日記・予定表


基本情報


塾の情報

2025 3月


3月1日 卒業

愛媛県内の多くの高校は今日が卒業式でした。

不思議なもので、昨日まで冬の気候だったのが今日から急に春になったようでした。

進学先や就職先が決まることは喜ばしいのですが、それよりも大切なのは今まで無事に生きてこられたことです。

何十年も生きていると自分を含めて周囲に様々なことがおこり、平穏な毎日が続くことは決して当たり前では無いと感じます。

高校を卒業した後、良いことも悪いことも起こると思いますが、周りに感謝をして前向きに生きていってもらいたいと思います。

これから先の人生が幸せに続いていくことを祈っています。



令和7年3月1日現在の進度状況

1年生   数学U・・・「三角関数」基本のグラフまで修了
2年生B   「標準問題」・・・63問まで解説済
2年生V  数学V・・・「微分法」接線の方程式まで修了


3月2日 対話

当塾の指導で意識していることは、本質的なことを理解して問題を解けるようになることです。

そのためには、生徒が自分で考える習慣をつけることが大切です。

初めて学習する分野や苦手な分野の内容を生徒が一人で理解するのは大変なので、こちらが主体となって授業をしますが、理解が深まってきたら対話をして、生徒が一人で結論にたどり着けるように促します。

今日指導をした生徒は、こちらがきっかけを投げかけると途中からは自分で考えて結論を導けていました。

暫く考えても分からない問題に対して、他者からのきっかけが無くても自分自身と対話をして解けるようになることが理想です。

こうしたことが出来る生徒は少ないので、自分自身との対話が出来るように手助けをしたいと思っています。


3月5日 学習の成長曲線

勉強やスポーツそれ以外のことでも上達したいと思ったら、まずは自分の頭や体を動かしてやってみます。

やってみた結果が上手くいかない場合は何がダメだったのかを確認して、上手くいくように修正をします。

そして、内容を定着させ精度を上げるために継続的に練習を行います。

どんなことでも上達をするためにはこのプロセスが基本です。


科学的に言われていることとして、正しく努力をしていても成果は直線的には現れなくて、努力を継続することで急激に成果が現れます。

これまで生徒を指導してきて、そういう瞬間を何度も目にしてきました。

この瞬間はどれくらい努力をすれば起こるのかという予測が不可能で、数学が苦手だった生徒が周りの生徒をごぼう抜きすることもあります。


こうした努力と成果の関係は多くのことに当てはまるそうですが、高校の数学には努力をしていても結果が出ない期間が長い性質があるように思います。

一人では乗り越えることが辛いこの期間を、何とか手助けしたいと思って指導しています。


3月6日 相性

当塾では通塾する全ての生徒の力になりたいと考えていますが、思ったように結果が出ないこともあります。

勉強をするのは生徒自身なので、説明を理解しようと耳を傾けたり、指示した課題をやったり、分からないことがあれば質問をしたり、復習をコツコツやったりと、能動的に動かなければ塾に通っても学力はつきません。

