2024 12月
12月8日 復旧
昨日、新しいパソコンが届き設定とデータの引継ぎが終わりました。
塾の授業で使うプリントや事務関係はパソコン本体とは別のHDDに保存してバックアップも定期的に取っているのですが、HPのデータだけは別に保存することができないので無事で良かったです。
必要に迫られてとはいえ、パソコンやコピー機など仕事道具が新しくなるとモチベーションが上がります。
心機一転で頑張りたいと思います。
12月10日 紀寿
12月1日に祖母の100才のお祝いを行いました。
教室の入り口に置いてある干支の置物は祖母が作ってくれていて、祖母が100才のときに全部揃うので少なくともそこまでは元気でいてほしいと言っていました。
数年前に転んで骨折をして入院したときには心配でしたが、そこからリハビリをして歩行器を使えば歩けるようになり、最近では緑内障を治すための手術も行いました。
食事は何でも食べていますし、会話はスムーズで裁縫もしているので、まだまだ元気でいてもらいたいです。
親や祖父母にどれくらい愛情を注がれていたのか、お世話になっていたのかは年齢を重ねないと理解できません。
年を取って直接感謝を伝えられるのはありがたいことです。
中学生や高校生の時は、塾に通わせてもらえることがどれだけ恵まれているのかは分からないかもしれませんが、感謝の気持ちをもって通塾してもらいたいと思います。
12月12日 冥利
先日、卒業生が就職した会社の商品をプレゼントとして送ってきてくれました。
物をもらわなくても、連絡をくれるのはとても嬉しく思います。
高校生のときまでは周りと大体同じことを勉強していますが、大学やそれ以降は人によって勉強や仕事が全く異なります。
社会に出れば他人と比較をするのではなく、自分の価値観で物事を決めていかなければなりません。
これまでに卒業生の話を聞いていると、上手くいっていることもあれば、苦労していることもあり、何をやっても順風満帆というのはほとんど聞いたことがありません。
それでも、関わった生徒がどういう生き方を選んで、どのように頑張っているのかを聞くのはとても楽しいことで、指導者冥利に尽きます。
気が向いたらでいいので、卒業生は連絡をくれると嬉しいです。
12月13日 10カ月前のこと覚えてる?
高校数学の授業をしていると、同じような内容が何度も繰り返し出てきます。
代表的なものとして「対称式」や「判別式」があり、取り扱っている関数は異なっていても「方程式とグラフの関係」も何度も出てくる内容です。
こうした内容は何度も説明しているので生徒も覚えているだろうと飛ばしてしまいがちなのですが、私は出来る限り飛ばさずに授業をしています。
これまでの指導経験から、学年のトップ層は細かいことまで覚えていることが多くても、標準的な学力の高校生は指導する側が思っている以上に内容を忘れてしまっています。
今日の授業でも、以前(10カ月前)に説明した問題と式の形が少し変わっているだけだったので、優秀だと感じる生徒に「同じようなことやったよね?」と聞くと「あまり記憶にありません・・・。」と言っていました。
優秀だと感じる生徒でもこういうものなので、忘れることが悪いわけではなく、別の分野で再び出てきたときに復習をして、内容を定着させていけばいいのです。
指導する側が気を付けないといけないのは、一度説明したからと言っていつまでも生徒が覚えているわけではないということです。
当塾ではそれを分かっているので、強制的に復習をする時間を取るようにしています。
12月14日 高校2年生B講座
大学入試で数学Vを用いない高校2年生B講座では、全分野の復習を行っています。
現在取り扱っているのは基礎的な内容ですが、問題を解かせてみると苦戦している生徒が多いです。
これから約半年間かけて基礎の復習をしながら、大学入試で必須の考え方を身につけるために頻出問題の演習をして、高校3年生の6月頃から本格的な大学入試問題の演習を行う予定です。
大学入試の数学が難しい理由の1つは、身につけないといけない内容の量が多く、少しでも抜けていると大幅に点数を落とす可能性があるところです。
当塾では、高校3年生からの入塾は基本的にお断りさせていただいていて、通塾して意味があると感じる生徒だけ受け入れています。
それは今からの半年間の復習をしていない状況で、入試問題の演習をしても理解が深まらないからです。
高校2年生の生徒は、高校3年生になってからではなく、今から初めてギリギリだという意識を持って取り組んでもらいたいです。
12月15日 ミスを減らすのは難しい
高校3年生は共通テストに向けてマークタイプの演習をしています。
共通テストの数学は、必要な情報の見極め方や処理の速さを問われる試験で、時間制限が厳しいため、思考と書く速度を上げないと全ての問題を解ききれません。
