み取りなどの処理能力が問われるようになってきました。

数学の実力があるというのは抽象的な物事を深く理解することだと考えていますが、共通テストはそれだけでは対応できない試験になっていて、数学の実力を高めることと並行して問題形式の慣れが必要になっています。

当塾のマーク演習では、時間を測って問題を解き、その後、解説を配布して各自で解き直しています。

解き直しているときに分からないことがあったり、配布した解説が不十分な場合は、説明をするようにしています。

マーク演習で意識することは、時間を測って問題を解くときは、時間内に最も点数が高くなることを考えて取り組み、その後の解き直しでは、分からないことを納得するまで考えるように取り組むということです。

時間を測って解いているのに、時間が無かったからと最後の大問を丸々解いていない生徒がいたり、解き直しのときに答えだけ書いて終わりにしている生徒がいたりします。

大学入試の勉強に限らず、今、自分のやっていることの目的は何なのかを考えられる人になってほしいです。


12月12日 体調不良が多いです

今年の4月から今までずっと感じていたのですが体調不良の生徒が多いように思います。

常に誰かが休んでいて、全員揃って授業が出来た日の方が少なかったのではないかと感じる位です。

今週もインフルエンザや風邪にかかった生徒がいて、数名が休んでいます。

昨年までの新型コロナが流行っていた頃でも、これだけ体調不良の生徒が続くことは無かったので、何かしら原因があるのかなと思います。

高校3年生はこれから本番にかけて勉強をすることは当然として、体調管理も入試の一部だと考えて取り組みましょう。

どのように気をつけていても風邪を引くことはありますが、人混みを避けたり、睡眠時間を極端に削らないなど、風邪を引く可能性を下げられることは実行してもらいたいと思います。


12月14日 感覚のズレの原因

先日の高校3年生のマーク演習で、生徒たちの結果が軒並み良くありませんでした。

しかし、私が事前に問題を解いたときは、今回は簡単すぎるかもしれないと思っていました。

こうした指導者と生徒の感覚のズレは、基礎力の違いではないのかと考えています。

先日の問題は、1問の中に基礎的な処理が複数入っていたり、考え方は単純でも多くの計算を求められるものが含まれていました。

指導者から見れば、難しい考え方は必要なく、基礎的な処理の積み重ねが主体の問題だから簡単だと感じていても、生徒は基礎が完璧になっていないため結果が出なかったのだと思います。