そして、これらのことをやっていても学力があまりつかない生徒が稀にいて、原因は分かっているのですが解決が難しく、指導の相性が悪いということだと思っています。


原因の一つ目は、本質的な理解をすることを拒否している場合です。

大学入試では本質的な理解を問われることが多いため、当塾の指導では何故これが成り立つのか、何故このように考えるのかということを意識して指導します。

ただ、こちらは本質的なことを説明しようとしていても、解法を覚えることを重視している生徒は問題の解き方のみが聞きたいので話が噛み合いません。

こういう生徒がいるのは理解しているので、少しずつ変わっていってもらえれば良いのですが、変化が無い場合は伸び悩むことが多いです。


もう一つの原因が、塾で指導する解法を受け入れない場合です。

教科書は解法を出来る限り各分野の内容で完結させなければならないという縛りがあり、大学入試問題を解くときに一般的ではない解法を用いている場合があります。

そのため、当塾では教科書とは異なる解法で説明することがあります。

出来る限りその解法を用いて解いてもらいたいのですが、教科書の解き方から離れられない生徒もいます。

その場はそれで解けたとしても、演習指導のときに最大限の学習効果が得られなくなったり、実際に入試問題を解くときに困ることがあります。



上記の2つは性格に根付いていることなので生徒に伝えても解決が難しいです。

当塾に限らず、指導者との相性はあることなので様々な可能性を考えれば良いと思います。


3月8日 付加

昨日筋トレをしていると調子が良く、前回と全く感覚が違うと思っていたら、設定している重量が前回よりも1.5kg軽いものになっていました。

1カ月前まではその重さで苦戦していたはずなのに、重量を上げてから軽くすると驚くほど楽に出来るようになっていました。

こういうことはスポーツに限らず勉強にもあり、自分の実力で出来るかどうかという課題に取り組んでいると実力が上がりやすいと思います。

ただし、気を付けないといけないのは、スポーツでは自分の実力を大きく超える付加で練習をするとケガをしてしまいます。

勉強の場合は付加が大きくてもケガをすることはありませんが、学力はつきません。

目標を高く持つのは良いのですが、現在の自分の実力を冷静に考えて、何をやるべきなのか判断しましょう。


3月9日 面談

当塾では定期的に面談を行うことはありませんが、時間が取れるときや必要なときに面談を行います。

今日は進路希望と日程の確認を行いたかったので新高校2年生の面談を行いました。

話を聞くと希望する大学・学部が決まっている生徒もいれば、そうではない生徒もいました。

高校2年生の4月頃だと志望大学が決まっていなくても、焦らなくて良いと思います。

これから勉強をしていく中で考えが変わることもありますし、進みたい方向が見えてくることもあります。

高校2年生は高校生活に慣れて自分の立ち位置や将来のことを考える時間が増え、受験が近づいてくるのを感じる学年です。

様々な面で成長をして受験への準備を整えていってもらいたいです。


3月11日 東日本大震災の記憶

東日本大震災から今日で14年になります。

私が中学生のときに発災した阪神淡路大震災の記憶はありますが、当時の社会情勢であったり、何が問題だったのかを知るのは30代になってからです。

今の高校生は当時3〜4歳ですから東日本大震災の直接的な記憶はほとんど無いでしょう。

それでも、それ以前の地震とは記録の量が異なるので様々な映像を目にしていると思います。

また、学校などでも防災の授業で東日本大震災が取り上げられているだろうと思います。

平和な毎日を過ごせることは当たり前のことではありません。

自分の将来のために努力が出来るのは、本当に幸せなことだと気づいてもらいたいです。


3月12日 大学入試が終了しました

今日の国公立大学の後期日程で今年度の大学入試は終了となりました。

今日まで受験勉強を続けた人はお疲れさまでした。

合格発表は10日程後になるので、発表を待ちましょう。


生徒たちは大学に進学をするために勉強をしてきたと思いますが、大学に進学をするためだけに勉強をした人にはならないでもらいたいです。

私は生徒を指導していて、合格不合格という結果が最も重要なことだとは考えていません。

それよりも目標に向かって全力で取り組めたのか、周囲に感謝が出来たのか、人間として成長が出来たのか、ということの方がこれからの人生にとって大切だと思っています。

どのような進路に進むことになっても、各自の能力を社会に還元が出来る人間になれるように頑張ってもらいたいです。


3月13日 グラフで解く理由

今日の高校1年生(4月から高校2年生)の授業では、三角関数の方程式・不等式の説明をしました。

三角関数は多くの高校生が苦手にする分野で、その原因の一つは方程式・不等式が正確に解けないからです。

おそらく学校では単位円を用いた解法を習うと思いますが、当塾では三角関数の方程式・不等式はグラフを用いて解くことにこだわっています。

グラフで解くことのメリットとして、tanθの不等式の見落としが減ること、角の範囲が360°を超えるときの範囲が分かりやすいことなどがあります。

角の範囲に定数が含まれる問題などはグラフで考える方が分かりやすく、方程式・不等式とグラフの関係性を理解することで、今後学習する関数も同様の考え方が出来るという点でも優れていると考えています。

