日記・予定表


基本情報


塾の情報

2014 11月


11月1日 入塾と退塾

どうやら世にある塾は、退塾するときに色々と手続きが必要な塾が多いらしい。

まず、料金を半年間ないし1年間分前納することを勧めている塾などは、途中で辞めるとなったら、返金はできませんというケースがある。しかし、塾の規約で途中退塾の場合は返金できませんとなっていても、これは法律違反となる可能性がある。
原則として、学習塾などの長期契約を前提とした契約の解除の場合、違約金の上限が2万円で、翌月の月謝との低い方の額を支払えば契約解除ができると定められていて、違約金を超える金額分は返金することが義務付けられている。その知識を消費者が無いことをいいことに勝手な規約を振りかざす塾があるようだ。

そして、お金の問題だけでなく、辞めるといったら話を聞かせてくださいといって、延々と引きとめをされることもある。どういった点がダメだったのか、改善したらまだ続けて来てくれるのか等、話をされ、説得をされ、要望を聞かせて欲しいなどといわれるのだ。酷いケースになると、辞めて成績が落ちて不幸になって生徒がたくさんいますよ。辞めた後に成績が下がってからもう一度通わせて欲しいといっても無理ですよなどと、脅迫めいたことを言われることもある。

入るときには入りやすく、辞めるときには辞め辛い。世の中にはそんな塾が多いようだが
松山数学塾が目指しているのは、入るときには入りにくく、辞めるときには辞めやすい塾だ。

入りにくいとは言っても、入塾試験をしたりするわけではない。希望的観測で、きっと成績が上がりますとか、志望校に絶対受かりますなどと言わないということだ。そのかわり、授業時間を含めて長時間勉強することを強要するので、やる気がないのなら辞めておいたほうがいいということは伝える。そして、必ず体験授業を受けてもらって、相性が合わないと感じれば、遠慮せず断って下さいと言っている。覚悟を持って勉強したいという意思のある生徒に来てもらいたいと考えているので、勉強をする気がない生徒には入りにくい塾になっている。

そして、いざ辞めるときには、一切引き止めは行わない。理由は聞くだろうが、それが本当の理由なのかどうなのかなど分からないし、辞めると決めてきたからには、止めても無駄だと考えている。一度信頼できないと思われた時点で、例え必死で引き止めて続けることになったとしても、それ以降の学習効果は高くない。それならば、さっさと辞めて自分で勉強するなり、他の塾を探した方がよほど有意義だろう。

辞める場合は、毎月何日までに言ってもらわないといけないなどという塾もあるようだが、松山数学塾では辞めると言って即日に辞めてもらって構わない。
あ、辞めてもらっていいとばかり書いていますが、もちろん、やる気のある生徒の入塾をお待ちしています!本気で頑張りたい人を全力で指導していきます!


11月2日 勉強をするきっかけ

最近、入塾する生徒が多く、土日は個別指導の時間が埋まることが多くなっている。塾に入ることを決意したということは勉強しようという気持ちが大きくなっていて、その気持ちを利用して取り組んでくれている。ただし、気をつけないといけないことが2つある。

1つ目は、塾に依存しすぎないこと。
勉強を自分で動機付けすることが難しくなって入塾してくる生徒が多いので、初めは学校との進度差がある分野の授業や、苦手分野の復習など最大限手助けをしていく。そういうことを通じて、勉強する気持ちをより大きく育てたいと考えている。しかし、それに慣れすぎて、自分で勉強するペースを作れなくなってしまっては元も子もない。今のところ入塾直後は個別指導をしていても、徐々にこちらの手を離れて、個別指導に頼らず自分で勉強が出来ている生徒がほとんどだ。受験において、自立することが最も大切であると思う。

2つ目は、気持ちを持続していくということ。
塾に入った直後は、やらないといけないという気持ちが強くても、暫くすると通っていることが当たり前になってしまって、徐々に以前の状態に戻ってしまう恐れがある。単語テストの点数を見ていると、多くの生徒が入塾直後は満点近くを取るのだが、中には点数が下降線を辿ってしまう生徒もいる。そういうときには声をかけているが、最終的に勉強する気持ちを起こさせるのは自分自身でしかない。外からの声ではなく、内なる声で自分を動かして欲しいと思う。

