日記・予定表


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2016 1月


1月3日 授業始め

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

1日は実家に帰りゆっくりと休み、2日は塾の準備をしていました。

授業は3日から開始で、高校3年生の授業だけの予定だったのですが、やる気のある生徒の個別指導も入る授業始めとなりました。

初詣をして神棚もきれいにして祈りの面では万全の体制が整ったので、あとは力をつけるために本番まで指導をしていくだけです。

高校3年生はセンター試験まで残り僅かですが、投げやりにならず、開き直らず、本番まで同じペースで毎日を過ごしてもらいたいと思います。




1月4日 年末の掃除

一昨年も来てくれたのですが、昨年も、教え子が年末の掃除を手伝いに来てくれました。
卒業すると疎遠になることが普通ですが、こうして手伝ってくれるのはありがたいことです。

今回手伝いに来てくれた学生は、大学院2年生と、大学3・4年生の生徒達でした。ついこの間、大学生になったと思っていたら既に就職が近づいていて、もうすぐ社会に出て行きます。

学生時代から彼らを見ていて感じるのは、学校で勉強した教科を直接使用しなかったとしても、努力して蓄積したものは、彼らの成長を大きく促しているということです。

手伝いに来てくれたから言うわけではないですが、彼らのような人材は真っ当な会社であれば雇用したいと思うはずです。

大学入試だけに限らず、就職活動が上手くいくか、社会に出てから活躍できるかどうかは、そのときに必要とされる知識や技能を努力して身につけられるか、また、それに加えて他人を思いやれるかだと思います。

その場しのぎではなく、本物の力と優しさを持った人が、充実した人生を送れると信じています。




1月5日 そろそろ、切り替えましょう

今日で、塾に現在あるクラス全ての年始の授業が一巡して、生徒の顔を一通り見ることが出来ました。

年末年始も勉強を継続できていたであろう生徒もいれば、気持ちが緩んでしまっている生徒もいたように感じました。

いつもダラダラしていてはダメですが、高校1、2年生が1年間、常に気を張り続けることは難しく、勉強に対するモチベーションは波があることが普通です。大切なのは、気持ちの波といかに上手く付き合っていくかです。

人は心も体も、周囲の環境に慣れるようにできています。ダメな状態に慣れてしまうと、努力を続ける状態に戻すだけで相当な労力が必要になります。

心と体を休めることは大切ですが、その状態が当たり前になる前に、やるべきことを再開させましょう。


1月6日 干支

塾の教室の後ろに干支の人形を置いています。塾は今年で3年目なので人形は3体目になります。

この人形、既製品ではなく、90歳を超える祖母が手作りで作っています。昔から器用だった祖母ですが、干支の人形を作り始めて丁度12年目で1回りしたそうです。

始めは趣味で作っていたらしいのですが、欲しいという人が増えて、今では年間100体以上作っています。縁起も良いので、塾用に作ってもらって置かせてもらっています。

1年に1つずつ増やして、干支がすべて揃うように頑張っていきたいと思います。

そして、1つでも多くの人形を作ってもらえるように、祖母には元気で長生きをしてもらいたいと願っています。




1月7日 自立

今日は、昼間に今年成人を迎える学校時代の教え子達が訪ねてきてくれました。

約2年ぶりの再会だったので、話すことも多く、2年間の学生生活を聞くことが出来ました。

話の中で、ある教え子が「高校を卒業したら、注意してくれる人がいなくなる。」ということを言っていました。

高校までは、学校を休めば電話がかかってきて、出席日数が足りなさそうになると後何日だから学校に来いと言われ、試験の結果が悪ければ指導をして何とかクリアできるようにしてくれます。

そのときには、うっとおしいと感じるようなことも、振り返れば手厚く保護されていたことに気づくのです。高校以降の学校、職場では通常はそのような面倒を見てくれることはありません。

学校に来なければ放っておかれますし、出席日数は切れそうでも連絡はありません。職場であれば無断欠勤が続けばクビです。

テストも1点でも足りなければ容赦なく単位を落とします。仕事は出来るようになるまで懇切丁寧に教えてくれることもありません。高校を出た後は、学校でも、職場でも自発的な行動を問われるのです。

