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2020 2月


2月1日 現在の進度状況

2月になりました。センター試験が終わってから2週間が経とうとしています。

2月5日が国公立大学の出願締め切りですが、何年か前に持ち込みで出願をしようとして5分か10分程間に合わなくて出願を受け付けてもらえなかったというニュースがあったように思います。

大学によっては2月5日の消印が無効のところがあったり、書類持ち込み不可のところもあるので、余裕を持って出願をしましょう。

また、出願をギリギリまで引っ張った人は気持ちの面では後れを取っているので、センター試験の点数や判定に関わらず、これから必死で頑張りましょう。


書きたいことはたくさんあるのですが、生徒の指導の準備が間に合っていない状況なので2月の更新は不定期になります。

共通テストの国語や英語についても書きたいことがあるので、時間があるときに書いていきたいと思います。

まずは目の前の生徒の指導に全力を尽くします。


令和2年2月1日現在の進度状況

1年生   数学U・・・「座標平面」線対称の点まで修了
2年生B   数学TAUB修了, 「標準問題」・・・42問まで解説済
2年生V  数学V・・・「2次曲線」「関数」修了,「極限」はさみうちの原理まで修了


2月4日 大学入学共通テストについて(国語,英語)

少し時間は経ってしまいましたが、個人的に感じたことを書いておきます。

国語に関しては記述での出題が不可能だということで、センター試験の形式を踏襲するのではないかと思われます。

出題方針で気になる点があるとすれば

大問ごとに一つの題材で問題を作成するだけでなく,異なる種類や分野の文章などを組み合わせた,複数の題材による問題を含めて検討する。

という点ですが、この文言通りに取るならば、評論や小説で2つ以上の文章を出す可能性があるということでしょうか。

実際にそのような出題をするのであれば試行試験を経てからでないと難しいでしょうから、そうなる可能性は低いと思われます。


英語に関しては、文部科学省のHP(https://www.dnc.ac.jp/news/20200129-01.html)から
「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」を読んでいただきたいのですが、個人的な見解を言えば、色々言われたけれどやろうとしていることは間違ってない、というような担当者の自尊心を感じます。

また、英語と英語以外の外国語に関しての記述を比べてしまうと、英語に関してのみ何故こんなに必死なのかと見えてしまいます。

試験内容について細かいところを言うと、リーディングとリスニングの配点が1対1になるというのが最も大きな変更点だと思いますが、書いてある通り出題側の配点は1対1ですが、各大学でその比率をどのように用いるのかは自由となっています。

混乱回避のために来年の試験もセンター試験と同じ比率にすると既に表明している大学もあるようです。

高校2年生は自分が受験する大学がどのような方針なのかを見てみるのも良いかもしれません。


いずれにしても、試験形式による対策だけを考えた小手先の勉強では通用しないと思います。

これはセンター試験にも同じことが言えるので、本物の実力をつけようと努力している生徒にとっては、今までとやるべきことは変わっていないのではないでしょうか。

これから、また何か変更があるかもしれませんが、目の前の情報に飛びついて得をしようと動き回ることで損をするということがあるかもしれません。

どのような試験方式になったとしても、本質的な勉強をしていけば問題ありません。

変化があるときこそ普遍的なものは何かを意識することが大切だと思います。


2月6日 大学別の演習

昨日は国公立大学の出願〆切でした。

既に私立大学の受験は始まっていますが、国公立大学を目指す生徒は2月25日の前期試験に照準を合わせて勉強を進めていくことになります。

当塾では2月の高校3年生の指導は、大学の出題方式に分けて個別に指導します。

例えば、岡山大学では理系は全学部共通の試験問題ですが、愛媛大学では同じ理系でも医学部と工学部の試験問題が異なります。

このように国公立大学の2次試験は受験する大学・学部に合わせた勉強が必要になるので、受験する大学用のプリントを作成していきます。

過去問題を調べていくと、ある程度は出題傾向や問題の難易度が見えてきます。

例えば2次試験で確率を出題する大学は多いのですが、確率と言っても以下のように出題傾向がかなり違います。

・ 具体的な事象を取り扱って、数値の答えを出す
・ 一般化した事象を取り扱って、文字を用いて答える
・ 漸化式と組み合わせて、確率を取り扱う
・ 他分野と組み合わせて、融合問題として出題する
・ 見たことの無いような問題を好んで出題する

