数学が苦手になってしまった高校生の方へ
中学生のときは数学が出来たのに、高校に入って暫くしたら出来なくなったという人は、以下のような取り組み方をしていませんか。
1.問題と解法を覚えようとしている。
2.とりあえず公式を覚えようとしている。
3.何故その手順で解けるか理由は分かっていないが、問題の答えは出せる。
4.考査前以外は復習をしていない。
勉強していないというのは論外ですが、高校数学は中学校のときと同様に勉強をしていても中々出来るようになりません。
それは、中学校では「答を出す」という出題が多いのに対して、高校では「答がこのようになる理由を説明する」というように変わるからです。
そのため「何故こうなるのか」を意識して問題を解かなければ、いくら勉強をしても学力がつかないのです。
テスト範囲の問題と解き方を覚えるというような勉強方法では、定期考査では点数が取れても、大学入試に対応する力はつきません。
そういう事を繰り返しているうちに、授業を聞いても理解出来ず、復習をしようとしても、どこから手をつけていいのかも分からなくなってしまいます。
そのような状況に陥ったら、もう一度分からなくなったところから勉強をやり直すしかありませんが、数学が苦手な高校生が教科書や参考書などを読んでも「何故こうなるのか」を理解することは困難です。
最も良い解決方法は「何故こうなるのか」を説明してくれる先生と一緒に勉強をやり直すことだと思います。
今、数学で困っているという人は、まず学校の先生に相談してみてはどうでしょうか。
その時は以下のことに注意すると良いでしょう。
1.自分で復習をして、分からないところを明確にして質問する。
※どこから手をつけていいのか分からないときは、そのように伝え指示してもらう。
2.問題の解説をお願いするときは、問題を事前に解いて、分からないところを伝える。
3.分かったふりをせず「何故そうなるのか」を意識して質問する。
このような個別指導を継続的に週2回以上してもらえれば、高校1年生であれば3か月〜6か月後、高校2年生の夏前であれば3か月〜8か月後には多少出来るようになってくると思います。
ただ、書いておいてなのですが、上記の対応をしてくれる学校の先生はあまりいません。
学校の先生を貶めているわけではなく、学校の先生は忙しいので、個別指導する時間が無い場合がほとんどなのです。
もし対応してくれる先生がいたら、それは当たり前では無いので感謝をしなくてはいけません。
高校の数学は一度分からなくなってしまうと修復が困難です。
適切な方法で取り組んだとしても成果が出るまでに時間が掛かるので、多くの生徒は途中で諦めてしまいます。
分かっていただきたいのは、学校の先生に聞くにしても、塾に通うにしても、自分で何とかしようという意識を持たなければならないということです。
私は高校で働いているときに、やる気はあるけれど、自分ではどうしてよいか分からないという生徒を多く見てきました。
そのような生徒に関われるときもあれば、忙しくて関われないこともありました。
困っている生徒に関われないことは指導者にとって非常に悔しいことで、私が塾を始めた理由の一つは、やる気のある生徒の手助けをしたいという思いからです。
数学が苦手だけれど、本気でどうにかしたいと思っている生徒には、こちらも本気で対応をするので、ご相談をいただければと思います。