そうした行動は、やはり高校時代までの勉強や習慣の延長線上にあると思うのです。高校までは、補助輪が付いたような状態です。それが、外れたとしてもやっていけるようになるために、高校生の段階から自発的な行動を取る練習をしていってもらいたいと思います。


1月8日 担任の教科

私立大学の受験相談に来る生徒が多いのですが、最近あった相談で、受験科目をどうした方が良いかというものがありました。

具体的には「英語・数学・理科」の3教科で受験する方が良いのか「英語・理科」の2教科で受験する方が良いのかという相談でした。

一般には、同じ大学学部学科であれば、受験科目が多い方が合格するための得点率が低くなります。また、1教科失敗したときに挽回できる可能性が高くなります。

学校の先生に相談をしたところ、受験予定の大学の数学はそこまで難しくないので、3教科で受験した方が良いんじゃないかと勧められたそうですが、私は2教科での受験を勧めました。

理由は、色々とあるのですが、一番大切なことは先生の感じる「そこまで難しくない数学の試験」が生徒にとって本当に難しくないのかということです。

生徒に助言をするには、生徒の現在の学力を把握して、入試までにどれくらい努力して本番でどれ位の得点率になるのかを予想しなくてはなりません。私が見たところ、その大学の数学の試験は該当の生徒にとって易しい内容ではありませんでした。

恐らく3教科で合格するためには「英語・理科」の2教科の得点率で数学をカバーしなくてはならないと思います。そのように考えると、3教科で受験するメリットがありません。

また、その生徒が受験予定の他の大学では受験に数学が必要ありませんでした。1校だけの受験にこだわって数学を引っ張るよりも、受験全体のバランスを考えて試験科目を選んだほうが良いのでそのようにアドバイスをしました。

担任の先生の中には、自分の教えている教科を生徒が受験に使わないことを嫌がる先生がいます。また、先生にとっての難易で、生徒にアドバイスをする先生もいます。

受験をするのは生徒自身なので、最も受験に適した計画を立てて、本当にそれが可能なのかどうかを考えなくてはなりません。そういうことが自分で分からなければ、バランス感覚がある人にアドバイスをしてもらうべきだと思います。

誰がバランス感覚があるかの判断が出来なければ、複数の人に意見を聞いてみれば良いと思います。その中で、自分にとって最も冷静に分析をしてくれている人を見極めましょう。


1月9日 課題の取り組み方

学校でも塾でも与えられた課題をすることは大切です。ただし、課題の取り組み方が間違っていれば力は伸びません。

当塾では高校1、2年生の授業では授業後に課題を出すのですが、2つの種類があります。

1つ目は基本的な内容で公式等の確認です。授業で扱った問題の数字が変わっただけの問題になっています。
2つ目は、やや応用的な内容で、値を当てはめるだけでは解けず、少し思考が必要な問題になります。この中には、その分野を習って初めて解くには難しい問題も混ざっているので、出来ない場合は塾で解説を行います。

始めにも書きましたが、いずれの課題も適切に取り組まなければ、数学が出来るようにはなりません。課題をやったかどうかだけではなく、どのように取り組んだかが大切です。

公式等を確認する基本的な問題演習を、ノートや教科書を見て、当てはめて解けたから終わりにしていませんか。公式は覚えるまで、練習しなくては意味がありません。

また、やや応用的な問題の場合に、考えることを放棄していませんか。ノートや参考書を見れば、類題もあるでしょうし、考え方が分かることもあるかもしれません。ぱっと見て分からないから諦めることを癖にすると、見たことの無い問題は全く解けない癖がついてしまいます。

当塾では、勉強が出来ないことで怒ることはありませんが、このような姿勢が見えたときは注意することがあります。

宿題を与えられたからやるというのでは、あまりにも受身すぎます。その課題を何故やらないといけないのかを考えて、自分のために勉強をする人になってもらいたいと思います。