必ずしも毎年傾向通りの問題が出るわけではないですが、闇雲に勉強をするよりは効率は良いのではないかと思います。

ただし、傾向だけを追いかけて勉強していると外れた時に動揺してしまうので、傾向から外れた問題も少しずつ混ぜています。

現在、空き時間はこの作業にかかりきりなっています。

大変ですが、ここまで頑張ってきたのですから、最後まで手を抜かず全力を尽くしたいですし、生徒にも全力を尽くしてもらいたいと思います。




2月7日 倍率について

昨日も書きましたが、国公立大学の出願が締め切られました。

大学のHPでは出願状況を掲載しているところが多いので、気になる人は確認をしてみれば良いと思います。

ただし、気をつけなくてはいけないのは、倍率が高くても低くても受験に向けて勉強をする気持ちは変えないようにしなくてはなりません。

倍率が高いからと言って焦る必要はありませんし、倍率が低いからと言って油断をしてもいけません。

大学受験は、運の要素が含まれるので絶対に合格するということはありません。

出来るのは合格の可能性を高めるために最善を尽くすことだけです。


上記が本音ですが、保護者の方から倍率が高くて不安ですという連絡をいただいたので、倍率について少し説明をしておこうと思います。

倍率によって合格難易度の影響を受ける大学・学部と影響を受けない大学・学部があります。

影響を受けやすいのは新設の大学や学部です。

過去のデータがありませんから、どれくらいの点数を取れば合格するのか不明なため、様々な点数の生徒が出願する可能性があります。

大学にもよりますが、上記の理由から出願をためらう生徒が多いので、例えば新設の公立大学は1年目の倍率が低く受かりやすくなり、それを見て2年目は出願が増えて倍率が上がり受かりにくくなるということを見かけます。

ただ、逆の場合もあり、1年目に生徒が集まり過ぎて倍率が高くなり、それを見て2年目に倍率が下がるということも起こります。


次に影響を受けやすいのが、元々の合格難易度がそれほど高くない地方国公立大学で、センター試験の配点が高い学部や、2次試験の内容が小論文(面接)のみという学部です。

そのような大学・学部は2次試験での逆転が起こりにくいため、前年度のデータと比較して合格する可能性が低い生徒はあまり出願をしません。

それが、年によっては予想外に多く集まったり、全然集まらなかったりすることがあります。点数が近い生徒が集まりやすいので、特に試験内容が面接だけの場合は合格難易度が倍率の影響を受けやすくなります。