11月は日程の都合上、個別指導を入れられる時間があまり多くはない。これから入塾をする方には、12月の冬休み等を利用して指導をしていきたいと考えている。勉強を頑張ろうと思うきっかけの1つにしてほしいと思う。


11月3日 法事

今日は午前中、祖父の十三回忌があったので実家へ行っていた。信心深い方ではないのだが、こういう機会があると、とても良くしてくれた祖父のことを思い出すきっかけになって、とても有意義だった。

お世話になった上司や先生と転勤や卒業で分かれるとき、また挨拶に伺いますといって、それっきりになってしまうことはよくある。社交辞令で言っているだけのときもあれば、そのときには本気で行くと思っていても、新生活の中で忘れてしまったり、忙しくなったりして現在の自分にとって重要度が下がって疎遠になってしまうこともある。人は過去のことばかり考えて過ごしているわけではないので、仕方のないことだと思う。

そういうことを私に対して行うことを絶対に強要しないが、私自身はお世話になった方に出来る限り定期的に挨拶に行きたいと考えている。受けた恩というのは忘れがちで、全て自分の力で現在の自分があるように考えてしまうことがあるが、恩師に会うことで初心に帰ることが出来る。そして、自分の素で話ができるというのはとてもありがたい存在だ。

もう会えない人のために法事を行うということは、故人のためというよりも、自分自身のために行うのかもしれない。今、話が出来る人とは会っておきたいとより強く感じる一日だった。


11月4日 単語テスト

松山数学塾では数学の指導がメインだが、授業の中で英単語テストを行うようにしている。英単語を一人で覚えていくことをできる生徒がなかなかいないので、毎回覚えてくるように指示している。

学校でも単語テストをやっているだろうが、単語テストは何回受けてもいい。1回テストを受けて合格して、それでずっと覚えていられる人間など(ほぼ)いない。

学校の単語テストで覚えて、教科書の文章の中に出てきて、塾の単語テストで覚えて、問題集を解くときに出てきて、模試を受けて出てきて、更に単語テストでまた覚えて、ようやく定着してくるくらいでは無いかと思う。

上記のような頻出の英単語は覚えていけるが、あまり出てこない単語は単語テストで定期的に頭の中に入れていくしかない。見たことがあるなという状態にして、出てきたときに忘れていたら単語帳などで確認するということを繰り返して語彙を増やしていかないといけない。地道な作業だが、これを高校1年生のとき(本当は中学生のとき)からやっているかどうかが、受験で明暗を分けることになる。

塾では、単語テストは同じところを繰り返し行うようにしていて、一巡目は英訳と和訳を両方やらせている。二巡目は和訳のみにして、1回あたりに覚える量を増やす。三巡目は増えた量で英訳と和訳を両方する。少しずつ負荷をきつくして、一度にできる量を増やしていってほしいと考えている。

高校3年生の12月からは、事前に単語を覚えて来ない状況で単語テストをしていく。どこが抜けているのかを確認する最終チェックをしてほしい。


11月5日 小論文の指導

推薦入試や後期試験などで小論文が必要になることがあるが、これを甘く見ている生徒が多い。文章を書く以前に、資料からの読み取りができなかったり、聞かれていることに正確に答えられない生徒を多く見てきた。そもそも、小論文を読んだことが無い生徒がいきなり書けるはずが無い。作文と小論文の違いも理解できていないことがほとんどだ。

11月に受験のある学校が第一志望の生徒がいて、10月の中旬位から学校で小論文の指導をしてもらうように話していたのだが、進捗状況を聞くと全く行っていないという。
どういうことなのかを聞くと、学校の先生に頼んだが全て断られたというのだ(だとしたら、もっと早くこちらに報告するべきだ)。国語の先生にも担任の先生にも、指導はできないと言われたそうだ。どんなに忙しかったとしても、第一志望で受験をする大学の指導を断らないでほしい。