1月10日 当日、焦らないために

今日、生徒がこんな鉛筆をもらいましたといって「和歌が書かれた鉛筆」を見せてくれました。

この鉛筆、学問の神様を祭ってある神社の銘入りで縁起物としては良いのですが、センター試験では使用不可なので気をつけましょう。

センター試験の注意事項に「和歌・格言等の書かれた鉛筆は使用不可」と書かれています。実際にどこまで細かく確認をされるかは分かりませんが、注意をされたときにその鉛筆しか持っていない場合、混乱する危険性があるのでそのようなことが無いように気をつけましょう。

縁起物の鉛筆は、試験本番用ではなく試験勉強に使うか、お守りとして筆箱に入れておくと良いと思います。


これと関連した話なのですが、センター試験では定規やコンパスの持込みは禁止されています。一般に、高校受験では定規とコンパスは必須ですが、大学入試は持込みを禁止しているところが多いようです。

中学生の時に、線は定規を使って引けという指導を受けるので、その癖がなかなか抜けず、高校生になっても線を引くときに定規を使っている生徒がいます。大学入試本番では使えないので普段から使わないように心がけましょう。

当日に焦らないように、きちんと準備をして本番を迎えられるようにしてください。


1月11日 メンタル

センター試験まで残りあと僅かになりました。高校3年生の指導も佳境に入っています。

当塾では、最後まで同じペースで授業を行いますが、本番が近づくにつれ、指導内容は数学そのものよりもメンタル面のことが多くなってきます。

今日も、マークの演習をしていたのですが、少し注意すれば回避できるようなミスを多数の生徒がしていました。見ていると、時間配分が崩れてしまっている生徒もいました。試験が近づき、適度な緊張感を保つことは大切ですが、必要以上に焦ってはいけません。

生徒は本番が近くなると、普段どのように行動していたかを忘れてしまうことがあります。本番でそうならないために、練習の時にこそ、取り組む姿勢を一定に保っておきたいものです。

自分一人で勉強していると、自分がどのような状態になっているかが見えなくなってしまうことがあります。声をかけられて修正できるか(しようと思うか)どうかは個人の性質ですが、こちらが感じていることは、生徒の状況を見て伝えます。

ここまで頑張ってきたのだから、あと少し、最後まで頑張り続けて本番を迎えて欲しいと思います。


1月13日 センター試験の同日受験について

近年、某大手衛星予備校が、センター試験の当日に高校1、2年生を対象に同日受験を開催しています。

当たり前ですが、全く同じ時間に受験をするわけではなく、問題を手に入れてきて時間差でその日のうちに模試という形式で行うわけですが、無料という謳い文句もあり、外部の生徒も参加してみようとするようです。

当塾でもそれに参加したいのでその日の塾を休んで良いですかという生徒がいたので、ダメだという話をしたところです。

別に某大手衛星予備校を批判するとかではないのですが、塾を休んでまで受けに行くメリットが全く感じられないのでそのように生徒には伝えました。

まず、無料だから行こうとしているようですが、別にそこでもらわなくてもセンター試験の問題は無料で手に入ります。センター試験の翌日には新聞に載りますし、今なら当日の夜にはネットにアップされるので自分でプリントアウトするか、ネット環境が無ければ学校でお願いすれば良いだけです。

次に、現時点で、特に高校1年生が時間を区切ってセンター試験の問題を解くことに意味があるとは思えません。センター試験は徐々に問題形式を変えてきており、一昔前は本当に基礎的な内容を主軸に出題されていましたが、近年は問題量が増え内容も難しくなっており、時間配分を考えて問題を解く練習をしていなければ解き切れないようになっています。今まで受けたことのある模試とは全くタイプが違うのです。その訓練をしていない状況で時間を区切って問題を解いても、あまり参考になりません。

もちろん、どのような問題が出題されるのかを見ておくために、解いてみることは意義があると思います。高校1、2年生の現在の段階では時間を区切らずに解いてみる方が、自分に出来るところと出来ないところが分かって有意義だと思います。

上記のような理由から、無料で手に入る問題をもらうために、お金を払って学力を付けにきている塾を休み、訓練をしていない状況で問題を解いて一喜一憂することは全く意味が無いというのが当塾の考え方です。