倍率による影響を受けにくいのは、合格難易度の高い旧帝大や国立大学の医学部医学科です。

これらの大学は倍率が高くなりすぎた場合1次選抜(足切り)を行うところが多く、2次試験を受けられないこともあります。

では、1次選抜がある倍率が高い年と1次選抜がない倍率が低い年で合格の難易度が変わるかというとほとんど変わりません。

というのは、1次選抜を通らなかったり、ギリギリ通るというような層は元々合格する可能性が低いのです。

難関大学の入試は上位層の戦いとなるので、合格する可能性の低い人が増えて倍率が上がっても合格する力を持っている人にとっては関係がありません。

これを裏付けるデータとして以下のようなものがあります。



愛媛大学医学部医学科の2015〜2019年までのデータです。

志願倍率というのは出願をした人数で、実質倍率というのは試験を受けに来た人数です。

2015,2016年は志願倍率が高かったので1次選抜(足切り)がありました。それ以外の年はありません。

まず、見てもらいたいのは1次選抜がなくても、出願した人が全員試験を受けに来ているわけではないということです。毎年40人程度は出願だけで試験を受けに来ません。

理由は、自治医科大学や私立大学の医学部医学科に合格をしてそちらを選択をしたり、出願はしたものの絶対に合格しない点数だと悟って試験に来ないなど様々だと思います。

今年の志願倍率は7.7倍ですが、これはそのまま試験を受けに来る人数ではないので、これだけを見ても何も分かりません。

次に見ていただきたいのは、過去5年間で実質倍率が最も高かったのは2015年ですが、合格者の平均点と最低点は最も低くなっています。

実質倍率が最も低かったのは2018年の3.3倍ですが、やや合格者最低点は低いものの他の年と比べて大幅に易化しているとまでは言えないと思います。

試験内容を確認していないので断言はできませんが、2015年や2018年は2次試験が難しかったために合格者の点数が下がっているのかもしれません。

このデータで最も注目する部分は、合格者のセンター試験の平均点と最低点です。他の数値がぶれる中でも合格者の平均点は85%程度で推移しています。

つまりセンター試験で85%以上取れている生徒は倍率の影響はあまり受けず、2次試験で点数を取りさえすれば合格するということです。

また、合格最低点は80%前後で推移していることから、得点率が80%を切って出願している受験者はほぼノーチャンスということも言えます。


このようにデータを見ていけば、大学入試は倍率が高い低いだけで難易度を判断するべきものでは無いということが分かってきます。

ただし、これらは統計上のことなので過信をしすぎてもいけません。

大学受験には運の要素があると書くことが多いのですが、それは他人の行動に影響を受けることもあれば、全てデータ通りに行くわけでもないからです。

自分の思い通りにならない部分があるからこそ、自分の努力で解決できる部分には全力を注ぐことが大切なのではないでしょうか。


2月9日 当塾の進路指導

先日の日記の続きです。

当塾がどのように進路指導をしているのか、具体例を上げながら説明します。

センター試験が終わって出願するときに考えないといけないのは

「合格するために必要な点数を2次試験で取ることが出来るのか?」

これだけです。

そのための数値が分かれば、曖昧なB判定やC判定といったものに惑わされずに大学への出願を考えることが出来ます。


先日の日記の中で愛媛大学の医学部医学科のデータが出てきたので、それを例に使います。

過去5年間で合格最低点が最も高かったのは2017年の78%なので、今年も合格最低点が78%だと仮定しましょう。






下のデータは仮で作ったものです。

オレンジの枠の0.78というのが合格に必要な得点率78%です。

次に見てもらいたいのは、センター試験の得点率(画像上部の黄色の枠)で、上から順に80%、85%、90%としてあります。

この数値が変化することで、2次試験の必要得点率(画像下部の黄色の枠)が変化します。







センター試験の得点率に連動して以下のように変化しています。

センター試験得点率 → 2次試験必要得点率
      80% → 76.5%
      85% → 72.5%
      90% → 68.6%


先日書きましたが、センター試験の得点率が80%を切っている生徒はほぼノーチャンスになるというのは、2次試験の全科目の平均得点率が76.5%以上必要になるからです。

センター試験で8割取れない生徒が2次試験で8割弱の点数を取るのは非常に難しいので、合格の可能性はほとんどありません。

先日の倍率の話のおさらいですが、医学部医学科は合格する可能性が低い状況でも出願をする生徒がいるので倍率が高くなることがありますが、上位層の生徒に影響はありません。

つまり、実力がある生徒は愛媛大学の医学部医学科に出願をするときは、倍率の高低は無視しても良いということです。


もう一度確認しておきます。

大学に合格するために必要なことは、満点を取ることではありません。受験生の中で1番にならなくても構いません。

「合格最低点を上回る点数を取れば合格します」

このように数値を調べて、実際に2次試験の問題を解き、試験までに目標に到達できるか確認して、そのために努力をするのが大学合格に向けて行うべきことです。


企業秘密に近いことにを晒しているのは、生徒の話を聞いていると、このようなことを知らない指導者があまりに多いからです。

せめて高校3年生の担任の先生は、最低限の知識をつけた上で生徒に話をしてもらいたいと思います。



ただ、現状では上記の数値を入手するシステムが学校にはありません。また、仮にあったとしても合格最低点を予測するのはかなり難しいです。

それと、数値を出す以上に進路指導に必要なのは、生徒に適する大学をどのように探すのかです。

本当に有益な情報は塾に通っている生徒にのみ用いたいので、これらは企業秘密で公開は出来ません。


2月11日 予測の精度

進路指導についての続きです。

先日の日記で合格最低点を予測するのは難しいと書きましたが、当塾での予測の精度はどれくらいなのかを載せておきます。

表の説明をする前に、大学入試において何を予測するのかを確認しておきます。

国公立大学は定員が極端に少ない場合以外は、合格最低点と合格平均点を発表しています。

大学入試では合格最低点を上回れば合格となるので合格最低点を知りたいのですが、合格最低点の予測だと少しでも数値がブレたら不合格になってしまうので、少し余裕を持たせた数値を予測します。