その生徒自身も小論文を甘く見ていて、練習しなくてもなんとかなるかのような発言をしていたので実際に書かせてみた。すると、全く書けない。当たり前だ。

小論文の指導は、完全に個別で長時間行わなければいけないので、負担が大きい。だから、学校の先生も避けているのかもしれない。
しかし、第一志望の大学受験を前に生徒が困っている以上、やらなくてはいけないので、私が指導をすることにした。毎日、授業後の21時半から小論文講座をしばらく行うことになった。

こういうことがあれば対応しますが、出来る限り早めに自分から動かなくてはいけません。誰かが何とかしてくれるということは世の中にはほとんど無いのです。


11月6日 立て直す

生徒を指導していて難しいと感じるのは、こちらの思った通りには行動してくれないということ。当たり前のことだが、四六時中見張っているわけではないので、こちらの目の届いていない時間帯はどのように過ごしているのかは分からない。

それでも、授業を受けているときの表情や雰囲気で、目の届いていないときの行動を推し量ることはできる。頑張っている生徒というのは、内側から沸き立つものを感じるのだ。

さて、最近、少し勢いを失いつつある生徒が何名かいる。そういう生徒をこちらからどうにかしてあげることはできない。できることは、現状で良いと思っているのかを聞いてあげることだけだ。勉強のやる気というのは、結局、自分の内側から出すしかない。いくら、やらないといけないと周りが言ってもやれるものではない。だから、生徒たちには今、自分の状況が崩れていると思ったら自分で立て直さないといけないよとしか言わない。

自分で自分をコントロールすることを学ぶことも、これからの人生を過ごしていくには大切な勉強だ。


11月7日 模試

11月1日と8日に愛媛県内の多くの高校では、1・2年生が進研模試を受けると思います。
何度も書いているように、私は模試の出来、不出来はそこまで気にしてはいないのですが、現在どこが出来るようになっていて、どこが出来るようになっていないのかを確認するには良い機会なので、しっかり頑張ってきてほしいと思います。

模試を受けて大切なことは、何点取れたかではなく、どこが出来ていなかったのかを確認して、きちんと解き直すことです。よく言われるでしょうが、全科目実行できている生徒はかなり少ないのではないかと思います。

1年生は意識付けの意味も込めて、明日の授業は進研模試の解説を行う予定です。2年生・3年生になるにつれて、そういうことが自分で出来るようになっていってほしいと考えています。

1年生以外でも言ってくれれば個別指導で模試の解説を行うので、解答を読んでも理解しにくい点がある生徒は、申し込んで下さい。


11月8日 勉強よりも大切なもの

勉強が出来ることよりも、大切なことが世の中にはたくさんある。
まず、一番大事なことはなんといっても命だ。とにかく何よりも、命を守ることを優先して行動しなくてはいけない。そのことに比べたら勉強がどうとかは、とても小さなことだ。

何故こんなことを書くかと言うと、塾に遅刻(欠席)するときに、連絡が遅れる(連絡をしない)ということが、ここ最近2回あった。

塾の数少ないルールの中に、遅刻または欠席するときは必ず連絡をするということがある。これは、授業の運用上の問題もあるが、何よりも、安全であることの確認という意味合いが強い。

最近、遅刻したことのない生徒が2人揃って遅れてくるということがあり、授業時間を5分過ぎても連絡がなかった。そのときに、外から救急車の音が聞こえてきたらどう思うだろうか。こちらとしては最悪の事態を想定してしまう。
遅れてしまったら連絡をし辛いという生徒もいるかもしれないが、連絡することが遅くなって迷惑をかけられることよりも、命の心配をさせられることの方が、こちらとしては嫌なことだ。

とにかく、遅刻、欠席するときは必ず連絡をするようにしてほしい。
塾に通っているということは、命も含めて身をあずかっているとこちらは考えている。


11月9日 公立小学校

少し前のニュースになるが、気になるニュースがあった。

公立小学校の35人学級の見直しを行うというものだ。教育上の明確な効果が見られないから、以前の40人学級に戻して、予算配分を減らすことが目的であるらしい。

教育上の明確な効果とは何なのかが分かりづらいが、いじめの発生件数、暴力行為、不登校などの数値が以前と変化していないことが問題であると報じられている。

そのような事例を解決するための方法として人数を減らして、効果がないというようにデータが出たのであれば、更に1学級あたりの人数を減らすことを考えるべきではないのか。5人減らしたくらいでは明確な効果が見られないので、30人学級や、25人学級にするということを検討するべきではないのか。効果がないから元に戻すというのではなく、更に一歩踏み込んだ改革を行うというように考えるべきだと思う。生徒が5人増えると事務手続きや、実務において、現場での負担はかなり大きなものになる。現場の声に耳を傾けてほしいと思う。