これから大学入試が近づくと難しい問題をやりたがる生徒が増える傾向にあります。

多くの生徒にとって、入試で点数を取るためには、難しい問題の演習をするよりも基礎的なことを完璧にする方が有効です。

高校1、2年生は当然そのように取り組むべきですが、入試の近づいた高校3年生でも、身についていないと感じることは反復練習をして身につけなくてはなりません。


12月18日 何のために勉強をするのか

今日の授業で、ある生徒が「この分野は何のために勉強するんですか?」ということを言っていました。

質問の意図は、この分野を勉強すると何が出来るのかということだと思います。

この質問とはズレますが、大きな視点で考えると、何のために学生は勉強をしているのでしょうか。

目標としている大学に合格するためでしょうか。

勉強をしたことが、直接役に立つからでしょうか。

何かを身につけるという経験を積むためでしょうか。

勉強をする理由は様々で、後付けでいくらでも作れます。

私の考えでは、勉強をする最も大きな理由は、それが幸せに繋がるからです。

勉強をすることで不幸になる可能性が高くなるのであれば、今すぐにやめるべきです。

プロスポーツ選手やプロ棋士を目指していて、なれる可能性があるのなら、受験勉強よりもそちらを優先するべきです。

ただし、それは受験勉強ではない勉強や訓練を、より厳しい環境で行わなければなりません。

大切なのは、どの道に進むとしても覚悟を持って取り組めるのかということです。


入試が近づくと、不安になったり、何のために勉強をしているのかと考えてしまうことがあります。

そういうときは、今日の努力が自分を幸せにする可能性が高いのだと信じて頑張ってもらいたいです。


12月19日 大丈夫ではないことが多いです

高校2年生の「B講座」は、数学TAUBの授業が全て終わり復習を行っています。

大学入試に出題される分野の授業が終わっても、それが身についているとは限りません。

毎年、この時期に途中入塾してきた生徒が「この分野は大丈夫です」と言うので、問題を解かせてみると全く出来ないことがよくあります。

以前、学校のテストでその分野は点数が取れたので出来ると思っていたら、ほとんど忘れていたということです。

中学までと比べて、高校の数学は身につけなくてはならないことが非常に多いです。

出来るようになった瞬間があったとしても、その状態を持続するために、定期的に復習をしている生徒は少ないように感じます。

出来るようになった瞬間も無いというのは、それ以上に危険な状況です。

大学入試問題が解けるようになるためには、各分野の内容は身についていることが前提で、それから問題を解くために必要な知識を再構築していく必要があります。

これまでの指導経験から、平均的な学力の生徒が全分野の復習をして、本格的な演習に入っても大丈夫な状態になるのに半年位かかります。

今が復習を始めるにはギリギリの時期なので、数学に苦手意識がある方はお早めにご連絡ください。


12月21日 楽しいことより正しいことを優先する

昨日、大谷翔平の記事を読んでいたら「高校時代に楽しいことよりも正しいことを優先することを学んで、それ以降日々そのように考えて過ごしている」という言葉が目にとまりました。

言うことは簡単でも、本当に実行し続けることは簡単ではないと思います。

高校時代に勉強だけしていれば良いとは思いませんが、大学受験をする予定の高校生は、自分がどのような人生を送りたいのかを考えて過ごしてもらいたいと思います。


先日、途中入塾したある生徒は、数学が苦手な様子で、普通に勉強をしていたら大学入試に間に合わせるのは厳しいと感じました。

そこで、来られる日は毎日塾に来て復習をするように指示をしました。

どこまで出来るかは分かりませんが、今自分にとって何をするのが正しいことなのかを判断して頑張ってもらいたいと思います。

高校数学は、一週間、一か月頑張ったくらいでは成果は出ません。

それでも継続していると、どこかで急に出来るようになる瞬間がきます。

そのときを目指して、まずは目の前の冬休みを正しく過ごしましょう。


塾は今日から冬期講習で、授業準備と個別指導が忙しくなるので、これから日記の更新が滞ります。


12月24日 1月の予定表

TOPページに1月の予定表をアップしました。

世間はクリスマスで賑わっているかもしれませんが、楽しんでいる余裕のある受験生はそんなにいないと思います。

当塾でも今日の授業後に残り、21時頃まで自習をしている高校3年生がいました。

邪魔になるので声はかけませんが、後ろから頑張れという念を送っておきました。

高校3年生は共通テストまで残り20日です。

試験が近いからといって特別なことをやる必要はありません。

高校1、2年生の勉強方法と異なることは、本番と同じ形式の問題を時間を計って解き、環境に慣れる練習をすることでしょうか。

問題を解いたら採点をして、出来ないことを見つけて出来るようにする、忘れている知識を入れ直すという点は変わりません。

どれだけ勉強をしても、出来ないこと、忘れてしまうことがあるのが普通です。

それを受け入れて、出来る限りの努力をして本番を迎えてもらいたいです。


12月29日 良いお年を

今日で今年最後の授業が終わりました。

高校3年生は共通テストまで残り約2週間となりました。

年末年始を含めて、これから入試直前まで何か特別なことをする必要はありません。

試験までの2週間は調整期間でもあるので、食事を食べすぎたり、人が多いところに出かけたりして体調を崩さないように気をつけてもらいたいです。

毎日同じ時間に就寝起床をして、マークの演習をして出来ていなかったところを確認、復習をする、という繰り返しで良いと思います。

同じペースで過ごすと決めて、その通りに実行することが肉体的にも精神的にも負担が最も少ないでしょう。


当塾の今年を振り返ると、この2〜3年で体調不良で休む生徒が最も多いと感じる年でした。

理由は分かりませんが、歪な生活を送ることで免疫を獲得できていなかったり、弱まっていたりするなどの影響があったのかもしれません。

以前のような社会生活を取り戻すのにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、運動会や修学旅行などの学校行事が実施されたのは良かったです。

また、昨年まで出ていた新型コロナの濃厚接触者の受験対応の話を今年は聞かないので、それが無いだけでも前進していると感じます。

受験生が無事に入試を受けられることを祈っています。


1年間、ありがとうございました。それでは、良いお年を。



松山数学塾
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