そこで、当塾では様々な要因を加味して「合格最低点と合格平均点の間の数値」を予測して、それを基に進路指導を行います。

以下が昨年、予測した数値が実際にどれくらい当たって、どれくらいズレていたかを表にしたものです。




順を追って説明していきます。

min~ave:予測した値が合格者最低点から合格者平均点に収まっていたものです。

ave以上:予測した値が合格者の平均点以上だったものです。これほど点数を取らなくても合格できていたということになります。

min以下:予測した値が合格者の最低点以下だったものです。予測した点数を取っても不合格になったということになります。


上部の表は、予測した数値の件数と割合で、下部の表は外れた時に合格者平均点と合格者最低点からどれだけズレていたかを表しています。

念のため書いておきますが、このデータは生徒が受験していない大学も含めています。前期試験の合計46件というのは人数では無く、予測した数です。

まず前期試験ですがmin~aveの的中率が87%になっています。ave以上が2件(4.3%)ありますが、いずれもズレは合格者平均点から2%以内に収まっていました。それも合わせれば、予測した点数を取れば9割は合格する精度だと言えます。

min以下は4件(8.7%)あり、提示した点数を取っても不合格という状況がこれだけ発生したことになります。このうち3件は合格者最低点からのズレが2%以内ですが、1件は2~5%ズレていました。詳細は書きませんが、大きくズレた原因は調べると分かりました。


次に後期試験ですがmin~aveの的中率が85.7%になっています。これは正直出来すぎだと思います。後期試験は前期試験に比べて数値がブレやすいので、毎年このようにはならないと思います。

min以下は3件(10.7%)で割合的には前期試験とあまり変わりませんが、合格者最低点からのズレが5%以上のものが1件あります。これは原因を調べても予測不能だと感じました。このように後期試験は例年のデータが参考にならないケースがどうしても出てきます。


最後に中期試験ですが、予測件数が7件と少ないのもありますが精度が低いです。試験の制度上仕方のない部分もあるのですが、今後も研究が必要です。

中期は前期、後期と比べて予測が難しいので、試験のメインや滑り止めとは考えずにチャンスを一つ増やすために受験するという捉え方がいいかもしれません。


このデータを見て、前期、後期は85%以上当たっているので精度が高いと感じるか、10%程度は予測した点数を取っても合格しないので精度が低いと感じるかは人それぞれだと思います。

しかし、1つ1つで考えると精度が高いと感じないかもしれませんが、上記のデータで前期、中期、後期とも予測した点数を取って全て不合格になる確率は

4/46 × 3/28 × 3/7 = 0.4% です。

250回受験して1回起こる確率なので、ある程度の信頼性があると思います。

進路指導をしていると、前期がA判定なので中期、後期は出願をしませんと言う生徒が毎年います。上記のデータの精度だと前期試験で、ほぼ大丈夫だろうという点数を取っても不合格になる確率は

4/46 = 8.7% です。

これは11.5回に1回起こる確率なので、くじ引きで言えば1回目に引いてもおかしくありません。

何事も100%というのはあり得ません。大切なのはどれくらいの確率で起こるのかを知っておくことです。

予備校が出しているA〜E判定というのは何を根拠にして、どのような確率で、何が分かるのかを理解した上で用いているでしょうか。

A判定だと受かる可能性が高くて、E判定だと受かる可能性が低いというのは、ほとんど何も理解していないのと同じです。


受験勉強は大学入試に合格するためだけではなく、物事を理解するというのはどういうことか、どのように行動するべきなのか、そういった人生の指針を作るために行うと考えて指導をしたいと思っています。


2月12日 やまない雨は無い

今日、家を出るときのことです。

3歳の息子に

「行ってきます。」

と言うと

「外は雨が降ってるよ。」

と教えてくれたので

「それは嫌だなあ。降ってる雨をやませて欲しいなあ。出来る?」

と言ってみました。

「そんなこと出来るわけがないよ。」

と返ってくると予想していたのですが

少し考えて

「じゃあ、まずは寝て、起きて、もう1回寝て、起きたら雨はやんでいるんじゃない?」

と返されました。

3歳なのにというか、3歳だからというか、柔軟な発想でうーんと唸らされました。

将来は一休さんになれるかもしれません。


2月14日 進路指導の重要性

最近の日記で進路指導について書いていますが、正直、私も学校の教員をやっていた時は分かっていないことが多くありました。

というのも、学校では高校3年生の担任をするのは基本的に3年に1回で、状況によってはそれよりも少なくなります。

公立高校の場合、全ての高校生が国公立大学や難関私立大学を目指しているわけではないので、受験大学の選択が必要な進学校の高校3年生に携わる教員はそれほど多くありませんし、その経験が常にいかされるわけでもありません。