また、数学Vでは三角関数を含む関数のグラフを描くことになるので、今から慣れておいた方が良いということもあります。

当塾の授業で、三角関数に限らず各分野で教科書と異なる説明をするのは何らかの理由があります。


3月15日 塾の特徴@

例年、この時期に塾の特徴を載せています。

基本は昨年までに書いたものと同様ですが、加筆修正をしています。

新高校1年生で入塾をお考えの方へ

上記と重複する部分もあると思いますが、お時間がある方は合わせてお読みください。

当塾の最大の特徴は
『映像媒体を使用せずに、1人の講師が直接教える。』
という点です。

映像媒体による指導を否定しているわけではなく、合う合わないがあるので人によって選択すれば良いと考えています。

当塾が直接指導にこだわるのは、高校数学の学力を上げるのに最も効率が良いと考えているのと、数学を教えるのが好きだからです。

直接指導の効率が良いと考える理由は、高校数学は理解出来ていると思っていても分かっていないことがあったり、分からない原因を自身で見つけるのが難しいからです。

能力の高い生徒であれば1人で解決できるかもしれませんが、経験上、それが可能なのは松山東高校の生徒でも1割いるかどうかというところです。

これまでに途中入塾してきた生徒の半数近くは、他塾で映像授業を受けていたけれど、それが合わなかったという理由です。

直接指導を必要とする生徒の選択肢として存在できるように、この点にこだわりたいと思っています。


3月18日 塾の特徴A

当塾の指導方針は『定期考査や模試の点数を上げるのではなく、学力を上げる。』です。

学力が上がった結果、定期考査や模試の点数が上がるのは良いのですが、目先の点数を取りに行くのは良くないと考えています。

意味を理解せずに問題の解き方だけを覚えるような勉強をしていると、必ずどこかで行き詰ります。

定期考査や模試の点数が取れていても、それが実力に裏付けされたものでなければ大学入試では通用しません。

理解を重視せずに勉強をしていると分からないことが増えて、学校や塾の授業を聞いても理解出来なくなってきます。

当塾の目標は本物の学力を身につけることなので、今何をするべきかという考えで指導します。

不安に感じる方がいるもしれないので書いておきますが、学校の定期考査を無視して授業を進めるということはありません。

定期考査中は授業を進めるのを止めて、考査範囲の復習をしたり質問があれば対応します。

ただし、定期考査の予想問題を作成するなどの点数の底上げをするような指導は行いません。


3月19日 塾の特徴B

当塾では『基礎の徹底』と『本質の理解』を重視して指導を行います。

試験の点数が安定しない原因で最も多いのが、基礎内容の定着が不十分なことだと考えています。

多くの生徒は計算が90%位合っていれば良いと考えがちですが、90%だと4連続で合う確率は65%程度です。

90%程度の精度では、計算量が多くなる問題ではどこかで間違う可能性の方が高くなります。

100%は無理でも100%に近づけるように、かつ処理速度を上げられるように練習することが大切です。

高等学校の数学は中学校までの数学と比べて分量が増えるので、全ての分野の基礎内容を完璧に定着させるには復習の量も増やす必要があります。

復習をしないといけないと分かっていても多くの生徒は実行出来ないので、当塾では定期的に塾で復習をするようにしています。

長年指導をしてきて、この時間を設けると、その後の勉強効率が上がることを実感しています。


『基礎の徹底』と並んで大切だと考えているのが『本質の理解』です。

高校で数学が出来なくなる人は「公式を覚えて数値を当てはめる」「問題の解き方を覚える」という言葉を表面的に捉えている場合があります。

「覚えなくてはいけない公式」や「解き方を覚えないといけない問題」はありますが、暗記するのではなく理解を伴って覚えることが大切です。

「公式が何故成り立つのか、どういう意味を持っているのか」を理解すれば、公式を忘れても作ることが出来ますし、問題を俯瞰して考えることが出来るようになります。

また「この問題は何故このような解き方をするのか」を理解すれば、問題文や表現を変えられても対応が出来るようになります。

こうした理解を前提として演習を繰り返し行うことで、問題の解き方を自然と覚えていくのが理想です。

数学は「何故そうなるのか」を考えて取り組むことが最も重要です。

当塾では、数学の問題をただ解けるようになるのではなく「何故そうなるのか」を考える姿勢が身につくことを意識して指導をします。


3月20日 塾の特徴C

当塾は集団講義形式で指導を行いますが、個別指導も併用します。

個別指導は質問に答えたり、苦手な分野があれば授業を行います。

指導可能な時間は授業予定表の黄色の部分で、生徒から申し込んでもらうか必要と感じた場合はこちらから声をかけます。

これまでの経験から、高校1年生の始めから通塾している生徒は個別指導をあまり必要としません。

個別指導が必要なのは主に途中入塾をしてきた生徒です。

途中入塾を希望するのは数学が得意で更に伸ばしたい生徒よりも、高校の途中から数学が分からくなったという生徒の方が多く、入ってくる時期にもよりますが途中入塾してから2〜3か月は必要な知識を入れるために個別指導を行う場合が多いです。

