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2021 7月


7月1日 現在の進度状況と、これからの授業予定

現在の授業の進度状況と、これからの授業予定を書いておきます。

令和3年7月1日現在の進度状況

1年生   数学T・・・「2次関数」まで修了
2年生   数学U・・・「対数関数」まで修了
      数学B・・・「ベクトル」三角形の面積まで修了
3年生B  「標準問題」・・・150問まで解説済(全て終了)
3年生V  数学V・・・「積分法」残りは、区分求積法,不等式の証明


今後の予定は以下のようになっています。

1年生  7月 数学A・・・「2次関数の復習」「場合の数」「確率」
     8月 数学A・・・「確率」「図形の性質」,数学T・・・「三角比」

2年生  7月 数学B・・・「平面ベクトル」「空間ベクトル」
     8月 数学B・・・「空間ベクトル」「微分法と積分法」

3年生B  7月 「総合演習」「基礎内容の復習」
     8月 「総合演習」「マーク演習」

3年生V 7月 「積分法」の復習,「総合演習」
     8月 「総合演習」「マーク演習」

8月の高校3年生の「マーク演習」は時間の使い方の確認をする程度になります。


生徒からの申し出があったので、TOPページの7月,8月の予定表を更新しました。

これからも変更があれば、その都度更新していきます。


例年、夏休み前に高校1、2年生の途中入塾の申し込みがあります。

授業は上記の予定で進めますが、復習が必要な分野に関しては空き時間を利用して個別指導を行います。

途中入塾の生徒は身につけておいて欲しい内容が抜けていることが多いので、こちらから個別指導を呼びかけることになると思います。

高校の数学は一度苦手になってしまうと、やり直すのが遅くなるほど生徒の負担が大きくなり、出来るようになるまでの時間も長くなります。

入塾をご検討されている方はお早めにご相談下さい。


7月4日 指導時間が長い理由

1学期末の定期考査が終了した学校もありますが、現在、全ての学年で復習や演習を行っています。

当塾は集団で授業を行いますが、全体の1/3〜1/2位は生徒が問題を解く時間になっています。

それなら授業時間を半分にして問題は家で解けば良いのでは?と思われるかもしれませんが、そうすると内容が身につかない生徒が多くなると予想されます。

「復習や演習は各自でやっておいて」と言って、全員が家でやってくれれば良いのですが、現実は中々そうはいきません。

塾に来ると周りが勉強をしていて、指導者も見ているので確実に勉強時間を確保出来ます。

また、塾で問題を解く最大のメリットは、ごまかしが効かなくなるということです。

生徒が問題を解いているところを見ていると、解き方が間違っているのに答が合うように式を変えていたり、答が間違っているのに〇をつけていることもあります。

そういうところはチェックして直させますし、問題を解いていて意味が分からなければ質問をすることも出来ます。

指導者がどんなに上手く丁寧に説明をしても、生徒が自分で問題を解かなければ、勉強が出来るようにはなりません。

生徒の学力を伸ばすためには、生徒が問題を解く時間を確保する必要があると考えているので、当塾の指導時間はどうしても長くなります。


7月6日 試験の結果と努力の有無

当塾では、定期考査の答案や模試の結果など成績に関する資料を持ってくるように言っています。

その目的は進路指導に用いるのと、今後の指導方針を考えるためです。

ほとんどの生徒は保護者にも試験の結果を見せていると思います。

我が子の事となれば結果が良ければ嬉しいでしょうし、悪ければ心配になるとは思いますが、結果だけを見て努力の有無を判断するのは待っていただきたいです。

半年前に途中入塾をしたある生徒は、入塾当時は数学がほとんど分かっていないという状況でしたが、この半年間は月に20日程塾に来るなど、かなり努力をして別人と思える位に学力がつきました。