学校が変われば生徒の学力も変わりますし、そもそも4年制大学への進学指導ではなく、専門学校や短大への進学指導や推薦の指導がメインになったり、就職の指導が求められたりします。

学校の教員は目の前の生徒のことを考えて進路指導の勉強をしますが、それは環境が変われば以前の知識があまり役に立たないということでもあります。

上記のような理由から、学校の教員は必ずしも大学選択の進路指導において適切な助言が出来るわけではありません。

私も塾を始めた6年前は分からないことが多かったので情報を集めて勉強をしてきました。そして、昨年あたりからようやく指針が固まってきたので、発信をするに至っています。

私が進路指導の勉強をしなくてはならないと感じたのは、先生によっては進路指導の仕方があまりにも酷い場合があると感じたからです。

もちろん、進路指導の勉強をした上で、親身になって生徒のために指導をしておられる先生も多くいらっしゃいます。

その一方、生徒に無関心であったり、絶対に受からないような大学を受けさせようとしたり、実績のために進学する気がない大学を受けさせようとする先生も存在しています。

高校3年生の時の担任がどのような先生になるのかは運ですから、学校の進路指導が機能していないときの受け皿になりたいと思っています。



また、先生や生徒、保護者も含めてですが教科の成績には敏感でも、それをどのように活かすのかには無頓着な人がいるように思います。

センター試験が終わった後に面談をすると、事前に決めていた大学以外は受験する気が無いという生徒が毎年います。

センター試験で点数が確定していて、絶対に合格しない状況でもそれを変えられないというのは、思考停止しているということです。

大学進学のために勉強を頑張っても、受験に適した大学を選ばなければ、それまでの努力が報われないことになってしまうので、色々と話をさせてもらっています。



今年のセンター試験の翌日、あまり点数が取れなくて絶望的な顔をして報告に来た生徒がいました。

その1週間後に、国公立大学はどこにも受からないと思い込んで、事前に決めていた大学を記念に受験しますと言ってきました。

しかし、合格する可能性のある国公立大学を見つけていたので、どのように受験をしていけばいいかを伝えたところ、家庭で検討をして挑戦することになりました。

その後、塾に来たときには、その生徒を見てきた中で一番いい笑顔で話をしてくれましたし、非常に前向きに勉強に取り組めていました。

このような生徒の姿を見たくて塾をやっているので、進路指導の重要性を改めて感じました。


2月16日 ピンとこないHP

先日、ある業者から電話がありました。

広告宣伝の会社でyoutubeなどで塾のCMを流しませんかという話でした。

当塾の性質上、youtubeの合間に見たCMで行こうと考える人はいない塾だと思っているので、お断りをしました。

それでも食い下がってきて、次のようなことを言われました。

「今の時代、動画でアピールしないと多くのお客さんは来ませんよ。御社のHPも見させていただいたのですが、正直、文字が多くてピンとこないように思うんです。」


確かに、ここ最近の日記にしても文字数の多さに読む気がおきないという人はいると思います。

それで、どのような塾か分からないから、塾に来ないという人もいるでしょう。

ただ、そういう人は動画を見て塾に来ても、通うことにはならないと思うのです。


その業者の人は塾に多くのお客さんを来させることが大切だと考えているのに対して、私は人数は少なくても理解した上で塾に来てもらいたいと考えているので、あまり話がかみ合っていないと感じました。