教育において、数字による明確な効果というものを追い求め始めると、そのような数字になることばかりを考える学校が現れる危険性がある。教育行政において、効率化を図るということは必ずしも良いことばかりではない。

言い出したのが財務省なので、財政面からだけ問題を考えているということが分かるが、国の根幹をなす教育の予算が簡単に削減されないことを望む。


11月10日 入試に対する考え方

塾は、通うことによって「力」を付けてあげられるのが存在意義だと考えている。

ここでいう「力」というのは、勉強に対する姿勢であったり、様々な物事を論理的に考えられるようになるというもので、数学が解けるようになるということだけではない。勉強は与えられているだけでは出来るようにはならず、いかに自発的に行うことができるようになるかが大切で、そのように生徒を導いていくことが必要だと考えている。

だから、生徒がどの大学に合格したということは2次的なもので、結果だけ追い求めるような考え方を当塾ではしていない。入試において、私が良いと思う順番をあげると次のようになる。

@ 力のある生徒が、合格する。
A 力のある生徒が、不合格になる。
B 力のない生徒が、不合格になる。
C 力のない生徒が、合格する。

力のある生徒は不合格になっても、その過程で得られるものがきっとあったはずだ。その時点では目標に届かなかったとしても、蓄積された力は必ず次に繋がる。

問題は、力のない生徒がなにかの間違いで合格してしまったときだ。合格というその瞬間の結果は得たとしても、決して本人のためにならない。必要な努力量が足りていないのに結果が出てしまうと、自分のことを過信したり、見誤ったりしてしまう。長い目で見ると、それは不幸なことだ。

目先の結果ではなく「力」が付けられるかどうかを考える。そういう塾の運営をしていきたいと思っている。

蛇足かもしれないが、語弊があるといけないので付け加えておく。
一般入試を受けて合格最低点で高校や大学に入学することを否定しているということではない。
中身の伴わない結果を追い求めることが間違っているということだ。


11月11日 当たり前のことが難しい

数学の頻出問題は出来て、必要な公式等もきちんと身に付いていて、論理的な思考力も付いてきているのに、問題がなかなか解けるようにならないことがある。

そういう生徒にありがちな傾向として、全て頭の中で解こうとして、手が止まってしまっている。数学の力が付いて頭の中で処理できる量が増えてくればそれも可能だが、発達途上段階では頭の中で全ての方針や意味を理解することは難しい。

文字に文字を代入していけば答が得られるような問題では、頭の中で考えるよりもとにかく手を動かさないといけない。複雑な式が現れたときは、計算していけば展望が開けると信じて計算してみるのだ。また、グラフで処理しないといけない問題を、頭の中だけで解こうとしたり、確率の問題を図を書かずに式だけ書いて解こうとしたりする生徒もよく見るが、面倒くさがらずにグラフや図を描き、出来る限り式の意味も言葉で書いていかなければならない。

問題が解けない理由は、知識だけではなく、解き方に不備がある可能性もある。基礎的なことがしっかりと身に付いているのに、マーク模試が6割くらいから伸び悩むような生徒は、以上のような点に気をつけて問題演習に取り組んでほしい。

センター試験まで残り70日弱、出来ることはまだまだたくさんある。


11月12日 やってみると面白い

新課程の生徒たちは数学Tで「データの分析」という範囲が追加されていて、その内容は旧課程で数学Bの範囲に入っていたものの一部となっている。

今までは教科書には載っていても、教科書傍用の問題集に問題が掲載されていないなど不遇な扱いを受けていた分野だが、現在の3年生からは必修となっているので、おそらく今年のセンター試験にも出題されると思われる。