今日の演習で、ある生徒から「時間を計って問題を解くとミスが多いんですけど、どうしたらいいですか?」と質問されました。
前述した通り、時間に追われるので普段よりもミスをする可能性は高くなりがちです。
その状況でミスを減らすには、自分のミスの傾向を理解して、どうすれば防げるのか普段の学習から意識するしかありません。
本来なら解けるはずなのにミスをして間違うのは、以下のようなものがあります。
@ 字や式が汚くて、読み間違えている。
A 途中式を省略していて、式の整合性が取れていない。
B 四則演算の単純な計算間違いに気づけていない(検算をしていない)。
C 分類化できないような勘違いをしている。
Cは防ぎようがありませんが、@〜Bは普段の学習で意識すればミスを減らせます。
@〜Bが気になる場合は声掛けを行っていますが、癖になっている生徒は中々ミスが減りません。
指摘をされたら、出来る限り普段の学習から意識をして取り組むようにしましょう。
12月17日 課題の意図
現在、高校2年生B講座は高校数学の基本的な内容の復習をしています。
授業の流れは
@ 指定した問題を3問解いてきて提出する。
A 添削をして返却、解説をする。
B 添削をしている間と解説後は、単元毎の復習をする。
となっています。
事前に説明はしていたのですが、こちらの意図が正確に伝わっていないようなので今日改めて説明を行いました。
まず、@の3問解いてくる問題は「答え」をつけて渡しています。
@の目的は、理解して解けているのか、記述が正しく書けているのかを確認するためなので、答えが間違っているのであれば合うまで解き直してもらいたいから「答え」を渡しています。
また、小問が(1)(2)(3)とある場合、(1)が間違っていると(2)(3)が解けないことがあります。
そうなると解説を聞いても効果が薄いため、直して最後の問題まで考えてもらいたいという意図もあります。
次に、Bで渡している単元毎の復習プリントは「答え」と「解説」をつけています。
これは、勉強を1人で完結させてもらいたいからです。
勉強の理想は、自分1人の力で出来ないことを出来るようにしていくことです。
1人で数学の勉強が出来るようになるために、「解説」を読んで理解することに慣れてもらいたいと思っています。
現時点では、難しいこともあるので「解説」を読んで理解が出来ない場合は、質問をして理解しながら進めたので構いません。
数学に限らず勉強をするときは、どうすれば自分の学力が上がるのか、効率が良いのかを意識するべきです。
こういう経験が社会に出てから役に立つと考えています。
12月19日 もう冬休み
明日で2学期が終業となる高校が多く、12月に入ったと思ったらあっという間に冬休みです。
何名かの生徒から苦手な単元があるので、冬休み中に個別指導をしてほしいと言われています。
学校の補習や部活動もあるので時間の都合が付きにくいかもしれませんが、空き時間で出来る限り対応をしたいと思っています。
当塾では、頑張りたい生徒を応援したいと考えていて、個別指導は無料で対応するようにしています。
頑張りたい気持ちはあるけれど、自分一人ではどうやって数学の勉強をしていいのか分からないという人はご連絡ください。
生徒が模試の結果を持ってきたので見ていると、実力通りの点数が取れていないと感じました。
本人に聞くと、大問の1問目の計算を間違っていて、その後の点数が全てもらえていなかったと言っていました。
ちょっとしたことでテストの点数は上下するので、定期考査や模試の点数がそのまま実力を反映しているとは思っていません。
ただし、本番では、ミスをするのかも含めて実力として判定をされるのでどうしたら防げるのかを考えて演習をしてもらいたいです。
別の生徒の定期考査を見ていると、社会の点数が全く取れていなかったので、原因は何だと思うのか聞いたところ答えられませんでした(怒ったり圧をかけたりはしていません)。
こういうとき、テスト前に勉強をやっていなかったのであればやっていないと言えばいいですし、何か他の要因があるのなら答えてもらいたいと思っています。
勉強を真面目にやっているのに点数が全く取れていない場合、勉強のやり方が間違っているので、それはマズイということになります。
勉強に限らず何かしらの成果を上げようとする場合、まずはやってみてダメであれば原因を考えて、別のやり方を試していかなければなりません。
努力をしないのは一番ダメで、成果の上がらない方法を延々と続けているのはその次にダメです。
定期考査や模試の結果が返ってきたら、どうしてその結果になったのか、どこを改善するべきなのか自己分析を行う習慣をつけてもらいたいです。