そもそも無料だといって、そういうことを大々的に行っているのは宣伝になるからです。学力を付けることが目的ではなく、生徒を集めることが目的であることをきちんと理解しておくべきです。目先のことに踊らされずに、現時点で自分に何が必要なのかを考えて物事を選択してもらいたいと思います。


1月14日 センター前、最後の授業

高校3年生は、今日がセンター試験前最後の授業でした。

明日は学校も早く終わるので、きちんと下見をして明後日のセンター試験を万全の状態で迎えてもらいたいと思います。

他県の実施状況は知らないのですが、愛媛県の場合、センター試験は松山市にある「愛媛大学」か「松山大学」でしか受けられません。しかも大学が隣接しているので、明後日は愛媛県の受験生がほぼ一箇所に集中することになります。

毎年のことですが、会場周辺で騒いでいる人や記念写真を取っている人などがいます。変な熱気に巻き込まれないように、冷静に淡々と、今までやってきたことを発揮すればよいと思います。

やるべきことを試験終了時間までやり切れることを、遠くから祈っています。


1月15日 あと1年

センター試験の前日、当日も高校1、2年生の授業はやっています。今日、授業のあった高校2年生文系は既に全範囲を終えて受験対策に入っています。

この講座は3月までは「基礎の反復」+「入試頻出で難易度の低い問題」で授業を進めて、その後徐々に演習の難易度を上げながら記述対策を行い、高校3年生の夏くらいからセンター試験の対策を混ぜていく予定です

この講座に在籍している生徒が「入試頻出で難易度の低い問題」を解いていると「これが基礎ってやばくないですか?」と言うのです。やばいってどういうこと、と尋ねると「特定の分野が苦手なので基礎でも難しく感じるし、不安です」とのことでした。

この生徒は、高校1年生の始めから通塾しているのですが、高校2年生の春くらいから学力が急激に伸びてきました。理由は明らかで、勉強時間が1年生の始めより増加しているからです。家や、学校での様子を見たわけではありませんが、普段の立ち居振る舞いを見れば、どれくらい努力しているのか分かります。危機感が強い生徒なので、苦手なことに対する努力を早めに行おうという意識も成績が伸びている一因だと思います。


高校2年生のこの時期に苦手なところを明確にして、高校3年生になるまでに克服しておけば、受験においては相当に有利になります。

しかし、全分野の基礎的な復習をすることは大切なのですが、生徒が自分でスケジュールを立ててすることは難しかったりします。強制力を働かされてやらないと、中々出来ません。

高校2年生は、まだまだ受験なんて先だと思っているかもしれませんが、丁度1年後は自分達の番になります。高校1年生の1月から、高校2年生の1月までに明確に成長できたと思えていますか。それと同じ時間が、受験までに残された時間です。


1月16日 センター試験

本日はセンター試験、第1日目でした。ここまで来ると指導する側に出来ることは、祈ることくらいしかありません。

今日の試験で、出来たと感じる生徒も、出来なかったと感じる生徒もいると思いますが、全ての結果が出るまでは、良いか悪いかは分かりません。

出来なかったと思い込んで、落ち込んで他の科目に響くようなことがないようにしてもらいたいと思います。今日はゆっくりと休んで、明日の試験に万全を期しましょう。

試験は、諦めても開き直ってもダメだと思っています。持っている力以上のものは出ないので、努力して出来るようになったことだけを、本番で出すことを意識すればいいと思います。


1月17日 センター試験は、終わりました

昨日、今日と行われたセンター試験が終了しました。受験生の皆さんは、ひとまずお疲れ様でした。今日は、ゆっくりと休むか、結果が気になる人は自己採点をして明日を迎えましょう。

結果が気になって自己採点をした人も、明日学校でもう一度自己採点をやり直しましょう。もしかしたらミスがあるかもしれません。これからの入試に使用する点数なので、2回、3回と確認をしてミスの無いように採点を行ってください。


さて、センター試験は、終わりましたが受験はまだ終わっていません。例年、ここで受験が終わった気になって、2次試験まで集中力が続かない生徒が多くいます。

これから一週間くらいは、受験する大学が確定しないという生徒もいると思います。決まってから勉強を再開しているようでは、直ぐに大学を決めて勉強を再開している人に比べて、かなり出遅れることになります。