さて、この分野、2次試験に出題されることはあまりないかもしれないので、力を入れて教えていない学校もあるかもしれないが、勉強してみると意外と面白い。

公式に値を当てはめて数値を出して、あっているとか間違っているとかだけだとつまらないのだが、標準偏差の意味であるとか、そこから求められる偏差値の意味であるとかをきちんと理解できれば、生徒たちが今まで漠然と見ていた模試のデータの読み取りなどにも活かせる。
また、高校の数学は抽象的な要素が強いが、この分野は具体的な要素が強いので、ただ問題を解くだけではなく数値の持っている意味が分かれば、興味を持ちやすいかもしれない。

新課程になり、学ぶ分量と負担が増えたかもしれないが、増えた分の内容を楽しめるようにしていきたい。


11月13日 授業のペース

授業のペースメイクは、生徒の能力もあるが、指導者の力によるところも大きい。
指導力のある先生が授業をすると、授業の進度が速くても、生徒は負担を感じない。逆に、指導力のない先生が授業をすると、進度が速いときには板書を控えるので精一杯だったりする。

指導力のある先生と無い先生で一番の違いが何かというと、逆算して授業をしているかどうかではないだろうか。授業が上手いといわれる先生の授業が大抵早いのは、きちんと計算して授業をしているからだ。

いついつまでに、この範囲を終わらせなければいけないということは、あと何回授業があるから、1回あたりの分量はこういう風になる。ということは、今回は最低限ここまでは進んでおかなければならない。3回先に授業をする単元は、生徒が分かりにくいから進度を落とさないといけない。次回はそこまで難しくないので余裕が出来るから、理解を深めるために演習を少し入れて理解を深めてから難しい単元の授業をやろう。
というように私の場合は、ほぼ毎回、授業前に確認している。

授業をしてみると思ったより生徒の理解が早く、先に進められることがある。その時に更に進めるためには、予定していた先の単元の授業も出来るようにしておかなければならない。そうすることができれば後の余裕に繋がってくる。思ったより授業が進まないこともあるが、そうして先行しておくことで、トータルで予定より遅れるということはまず無くなる。

そして、考えなくてはいけないのは、受験を見据えた逆算だ。
新しい内容ばかりでなく、適度に復習も混ぜながら、生徒が忘れないくらいのペースで生徒のレベルにあった問題を精選して解かせていくのが最も効率がよいと思われる。
そういったことが出来るようになるためには、行き当たりばったりで授業をするのではなく、計算をして授業しながらズレを修正していかなければならない。

指導暦が浅い先生は、その辺りのことをなかなか上手くやれないことが多い。他の人のペースに遅れていないから大丈夫と思わずに、先行して授業を進めておかないといけないと思うと、余裕が生まれて授業もしやすくなるのではないかと思う。


11月14日 30日ぶり

明日と明後日は、所用のため、塾をお休みします。
そのようにスケジュールを組んだため、10月から11月にかけて30日連続で授業が入っていて、体力的にきつい日程でした

しかし、塾は休みでも生徒たちの受験勉強に休みはありません。
この土日が明けると、高校では定期考査の発表があります。考査の点数は気にしていないと言っていますが、努力をしているかは気にしています。計画を立てて、実行する練習だと思って短期的な取り組みにも全力を尽くしてほしいと思います。それが上手くいくからこそ、長期的な取り組みも出来るようになるのです。

これから、寒くなり受験の雰囲気が近づいてくると、体調的にも精神的にも厳しい時期になってきます。少しでもサポートが出来るようにこちらも準備をしておきたいと思います。


11月17日 裏方の仕事

昨日、一昨日は、去年まで私も所属していた部署があったので、挨拶も兼ねて愛媛県の高等学校総合文化祭を見学に行っていました。

ここでも何度か書いているかもしれませんが、このような県の総合文化祭、県の総合体育大会、それと、県だけではなく地区大会や、四国大会、全国大会などもそうですが、高校生の大会は運営を含めて、全て高校の先生たちで行っているのです。

会場を押さえるところから始まって、日程の決定や、大会書類の作成、関係機関への連絡、予算の管理・報告、賞状や楯の準備、とにかくあらゆることを高校の教員がやっているのです。

