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2020 7月


7月1日 現在の進度状況と、これからの授業予定

現在の授業の進度状況と、これからの授業予定を書いておきます。

令和2年7月1日現在の進度状況

1年生   数学T・・・「2次関数」まで修了
      数学A ・・・「場合の数」順列まで修了
2年生   数学U・・・「対数関数」まで修了
      数学B・・・「ベクトル」位置ベクトルまで修了
3年生B  「標準問題」・・・150問まで解説済(全て終了)
      「総合演習」・・・24問まで解説済
3年生V  数学V・・・「積分法」残りは、不等式の証明,斜体回転,空間図形の体積


今後の予定は以下のようになっています。

1年生  7月 数学A・・・「場合の数」「2次関数の復習」
     8月 数学A・・・「確率」「図形の性質」,数学T・・・「三角比」

2年生  7月 数学B・・・「平面ベクトル」「空間ベクトル」
     8月 数学B・・・「空間ベクトル」「微分法と積分法」

3年生B  7月 「総合演習」「基礎内容の復習」
     8月 「総合演習」「マーク演習」

3年生V 7月 数学V修了,「積分法」の復習,「総合演習」
     8月 「総合演習」「マーク演習」

8月の高校3年生の「マーク演習」は2回の予定で、時間の使い方の確認をする程度になります。

今年度から共通テストになりますが、近年のセンター試験と同様にマーク演習の練習だけでは点数が伸びにくい試験になることが予想されます。

試行問題を見ると、数学TAは問題文を長くすることが目的のようになっていてあまり良い問題とは思えませんでしたが、数学UBでは本質的な理解を問うような出題がされていました。

本物の実力があればどのような出題形式でも対応することができるので、高校3年生は11月まで総合演習を行い、地力をつけることを優先したいと考えています。


例年、高校1、2年生は夏休み前に途中入塾の申し込みがあります。

上記を確認していただければ分かると思いますが、当塾はほとんどの公立高校よりも授業進度が早いので、途中入塾の場合、接続のため個別指導を行います。

授業は上記の予定で進めますが、学校の課題で分からないところの質問なども空き時間に受け付けます。また、苦手な単元などがあれば個別指導で出来る限り対応します。

途中入塾で入ってくる生徒には指導したいことがたくさんあるのですが、他教科とのバランスや生徒の体力の限界もあるので、実際には空き時間を全て数学の勉強に充てることは出来ません。

手当てが遅くなるほど生徒の負担も大きくなるので、入塾をご検討されている方はお早めにご相談下さい。


7月3日 特定の思想に感化されないために

先日の日記で高校生が新聞を読んでもあまり意味が無いと書きました。

その補足ですが、意味が有る無い以前に、知識が少ない状態で新聞を読まない方が良いと思います。

現在、日本で発行されているほとんどの新聞は事実を正確に伝えようとしているわけではなく、特定の思想に基づいた情報を発信していると感じます。

これは、ある程度の知識を持っている人なら理解していることでしょう。

しかし、日本の中学生や高校生は、世の中にはどのような思想があるのかを知らないことが多く、テレビや新聞が意図的に事実を捻じ曲げて報道することがあるとは考えづらいでしょう。

若者は純粋な心を持っていることが多いので、特定の思想の意見を聞かされ続けると感化されやすいように思います。

以前、教え子が浪人をして予備校に行くことになったのですが、大学に合格して挨拶に来たときに話を聞くと特定の思想に洗脳されていたことがありました。

どうやら通っていた予備校の講師に勧められたセミナーに参加して傾倒していったようでした。

これは意図して生徒の思想をコントロールしようとした例ですが、意図をしていなかったとしても、指導者の発する言葉は生徒に対して影響力を持っていることを指導者も生徒も意識しておかなければなりません。


大学入試に向けて勉強をするのは、合格するために点数を取れるようになることだけが大切なのではなく、「客観的な知識を得る」「論理的思考力を身につける」ということが大切です。

生徒には、テレビや新聞の情報、また、友人や尊敬している人の言うことであっても全てを鵜呑みにすることなく、自分で考えて判断、行動が出来るようになってもらいたいと思っています。