受験する大学が確定していない状況でも、2次試験で使う可能性がある科目は、明日から少しは触るようにしておきましょう。結果として使用しないことになったとしても、無駄にはなりません。


センター試験が終わったときと、前期試験が終わったとき、また、学校の卒業式が気持ちが切れる節目になりがちです。3月12日の後期試験を受け終わるまで、気持ちを切らずにいることは想像以上に難しいです。

科目受験がある後期試験は、気持ちが続くかどうかが合否の分かれ目になってきます。試験の手ごたえがどうであれ、合否の結果が確定するまで気持ちを切らずに努力を続けていきましょう。


1月18日 それぞれの結果と、これから

今日は高校3年生が、センター試験の結果報告に無事全員やってきました。

無事全員と書いたのは、結果が悪いときに報告に来ない生徒がいるからです。センター試験の結果が悪いときもそうですが、合否判定で不合格だったときにも報告に来ない生徒がいます。そういう行動原理持っていると、将来的に大問題を起こす可能性があるかもしれません。

企業での大きな不祥事は、始めは個人のミスの隠蔽から始まったりするものです。小さなミスを報告しなかったことから、大きなミスにつながり、それが大問題に発展するまで隠すしかなくなったりするのです。常に自分を良く見せようという意識が、ときに問題をこじらせてしまうのです。

受験で点数が取れない、不合格だったという結果は、努力をしてのものであれば何も格好が悪いことではありません。本当に格好悪いのは、その結果を隠すことだと私は思います。


さて、そのセンター試験の結果ですが、過去最高点を取った生徒もいれば、普段通りの点数、今までの平均を下回っている生徒もいました。当日の体調や、運不運を含めて、現在の自分の実力が出たのだと受けとめて、次に向かわなければなりません。

自分の目標としていた点数が取れた生徒は、志望校を変えずに受験をすることが出来るかもしれませんが、目標に届かなかった場合は、受験する大学を変えなければいけないケースが出てきます。そういう生徒は、これからどこの大学を受けるのかを早々に決めていかなければなりません。

正確な集計データが学校の先生の手元にやってくるのは、木曜日から金曜日にかけてになりますが、大手予備校の速報値を見ると、科目ごとの平均点の増減はあるものの合計点の平均値は、昨年と同じくらいになりそうだと出ています。傾斜配点の関係もありますが、データが出揃う前に、受験する可能性がありそうな大学を探しておけば良いと思います。

ただ、生徒自身で探すことは不慣れな上に、どのようにデータを見てよいか分からないかもしれません。ですから、受験校を探すことは指導する側の仕事でもあるわけです。

志望校の候補の絞込みを行うために、今日は生徒と一通り面談を行いました。志望校を押し付けるわけではありませんが、可能性を提示してあげられればと思っています。

生徒を受験勉強に集中させるためにも、これから1週間が、指導する側の忙しさのピークになってきます。


1月20日 地方国公立大学

昨日から、生徒が受験をする国公立大学を探しています。

センター試験で思ったような点数を取れなかった場合、私立大学に切り替えるのもいいですが、探せば合格可能性が残っている国公立大学が見つかる場合もあります。

得点率が低い場合、大手予備校の判定にかけるとほとんどがD判定、E判定となってしまいます。ただし、同じE判定でも、合格可能性があるE判定と合格可能性が無いE判定があります。

機械的に行うとそれが中々見つけられないので、一人一人の状況を見て探しているのですが、ものすごく手間と時間がかかっています。それでもやっているのは、せっかく受験するのであれば、少しでも合格可能性が高い国公立大学を受験してもらいたいと思っているからです。

もちろん、ご家庭や本人の意思が最優先ですから、私が提案したことに納得がいかなければ従う必要はありません。ただ、名前だけで大学を選んだり、その大学を知らないから嫌だという理由で選択肢を狭めてしまうことはもったいないと思います。