個別指導の料金はかかりませんが、無料だからと言って無制限に個別指導を受けるのは現実的ではありません。

通常の授業が月に10回×2時間あり、それに加えて個別指導を月に10〜20時間入れるとなると生徒の負担が大きく他教科への影響も出てきます。

早い時期から通塾をしていただくとバランスよく学習を進められるので、全体の成績の向上に繋がると思います。


3月22日 塾の特徴D

当塾の指導時間は1回2時間で月平均10回の授業を行うので月平均20時間となります。

高校数学を指導する塾の授業時間は
週1回2時間で月に8時間
週1回3時間で月に12時間
週2回90分で月に12時間
週2回2時間で月に16時間
週2回3時間で月に24時間
など、色々なパターンがあると思います。

当塾は、どちらかというと『指導時間が長い塾』です。

これはメリットでもありデメリットでもあります。

指導時間は長ければ良いということはなく、どのような生徒を対象に、どのような指導をするのかによって必要な時間は変わります。

当塾は『愛媛県松山市の進学校に通っている一般的な生徒』に『高校数学の全ての分野の授業を省略せずに行い、復習を塾に来て行う』ことを想定して月平均20時間としています。

これより短くても指導は可能だと思いますが、分かりにくい部分を理解出来ないまま流したり、基礎的な内容が身についているのかを生徒任せにする可能性が出てくるので、このような指導時間になっています。

しかし、集団を指導する場合、常に全員に同じことをさせていては学習効率が下がります。

そうならないように、基礎的な内容が早く身についた生徒には発展的な内容の課題を与えたり、基礎的な内容が中々身につかない生徒には反復用の課題を与えるなど、指導内容を生徒の状況に応じて変えています。

授業は集団で行いますが、指導は個別に行い通塾する月平均20時間を生徒各自の学力が最も伸びるように使うことを目標にしています。


3月23日 更新が止まります

毎年のことなのですが、生徒の春休み中の予定と塾の授業予定が合わない日があるため授業の振替が多く発生しそうです。

家族の予定を優先していただくのは構わないので、予定が分かれば出来る限り早くご連絡をいただけると、対応可能な選択肢が増えるので助かります。

現在、各学年の教材作成と改訂をしていていて、あとは途中入塾の生徒の苦手分野の補講を春休み中の授業後に行う予定です

ということで、かなり忙しいので日記の更新が暫くできないと思います。

お問い合わせの対応はしていますので、ご用の方は電話かメールでご連絡ください。


3月27日 4月の予定表

4月の予定表をTOPページにアップしました。

高校1年生の授業は都合が合わない方が多かったので別日程を用意しました。

生徒によっては2つの講座を行き来するなど複雑になったため、対象の生徒には個別に連絡をさせてもらいました。

上記は特殊な場合ですが、当塾は授業時間を確保するために春休みや夏休みは変則日程になっています。

大学生、社会人以降のことも考えて、高校生になったら自分でスケジュールの管理をできるようになりましょう。


3月30日 新高校1年生

今日で新高校1年生の体験授業3回が終了しました。

何名かの生徒は日程が合わなかったので4月1日と2日に体験授業を行う予定です。

新高校1年生の授業は教える内容は難しくありませんが、何が出来て何が出来ないのか、どのように問題を解いているのか、どのように答え合わせをしているのか、こちらの指示は伝わっているのか、どのような性格なのかなど、確認することが多くて疲れます。


今回の体験授業で印象に残ったことは、松山東高校に入学予定の生徒が授業後に学校の課題で分からないところがあるので教えてほしいと質問をしてきました。

例年、松山東高校の新高校1年生の数学の課題は「数学T」の教科書30P分位の問題を解いてくるようになっています。

その生徒は中学校のときは数学を得意にしていたのだと思います。

おそらく参考書などを見ないで自力で課題を解こうとしていたのですが、答案を見ると行き当たりばったりになっていて、これを繰り返しても出来るようにはならないだろうと感じました。

そこで、次回の授業で説明をするからそれを聞いてから課題をやってほしいと伝えました。

次の授業で説明をすると、その生徒は正しい順序通りに考えて問題を解いた後「楽しいです」と言ってくれました。

そのように言ってくれてこちらも嬉しかったです。


高校数学では自分でどうにかしようとしても、間違った方向に進んでしまうことがあります。

怖いのは、間違いが癖になって後で正しいことを教えてもそれが定着しにくくなることです。

そういうことがあるので、当塾では予習をしてこないように言いますし、復習するところを見て正しい解き方が出来ているのかを確認します。

上記のことは直接生徒を見ないと指導が出来ないので、対面指導にこだわっています。


松山数学塾
住所 愛媛県松山市小坂3丁目4−32 ホワイト岡田ビル1F
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