7月5日 おかしな表記はやめましょう

生徒が問題を解いているところを見ていると、見たことのない記号を用いたり、おかしな表現をしていることがあります。

生徒が勝手に記号を省略したり作り出していることもありますが、指導者の書き方を真似している場合も少なくありません。

私も若かった頃は、数学の表記に対する意識がそれほど強くなかったので、自分独自の書き方を生徒に伝えていました。

しかし、大学受験指導をするにあたって、大学教授に話を聞いたり、様々な書籍を調べたりして、数学的に正しい表記の仕方を学んできました。

そのような経緯があって、当塾の生徒には記号などの表記は塾で教えられた通りに書くように言っています。

また、正しい表記は大学入試で得点を取るためだけに身につけるのではなく、正しく書くことで、ミスを防いだり理解を深める効果もあります。

生徒には、目の前の問題だけが解ければ良いというのではなく、先を見据えて、正しい書き方を身につけてもらいたいです。


7月7日 かっぱ巻き

先日、出産祝いにお寿司を食べに行きました。

長男はまだ生魚が食べられないので、かっぱ巻きなどを頼んだのですが、芯の部分が3本の豪華なかっぱ巻きが出てきました。

すごく美味しそうだったので1切れもらうと、今までの人生で食べたかっぱ巻きの中で1番美味しく感動しました。

寿司職人が作ったかっぱ巻きがこんなに美味しいとは知らず、簡単そうに見えることでも、プロがやると素人とは全く別物になるんだなあと感心しました。

努力をして技量を高めている人は、どのような職種であっても尊敬します。

かっぱ巻き以外も美味しくて、これからも頑張ろうと思わせてもらえる食事になりました。


7月8日 数学V修了

本日、高校3年生の理系講座は数学Vの内容を修了しました。

これからは数学Vの復習の後、大学入試に向けて、まずは頻出問題の演習をしていきます。

数学の学力は演習をすることで理解が深まり伸びていきます。

当塾の演習は、ただ難易度が高い問題ではなく、本質的な理解が深まるような問題を精選して取り扱います。

演習を始めたばかりの頃は出来ないことも多いでしょうが、真摯に取り組んでもらいたいと思います。

直ぐに効果は表れませんが、1回毎の取り組み方の差が半年後には大きな差となって表れます。

入試に向けての勉強はここからが本番です。


7月9日 考えて行動する

私は、高校生が大学のオープンキャンパスに行くことに反対しています。

今年は新型コロナウィルスの影響もあり、オープンキャンパスを開催する大学はほとんど無いでしょうし、開催されても行かないと思いますが、当塾の考えを知ってもらいたいので書いておきます。

オープンキャンパスに行くことに反対をする理由は「行って得る利益よりも、行って得る害の方が大きい」からです。

そもそも、得る利益は無いと思っているので、今年を機に来年度以降は廃止にしてもらいたいです。

ここまで反対する理由を、過去の日記を再編集して載せておきます。

〜〜 過去の日記の再編集 ここから 〜〜

私立大学を指定校推薦などで受験することが決まっている場合は、面接で話す話題にもなるのでオープンキャンパスに行く意味はあるかもしれません。しかし、国公立大学は共通テストの点数を基に受験する大学を決めるので、オープンキャンパスで見に行った大学を受験しないことがほとんどです。

オープンキャンパスで自分に合う大学を調べたいと言う人がいますが、それは行っても分かりません。オープンキャンパスに行っても普段とは様子が違うので、実際の大学の雰囲気は分かりませんし、高校生向けの講義を聞いても、大学に入ってから学ぶ内容を正確に知ることは出来ないからです。

仮に自分に合う合わないを感じ取れたとしても、大学の良し悪しは表面的に分かるものではないので1日だけの出来事で判断するのは危険です。本当は良い大学なのに、見に行ったときに対応した人の印象が悪かったというような理由で、その大学に行きたくなくなることもあるかもしれません。

2019年に、ある企業が大学1年生を対象に行ったアンケートによると「進学するための情報をどこで得たか」という質問(複数回答可)に対して「オープンキャンパス」と答えた人は全体の0.7%でした。こうしたデータからも、ほとんどの学生は「オープンキャンパス」で得られる情報を進学するための判断材料としていません。

直接見て確認しなくても、見学に行きたいと思うような大学は全て良い大学です。

国公立大学は行きたいからという理由だけで進学するところでは無く、学力をつけて選抜試験に勝ち抜いた人が行くところです。

オープンキャンパスに行きたがる人は受験に対する根本的な考え方が間違っています。

キツイことを言っているように聞こえるかもしれませんが、何が大切なのかに気づいてもらいたいです。

〜〜 ここまで 〜〜


始めにも書きましたが、今年は恐らく他県にオープンキャンパスに行く人はいないと思います。

私はオープンキャンパスを槍玉にあげることが多いのですが、これは大学受験に関してやってはいけないことの一例で、分かりやすいので書いています。

世の中には良いと言われていることでも、本当は良くないことが少なくありません。

勉強をするのは大学に合格するためだけではなく、自分で考えて行動が出来るようになるためです。


7月12日 現時点の8月の授業予定

8月の予定表(仮)を更新しました。第2版となります。

これまでに申し出があり、修正したものをTOPページに載せておきます。

8月の授業予定は早めに公開をして都合が悪ければ申告をするようにお願いをしています。

こうして修正をしたことで都合が悪くなるというケースも出てくると思うので、現在、授業予定が入っていなくても、この日は都合が悪いということがあれば申告をお願いします。