それでも、テストの結果だけを見ると以前より少し上がったかなという程度です。

それで一番悔しいのは本人のはずで、そういう場合結果を見せない生徒もいるのですが、その生徒はテストが返却されると直ぐに見せに来ました。

目標としている所まで学力が伸びるかどうかは本人次第ですが、勉強に対する姿勢が間違っていなければ、到達出来る可能性は高くなります。

高校では中学校までよりも、努力が結果に反映されるための学習量が多くなります。

周りもそれを理解して、長い目で見守ることが必要だと思います。


7月7日 反対しています

毎年のことなので、今年も載せておきます。

昨年は新型コロナウィルスの影響もあり、他県のオープンキャンパスに行こうとする人は少なかったと思いますが、今年は行こうとしている人がいるかもしれません。

私は大学のオープンキャンパスは行って得る利益よりも、行って得る害の方が大きいと考えているので反対しています。

世の中には、多くの人が良いと思っていることが間違っている場合があります。

大学受験で言えば「オープンキャンパスに行くこと」「高校3年生の夏休みに志望校の赤本を解くこと」は良いこととされているように思いますが、いずれも間違いです。

「オープンキャンパスに行くこと」が何故間違いなのかを、過去の日記を編集して載せておきます。

〜〜 ここから 〜〜

私立大学を指定校推薦などで受験することが決まっている場合は、面接で話す話題にもなるのでオープンキャンパスに行く意味はあるかもしれません。

しかし、国公立大学は共通テストの点数を基に受験する大学を決めるので、オープンキャンパスで見に行った大学を受験しない場合がほとんどです。

オープンキャンパスで自分に合う大学を調べたいと言う人がいますが、それは行っても分かりません。

オープンキャンパスに行っても普段とは様子が違うので、実際の大学の雰囲気は分かりませんし、高校生向けの講義を聞いても、大学に入ってから学ぶ内容を正確に知ることは出来ないからです。

仮に自分に合う合わないを感じ取れたとしても、大学の良し悪しは表面的に分かるものではないので1日だけの出来事で判断するのは危険です。

本当は良い大学なのに、見に行ったときに対応した人の印象が悪かったというような理由で、その大学に行きたくなくなることもあるかもしれません。

2019年に、ある企業が大学1年生を対象に行ったアンケートによると「進学するための情報をどこで得たか」という質問(複数回答可)に対して「オープンキャンパス」と答えた人は全体の0.7%でした。

こうしたデータからも、ほとんどの学生は「オープンキャンパス」で得られる情報を進学するための判断材料としていません。

直接見て確認しなくても、見学に行きたいと思うような大学は全て良い大学です。

国公立大学は行きたいからという理由で進学するところでは無く、学力をつけて選抜試験に勝ち抜いた人が入学する大学です。

オープンキャンパスに行こうとする人は受験に対する根本的な考え方が間違っています。

キツイことを言っているように聞こえるかもしれませんが、目標に到達するには何が大切なのかを考えられるようになってもらいたいと思っています。


7月9日 赤本を解いてはいけない理由

前回の日記で「高校3年生の夏休みに志望校の赤本を解くこと」は間違いだと書きました。

このことについて述べていきます。

毎年、生徒から
「学校の課題で志望校の赤本(過去問)を解くように言われたのですが、全然、解けません。」
とか
「友達が夏休みに赤本を過去10年分解くつもりだと言っているんですが、自分もやった方が良いですか。」
などと言われます。