そして、出場することになったら、運営だけでなく、部活の指導を行うのは当然として、出場するための準備も必要になります。宿の手配や、交通機関の手配などの見積りを取って、出場のための書類作成と、大会後は報告書も提出します。

学校の業務は普段通り行いながら、上記のような仕事を同時に行っていかないといけないのです。そういう仕事が、入試も近づいてきたこの時期に容赦なく入ってくるのです。それでも、どの先生方も生徒のために働かれていると思うと、頭が下がります。

学校の教員だけでなく、このようなことは社会の中にはたくさんあることかもしれません。裏方の仕事というのは、なかなか見えづらいものですが、そういうことをしてくれている方に敬意を持たないといけないなと改めて感じました。


11月18日 センター試験までの勉強

センター試験まで残り60日となった。
この時期の模試で目標としている点数に届いていなかったとしても、焦らずに、本番までにやらないといけない課題を考えて取り組んで欲しい。

これまでじっくりと地力を付けてきた生徒も、これから先は点数を取るために本番を見据えた対策をやっていく必要がある。生徒それぞれで置かれた状況は違うが、これからセンター試験までの数学の勉強でやらないといけないのは、基礎から標準レベルの頻出問題の演習量を増やして反応速度を上げていくことと、制限時間を設けて問題を解く練習をすることだ。

昨今のセンター試験の数学(特に数学UB)では内容そのものより、物量で差が付くような出題傾向にある。解いている途中に5分止まったら時間が足りなくなるというくらい厳しい。分からない問題は飛ばして先へ進む、もしくは1つの大問につき何分と時間を決めておいて時間が来たら途中でも次へ進める、というように自分なりのルール作りをして練習に取り組むと良い。

時間を意識しながら問題を解くというのは、本番だけ上手くやろうとしても出来るものではない。しかし、時間を区切って練習することをなかなか個人ではやってくれない。12月からは個人ではなかなかやらない練習を、塾で強制的にやっていく。


11月19日 1年生が高校生になる時期

11月も後半に差し掛かり、高校1年生は全ての教科の難易度が上がり、いよいよ高校生の勉強という感じになってきました。塾に通って勉強量を増やしている生徒でも、分かり辛いことが増えて、厳しい時期になってきています。

1年生は高校に入学して8ヶ月が経とうとしていますが、始めの3ヶ月位で油断をして、あまり勉強をしてこなかった生徒は、今、かなり苦しんでいるのではないでしょうか。
油断をせずに勉強してきた生徒でも、中学校の時と同じように勉強していても、なかなか成績が上がらず苦しんでいるかもしれません。しかし、中学校のときと同じように勉強をしていては、出来るようにならないのは当然のことなのです。

理由は簡単で、中学の時と比べて質と量が格段に上がっているからです。
数学を例に出すと、高校1年生の4月から12月に習う「数学T・A」の範囲だけで中学3年間に習う数学よりも量が多いのです。更に、内容は比較にならないくらい難しくなっています。数学だけでそのような状況なのに、他の科目も同じように難易度と量が増加しています。中学校の時と同じ勉強量で出来るようになるわけが無いのです。

今まで時間をかけてしっかりと勉強してきた生徒は、難しいことが増えたと感じても、焦らずにやってきたことを継続していけば大丈夫です。塾での話になりますが、単語テストなど目先の成績に関係無いようなことをどれだけ真剣に取り組めるかが、最終的には大切になります。

今まで、あまり勉強に力を入れてこなかった生徒は、とにかく一日でも早く勉強をする環境を整えることが大切です。始めるのが遅くなればなるほど、手の打ちようがなくなります。


11月20日 羽衣文具のチョーク

以前に、チョークや黒板について、製品によって全然使い易さが違うという話を書いていたのですが、衝撃的なニュースがありました。

なんと、ダントツで使いやすいチョークを生産してくれていた羽衣文具さんが廃業なさるとのことです。黒板に字を書くことがメインの学校の先生には、本当に衝撃的なことだと思います。似たような製品が他社からも出ているので代用品はあるでしょうが、長年使ってきたものが手に入らなくなるというのはショックです。