12月22日 王道
高校3年生は時間を計ってマークタイプの演習を行っています。
マークタイプの演習をしていて感じるのは、記述の演習から感じる実力ほど点数が取れていない生徒がいることです。
マークタイプの試験が苦手と言っている生徒もいて、慣れるしかないので本番までに練習を繰り返すしかありません。
10年程前までのセンター試験では、数学の実力がある生徒はマークタイプの演習をあまりしなくても本番で点数が取れました。
また、数学が多少苦手な生徒でも、マークタイプの演習を多く行うことで点数を伸ばしていくことが出来ました。
共通テストは、これらの方法では本番で点数が取りにくくなっていると感じます。
まず記述の演習を行い本質的な学力をつけた上で、最後の追い込みで問題形式に慣れるようにするのが、共通テストの数学での王道の戦い方だと思います。
実力をつける段階がクリアできている人は、実力通りの点数が取れるようになると信じて、あと1カ月演習を頑張りましょう。
12月23日 1月の予定表
TOPページに1月の予定表をアップしました。
高校3年生は共通テストまで残り25日になりました。
試験が近づくと何か特別なことをしないといけない気持ちになりがちですが、そんなものはありません。
本番と同じ形式の問題を時間を計って解き、問題を解いたら採点をして、出来ないことを見つけて出来るようにする、忘れている知識を入れ直すというのを、試験前日までやるだけです。
どれだけ勉強をしても、出来ないこと、忘れてしまうことがあるのが普通です。
それを受け入れることが出来れば、焦ったりパニックになることはありません。
ここまで来たらペースを崩さず、精神を安定させることが最も大切になります。
本番直前まで、正しい勉強をしていきましょう。
12月24日 具体的な対処は難しい
12月の中旬から体調不良の生徒が多く、常に誰かが休んでいます。
しかし、状況を見てみると高校3年生に体調不良で休んでいる生徒はおらず、高校1、2年生にだけ体調不良が頻発しています。
生徒に話を聞くと、高校3年生のクラスで学級閉鎖になっている学校もあるようなのでたまたまだとは思いますが、気をつけようという意識があるのかもしれません。
風邪をひかないために出来ることといえば、食事と睡眠をきちんと取ること、人混みには近づかないこと位でしょうか。
受験直前は学力を上げつつ、ベストの状態で試験を受けられるように仕上げることが大切です。
具体的にどうすればいいのかは難しいですが、各自で出来ることをやりましょう。
12月26日 イマイチ伸びない原因
今年、途中入塾をしてきた生徒の傾向として、全体的に成績は良いけれど数学だけイマイチ成績が伸びないという人が多かったです。
指導をしてみると、基礎学力もあって反応もいいので、これまで真面目に取り組んでいたんだろうなと感じます。
しかし、解けた問題をどうしてそう考えたのかと聞くと答えられなかったり、言葉の定義を覚えていなかったりするので、問題の解き方に意識がいっていて、意味を理解しようという意識が不十分だと感じます。
これは、中学生のときの勉強の癖が抜けていないというのもありますが、一人で勉強をしていると本当に理解しているのかをチェックするのが難しいからです。
また、教科書や参考書に載っている解法通りに解かないといけないという固定観念に陥っている場合もあり、その場で考えて解くという姿勢が身についていないというのもあります。
努力しているけれどなかなか出来るようにならないという生徒は、このような原因があるかもしれません。
上記の点を修正していけば、このタイプの生徒は劇的に伸びることが多いです。
12月28日 良いお年を
今日で今年最後の授業が終わりました。
高校3年生は共通テストまで残り約20日となりました。
最近マークの演習をしていると、少し精神的に不安定なのかなと感じる生徒がいたので、大学入試が受けられるのは幸せだと感じてほしいという話をしました。
生まれる時代や国が違えば、自分の努力で自分の人生を決められなかったかもしれません。
また、今の時代に日本で生まれて能力があったとしても、大学入試を受けられない人もいるでしょう。
毎日、大学入試に向けての勉強に集中出来るというのは、幸せなことだと思います。
良い結果が出るか不安で辛いというのは、家を出たら事故にあわないか不安だというのと同じようなもので、起こっていないことを考えて辛くなる必要はありません。
結果は出てから考えればよく、今の環境に感謝と幸せを感じることが受験生の本来の在り方だと思っています。
年明けからの受験にはそういう心で向かっていってくれることを願っています。
1年間、ありがとうございました。それでは、良いお年を。