大学名を聞いたことが無いから嫌だというのは、青森県の人が「愛媛大学」は聞いたことがないし、考えたことも無いから嫌だと言っているということです。実際、良い大学であっても、その理由で却下されることが多いです。

大都市圏に行かないのであれば愛媛から離れる意味が無いと考える人もいるようですが、大学での4年間を、愛媛ではない別の地方都市で勉強して過ごすことも十分に有意義だと思います。

ご家庭の状況が許すのであれば、選択肢の幅を少し広げて地方国公立大学を目指すことも検討してはいかがでしょうか。


1月21日 判定だけでは分からない

大学入試センターが、センター試験の集計結果の中間発表を行いました。
これにより、昨年度までと比較をして、今年度の動向を予測していくことが出来るようになりました。

中間発表によると、文系は昨年と比べて平均点がやや高く、理系はやや低い模様です。ただ、ほとんど同じ結果になっているので、昨年度の最終的な入試結果を元に今後の出願大学を決めていくのが良いかと思います。

ニュースでは、昨年度より18科目で平均点が上昇などと発表しています。ただし、全部で31科目中の18科目です。それと、上に書いたようにトータルの平均点は微増ないし微減です。言葉のトリックに騙されて焦ることなく、冷静な判断をしたいものです。

さて、私が国公立大学を探すときに重視しているものを書いておきます。
@ 学部学科
A 生徒が2次で使用できる科目(生徒の2次力)
B 生徒のセンター試験の点数
C 昨年度までの合格者の最低点

大手予備校の合格判定システムは合格者の最低点ではなく、合格者の平均点、または、過去の合格者の成績を元に割合などを算出しています。もちろん、データの母数が大きいので、ある程度信憑性のあるデータが出てきます。

ただし、ABCDEというアルファベットの並びを額面通りに受け取るのは危険です。A判定の合格率80%の意味を本当に理解していますか。これは、くじを引いて5回に4回は当たるといったような確率ではありません。

これは、今までその得点率の生徒が受験をした場合に、その割合で合格しているということです。それをベースに、調整をかけて算出した統計的な予想値になっています。ですから、各予備校の持っているデータや予測の仕方によって判定が変わるということが起きるのです。

データは平均値を元に算出しているので、個別で見た場合、状況が異なるということも大いに起こりえます。ですから、私は何判定かということよりも、実際に何点を取って合格しているのかということを重視しています。

多くの国公立大学が、過去3年〜5年の合格者の平均点、最高点、最低点を開示しています。それを見ると、国公立大学の前期試験の場合、ほとんどの大学で合格者の得点率は、ある幅に収まっています。その幅まで2次試験で持っていけるかどうかを見ることが最も重要だと考えています。

センター試験が上手くいかなかった生徒は、2次試験の逆転に望みをかけて戦うことになりますが、あとどれくらい取れば合格に届きそうなのかは、各大学の各学部で異なります。同じC判定の大学でも、必要な得点率が65%だったり、75%だったりと開きがあります。こういったデータを調べて、より可能性の高いところを探していっているわけです。


1月22日 計画立ててやりましょう

昨日から高校3年生の授業を再開しています。理系は数学Vの積分計算と極限計算の復習、文系は記述式の基礎的な問題から再開しました。

いずれの講座も基礎的な内容ですがテーマがあります。それは、センター試験に出題されていないことの復習・確認です。

これまでセンター試験に向けての演習を1ヶ月以上してきたので、基礎的な公式や問題に対しての力は随分ついています。ただし、暫く記述で問題を解いていないので、解答の道筋の立て方や、書き方などの感覚が鈍くなっていることもあります。そういった勘を取り戻しつつ、力を付けていかなければいけません。

また、センター試験には数学Vは出題されないので復習が必要なのですが、数学TAUBの範囲でも、あまり出題されない範囲というのが存在します。その中には2次試験で必須の内容も含まれるので、そういった内容をこれからやり直していかなければなりません。

今日、ある生徒がどこから勉強に手をつけて良いのか分からなくなってますということを言っていました。センター試験後は、緊張の糸が切れたり、必要以上に落ち込んだりして勉強に集中できなくなりがちです。