ホームページを見ると、手に付きにくいチョークの技術は他社に提供して生産を続けると書いてありますが、今までと比べてどうなるのかが気になります。再現できるのならば、羽衣文具さんはそのタイプのチョークだけでなく、蛍光チョークも他社のものより発色が鮮やかなので、是非その技術も伝えていただきたいと思います。

色々と事情がおありなのでしょうが、良いものを作ろうと努力されてきた企業がなくなるのは、とても寂しいものです。そうならないように、単に安ければ良いという考えではなく、良いものを作っている企業を応援するように、消費活動をしていかなければいけません(羽衣文具さんのチョークは値段も安かったです。本当残念。)。


11月21日 予定表と冬季講座

今月は、これからセンター試験までの計画を立てやすくするためと、冬休み中の日程確認のために、12月と1月分の予定表を配布します。ホームページにも同様に載せていますので、生徒、保護者の方は確認して下さい。

12月の予定表 1月の予定表

これから入塾を考えているという方のために、12月は1、2年生(内容は1年生の範囲のみ)を対象とした復習の講座を設けます。全8回で、前半4回は「関数」、後半4回は「場合の数・確率」の復習を行います。もちろん、現在通塾している生徒も受けることが出来ます。1回毎に完結する講義の予定なので、自分が受けたいという時のみ受講したので構いません。また、料金はかかりません。詳しくは、下記の「冬季復習講座」を確認して下さい。

冬季復習講座のご案内


11月22日 冬季復習講座の追記

高校2年生を対象とした復習講座の案内を、冬季復習講座の案内に追加しました。
追記部分を以下にコピーしています。

当塾では、出来る限り多くの問題演習を行い、分からない問題については全て私が直接説明します。教科書や参考書の解き方にこだわらず、入試において自然に思いつきやすく、また、汎用性の高い解き方を意識して指導します。

勉強していて演習量が少ないと感じたり、参考書などを見ても何故そのように解くのか理解できないという現状で、入試までに数学を何とかしたいと考えている生徒がいるのではないかと思います。やる気はあるけれど、どうすればいいのか分からず困っているという方に相談していただければと思い、2年生理系の冬季復習講座「ベクトル」「数列」を追記しました。

2年生文系の方で入塾を考えられている方は、授業コマの関係で正式な入塾はセンター試験後となりますが、時間帯によっては、それまでの期間も個別指導で対応することも可能です。


追記 「ベクトル」「数列」復習講座(2年生理系対象)

高校2年生理系で「ベクトル」「数列」の分野があまり理解出来ていない方の入塾申し込みがあった場合、「ベクトル」「数列」の分野の復習講座を冬休み中に行います。

内容は「ベクトル」「数列」の全分野の総復習です。
まず「ベクトル」から行います

公立高校は「ベクトル」「数列」が2学期末考査の範囲になっているところが多いと思います。
考査後、入塾を考える方は参考にして下さい。

2年生理系は12月から「数学V」に入りますが、「数列」「ベクトル」「三角関数」「微分・積分」が理解出来ていないと、何をやっているのか分からないという状況になります。
受験までは、もう1年余りしかありません。出来る限り早く取りかかることをお勧めします。

復習講座の受講料は無料ですが、受講は入塾した生徒のみに限らせていただきます。
復習講座のみの受講は出来ません。通常の「数学V」の授業も同時に受講していただきます。

お問い合わせはこちらからお願いします。


11月23日 国語(現代文)の指導

最近、3年生理系の生徒に現代文の指導を行っていた。

センター試験を受験したことのある人なら分かると思うが、現代文なんて勉強しなくても出来るなどというのは大嘘だ。センター試験の現代文は、論理性を問われる面が強く、主観的な感覚で解いていると安定した点数が取れるようにならない。客観性を重視して、本文に書いてあることを読み取る訓練をする必要がある。論理性を問われるという点を考えると、現代文は非常に数学的な要素の強い科目であると思う。

論理的思考力を鍛えるためには、数学を勉強することが適していると考えているが、数学が出来るようになるためには国語力も必要になる。人間は、言語によって思考を行っているからだ。「数学」と「国語」は科目としては分けられているが、車の両輪のようなもので、どちらが欠けても十分な習得には至らないのではないかと思う。