塾は飲食店などと違って、自分(親)が経験することなく子供を通わせるという特殊な形態です。

どのように指導をしているのかは外から見ても分からないですし、特に高校の場合、塾に通った効果も直ぐには表れません。

だからこそ、既に通っている人からの情報が最も信憑性があるのだと思います。

ただ、それでは知り合いに通塾している人がいない方には伝わらないので、少しでも知ってもらえるように、こうして日記を書いています。


当塾は良さそうな印象だけを与えて大量の生徒を集める気はありません。

塾に通ってくれている生徒1人1人のことをきちんと見られる規模で、続けていければいいなと考えています。


2月18日 前期試験まで後1週間

2月25日にある国公立大学の前期試験まで後1週間になりました。

受験生は最後の追い込みをかけているところでしょうか。

センター試験が終わった後に塾の生徒には、これからは気持ちを切らないことが大切だと言いました。

今の時期に努力をすることは当たり前のように感じますが、センター試験で気持ちが切れて勉強に集中できない生徒が毎年います。

大学受験では、センター試験終了時、前期試験終了時、卒業式、このときに気持ちが切れないように勉強を続けないといけません。

大学受験の勉強を続けるのは精神的に負荷がかかるので、一度緩めてしまうと、再び緊張感のある状態に持っていくことは困難です。

大学受験は気持ちが切れた生徒から脱落していきます。

合格の可能性があるところに出願をしていても、それは努力をすれば合格をする可能性があるというだけで、気持ちの切れている生徒は合格する可能性を日々下げています。

後期試験で逆転合格が起こるのは、最後まで気持ちを切らなかった生徒に対するご褒美のようなものです。

周りが合格して勉強をやめていく中で努力を続けるのは辛いという人がいますが、他人の合格と自分の人生は全く関係がありません。

センター試験前より勉強時間が減少しているという生徒は、今、自分は何をするべきなのかを考えてみましょう。


2月20日 演習の心構え

高校3年生は国公立大学の2次試験が目前に迫ってきて、演習の総仕上げをしています。

演習をするときに意識をすることは、大きく分けて2つあります。

1つは出来ない問題を出来るようにすること、もう一つは本番を想定して練習することです。

演習で問題が解けなかったときは、何が分からなかったのか問題の分析をします。そして、出来るようになるためにはどうすればいいのか自分の分析をして、復習が必要であれば行います。

問題が解けた、解けなかったということだけではなく、原因を考えて取り組むことが大切です。


普段の演習は上記だけで構いませんが、受験直前期には出来る限り本番と同じ環境で演習をします。

本番と同じくらいの分量と質の問題を、時間を計って解く練習が必要です。

この時にやっておきたいのは解けない問題に対してどのようなアプローチを行うのかです。

数学の特性上、解けない問題は何も書けないということが起こりえます。

白紙は確実に0点なので、分からなかったとしても何かを書かなくてはなりません。

そうした最後のあがきで合否を分ける1点をもぎ取る場合があるかもしれません。

塾で演習をするときには常々言っていますが、普段の演習から手を動かそうとしない人は入試本番でも手が動きません。

やみくもに手を動かしていてもダメな場合もありますが、手を動かすことで状況が打破できることもあります。

基礎や標準的な問題が解けても、解答までの道筋が長い問題が解けないという人は、手を動かす習慣がついていないことが多いです。

何事も本番で力を発揮できる人は、練習のときに苦しい状況を乗り越えてきた人だと思います。

あと少し、苦しくても頑張りましょう。


2月23日 3月の予定表

3月の予定表をTOPページにアップしました。

3月からは講座名が変わり、学年が一つ上がります。

新高校1年生の講座が入るためですが、新しく高校3年生になる生徒は、4月からではなく今から大学受験に向けた気持ちを作ってもらいたいと思います。

昨年も行ったのですが、春休みに「場合の数・確率」の短期集中講座を開講しようと思います。

途中入塾の生徒から「場合の数・確率」が苦手だという声をよく聞きます。

その原因は、解き方を知識として覚えようとしていて、どのように問題を解こうとするかを考えられていないからだと思います。

その辺りを改善できれば他分野との関連が少ない分、点数が上がりやすいので短期講座をきっかけに得意分野にしてもらいたいと思います。


2月26日 新高校1年生の募集

TOPページに

新高校1年生で入塾をお考えの方へ

を掲載しました。

大学受験も前期試験が終わり、少し落ち着きました。

これからは、新年度の準備も行っていきたいと思います。

今年は愛媛県の県立高校入試は3月11、12日と例年より遅くなっていて、まだ少し先ですが高校入学後の塾をお探しの方は上記を参考にして下さい。

内容を改訂して文章を付け加えたので、かなりの長文になっています。

お時間のあるときに、何度かに分けて読んでいただければと思います。

また、近年1、2年分で構わないので日記を読んでいただけると、年間の流れやどのような考えで塾を運営しているのかが分かっていただけると思います。



松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
TEL 089-948-8908