前期試験までは、あと1ヶ月ほどになります。あっという間に時間が経ちますから、漠然と思いつきで勉強をせずに、受験までの勉強計画を立てて過ごしてもらいたいと思います。


1月24日 発展的な内容の演習

大学受験が目前の高校3年生だけでなく、他の学年も来年以降の受験に向けて指導に力を入れています。

高校1、2年生の授業は教科書傍用の問題集の解説が授業の主軸となるので、基礎から標準的な問題を取り扱うことが多いのですが、発展的な内容の演習を行うこともあります。

高校1年生が習っている内容だけでも難しい問題は作成可能で、1問の中に様々な内容詰め込んだ問題は、どこから手をつけてよいか分からなくなりがちです。

高校数学は「見たことあるから解ける」というレベルから「見たことは無いけど考えたら解ける」というレベルに上がるところが難しく、相応の訓練を積まなければなりません。

大学入試で数学が使えるようになるためには、高校1年生のときから、ある程度難しい問題に触れて思考力を高めることが必要だと思います。




1月25日 2月の予定表

2月の予定表をTOPページにアップしました。

2月は授業が月の前半に集中しているため、高校1・2年生は変則日程になっているところが複数あります。塾生と保護者の方は確認をよろしくお願いします。

また、高校3年生の生徒は、受験日程との兼ね合いなどで授業回数は通常の半分になっています。

ただし、日中は塾の休み以外は個別指導を受け付けますので、是非そちらの方を利用して下さい。また、自分で何を勉強すればよいか分からない場合は相談してください。

個別指導はいくら利用しても月謝は定額なので、各自の状況に合わせて予約を入れてもらいたいと思います。

今まで通ってくれた高校3年生に最大限時間を取りたいので、2月の個別指導は高校3年生優先で行います。

また、そのような理由で、今から個別指導だけ見て欲しいという高校3年生の新規入塾はお断りさせてもらっています。

2月の予定表


1月26日 途中入塾と新規入塾の案内

最近、入塾のお問い合わせをいただくことが増えてきました。
当塾では途中入塾をされる方も多いので、TOPページと以下に、途中入塾のご案内を掲載します。

高校2・3年生から入塾をお考えの方へ
中等教育学校生で入塾をお考えの方へ


また、少し早いかもしれませんが、来年度の高校1年生の募集も載せておきます。

中学3年生の方はこれからが、入試の追い込み時期になってきます。苦しいこともあるかもしれませんが、この時期に必死に勉強することが高校生になったときに生きてきます。精一杯頑張ってください。

大学受験を見据えて高校での数学を学びたいという方は、3月末から授業となりますのでご検討ください。

新高校1年生で入塾をお考えの方へ


1月27日 気持ちを切らないで

今日は1年生の授業で、大学入試に向かっていく中で勉強をする気持ちを切らずに続けていくことが大切だという話をしました。

というのも、高校1年生や高校2年生は、真面目な生徒であっても、イベント事があれば平気で1週間くらい勉強しない期間を作ってしまいがちです。どんな状況でも毎日勉強をする習慣をつけておくことが、土壇場で生きてくるので意識をしてもらいたいのです。

例えば、高校3年生のセンター試験終了後は志望校が決まらない場合、何の科目を勉強してよいか確定しません。そういう状況の中でも、使用する可能性が高い科目をとりあえず勉強をする姿勢を持つことが合格の可能性を上げることになります。

今年で言うと、1月17日のセンター試験終了から2月3日の出願締め切りギリギリまで受験大学を決められないという理由で勉強しないでいると、直ぐに出願して勉強を開始した生徒と2週間以上の差が発生してしまいます。

なかなか決められない生徒はセンター試験の点数が取れていないことが多いので、合格から更に遠ざかってしまうことになります。

追い詰められて焦っている状況では、今までどのように過ごしてきたかが出ます。センター試験後に焦らずに済むように点数が取れることが理想ですが、どのような状況になっても最後まで頑張るという姿勢こそが、人生を切り開く可能性を高めるのだと信じています。