今後は修正した予定表をHPに掲載して、教室後方のホワイトボードに張り出します。


授業時間を多く確保するために出来る限り調整はしますが、どうしても調整が上手くいかないときもあると思います。

授業内容を工夫して対応することも考えますが、大学受験のことを考えると守らなければならない進度があるので、各自の都合を調整したり塾を優先することも考えていただけるとありがたいです。


7月14日 3歳児の理解力

長男が今月3歳児検診を受けるのですが、検診項目の視力検査と聴力検査は家庭で行ってくださいと書いてありました。

ということで、昨日の休みにそれを実施したのですが思った以上に苦戦しました。

聴力検査は、まず、口元を隠して小さな声で読んだものの絵を指し示すというものだったのですが、これはすんなり出来ました。

次に、右耳か左耳の後ろで指をこすって、こすった音が聞こえた方の手を挙げるという検査だったのですが「聞こえた方の手を挙げる」というルールが中々伝わらず苦戦しました。

ここまではまだ良かったのですが、次の視力検査のルールを理解させるのに相当苦労しました。

視力検査は、よくある〇の一部が空いている方向を指さすというものなのですが、実際にやって見せても上下左右の概念が中々伝わらず、正面を指さしたり、上ばかり指さしたりと20〜30分は試行錯誤を繰り返しました。

そこで検査の手順の用紙を見ると、画用紙などに同じマークを描いて同じ方向に向けさせるというやり方が書いてあったので、これを試すと理解して視力を測ることが出来ました。

普段接していると、息子は3歳児ながら言葉も達者ですし、かなりのことを理解しているように感じていたのですが、初めて行うことを直ぐに理解して実行することはまだ難しいようです(伝え方が悪かったのかもしれませんが)。

指導者は伝え方の工夫をすることは当然ですが、受け取る側の思考や気持ちを把握することが大切だと改めて感じました。


7月15日 確率の性質

当塾では確率の授業で、確率の性質について理解を深めるために、次のような問題を取り扱います。


袋の中に赤玉2個と白玉4個が入っていて、一個ずつ続けて2回取り出し、それぞれを箱に入れます。

 1  2
 □  □

ここで、2個目に取り出した箱を開けて見ると、それが赤玉でした。

 1  2
 □  

このときに1個目を入れた箱の中が赤玉である確率は、2個目の箱を開ける前と比べて変化するでしょうか。




























確率の性質を理解している人には簡単な話なのですが、確率は変化します。

数学についての細かい話はここには書きませんが、確率というのは「可能性」を数値化したものと言うことが出来ます。

「可能性」は関連性のある事象が確定すると変化する性質があります。

これは数学の問題を解くためだけに得る知識ではなく、生きていく上で非常に重要な性質だと思っています。


高校生を例にすると次のようなことが言えます。


高校に入学して、今までどのように過ごしてきたでしょうか。

1日が終わるということは、自分の将来と関連性のある事象が確定するということです。

高校に入学した日と今日を比べると、大学に合格する可能性は変化していますし、今日と明日の大学に合格する可能性も変化します。

確定した事象は可能性ではないので、もう動かすことが出来ません。



確率の勉強をして感じて欲しいのは、将来どのように生きていくのかの可能性は、今日の1日の過ごし方で決まっていくということです。

確率に限らず数学を勉強していると、このように自分の生き方を考える瞬間が少なくありません。

生徒にはそういうことを感じてもらいたいですし、伝えられたら良いなと思っています。


7月17日 その意識はどこから来る?

棋士の藤井聡太さんが、史上最年少でタイトルを獲得しました。

同年代の生徒を指導している身からすると、高校3年生が大人も含めた勝負の世界でトップに立つことは、もの凄いことだと感じます。

私も将棋が好きですが、どれくらい凄いのかを語る程は詳しくないので細かい話は出来ません。

しかし、彼が昔通っていた将棋教室の先生の話を、学生には知っておいてもらいたいです。

『将棋を習い始めた頃に「定跡」を覚えることと「詰将棋」を解くこと、将棋における基本と言われる内容を繰り返しやらせたけれど、対戦するわけではないので嫌がる子もいる中で、彼は誰よりも真面目に、何度も繰り返していた。』