センター試験の現代文は
1、問題を解くために、本文からキーワードを見つける。
2、どの文章がキーワードによって結ばれているか(言い換えられているか)を探す。
3、主語と述語を明確にして、誰が何を言っているかを押さえる。

ということが大切である。出来る人にとっては当たり前のことだが、これがきちんと出来ていない生徒が多い。

1、2、3を行って、問題を解いていく時に本文と照らし合わせる。間違いの選択肢には本文との矛盾点があることがほとんどなので、それを探していく。(言われると簡単なことのようだが、解かれないように巧妙に文章が練られているので、練習しないと出来るようにならない。)

現代文が苦手な生徒の傾向として、答え合わせをしたときに、「正解した」「間違った」だけで終わってしまっていることが多い。選択肢のここの部分がおかしいから選択肢から外したが、それは論理的に合っていたのかという確認作業を全ての問いに関して行わなければならない。

勉強をするときには、遠回りで面倒くさくても「何故」という点を疎かにしてはいけない。


11月24日 それぞれの定期考査

定期考査前でも授業を進めることがあるが、今回は1、2年生は授業を進めず、塾の時間は自習と分からないところの解説をしている。家では2時間キッチリ勉強出来なかったりするので、自習するだけでも学習効果は高いと思われる。

今回、自習にしている理由は塾の授業がキリのいいところで終わっているからだ。といっても、たまたまではなく、そうなるように調整して授業を進めてきた。2学期末の試験範囲は広くなりがちなので、生徒が復習する時間を取れるようにしたいと思っていた。

1、2年生は定期考査を通して復習をしているが、3年生は受験に照準を合わせているので、テスト前だが、塾でテスト勉強はしない。

現在、通塾している3年生の良いところは、今、何をやらないといけないかを自身が分かっているところだ。一応、「テスト勉強のための時間を取ろうか」と3年生の生徒に聞いてみたが、「いりません」と答えてきた。

定期考査の勉強をしないということではないが、塾でやらなくてもいいと判断出来ている。それは、普段から自主的に考えて勉強出来ているからだと思う。受験だけにとどまらず、今、何をすることが必要なのかを判断できる大人になっていってほしい。


11月25日 高校で取り扱う極限

高校生が勉強する微分・積分の分野は「極限」→「微分」→「積分」→「極限」となっている。
始めと最後の「極限」の分野は、高校の段階では「感覚的な理解」と「本質的な理解」の両方が必要とされる。

高校の段階では極限の厳密な証明を取り扱わないので「そうなることが知られている」というようにして問題を解かざるを得ないことがある。特に、数学Vの「極限」の序盤ではそういう傾向が強い。そのため「感覚的な理解」になかなか慣れなくて、苦手にする生徒も多い。

微分・積分を習って極限に慣れてきたと思ったら、微分・積分と関連した極限を考える問題が出題される。この手の問題は「本質的な理解」を問われるような出題が多く、決して感覚では解けない。そして、また極限が苦手になってしまったりする。

高校の「極限」にはこのような2面性があることを理解しておくと、少し取り組みやすいかもしれない。


11月26日 スパートに向けて

ほとんどの公立高校は明日から定期考査となります。
私立高校は既に始まっている学校もあれば、来週が定期考査となる学校もあります。

この期間11月27日から12月3日まで、塾は休みとなります。
授業はありませんが、電話等、連絡は繋がるようにしています。

何度も書いてきましたが、定期考査は自分で計画を立てて勉強をすることを練習する期間です。短期的な計画が自分できちんと立てられないと、長期的な受験の計画も立てられません。
そういうことも意識して定期考査に臨んでほしいため、必要以上の対策を塾では行いません。

ただし、受験に向けての勉強計画は自分一人で考えて実行することは難しいので、その補助の役割が塾には求められていると考えています。

明日から休みで授業はありませんが、これから受験までの準備、特に3年生のための準備をしておきたいと思っています。定期考査が終わったら、センター試験までは1ヶ月余りです。
そこで受験が終わるわけではないので、ラストスパートではありませんが、今まで以上に受験を意識した生活に突入していけるよう手助けをしていきたいと思っています。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908