高校3年生になってからではなく、高校1年生のうちからそのような姿勢で過ごし、どのような状況でも勉強する習慣を身に付けていってもらいたいと思います。


1月28日 決めるのは自分です

国公立大学の出願期限が近づいているので、高校3年生でまだ出願大学を決め切れていない生徒は進路の相談も佳境に入っています。

センター試験の点数を持って国公立大学の前期試験、中期試験、後期試験と挑んでいくわけですが、大学の選び方は人それぞれです。

浪人覚悟で前期後期とも合格可能性が低いところにチャレンジする生徒、後期で合格可能性が高い所を選んでおいて前期でチャレンジする生徒、前期から安全圏に出す生徒と、様々な考え方があります。

その中でこちらが出来ることは、選択肢を提示することと、可能性について話をするということです。本人の意思、能力、性格や家庭の事情などを考えて、思っていることを伝えます。

その中で、よほどのことで無い限りはこちらの考えを押し付けることはありません。生徒がよく考えて、状況を理解した上で出した結論であれば、反対しません。

今日はある生徒が、先生が探してくれた大学を選ばずにすみませんと出願の報告に来たので、全く気にしていないから一生懸命頑張りなさいと伝えました。

このような気持ちで報告に来ることが、勉強が出来る出来ない以前に大切だと思うのです。


1月29日 どう感じるか

最近、数名の生徒が他の塾から転塾してきました。興味深いのは、その生徒達の転塾の理由がほぼ同じだったことです。

その理由は
・塾の時間が少なくて、出来るようになる気がしない
・学校の宿題の質問をするだけで、塾で授業をしてくれない
というものでした。

いずれの生徒も、親の意思ではなく、生徒自身の意思で個別指導の塾から移ってきました。

当塾は基本的に集団授業をメインとしています。集団指導の塾で上手くいかなくて、個別指導の塾へ行く方が多いように思うので、流れから言えば逆の動きをしている生徒達と言えます。

この中で12月の中旬に入塾した生徒は、冬休み明けのテストで数学の偏差値が跳ね上がっていました。こんなに早く結果が伴うことは稀で、これは塾の力だけではありません。

まず行ったことは問題演習の量を増やしました。また、問題を解くときに何故そのようになるかを1から丁寧に説明していきました。それだけで問題に対する反応が随分と変わってきたように思います。基礎学力が高い生徒は、適切な指導を受ければ個別、集団に関わらず学力はきちんと付きます。

個別指導でも集団授業でも気をつけなければいけないのは、自己申告で分からないというところだけを指導していてはいけないということです。自己申告を聞いたときに、どこまで遡って指導をしないといけないのかを理解できなければ、その場しのぎの勉強になってしまうからです。

ただ、指導する側だけが頑張っても成績は上がりません。生徒自身に勉強する意思があることが最も重要です。当塾では入塾して暫くは、基礎学力を付けたり、勉強する習慣を付けるために、週に4回5回通ってもらうこともあります。

それを「嫌だなあ」と思うか、「頑張ろう」と思うか、気持ちが結果に反映してくるのだと思います。


1月30日 自己分析

就職活動をするときに、自己分析をしなさいと言われますが、受験でも同様に自己分析をしなくてはならないと思います。

自己分析をするときには、漠然と行うのではなく、2つのことに注意して行うと良いのではないでしょうか。それは「自分の能力」と「価値観」です。

自己分析をするときは、性格上の長所、短所といったものではなく、自分には何が出来るのか、何が苦手なのかを客観的に分析しましょう。

また、自分はどのように生きていきたいのか、何を重視して生きていくのかを明確にしましょう。

受験や、就職活動はどのように生きていくかを考える機会だと思います。

ここで大切なのは、実現があまりにも難しいものしか許容しないという姿勢では選択肢が無くなってしまうということです。努力による伸びを考慮した上で「自分の能力」と「価値観」の二つの集合が重なる中から、進路や就職は考えていくものです。

進路や就職で目標にしていたところへ進めないこともあるでしょうが、最大限努力をして到達したところへ進むことは、当初と異なる場所であっても何も恥じることはありません。

到達した先で誠実に努力をしていけば、自分の思ってもいなかった道に繋がっているかもしれません。人生は往々にしてそのようなことがあるものです。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908