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2024 5月


5月1日 一瞬が命取り

中学校までは、全く宿題も勉強もしないという人は授業についていけなくなりますが、宿題をたまにサボったくらいであれば、授業内容が全く分からないということはそれほど起こりません。

授業進度が遅いですし、内容的にもそれほど難しくないので、ある程度要領が良い生徒であれば何とかなったりします。

しかし、高校ではそういうことが通用しなくなるので、中学校までそのように行動していた人は要注意です。

進学校では、高校1年生の10〜11月頃までに「数学T」と「数学A」の授業が終わります。

この2つだけで中学校の数学よりも学習量が多く、内容も難しくなります。

11月末までと考えても、8ヵ月間で中学3年間分以上の量を学ぶことになるので、単純に授業速度は3倍以上になります。

ここから文系は「数学U」「数学B」「数学Cの一部」、理系はそれに加えて「数学V」「数学Cの残り」を学ぶことになります。

文系で学ぶ「数学U」「数学B」「数学Cの一部」は「数学T」「数学A」の1.5倍以上の分量があります。

文系でも、中学校のときと比較すると高校数学の分量は3倍以上あり、理系だと更に増えて難易度が上がります。

こうした状況で、数学の授業は前回習ったことが分かっているという前提で進むので、1日宿題をサボると致命傷になる危険性があります。

高校1年生はそういう危機感を持って日々の学習に取り組まなければならないですし、高校2年生はこれまでに習って分からないところがあれば必死で復習をしないと、追いつくことが不可能になります。

自分の現状を省みて、GW中は遊んでいてもいいのか、勉強をするべきなのかを判断してもらいたいと思います。


5月2日 一瞬が命取りとか言っているから

昨日の日記で、高校の勉強は1日宿題をサボるとその一瞬が命取りになると書きました。

偉そうなことを書いたからなのか、昨日筋トレをしていてダンベルを床に置くときに、ふと力を抜いてしまって手首を捻挫してしまいました。

そのせいで今日は授業中ずっと手首が痛いまま板書を書いていました。

勉強でも運動でも気を抜くと思わぬ事態になることがあるので、気をつけなくてはいけません・・・。


5月3日 GW後半?

今日からGWだと思っていたら、世間では4月27日からがGWだったんですね。

4月30日〜5月2日は、ほとんどの学校が休みではないのでその印象がありませんでした。

当塾は基本的に学校が無い土日祝に授業をします。

そうすると長期休暇中は家族で出かけたりして塾に来られない場合もあります。

そのような家族での予定や部活動の練習試合などで塾に来られないのは仕方が無いのですが、生徒の中にはこちらが納得出来ない理由で休む人もいます。

面談で伝えているのですが、極力私的な用事で休まないようにしてもらいたいと思っています。

大学入試に向けて勉強をしていくときに、細かく計画を立てていても実行できなければ意味がありません。

高校の学習内容は、普通にやっていては終わらない分量と難易度に設定されています。

1回位休んでも良いと考えずに、授業予定に沿って通塾していただくようにお願いします。


5月4日 言語化

MLBで今永投手がすばらしい活躍をしています。

ニュース記事を読んでいると「以前は良い球が投げられていても感覚的に出来ていただけで再現性が無かったのが、2022年頃から言語化出来るようになり、直ぐに修正出来たり再現性が高くなった。」という話が載っていました。

この言語化するというのは勉強においても非常に重要なことです。

例えば「不等式 f(x)>0 を解け」という問題は「y=f(x)のグラフがy=0のグラフより上にあるxの範囲を求めよ」というように変換されます。

数学の問題を解いているときに数式だけで押し通そうとする生徒は、感覚的な理解しか出来ていないことが多く、問題の難易度が上がってくると対応できなくなる傾向にあります。

日本人であれば日本語で物事を考えるので、日本語で説明が出来るようになって始めて理解出来たと言えると思います。

当塾の授業では、生徒に問題文や数式の意味を言葉で説明させることがあり、これを繰り返すことで理解が深まると考えています。

一人で数学の勉強をするときも、言語化を意識して取り組むと学力が伸びると思います。


5月6日 GJW修了

あっという間にGW(ゴールディンウィーク)が終わったなあという話を生徒にすると、宿題が大変でGJW(ゴールデンじゃないウィーク)でしたと言っていました。

何度も言っていますが、大学入試のための勉強は普通にやっていては3年間で終わる分量ではありません。

それをどうにかするために、進学校ではGWや夏休みなどの休暇中に中学校までとは比べ物にならない量の課題が出ます。

大学入試に向けて頑張っている高校生は、学校があるときよりも長期休暇中の方が忙しいかもしれません。

学部、学科や学年にもよりますが、大学生になれば高校生と比べて長期間の休みがあります。

大学生になることが出来れば、頑張ってきて良かったなと思えるはずです。

高校生の間は、GJWや夏休まないだと思いますが頑張りましょう。


5月7日 人間として接する

今日、ある生徒と話しているときに、学校のある科目の授業で先生が書いている記号の意味が分からないと言っていました。

「記号の意味を聞けば良いんじゃないの。」と言うと「聞いたけど良く分からなかったので諦めてしまいました。」と言っていました。

これは生徒が分かるまで聞くべきだったのか、分かるように説明出来ていない先生が悪いのか判断が出来ませんが、自分がどう思っているのかを相手に伝えること、相手がどう思っているのかを理解することは難しいと思います。