全てが間違いだとは言いませんが、一部の人(※後述)を除いて、高校3年生の夏休みに志望校の過去問題を解く意味はありません。

むしろ、後のことを考えると、解くことによるデメリットの方が大きいです。


まず、高校3年生の夏休みに志望校の過去問題を解く意味が無いのは、一般的な受験生は大学入試問題を解くために必要なことが身についていないからです。

半年後の入試本番で解けるようになるため、夏休みにやるべきことは「大学入試に頻出の考え方に慣れる」「各分野の知識の整理」「各分野の繋がりの確認」です。

これは、過去問題を解いても身につくものではなく、段階を追って演習をしていく必要があります。

多くの高校3年生にとって、夏休みはそういうことに時間を使うべきで、過去問題を解く時期ではありません。


もう一つ、過去問題を解くデメリットとして、志望校の選択を誤る可能性があります。

オープンキャンパスのときにも書きましたが、国公立大学への出願は共通テストの点数が確定してから行います。

共通テストで取った点数と、2次試験で自分が取れるであろう点数を合わせて、合格最低点を超えられるかどうかで出願校を決定します。

2次試験で自分が取れるであろう点数は、大学の過去問題を解いて確認します。

このとき、事前に過去問題を解いていると、問題を知っているから解けるのか、自分の実力で解けるのか判断がつかなくなります。

国公立大学の前期試験は平均倍率が3倍程度で、3人に1人しか合格しません。

学力がランダムに選ばれた中での3倍であればそれほど厳しく無いかもしれませんが、ほとんどの人は合格の可能性がある状況で受験をします。

更に、国公立大学の2次試験は有利な状況で受験が出来るように、事前に思っていた大学とは異なる大学を受験する人が多くなります。

こうしたことから、赤本(過去問題)は共通テスト後まで解かない方が良いと考えています。


高校生は、大学受験について色々な人から玉石混交の情報が入ってくると思います。

上記もあくまでも私の意見で、全員にとって必ず正しいというものでも無いでしょう。

どのような情報でも全てを鵜呑みにするのではなく、何故なのか、自分にとって何が良いのかを考えて行動してもらいたいと思います。


(※後述)一部の人とは以下のような人です。
中高一貫校の生徒や先取りで勉強を進めている公立高校の生徒が、ある程度数学が仕上がっている状態で、志望校が東京大学や京都大学である場合は、高校3年生の夏に過去問題をやる意味があると思います。


7月11日 楽な方法はありませんが

数学の実力をつけて大学入試問題が解けるようになるためには、質の高い問題を多く解くことが必要になります。

しかし、いきなり難しい問題を解こうとしても、何故そのように考えるのか理解出来ないことが多いため、学習効果は高くありません。

前回の日記にも書いたように、演習の初期は「大学入試に頻出の考え方に慣れる」「各分野の知識の整理」「各分野の繋がりの確認」を行うべきです。

こういうことに対応した問題集を見たことがないので、当塾では独自の教材で指導をしています。

その教材が完璧だとは言いませんが、毎年、生徒の様子を確認しながら問題の取捨選択を行っているので、塾生にとっては市販の問題集よりも学習効果が高いと思います。

楽をして学力がつく方法はありませんが、効率良く学力がつく方法はあります。

指導者として、そういう方法論をこれからも勉強していきたいと思っています。


7月13日 分からないでしょうね

進学校で教える先生の中には基礎的な内容を「分かるよね」と言って飛ばしてしまう場合があります。

もしかしたら日本で1、2番を争うような進学校の生徒はそれで大丈夫なのかもしれませんが、少なくとも愛媛県にはそれで大丈夫な高校はありません。

実際、当塾に通っている優秀な生徒でも「分かるよね」ではさっぱり分からないと言っています。

そういう状況になったときの生徒の対応は、自力で理解する生徒が10%、塾などを利用して理解する生徒が50%、残りの40%は良く分かっていないけれど欠点を取らないようにテスト前にその場しのぎの勉強をするといったところだと思います。

大学受験の勉強は、最終的には各自で行うことになりますが、始めから自分で何とかしなさいというのは厳しいと思います。

当塾の指導目標は、参考書や問題集の解説を見て自学自習が出来るようになることで、そのためには基礎基本の理解と定着が不可欠です。

基礎基本を飛ばして難しい問題の解説をするよりも、生徒が自力で問題を解けるようになるための道筋をつける方が大切だと考えています。


7月15日 更新が減ります

これから8月にかけて授業準備や教材作成が忙しくなるので日記の更新頻度が減ります。

今年は高校3年生の講座を細分化していることに加えて、個別指導と分野毎の補講をする予定なので例年よりも忙しくなりそうです。

日記は書かないといけないことがあったり、余裕があれば更新をしようと思います。

途中入塾のお問い合わせになどには対応したしますので、御用の方は電話かメールでご連絡下さい。


7月25日 8月の予定表(確定版)

TOPページに8月の予定表の確定版をアップしました。

確定版とはなっていますが、これから変更することもあるので随時更新をしていきます。


生徒から話を聞いていると、最近、基礎的な内容が定着する前にどんどん授業を進めている学校が多いように感じます。

特にそのように感じたのは昨年で、4〜5月に休校期間があったため、そのようにしていたのだと思います。

昨年は事情があったので仕方が無いと思っていたら、今年も昨年と同様の傾向を感じます。

学校にも様々な事情があるのだと思いますが、そういう状況に対応出来ない生徒の問い合わせが増えています。

高校で数学が分からなくなったときに、塾に通うのは選択肢の中の一つで、塾に通わなければどうしようも無いということではありません。

現在、困っている人は『数学が苦手になってしまった高校生の方へ』を御一読いただければと思います。

上記を読んでいただいた上で、様々な選択肢の中から当塾を頼られた場合は出来る限りの対応をさせていただきます。



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