塾で指導をしていても、出来るようになる生徒は基礎の反復を嫌がらずに実行して、半端に出来る生徒ほど基礎の反復を嫌がる傾向があるように思います。

そのような意識の持ち様はどこから来るのだろうと考えますが、やはり根本には好きかどうかがあるのではないでしょうか。

私は数学が好きなので、数学の勉強は何時間やっていても苦になりません。

数学が出来るようになるためには、数学のことを好きになってもらうのが近道でしょうから、そういう指導が出来るようになりたいですね。


7月18日 白紙の答案

高校3年生の理系講座は、数学Vまでの授業を終えて、学校の定期考査も終わったので、いよいよ次回から総合演習に入ります。

これまでの授業は分野毎に進めてきましたが、ここからは様々な分野にまたがった総合的な問題を取り扱います。

また、大学入試には頻出でも、教科書や問題集でそれほど触れていない手法や考え方を学んでいきます。

今までとは問題の質が変わるので、始めの方は白紙で提出することもあるでしょうが、例え白紙で提出をするとしても一生懸命考えた末の白紙であって欲しいと思います。

自分で考えることなく、教えてもらった解答をただ写すことを繰り返していると、入試本番も白紙で提出することになってしまいます。

そうならないように、一回一回の演習を大切に頑張ってもらいたいです。


7月19日 更新が減ります

毎年のことなのですが、これから8月にかけて授業準備や教材作成が忙しくなるので日記の更新頻度が減ります。

書かないといけないことがあったり、余裕があれば更新をします。


今年度は例年と違って8月に入っても授業を行う学校が多いようですが、8月は午前中に授業を行い、午後から放課として懇談会を行うところが多いようです。

その日程について少し気になることがあります。

例年、愛媛県の公立高校(進学校)は7月20日頃に終業式があり、それから7月31日まで補習を行います。

そこで高校1、2年生は国数英の補習を行っていたのですが、今年度は補習ではなく開校日となるので、8月前半の終業式まで全教科の授業が行われることになりそうです。

全ての学校でそうなるのかは不明ですが、私が聞いた範囲では上記の対応をする学校が多いようです。

そこで、8月前半は午前中授業となるので、特別時間割を組まない学校は主要教科の授業回数にバラつきが出るかもしれません(聞いた話だと特別時間割を組まない学校もあります)。

些細なことかもしれませんが、授業時間の確保が出来ない可能性もあり、クラス間の進度を揃えなければならない学校では対応に苦慮されるかもしれません。

今年度はこれからも様々なところに歪みが生まれてくると思いますが、これは仕方がありません。

学生は、環境がどうであっても勉強をするのは自分自身だという意識を強く持って、この夏を過ごしましょう。


7月25日 8月の予定表(確定版)

TOPページに8月の予定表の確定版をアップしました。

各自の予定を聞いて前回の分から更に変更をしています。

出来る限り配慮はしましたが、どうしても都合が合わないところもあったので、授業内容などを工夫したり個別指導を利用したりして対応をしたいと思います。

確定版とはなっていますが、これから変更することも可能ですので必要であれば早めにご連絡下さい。



生徒から学校の授業進度を聞いていると、今年度の学校は基礎内容が定着する前にどんどん授業を進めている印象があります。

そのような状況の中、夏休みの期間が短いので復習が追い付かない生徒が多く出ることが予想されます。

これは学校が悪いわけではなく、カリキュラムを終わらせることを考えると仕方の無いことだと思います。


高校数学は一度分からなくなると、自分ではどうしようも無いという状況に陥ります。

その状況から抜け出すためにどうするべきかを『数学が苦手になってしまった高校生の方へ』に書いています。

塾に通うのは選択肢の中の一つで、塾に通わなければどうしようも無いということではありません。

そして、塾に通えば絶対に状況が好転するというわけでもありません。

ただ、当塾を頼られた場合は、出来る限りの対応はしてあげたいと思っています。


今年は、前半に学校があるので例年よりも短く感じる8月になるでしょう。

有意義に過ごして、成長に繋げてもらいたいと思います。


7月30日 想定を超えて欲しい

今日が7月最後の授業となりました。

明日はお休みをいただいて8月1日から夏期講習となります。

当塾の夏期講習は授業回数は増えますが、内容は特別なことをするわけではありません。

高校1、2年生は授業を進めて、高校3年生は総合演習を行います。

大学受験までの日数を逆算して、現在やるべきことを淡々とこなしていきます。


最近は高校3年生に解かせる演習問題を作成していたのですが、8月末までの分を作り終えました。

これから生徒に解かせて、反応を見ながら問題の差し替えをしていく予定です。

私が教材を作成するときに考えていることは
・ 大学入試に頻出の考え方を身につける
・ 自分で考えて、手を動かす必要がある
・ 全ての分野を満遍なく取り扱う
という問題を出題することです。

ここに現在の生徒の学力を加味して、多少苦労する程度の問題を解かせたいと思っています。

出題する問題を毎回あっさりと解いてくるようであれば、問題のレベルをどんどん上げていきます。

こちらの想定を超えてもらえると嬉しいです。



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