相手がどう思っているのかを判断する難しさは、勉強を教えるときに限ったことではありません。

塾で高校生と接していると、物事の感じ方が違うことも多いので、こちらが不快に感じることを生徒が理解出来ていない場合があったりします。

そういうときには、こういう風に感じるからやめてほしいとか、このように行動してほしいと伝えれば、ほとんどの生徒には分かってもらえます。

気をつけたいのは、こちらから一方的に要求を伝えるだけでなく、生徒がどのように感じているのかも気にしないといけないということです。

ほとんどの高校生は、大人にこういうことが嫌ですと面と向かって伝えることは難しく、聞いても正直に言わない場合もあります。

表情や態度から読み取るしかないのですが、分かりやすい生徒もいれば、分かりにくい生徒もいて、気持ちを完璧に把握出来ているとは思いません。

先生と生徒ということはあるにしても、お互いに人間として尊重をする関り方がしたいと考えています。


5月11日 人間として接するA

前回の日記で、塾で生徒と関わるときは人間として接することを大切にしたいと書きました。

大学入試の答案を作成するときにも、この感覚は必要だと思っています。

マークタイプや答えだけを書くような試験では、答えが合っているかどうかだけが問われますが、記述式の試験では、答えが合っているかだけではなく論理的に相手に伝わるように書かれているかが問われます。

高校3年生の答案添削をしていると、相手に伝えようとか、採点者に見てもらおうという気持ちが感じられないものを目にすることがあります。

文字が雑だったり、数式しか書いていなかったり、解答が右に行ったり左に行ったりしていると、読む気が失せてしまいます。

大学入試では細かい採点基準は公開されていないので、このような解答がどのような扱いになっているのかは分かりません。

最大限考慮して見てもらえる可能性もありますが、バッサリと切り捨てられる可能性もあります。

採点者(人)に敬意を表せていないものは、評価出来ないとされても文句は言えません。

目の前に人がいなくても、自分の行いの先に人がいると想像することが、大学入試や社会において自分の評価に繋がると考えてもらいたいです。


5月12日 自習室の活用

当塾は、授業を行う教室以外に自習室を用意しています。

自習室は授業までの待ち時間に使ったり、自宅で集中して勉強が出来ない人に利用してもらいたいと思っています。

例年、高校3年生が自習室で勉強しているのを見かけますが、最近は今年の4月に途中入塾した高校2年生の生徒が遅い時間まで頑張っているのをよく見ます。

もうすぐ定期考査なのでテスト勉強をしているようですが、指定されているテスト範囲まで学校の授業が進んでおらず不安になっていたので、空き時間にその内容の説明を行いました。

私が空いている時間であれば、このように授業もしますし、塾の授業以外の質問をしてもらっても構いません。

塾が空いている時間であれば使用可能なので、自習室を活用して学力をつけてもらいたいと思います。


5月14日 友達の質問

今日は、別の生徒から学校で友達から聞かれたことが分からなかったので教えてくださいという質問が2つありました。

どちらの質問も問題の解き方を教えてほしいというものでは無く、何故こうなるのかというもので、慣れで感覚的にやってしまうような処理でした。

数学では、問題は解けるけれど説明が出来ないというのは良くあることで、大学入試ではそういう点をついた出題も少なくありません。

理解を深める良い機会だと思って生徒に解説をしていると、友達に説明をしないといけないからなのか、いつも以上に真剣に考えているように感じました。

こうした経験を通じて、理由を考える意識が強くなってくれると嬉しいです。


5月16日 例年通り

当塾では定期考査や模試など、試験の答案と結果(順位表など)を持ってきてもらっています。

今日の高校1年生の授業のときにある進学校のテストの答案を確認したところ、平均点が55点位でした。

4月の入学後の数学のテストの平均点は75点位だったので、1ヵ月で平均点が20点下がったことになります。

年明け1月のテストでは平均点は40点台前半になるからと生徒達には言っていたので、着々とそこに近づいています。

これは脅しているわけではなく、毎年テストを見せてもらっていると平均点が同じように推移しています。

中学までの数学と高校の数学は別物なので、同じような意識で勉強をしているとついていけなくなります。

特に、中学までの勉強で変な癖がついていたり、中学まではやらなくても出来たというようなプライドを持っている生徒は要注意です。

高校の数学は油断していると、あっという間に取り返しのつかない状況になります。

問題の答えが合えば良いのではなく、式や言葉の意味が理解が出来ているかに重点を置いて練習をしなくてはなりません。



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